成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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茄子 スーツケースの渡り鳥

 昨日書いた『茄子 アンダルシアの夏』の続編です。映画ではなく、OVAになりましたが、画面比率は前作が4:3だったのに今作は16:9に。変なの。普通逆じゃね?HDだからかな??


邦題 『茄子 スーツケースの渡り鳥』
2007/日本/54分
監督 高坂希太郎
脚本 高坂希太郎
制作 マッドハウス
声優 大泉洋、山寺宏一、大塚明夫、坂本真綾、佐藤祐四、柴井伶太、藤村忠寿、嬉野雅道、坂口芳貞

ポスター

 前作の主人公ペペの所属するチームパオパオビールは日本で開催されるジャパンカップに参加することになった。その頃、ペペの同僚のチョッチの先輩で、かつて世界選手権を制したこともある名選手、マルコ・ロンダニーニが自殺してしまい、チョッチは大きなショックを受け、自分の人生がこのままで良いのか疑問を抱き引退すべきかと迷う。そんな不安定な状態の中ジャパンカップは始まってしまう。

 前作に引き続き原作は黒田硫黄の漫画短編集『茄子』の一遍。監督も引き続き宮崎駿の弟子らしい高坂希太郎。これの原作はアンダルシアの夏よりもページ数が短かった気がするんだけど、膨らませて前作よりも尺は長くなった。ちょっと驚き。前作がロードレーサーと言う生まれた土地から出て戦う仕事と故郷や家族へ複雑な思いが描かれていたが、今回はロードレーサーと言う職業と人生、そしてチームの絆的なものを描いていると思う。そのためレース描写も長くなった。前作主人公ペペも出ているが、実質主人公はチョッチの方で、チョッチの心情をメインに持ってきている。雰囲気はかなりジブリに近づいた気がする。特にペペのキャラがジブリっぽくなった(^^;


 主役のペペ・ベネンヘリ。

ペペ

 声優は大泉洋。元々こういう明るいキャラだったってのはあるんだろうけど、前作はペペの過去との葛藤とか故郷への思いがメインに描かれていたから、ほぼシリアスな感じだったのに対して今回は前編通して非常に明るいコミカルなキャラとして描かれている。大泉洋の演技もさらにはまった感じになって小慣れてきたのがわかる。今回は監督がキャラデザだけで作画監督はやっていないせいか、かなりジブリっぽい作画になり、カリオストロのルパンっぽいと思うのは自分だけじゃないだろう。
 レースではチームを引っ張り、素晴らしい活躍を見せるし、チョッチには私生活でも仕事でも懸命にサポート。前作よりも成長したかな。これはこれで格好良い。


 実質主人公のジャン・ルイージ・チョッチ。

チョッチ

 声優は山寺宏一。イケメンすなぁ。原作はキョッチって名前だった気がする。名ロードレーサー、マルコ・ロンダリーニと同郷であり、共に練習した事もある仲で、そのマルコの自殺にショックを受けてロードレーサーと言うストイックな人生に疑問を感じてしまう。そのことでレースではイマイチ調子が悪かったが、ペペのサポートを受けて遅れを取り戻す。スプリンター。
 その先輩ともいえる名ロードレーサーのマルコは声優が大塚明夫。

マルコ

 山ちゃんと明夫を一緒に使ったら、それはもう攻殻になっちゃうでしょうがっ!!!この練習シーンは目をつぶったらトグサとバトーです。ちなみに山ちゃんと石塚運昇を一緒に使うとカウボーイビバップになります。名作でコンビ組んじゃったりするとイメージが固定されるよなぁ。。。

 
 その他のチームメイト。
 前作にも出てた右から二番目がレジオ。一番右のイケメンがニーノ。

チーム2

 こいつらもジャパンカップで最初に逃げていたグループに追いつくため集団を思いっきり引っ張ったり、ペペとチョッチがカウンターアタックした後は集団にいて抑えをしたり、要注意選手をマークしてたりと、チームのサポートとして大活躍。ってか、この画像のペペはやっぱりルパンっぽいwww


