成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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茄子 アンダルシアの夏

 何かジブリ的な宣伝されてたけどジブリじゃない作品。マッドハウス制作ですね。まあ監督が宮崎駿の弟子らしいし、ジブリっぽい雰囲気もあるけど。

邦題 『茄子 アンダルシアの夏』
2003/日本/48分
監督 高坂希太郎
脚本 高坂希太郎
制作 丸山正雄(マッドハウス)
声優 大泉洋、筧利夫、小池栄子、平野稔、緒方愛香、平田広明、坂口芳貞、羽鳥慎一(実況)、市川雅敏(解説)

ポスター

 プロの自転車レーサーとしチームに所属し、レースを回っているぺぺ。自分の地元でのレースに参加することになり、チームからも欲を出して本来のおとりなどの仕事を忘れるなと言われるが、その日は兄と自分の昔の恋人の結婚式が行われていたりして、地元に複雑な思いを抱いていた。さらに偶然スポンサーの解雇発言を聞いてショックを受ける。そんな中、仕事として先行するグループをふるいにかけるため、逃げておとりとなるぺぺだったが、サポートするつもりだったチームのスプリンターが事故でリタイアしてしまい、急遽作戦は変更。仕事は勝利だと言い渡される。

 自転車レースを題材に、地元を離れて戦っている人の故郷への想いを絡めた作品。もちろん茄子も。原作は黒田硫黄の『茄子』と言う全三巻で茄子が関わる漫画の短編集の中の一話。短編集は短編集で面白いので読んで欲しい。今回レビューするアニメ版は原作漫画の絵の味は少し薄くなってしまってはいるが、アニメという動くメディアの長所を活かして自転車レースの描写に自転車レース独特の雰囲気、軽やかさ、駆け引き、スピード感、迫力などを上手く現した傑作だと思う。


 主人公のぺぺ・ベネンヘリ。

ペペ


 声優は大泉洋。大泉洋が声優なんて聞いたこと無かったが、ジブリ作品で結構やってたんだな。前述したとおりこれがかなり良い。はまってる。ぼんくら臭がするぜ。
 ベベによるこいつらはただもんじゃないぞって説明するシーンは声優の今泉洋の良い演技も相まって中々の名シーン。こういう『スモーキン・エース』にもあったような凄い奴ら紹介シーンのワクワク感がたまらなく好きな自分にとってはやっぱりたまらないのである。

 先頭集団でスプリント力ではダントツのサルバトーレ・チョッチ。

サルバトーレ・チョッチ

 仕掛け巧者のザメンホフ。

ザメンホフ

 そして集団にいるスプリント王ベザルらが、ゴール前で熱いデッドヒートを繰り広げる。

ベザル

ペペが紹介する先頭グループの二人と、猛烈な勢いで追い上げる集団にいるベザルがゴール前で熱いデッドヒートを繰り広げます。
 ここの紹介だけじゃなくとも、今泉洋は他にも独特の味のある演技で名台詞を生み出している。
 大泉洋ファンにはたまらんだろうなと思う。


 兄のアンヘルとぺぺの昔の恋人カルメン。

アンヘルとカルメン

 声優は筧利夫と小池栄子。これも意外に良かった。
 監督が今まで『マスターキートン』とか『モンスター』とか、浦沢直樹作品をやってた人で今回も策が監督やっているせいか、何処となく兄貴が悪人に見えるのは自分だけだろうか?カルメンはともかくこのアンヘルのキャラは『モンスター』とかだったら絶対良い人に見せかけて、腹に一物抱えてる悪い人キャラだろ!
 そういうフィルターがかかっているせいか、リベラ叔父さんとその息子も、

ゴッドファーザー?

 おそらく只の足の悪い親戚の叔父さんとその息子なんだろうけど、息子がスキンヘッドなのもあって、ぺぺの住んでた地域を治めてるマフィアのゴッドファーザーとその忠実な部下に見えた。自分だけでしょうか?


 ぺぺの友人のフランキーとその親父のエルナンデス。

フランキー
エルナンデス

 このキャラたちが作品をジブリっぽく見せてるんだと思う。特に親父。ジブリ作品にいても違和感の無いキャラ。キキそっくりの黒猫も飼ってるしね。フランキーの解説者とのやりとりもコミカルだし。
  フランキーは原作にはいないキャラ。いったいそのゴーグルは何だ?と小一時間問いただしてみたい。フランキーがさりげなく言う「俺の夢はペペに託したんだ」は自転車レースだけでなく、地元を出た事とか、色んな感情が詰まってて、本当にさりげなく名台詞だと思う。


 レースの描写は秀逸。スタッフが好きなんだろうなと愛を感じる程。声優の演技も良くて、選手の息づかい、スポークの風切音、風の音など音周りが丁寧でとても良い。本物の元アナウンサーと元解説者を実況解説に使うのも嬉しいね。
 絵は書き込みなどが凄いわけでなく、シンプルな絵を軽やかに動かして上手に作っているという印象。巧い。

レース1

 自転車は前に一台いると圧倒的に負担が少ないから、ローテーションを組んで順々に先頭を引いていくもの。元競輪選手の親父が言ってたんだから間違いない。

レース順々に先頭を引く
レース風向き集団

 風向きによって列が斜めになったりするのも面白いなーと思う。解説が付いてるのが本当に嬉しい笑

追い込み

 軽快さと迫力、そして選手の必死さが伝わってくる。素晴らしい。
 ペペが一人で逃げるシーンは、レースの孤独感。自分としては自転車に乗って一人で遠くに行っているときの孤独を物凄い共感した。

ペペ2
ペペ孤独

 自転車で遠くに来ると孤独を感じるときあるよね。
 そんなとき地元の牛がちょこっと元気をくれる。

地元の牛

 良い再会シーン。
 
 そして一体となって猛烈に追い上げてくる集団のプレッシャー。

レース集団
レース集団2
レース集団3

 そしてペペが顔を上げてからのゴール前もひたすら熱い!!

