成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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NARC ナーク

 香港ノワールが自分は大好きなんだが、まぁノワール系は古今東西大体好きで、アメリカのノワール系と言いますか、ギャングスタと警察の話とか好きです。痺れます。特に白でも黒でもねえ灰色な話が好きです。今回のはそんな映画です。


邦題『ナーク』
原題『NARC』
2002/アメリカ/105分
監督 ジョー・カーナハン
出演 ジェイソン・パトリック、レイ・リオッタ、シャイ・マクブライド、バスタ・ライムス

poster.jpg

 以前麻薬関係の潜入捜査官(NARC)であり、その捜査の最中に犯人の人質の女性を誤射しお腹の中の胎児を死なせてしまい、謹慎中だったニック・テリス刑事が、潜入中の麻薬捜査官マイク・カルベスが殺された事件の捜査を担当するように命じられる。最初は拒否していたが、自分の境遇に似ていたことが気になり、妻に反対されんながらも再び現場に戻る。カルベスの相棒であったヘンリー・オーク警部補とコンビを組み捜査を始めるが、次第にそのカルベスの行動やオークの言に不審な点が見つかり、犯人のアジトに向かうが、そこで意外な真相が浮かび上がる。

 『スモーキン・エース』のジョー・カーナハン監督の出世作。この作品がトム・クルーズの目に留まり大いに気に入り、この作品の製作総指揮を買って出て、カーナハンに『ミッションインポッシブルⅢ』の監督を頼んだ。ただ、色々あってその話は流れてしまい、カーナハンは『スモーキン・エース』を撮り、『ミッションインポッシブルⅢ』はJ・J・エイブラムスが監督をした。カーナハンの『ミッションインポッシブルⅢ』も見てみたかったが、後に『クローバーフィールド』を制作として作るJ・J・エイブラムスの監督した『ミッションインポッシブルⅢ』は個人的にはシリーズ最高傑作と言える出来だと思っているので、これはこれで良かったんじゃないかと思う。

 とにかく、トム・クルーズが惚れ込んだこの映画は確かに面白い。低予算で人気のある俳優を使っているわけではないが、カーナハン独自の灰色感の漂う世界が上手く作り込まれていて脚本も良いし、主役の演技も素晴らしい。『スモーキン・エース』にはコミカルな要素がところどころあったが、この作品は徹底してハードであり、かなり骨太な刑事ドラマになっている。新しいギャングスタノワールとも言えるかもしれない。タイトルのNARCとはアメリカの俗語で麻薬捜査官や密告者の意。どちらかと言うと犯罪者側からの言葉っぽい。


 主演の2人だけ紹介。
 主人公のニック・テリス刑事。ジェイソン・パトリック。

ニック
ニック2


 過去の事件のせいか、少し距離をとった見方をするところがある主人公。
 『スピード2』の主人公の人です。まぁ映画の評価が悪すぎて自分は未だに見る気がしないんだけど。この人は地味に良い。何が真実なのかわからなくなる主人公の焦りみたいのをとても上手く演じてたし、捜査官としてのキャラも良かったんじゃないかと思う。
 良い役者だと思うんだけど、あんまり売れてないな……地味だからか(^^;
 この画像のシーンの照明の具合は良かったな。


 コンビを組むことになるヘンリー・オーク警部補。レイ・リオッタ。

ヘンリー
ヘンリー2 

 ニックとは反対に直情的な男。カルベスの件で神経質になっており、優秀でありながら暴力沙汰を起こしてしまっている。その対比も良い。
 ジョー・カーナハンが「ハリウッドの役者のギャラが演技力で決まるのなら、彼は五本指に入る」と言うだけある。自分の好きな俳優の一人である。この映画のレイは本当に良かった。犯罪者を虫けらとも思っていない、狂気を宿した暴力刑事を熱演。この役柄のために体重を増やして髭を生やして迫力を出したらしい。ショットガンがとても似合う。


 あと麻薬の売人の一人。

バスタ・ライムズ

 画像だと顔ぼこぼこだけど、この人は有名なラッパーらしい。ギャングスタラップ系の人は麻薬の売人役で映画に出ることが多い気がする。そしてそれがとても似合っている気がする笑
この人も実際ドラッグをやってんじゃね?