 チームパオパオビールの監督と監督っぽい男アメデオ。

監督
アメデオ

 上が前作からいるちゃんとした監督で、下の人がよくわからないけど監督と同じくらいの地位にいて支持を出すアメデオ。兄弟か?ってくらい似てる。作品中ではアメデオが先に出てきたから「前作の監督が髪の毛生やしたのかな?」って思ってたら監督本人も出てきて混乱した笑
 どうやら高坂監督が大好きな北海道のローカル番組「水曜どうでしょう」という番組関わりでのサービス出演で(前作の大泉洋、筧利夫、小池栄子もそうだったらしい)、声優はその番組のディレクターだとか。「水曜どうでしょう」が自分は全然わからないので、混乱しただけだったのが悔しい(--;

 
 開催地のチーム・パオパオビールサポーターの豊城ひかると、その弟のロードレースマニアの充一。

サポーターのひかる
じゅういち

 声優は坂本真綾と芝井伶太。どうみてもジブリのキャラですぞ!!笑 こんな絵のキャラ出しといてジブリじゃないってんだから、時代は変わったなぁ。。。
 
 以上がチーム・パオパオビールの面々。ただ、チーム・パオパオビールはジャパンカップ後に解散するらしい。前作でもスポンサー様が手を引きたがってるって言ってたしね……今回優勝するのに勿体ねえ!(ネタバレ
 今回は選手の孤独でなくチームの絆的なものも描かれているので、結構チームでの描写が多く、ジャパンカップ本番前に練習するシーンとかもある。

チーム練習

 このチームは互いに信頼しあってて、レースでは互いのために頑張ってる感じが凄い良い。仲が良くて冗談も言い合えるし、真面目な話もできる。飛行機内でのやりとりなんか結構好き。



 敵対するチーム・ゴルチンコの選手で、元チームメイトのギルモア。

ギルモア

 前作ではペペがサポートして勝つつもりだったのに猫が前に出てきて事故ってリタイア。今作は勝てる位置にいたのに同じチームメイトの伝説の選手ザンコーニに振り回されたあげく、逃げグループが上手くまとまらずチョッチとペペに作戦負け。毎回一番可哀想な人かもしれない。。。でも今作ではジャパンカップの前のレースでペペにもチョッチにも勝ってるっぽいからいいか。
 
ゴール前

 最初のレースのゴール前は熱いというより面白い。コミカル。
 ってか今作の最初のレース、チョッチのスタートとか、ルールがイマイチわからないんだけど誰か三行で教えてくれないか??

 
 ギルモアが所属するチーム・ゴルチンコの伝説のエース。ザンコーニ。

 ザンコーニ

 今回ジブリっぽい人たちの中で一人だけ群を抜いて浦沢っぽいキャラデザの人。でも前回と兄貴と違って、この顔は強面だけど良い奴キャラだから安心(笑) ただ、この人がなんだったのか、何をしたかったのか、最後まで見てもよぉわからんのです。。。(^^;

 そのザンコーニとか、チーム・パオパオビールの面々が寄ることになる寺の住職と若い坊さん。

なぜかエルナンデスとフランキー

 なんでか前作のエルナンデスとフランキー。わけわかめ。
 「ただの似た人か……でも目の色が完全に日本人じゃないし……でもエルナンデスこんなに小さくなかったような……」って混乱してたら、スタッフロールでそのまんまの名前で居た。どういうサービス??カオスってる。。

 キャラがどうなってんだか、何語喋ってるんだか全然わからないままとりあえず本編は進み、チョッチは迷いを抱えたままジャパンカップは始まる。

レース集団悪天候

 めっちゃ雨降ってる。こんな悪天候の中スピード出して自転車走らせなきゃいけないのは怖いな……。

レース集団を引っ張るチームメイト

 まずはレジオとニーノが集団を猛烈に引っ張って、最初に逃げていた三人を吸収する。

レース集団に吸収される最初の逃げ
レース集団に吸収される最初の逃げ2

 吸収したとたんペペとチョッチでカウンターアタック。
 それに反応して喰らい付く選手。カウンターによる逃げグループはペペとチョッチ、ギルモアを含めて10人前後の集団となって、レースが進むに連れてだんだんと淘汰される中、この逃げは成功して、集団が追撃することもなく逃げグループの残った数人により優勝争いが繰り広げられる。

