成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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K-20 怪人二十面相・伝

 アメコミのヒーローに対して日本のヒーローって何なのか?って考えたとき、何が出てくるだろう?桃太郎、金太郎、一寸法師など、歴史的なヒーローはアメリカには歴史があんまりないから、日本の方が圧倒的に多い気がするけど、現代的なヒーローってアメリカの方がたくさんいる気がする。アメリカにはバットマン、スーパーマン、スパイダーマン、アイアンマン、キャプテンアメリカ、ハルク、ウォッチメンの方々、サイクロップス、ウルヴァリン、パニッシャーなどがいて、その分ダークヒーローもヴィランもたくさんいるんだけど、日本には……仮面ライダーとウルトラマンシリーズしか思い浮かばない(^^; 戦隊物もそうかな。でも少し年齢層が低い気がするから、戦隊物よりもジャンパーソンとかビーファイターとかの方が近いか。でもそれもアメコミのヒーローとは少し違う気がする。
 日本にはアメコミのようなヒーローがあんまりいない。そこで日本でもそういうヒーローを作ろう!って考えたのが今回のレビューの映画だと思う。


邦題『K-20 怪人二十面相・伝』
2008/日本/137分
監督 佐藤嗣麻子
出演 金城武、松たか子、仲村トオル、國村隼、高島礼子、本郷奏多、今井悠貴、益岡徹、鹿賀丈史

k-20.jpg

 第二次世界大戦が回避された敗戦国ではない架空の日本の昭和24年。帝都・東京では人は富裕層と貧困層に分かれてしまい、怪人二十面相が富裕層を狙う犯罪を繰り返していた。捕まえることの出来ない警視庁の浪越警部は名探偵・明智小五郎に捜査を依頼する。そんな中サーカス団の軽業師・遠藤平吉は団長の身を気遣うあまり、お金のために怪しい紳士の奇妙な依頼を引き受けてしまう。その依頼は、明智小五郎と羽柴葉子の結婚式の様子をこっそり写真に撮ってきてくれという依頼だったが、カメラのシャッターが爆破装置のスイッチになっていて、その場は大騒動になり、平吉は二十面相として軍警察に捕まってしまう。サーカス団の知り合いの助けでなんとか脱走できた平吉だが、二十面相として平吉は指名手配されてしまっていた。平吉は疑いを晴らすために、自らも二十面相になり、本物の二十面相と対決することになる。

 元は江戸川乱歩の書いた少年向け探偵小説『少年探偵団』シリーズに登場する、名探偵明智小五郎ひきいる少年探偵団のライバル、怪人二十面相。怪盗ルバンがさらにその元になっているらしい。この作品にもルパン3世に似た雰囲気はある。
 自分は全然『少年探偵団』シリーズは読んでないから特に思い入れがあるわけじゃないけど、コメントしてくれるCROSSさんが確か前に「面白かった」と言っていたので見る気になった。オープニングのCG良いなぁって思ってたら、制作はROBOTだったのね。『リターナー』とか『ジュブナイル』、『ALWAYS三丁目の夕日』、『サマータイムマシンブルース』なんかをつくってるところ。VFXも白組だし、山崎貴も参加している。オープニングで一気に期待度が高まった。が、序盤は正直たるかった。金城武への拷問シーンとか要らんだろ。格差を無くしたいんだかサーカスに戻りたいんだか、主人公の気持ちがちょっとぶれてる気がした。まぁ金城の演技にでかい問題があるからかもしれないけど、主人公の修行シーンが始まるまでは退屈。


 主人公の遠藤平吉。金城武。

金城

 日本と台湾のハーフなこの人、香港映画のときは全然良い演技してくれるんだけど、日本語は未だここまで下手だったとは。ケイン・コスギ程とは言わないけど、日本語喋らせるとホントに無理がある。ゲーム『鬼武者』の台詞の棒読みも酷かったが……あんまり日本語は成長してないな。顔は日本人ウケするし、アクションもできるだけに惜しい……。自分はこの人を邦画よりも香港映画の方でたくさん見てる。『天使の涙』の喋らない金城武は素晴らしかったな笑
 演技以外は悪くないと言いたい所だけど、役者で演技が駄目だったら全部駄目か。この映画の欠点の一つになっちゃってる。惜しい。
 鳩好きの設定とサーカス団長との関係が全く生かされなかったというか、放置された設定な気がするんだが、なんなんだ?