ペペ集中
ペペ逃げ

 ついに集団に飲み込まれてしまう先頭集団。

レース集団4

 全員が勝負に出る。

ゴール前4
ゴール前1
ゴール前2
ゴール前3

 原作も凄かったがアニメも顔すげえ!!笑

 ちなみにザメンホフが勝負に出るとき、同じチームのボロンが下がりながら微妙にサルバトーレ・チョッチの進路を塞ぐと言う反則すれすれのファインプレーを見せる。ある意味プロフェッショナルファウルか。

ボロン魅せる

 こういう解説をしてくれるのが嬉しい笑

 レース後の話も自分は凄い好きで、筋肉に貯まった乳酸を出しに走りに行くぺぺにアンヘル、カルメン、エルナンデス、リベラおじさんが寄ってきてのやりとり。家族とのやりとり。

レース後ペペ
レース後家族

 そしてそれから一人で自分の過去と故郷の街見つめ、元気付けてくれた牛の看板に敬礼するシーンは完璧な流れだと思う。大好き。

レース後過去1
レース後過去2
レース後過去3
レース後過去4

 過去と街を見つめる眼差しが良い。
 この流れで毎回泣きそうになります。なんでかイマイチ自分でも良くわかって無いけど。

レース後過去を見つめる1
レース後待ちに敬礼

 なんていうんだろうね。苦い事があったところだけど、故郷ってのは特別って言う感じかな。良い意味でも悪い意味でも本当に特別。
 
 最後は地元特産の茄子のアサディショ漬けの通な食べ方を祝福してくれる仲間達の前で披露。

仲間達

 一番右のが監督。良い人です。そしてその隣の白髪の男も良い奴。続編でも出ます。 

ラスト

 強引に茄子で締めたなとか思ったんだけど、なんと、実際のこのアンダルシア地方にはそんなもん無いそうだ笑
 良いアイテムなのに……。

 エンディングテーマは自動車ショー歌と言う歌の替え歌で忌野清志郎が歌う『自転車ショー歌』。面白いおかしい歌です。

おしまい

 この歌が流れながら黒田硫黄のペペの小さい頃とかを描いた書き下ろしのイラストが流れるのも嬉しいところ。
 アンダルシアの歌はみんなで歌うところは良いんだけど、最後にエルナンデスが一人で歌うと演歌っぽく聞こえてちょっとミスマッチかなと思った。

 地元への郷愁を描いてる割にはぺぺとアンヘルの両親は描かれてないけど存命じゃないのかな?

 まぁ首を傾げる所は多少あるけど、個人的に色々共感できたし感動したし、大好きな作品。尺もコンパクトなんで物足りないかもしれないけど手軽に見れるところも○。面白いよ。


愛すべき名場面
○レースシーン全般
○レース後のペペとカルメン、アンヘルたちのやりとり
○ペペが街と過去を見つめ、牛の看板に敬礼するシーン

愛すべき名台詞
○俺の夢はペペに託したんだ。
○うちに限って言えば、今日は俺の日じゃねえ。今日は兄貴の日だ。
○そーなればそーっす。でもそーはならんす。
○監督、あんたに教えてやりてえ。プロってのは仕事以上のことをやっちまう奴だって。そうでなきゃ、そうでなくちゃ、生まれた土地から出て行けないだろ。俺は遠くに行きたいんだ。
○こいつらを引きずり回すには、こんなアタックじゃ足りねえ。自滅承知の、超マジなアタック。
○いいか、お前の仕事を言う、勝利だ。
○解説(笑

ペペ「なんだよ、来んな!」
カルメン「見て見て、どう?きれい?」
エルナンデス「茄子とワインを食うまで許さん!」
ペペ「ふん」
アンヘル「パオパオビール、買ってきたぞ」
ペペ「なんだよ、一体!?」
アンヘル「お前が好きなのさ」
カルメン「好きよ、ペペ!」
ペペ「俺は嫌いだよ!」
カルメン、笑う
ペペ「ちぇっ」
アンヘル「勝つと思ったよ」
ペペ「ここじゃなくたって勝つさ、ここじゃなくたって、100でも200でも勝って、モナコに家勝って、フェラーリ乗り回して、女なんてよりどりみどりさぁー!」
カルメン「そしたら、遊びに行くね!」
リベラ「わしが生きとるうちにな!」
ペペ「来んなー!」

 じんわり来る。
 そしてその後の街と過去を見つめるシーンで泣く。

評価
★★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)



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(2007/10/24)
大泉洋小池栄子

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テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/07/06(火) 17:10:10|
  2. アニメ
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  4. | コメント:0
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