成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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RAIN

ずっと前から見たかったけど、なんでか今まで放置してしまっていたタイ映画の『レイン』をレビュー。そういう作品が100本近くある気がする。。。



邦題『RAIN』
原題『BANGKOK DANGEROUS』
1999/タイ/105分
監督 オキサイド・パン、ダニー・パン
出演 パワリット・モングコンビシット、プリムシニー・ラタナソパァー、ピセーク・インタラカンチット、パタラワリン・ティムクン

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 日本ではあんまりお目にかかることができないタイの映画。自分が気に入ったのはもろジャケットの雰囲気。どことなくB級映画臭と言うか、ボンクラ臭がする。(自分が言うボンクラは褒め言葉です。愛すべき存在。)
 原題見るとわかるけど、『バンコック・デンジャラス』。最近ニコラス・ケイジ主演でこのパン兄弟自身が監督してリメイクしたらしいです。そっちは見てないけど、この物語をどうやってニコラス・ケイジ主演でやるんだろう……?

 物語は結構シンプル。耳が聞こえず、喋ることもできない主人公コンは純粋な心を持つ殺し屋。兄貴分であるジョーとジョーの元恋人で仲介人のオームと共に殺しの仕事をして日々を暮らしている。ある日コンは薬局で心優しい女性フォンと出会い、惹かれ合う。しかし、その稼業故に、いつまでもフォンとの楽しい日々が続く訳も無く……。

 仕方なく裏社会の稼業を営む男が、表社会の女性と触れ合い、幸せを得ようとするが、周囲の世界がそれを許さない。良くあるっちゃ良くある。良くある悲劇。王道と言えば王道。窪塚主演の『狂気の桜』もこんな感じだったよね。だけど、自分はこういう話が大好きで、自分でもこういう話を撮りたいと思っている。王道はやっぱ良いから王道なのだ。

 そんなある意味王道のこの映画、役者さんがすごい良い働きをしてくれている。そのおかげで、よくある話に埋もれずに頭ひとつ突き抜けることができたんだと思う。

 まず、主人公のコン。

コン

 この人滅茶苦茶格好良いと思うし、この映画が初出演初主演らしいんだけど、耳が聞こえないって言う設定の主人公を本当に上手く演じこなしている。そして特にラストはずっと見入ってしまう。

伝えられない

 最後の戦いに赴く前、フォンにこの時の複雑な気持ちを伝えたいのに喋れず伝えられないシーン。喋れないぶん、目の気持ちの入りようが半端無い。

嗚咽

 最後の銃撃戦後、声にならない声で嗚咽を漏らすシーン。自分はこの嗚咽を漏らすと言う演出がかなり好きっぽい。『無限のリヴァイアス』のイクミの嗚咽も好きだ。言葉にならない言葉、声にならない声というものが持つ切なさみたいのが大好き。このシーンでもグッと来て泣きそうになってしまった。勝手な解釈かもしれないが、喋れないコンなりの懺悔と叫びに聞こえた。

ラストシーン

 そしてジャケットにも使われているラストシーン。何か救いが欲しかったと言えば欲しかったかな。救いがない、どうしようもないゆえの悲劇ってのが結構好きではあるんですが。
 その後のスタッフロールで流れる静かな音楽も作品の雰囲気に合っていて良かった。


 次にコンと心を通わす、ヒロインであるフォン。

フォン

 日本人の自分の観点からすれば美人と言って良いのかなんともわからない顔立ちだけれども、役には見事ハマっていたと思う。

ひと時の幸せ

 コンとフォンのデートは幸せそうで良かった。


 兄貴分のジョー。

ジョー

 この人も格好良いし、役柄と役者がハマっていたと思う。ってかこの人の顔、誰かに似てる。思い出せない。誰だろう……?

修行

 モノクロのコンと共に訓練のシーン。楽しそうで良いシーンだった。

コンとジョー

 そしてこの映画の中で一番格好良い、コンとジョー(の魂)のカチコミシーン。『男たちの挽歌』を思い起こさせるような凄いクールなシーン。この演出は良い!!


 ジョーの元恋人で仕事の仲介人のオーム。
オーム2

 この人が『バス男』のでかいラフォンダに似てる!って思ったのは自分だけではないはず笑
 この人も気丈な女性を良い感じに演じてるんだよね。


 主役4人がハマり役で、演出も悪くない。この映画に問題があるとすれば、アクション部分とラスト以外の音楽、そしてキャラの掘り下げ方だと思う。

 アクション部分は、もっとスマートにできるんじゃないかなと思ってしまう程結構荒い。タイしては凄いとか考えるべきなんだろうか?その荒々しさが良いシーンもあるんだけど、最後の戦いなんかは絶対にもっと面白くできると思う。
 音楽もこれまた荒い。なんていうか、太鼓みたいなの荒々しい音楽が全編通して結構頻繁に使われてるんだけど、あんまり合わない気がする。静かなシーンの音楽は良いと思うんだけども。
 キャラの掘り下げ方。ジョーの引退の経緯はともかく、コンの殺し屋になる経緯やジョーとオームの関係をもっと。と言うよりジョーをもっと掘り下げた方が良かったと思う。とても良い兄貴分なのに、勿体無い。コンの自分が今までやってきたことがどういうことだったのか知るシーン。命の大切さを感じ、殺すことに関して罪の意識を持つシーンの流れは素晴らしいと思う。COWBOY BEBOPのジュリアが死んでからもうどうしようもない、戻れないって感じと同じものを感じた。それだけにそのきっかけであるジョーの最期はもっとどうにかならなかっただろうか。

 見る価値はある、けどもっと面白く出来たなって、少々勿体無い作品。それで、監督本人がリメイクしたのかもしれないけど、ニコラス・ケイジ……絶対に合わないだろ(^^;(見てませんけど)
 B級映画好きなら楽しめるんじゃないだろうか。
 自分は最初にも書いたけど、こういう話がかなり好きな人間なので、思いのほか楽しめました。


愛すべき名場面
○修行シーン。
○カチコミシーン。
○オームの最期からラストの流れ。(銃撃戦以外)

愛すべき名台詞
○嗚咽
セリフじゃないけどね。泣ける。


評価
★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)


予告編↓


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(2002/05/24)
パワリット・モングコンビシットプリムシニー・ラタナソパァー

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  1. 2010/04/20(火) 22:00:35|
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