 ライバルの明智小五郎。仲村トオル。

仲村トオル

 この人も自分は何故か邦画では全然見たこと無いけど、香港映画の『ジェネレックス・コップ』『東京攻略』。あと韓国映画の『ロスと・メモリーズ』で見た。『ジェネックス・コップ』の特報で皆が「ニコラス・ツェーです!」「サム・リーです!」とか広東語でテンポ良くしていく映像で一人だけ日本語で「仲村トオルです」って言ってたのには吹いたww
 この人そんな演技上手くないよね……金城武の真似をする演技は良い。キザったらしいところと、感情を表にあまり出さないところは合ってる役だと思うんだけども。


 ヒロインの羽柴葉子。松たかこ。

松たかこ

 良家の世間知らずの天然お姫様。上手く演じてたと思う。ラノベとかにあるあるww
 この人が元気に動き回る中盤からは急にラノベ展開になって、楽しめる人は楽しめる、嫌いな人は不快な展開に。自分はニヤニヤしながら楽しめた笑
 実は強いお姫様で、合気道の技を使ったり、

ラノベ

 まさかお風呂イベントまであるとはね。

ラノベか

 マジラノベ展開。ラノベ展開をやるにしては金城武は老けて見えたが……。


 主人公のサポートをしてくれる源治。國村隼。

国村隼

 こういう作品には必要なメカニックもこなす良いおじさんキャラ。良い味出してた。


 明智小五郎の助手であり少年探偵団のリーダー、小林少年。本郷奏多。
 
生意気

 イマイチ役に立っているんだか立ってないんだかわからないけど、生意気な少年だと言うことは伝わった。演技なのか素なのかわからないけど、生意気な少年だと言うことは伝わった。この生意気で不気味な笑顔、自分は最後までこいつが黒幕だと思ってました。その方が面白くないかな?
 少年探偵団の活躍シーン。

双眼鏡いらねえだろ

 その距離なら双眼鏡は要らねえだろ!!笑
 しかもこの後見失うって、何してんだよ。ちなみにこの子たちの出番はこの後姿だけです。かわいそうな少年探偵団……。


 役立たずの刑事、浪越。益岡徹。

益岡徹

 役立たずの刑事のくせに、拷問シーンだけは張り切ってたというか、やっぱりあのシーンは要らないだろ。あと、最初の金城武を誤認逮捕するとき、上にいる平吉を見つけて、「撃て!撃ち落とせ!」はねえだろwwこの人自体は良い役立たずっぷりを見せていた。


 怪人二十面相。鹿賀丈史。

じょうじ

 最初ッから顔バレしててびっくりしたけど、変装で良かった。

 あとちょい役に要潤とか小日向文世とか松重豊とか、微妙に豪華だった気がする。微妙に。
 配役は合ってるんだか合ってないんだかイマイチ判断が付かない(^^;


 とにかく、序盤は退屈。主人公平吉が修行するシーンからは面白くなってくる。
 修行の一つが、街の地図に直線を引いて、その通りに走り抜けると言うもの。建物があっても登る。車が走ってても迂回しない。
 ……………………自分、『ヤマカシ』見てパルクール、フリーランニングに魅せられた頃、同じ修行を思いついてやろうとした事があるんですけど!!!中学生の頃かな(^^; 結果はまぁ日中こんなことやったら通報されるって事で、小学校の遊具を全て全速力でクリアしていくと言う修行に妥協してしまったんですけど、やってみたかったなぁ。。。このシーン見てて本当に楽しそうだった。
 『ヤマカシ』のようなパルクール、フリーランニングの要素を取り入れた自分も撮ろうと思っていたんだけど、この映画がメジャー映画じゃ日本初かな?流石にちょっと弱いと言うか、金城武じゃなくスタントマンがやっているんだろうけど、ワイヤーとかも使ってて『ヤマカシ』『アルティメット』などの本場のものと比べると圧倒的にゆるい。生身の迫力も劣るし、身体能力の差かもしれないけど見せ方もまだまだ甘い。頑張っているんだけどね。俺に撮らせてみてくれ!笑

 その後の変装の修行とか、普通に助けてくれた源治の近所の人たちにお披露目しちゃってるけど、大丈夫なんだろうか。みんな泥棒仲間と言うけれど、タレこみされたりするのは心配しないのか??

 修行中に本物の怪人二十面相と出くわし、ヒロインが狙われていてそれを助ける。そこのアクションも中々良かったが、女性を間に挟んで戦うアクションはもっとジャッキー映画を見て勉強すべき。と言うか金城武、香港でさんざんこういうのやってた気がするんだけどな。もっと上手くできないもんか。

ジャッキーを見習え

 厳しい言い方してるけど、決して嫌いじゃない。むしろ好き。良い。ってかこのウェディングドレスで逃げるシーンは『カリオストロの城』のオマージュかなんかかな?ここの対決で本物の方がいきなり説明口調で色々説明し始めて笑った。

 そしてヒロインを助けたからは上記のようなラノベ展開。自分は好きだけどね。ほんと。風呂イベントのちょっと前。平吉たちが「シャンプー」ってなんだ?って3人で考えたりするシーン。

暗黒街

 金城武がユン・ピョウと共演したアクション、『暗黒街/若き英雄伝説』で「ブラジャー」が一体何なのか金城武と他二名で考えを巡らすシーンにとても似ている気がする。どっちも面白いシーンだったけどね。

 このヒロインが貧困に苦しむ子供たちを見て、助けようと決心するシーン。良家の世間知らずの天然お姫様が現実を見てショックを受ける。あーもうなんていうか、ラノベっていうか、ベッタベタですよねー。だがそこが良い!!笑
 そういうの好きなんですよ。ほんと。