レース後半の逃げグループ

 主な選手は、競輪選手の島山。

島山

 ジャパンカップって事で、競輪選手のチームも参戦している。ただ、基本的に競輪は短距離でロードレースは長距離だから、ゴール前のスプリント力や駆け引きなら競輪選手の方が優れてる事も多いだろうけど、長距離の駆け引きとかチームワークとか、全然違うからそっちを本業としてる彼らには勝てない気がする。


 ゾマン。

ゾマン

 この選手は登場から最後まで自分の目を引き付けてくれました。途中アタックし掛けるし、ゴール前でも美味しいところちょっと持ってくし、何より格好がウルトラマンだからwwwこのゴーグルマジぱねえっす。ちょっと欲しいな。


 ダグダグ。

ダグダグ

 地味。ってかゾマンのせいで目立たないのか。結構健闘しているんだけどね。

 途中この悪天候でペペがこける事があったり。

レース主観視点1
レース主観視点2

 主観視点が効果的に使われてるんだけど、こんだけ雨強くて前見えないのに自転車で50キロ近く出すとかマジであぶねえ。

 途中集団に残っていためちゃ強いと噂の伝説のザンコーニが突然覚醒。

レースザンコーニ覚醒

 不気味なオーラを撒き散らして格の違いを見せつけ、

レースザンコーニオーラ

 前にいた選手を全員ごぼう抜きし、

レースザンコーニごぼう抜き

 そして、あと一週残ってるのにやりきったぜみたいな感じを出して自転車を降りる。

レースザンコーニリタイア

 まさに奇行。選手たちも皆言ってたけど、「一体なんだったんだ???」。同じチームのギルモアが何考えてるかわからない朴念仁と評するけど、この行動に引っ張りまわされて焦っちゃったペペとチョッチ一時脱落後の、同じチームのギルモアを含む逃げチームは思いっきり迷惑だっただろうな……。これが無かったらギルモアが優勝してたぜ!!

 やはり調子が悪く、先頭集団についていけなかったチョッチも、ペペ復活後の猛烈なサポートで吹っ切れて調子を取り戻す。
 二人で追い上げるチーム・パオパオビール。

レース追い上げる二人
レース主観視点3

 この二人が追い込みをかけていたとき、先頭集団は全員違うチームなので利害関係が一致せず、速度がガクンと落ちてしまったり、ゴール前で追い込みのタイミングの牽制をしあって蛇行してしまったりして、ペペとチョッチの追撃を許してしまう。
 ザンコーニが普通に合流してたらギルモアが優勝してたんだぜ!!

 そしてゴール前最後のスプリント。ペペが全力で引っ張ってきたチョッチとそれまでずっと足止めをくらっていたギルモアの一騎打ち。

レースゴール前二人
レースゴール前チョッチ

 チョッチの顔が良い!!!
 そして二人が争う中後ろで手を広げて諦めてるゾマン。美味し過ぎるだろ!!www ってか顔だけでなくユニフォームもどう見ても完全にウルトラマンです。ありがとうございました。
 今回は個人個人が熱いわけじゃなく、チームプレーが熱かった。いやぁカッコイイ。

 チョッチをゴール前に届けるために限界まで体力を使ったペペのレース後。

レース後限界

 本当に熱いぼんくらだぜペペ・ベネンヘリ!!

 個人的な意見だけど、この作品中にチョッチが疑問に思う、プロスポーツ選手の節制生活。色んなもんを我慢して、これで人間らしいと言えるのか?そんな自分は一体何のために生きているんだ?という事にも少し関係してくると思うんだけど、スポーツでも何でも、「何かに遠慮する事もなく自分の体力を全力まで出し尽くせて限界まで出しつくせる」というのはとても幸せな事であると思う。能力の発揮は、人間だけでなく生物の根本的な喜びの一つだろう。原始的と言えるかもしれないけど。
 自分にとっては格闘技がそうだった。誰かと自分の能力全てを賭けて戦える(格闘技の場合それが直接的だけど、別に競輪でもサッカーでも良い)というのは最高に幸せな事なんだ。敵を殴り倒す事が楽しいんじゃなくて、全力でぶつかれることが楽しい。それは普通に暮らしてたら体験することすら難しいし、機会もほとんど無いだろうし、様々な制約の下にあるものだけれど、それが生き物としての幸せの一つだと思う。下手したらそれに勝る喜びなんて無いのかもしれない。結果が勝ちであればなおさらだ。だから、この時のチョッチは(ペペもそうだけど)、それまで抱えていた迷いや悩みなんてものは吹き飛んだ、わずらわしいことが何も無い世界で戦えて、本当に楽しかっただろうと思う。
 理解できない人もいるだろうけどね。別にこれは体育会系の喜びじゃないよ。身体を動かすことは楽しい。例外はいつでもあるけども。