 基本的にはニックとオークのバディムービーとして話が進みオークと良いコンビになっていくのだが、ニックはオークの今回の事件に対する狂気的な執念に触れ、同時にオークが元相棒の死について何かを隠していると怪しみ、信用できなくなっていく。
 最後に明かされる真実には救いが無く、そこまでたどり着いた状況にも一切の救いはなく、後味が悪いという感想を残す人もいると思う。だがそれが良い。その白でも黒でもねえ灰色な感じがとても良い。それがたまらないのである。

 捜査官の家族描写も良かったと思う。
 ニックの家族とカルベスの家族。

家族
マイク・カルベス

 写真には写ってないが、カルベスにも子供が二人いる。この家族の対比は良かった。カルベスの家族描写はオークの行動原理の肝かもしれないしね。


 ネタバレになるが、残されたカルベスの妻や子供達のことを思い、真実を隠し全てを全くの悪人である麻薬の売人に擦り付けようとしたオークは悪なのか……それはそれで皆が幸せになれる道ではあった。いわゆる「無知の上に築かれる幸せ」であっても、その方が良かったとは思う。その方が皆幸せになれるのならば。
 ニックの今後の事を考えると本当にかわいそうになりますね。ニックもオークも善人だったと思うし。
 

 途中途中に新鮮なと言うか、ちょっと面白い絵作りがされている。
 悩むニック。

悩むニック

 途中途中に何度か挟まれるカットだが、青色がとても良い雰囲気を出してる。上にある画像の、家族の温かい絵との対比か、こちらは冷たくて孤独。良い。


 オープニングの犯人を追うニックを手取りカメラで追いかけるシーン。

追走

 画像じゃわからないと思うけど、このシーンが最初にあって自分は一気にこの世界に引き込まれた。


 4分割の捜査シーン。

四分割

 ニックとオークの捜査を一画面から二画面、そして四画面と画面が分割していく。4つが全部別のシーンではなく、同じシーンを視点を変えて時間を微妙にずらして撮ったものを4つ並べていたりして、とても面白い試みであるのだが、どのシーンが喋っているのか付いていけずにちょっと混乱。ただ、時間の経過を表すのには本当に良いやり方だと思うので、自分の自主映画でもこのやり方は使わせていただきました。パクリと言うよりかはベターなやり方を取ったつもりなんだけどね。

 捜査中のニックによる想像とかもいちいちがスタイリッシュで面白かったりする。


 重厚な内容とスタイリッシュとも言える映像が絶妙なバランスで組み合わさった傑作。重くてキレる映画。漂うどーしようも無い灰色感も良い。日本じゃ隠れた名作扱いだと思う。
 オススメ。
 good。

 カーナハン監督の『特攻野郎Aチーム』にも期待。

愛すべき名場面
○オープニングの犯人追走劇のニックの焦り
○最初の調査委員会みたいなもののニックへの尋問
○ニックとオークの邂逅
○ニックとオークの捜査
○アジト襲撃
○ラスト


愛すべき名台詞
尋問のシーン
ニック「私は麻薬の潜入捜査をしてた。その意味がわかりますか?」
尋問間「一般的なことなら」
ニック「OK。一般的に言ってあんたにゃ何もわからない」
尋問間「そこまでしなくても」
ニック「あの場にいなければ私のしたことはわからない」
「General」(一般的)が良い感じだった。

評価
★★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


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ジェイソン・パトリックレイ・リオッタ

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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/08/02(月) 14:56:42|
  2. 映画-洋画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

ジェイソン・パトリックとパトリック・スウェイジがよくごっちゃになるんだぜ

捜査のシーンと家族とのシーンで映像の色調がガラッと変わるのはちょっと露骨過ぎて評価しにくいけど全体的に画作りがいいよね

MIシリーズ、にしも3が一番好きみたいだけどそういう人意外と多いのかな
  1. 2010/08/02(月) 22:52:19 |
  2. URL |
  3. かと #-
  4. [ 編集 ]

パトリックつながり

 ジェイソンがおっちゃんで、パトリックが兄ちゃん。そんなイメージがあるんですが、今考えたらもうどっちも若くないか……でもパトリック・スウェイジは最近全然見てないな(^^; 『ゴースト』と『ハート・ブルー』『若き勇者たち』って映画のイメージしかないんですよね。

 露骨なのがわかりやすくて自分は好きなんですよね。あー狙ってるなと笑 全体的にちゃんと考えられてるんだと思います。トンネルのシーンのぼやけとかも良いですし。

 MIシリーズは、1が地味、2がイーサン・ハント無双って感じで、1と2が自分の好みでは無かったです。嫌いでは無くそれなりに楽しめましたけど。2はジョン・ウーだし、映画館見に行ったんですけどね。あれ見て「洋画にジョン・ウーは合わないんじゃね?」って思っちゃいました。
  1. 2010/08/04(水) 17:37:28 |
  2. URL |
  3. 成川ジロー #-
  4. [ 編集 ]

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暴力は嫌い。
お酒も嫌い。
女性に弱い。
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誠意はある。

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