 レース後、吹っ切れたチョッチとパオパオビールの面々は協力してくれた豊城ひかるの住む寺に招待される。
 伝説の男ザンコーニも呼び寄せられて拝んでいた千住観音像に手を合わせることになる。このとき何語で喋ってたのかは謎だ。

レース後千手観音
レース後手を合わせる

 そして和食をご馳走になるチーム。本当に良いチームだな。

レース後チームメイト

 茄子が出てきて、前作とおなじように食ってまさかの同じラストシーン。

レース後ラスト

 んで前作同様自転車ショー歌が流れて、「おいおいマジかよ」って思ったらもうちょいあって安心。原作と同様に新聞記事の話で締め。

新聞記事1

 ピンボケだけど後ろの方でガッツポーズ取ってるペペが良いね。

新聞記事2

 そしてザンコーニの記事の方が圧倒的にでかいっていうね。

 エルナンデスとフランキーの紹介のところで既に出したけど、エンドロール中は前作と同じく黒田硫黄のイラストが流れるのが嬉しい。

塗りが良いよね

 この人のカラーイラストは塗りが良いよね。


 原作は茄子とかほとんど関係なくてページも全然短かった気がするけど、それをここまでちゃんとした話に膨らませたのは良かった。作品の色が全体的にジブリっぽくなったのは好き嫌いが分かれるだろう。自分は前作の方が好きだけど、別物みたいなところがあるからね。テーマも違うし。どっちもどっちで楽しめる。音は相変わらず丁寧だし、絵も問題なく、動かし方も巧い。レース描写の軽快さはこの作品の持ち味だと思う。とりあえずザンコーニが訳わからんwww けど全体的にかなり水準の高い作品だと思う。
 実況と解説は、前作の方が圧倒的に良かった。あと最初にも書いたけど『水曜どうでしょう』のネタが自分には全然わからないのがつらいかな。

 これも見て損は無いんじゃないかと。自転車レースが好きなら必見。チームプレーが熱い!!



愛すべき名場面
○トグサとバトーのサウナ笑
○ザンコーニ覚醒
○チョッチ吹っ切れる
○ペペとチョッチの追い上げ
○ゾマンのお手上げ笑


愛すべき名台詞
○じゃあやめちまうか、その方が楽だぜ。
○好きで選んだんだ。今はせいぜい苦しもうじゃないの。
○俺は人生のために生きる!って思ったさ。
○今日は、俺達の日だ。
○人生は楽しく、幸せであるべきだ。



評価
★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


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(2007/10/24)
大泉洋.山寺宏一.坂本真綾

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P.S.
競輪練習器具

この競輪用の練習器具家にあったわ。
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テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/07/07(水) 14:49:04|
  2. アニメ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

最初のレースはタイムトライアルといって、一定間隔ごとにひとりずつスタート、タイムをきそうものです。なので2人に追いついたペペがあのレースでは勝ちですがロードレースは通常複数のステージの総合で争うのでもしペペがあそこでトップでも他のステージの成績によっては優勝ではない感じですね。なのでギルモアの「最終日に何ムキになってるんだ」というセリフも総合優勝がないとわかっているからなのでしょう。
  1. 2015/11/02(月) 21:12:31 |
  2. URL |
  3. れぐ #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> れぐ さん
解説ありがとうございます!腑に落ちました!
  1. 2016/07/26(火) 16:10:56 |
  2. URL |
  3. 成川ジロー #-
  4. [ 編集 ]

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誠意はある。

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