 ヒロインは協力者になってくれて、明智小五郎宅に貸してある絵を奪い返しに行くんですが、そのときのあるシーン。

ラブソングか

 助手の優しい性格に付け込んで強引に寄付させて聖歌を聞かせて時間稼ぎをするシーン。なんかその人の良い所に漬け込む手口は『天使にラブソングを……』のシスターとマフィアのやりとりと似た感じがあって面白かった。ちなみにシスターに変装しているのが高島礼子です。

 ここで明智小五郎は時間稼ぎを見抜いて一度は平吉たちを捕まえるけど、色々あって協力することになり、軍の施設にある装置を使いに一芝居打つ。この手口は『カリオストロの城』のルパン3世の予告状があったって名目で強制的に捜査しにいく銭型刑事の手口と言うか、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の公安6課が人形使いの捜査で強制介入する人形使いプロジェクトと同じ手口だなって思った。そしたらこのやり方が物語の一つの核だったっぽい。
 ここのアクションも良く頑張っているのだが、最後。ヘリの縄梯子に飛び移るシーン。

届いてない

 これもう落下始まってるんで、届いてねえぞ!!!まぁカット変わって届くから、失敗カット使ったのかな?

 そして最後の本物の二十面相との対決。最後の対決はやっぱり高いところですよね。ハリウッド意識してるんだろうな。全ての謎解きも終わって、最後は大爆発だし。本物の二十面相がそんなに悪い奴じゃないから、もっと悪い奴にしちゃって勧善懲悪にするか、改心させて欲しかった。。。やっぱり黒幕を小林少年にすべきだったんだ!!笑
 そのときに明智小五郎の周りをうろついていた謎の男の正体がわかるんだが、まぁ正体つってもそんな大きなもんじゃないけど、この人。

ベール

 クリスチャン・ベールかと思ったよ!!似てない??

 
 ラストは、続編を匂わせた感じなんだろうか?小林少年は何処までこの事件のこと知ってるんだかわからないけど。


 良い意味で突っ込みどころ満載の夢のようなベタな映画。 
 最初に書いたけど、とてもハリウッドとアメコミのヒーローを意識しているように見える。アイテムもバットマンと被ってるしね。『二十面相ビギンズ』みたいなもんだな。カメラワークとか音楽とか、思いっきりハリウッドを意識した感じのつくりになっていて、特に音楽は『パイレーツ・オブ・カリビアン』並に壮大でちょっとうるさい。効果音もやたら大げさ。絵は素晴らしい。ヘリとか帝都の風景のCGもROBOTと白組のおかげか、ハリウッドに負けてないビジュアルを出せてた。
 たぶん原作好きには色々ニヤニヤするところがあるんだろうけど、自分がそこはわからない。でも十分に楽しめた。というか好みに合ってた。中盤以降はね。ラノベ展開ラノベ展開言っておきながら自分は大好きで、その展開とかアクションとか、自分のやりたい撮りたい映画・物語と方向が合っているので、とても好意的に見れた。合わない人には合わないんだろうな。なんか映画に対して自分と同じようなビジョンを持っている人がいてちょっと嬉しい。三池監督が自分と同じアイディアの『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』を撮ったときみたいな嬉しさ。あと、日本映画でもここまでできるんだぞ!ってのがあるって言うか、こういうアクション系のジャンルは自分も好きだから日本もこれからも本当に頑張って欲しいと思う。

 自分の好みの愛すべき映画だった。金城武の日本語と序盤の退屈さが本当に惜しい。



愛すべき名場面
○修行シーン
○パルクール・フリーランニングを取り入れたアクション
○ヒロインが主人公を投げ飛ばしたりお風呂イベントしたりするラノベ展開

愛すべき(突っ込むべき)名(珍)台詞
○撃て!撃ち落とせ!(そこで撃ったらガラス割れて落ちてきて下でパニックになって固まってる人たちが大惨事になるぞ!!)
○初めて見たとき、こいつは白い鳩のようだった(←いきなりで吹いた。金城の日本語の下手さも相まって、吹いた)
○狭いテントの中じゃなくて~(←最後の最後で今までいたサーカスを馬鹿にすんなよ!!www)

評価
★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/06/11(金) 18:21:05|
  2. 映画-邦画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

アメコミヒーロー意識してるよね~

ウルトラマンは2004年に大人向けのヒーローを目指そうとして、興行的かつ商業的に失敗しちゃってから、子供向けで頑張ってるよね。
いや、作品的には意欲的でCROSSは好きだったんですけどね・・・「ULTRAMAN(映画)」と「ウルトマンネクサス(テレビ)」♪

にしても、なんでROBOTの映画はK-20とかBALLADとかALWAYSみたいに変な横文字入れるのかね?
宇宙戦艦をSPACE BATTLE SHIPなんて、もう笑うしかない・・・

怪人二十面相・伝は、映画館で観た一度のみなので、記憶が曖昧だけど、鑑賞後の後味の良さと爽快感がとてつもなく良かった気がする。
いくらでも続編作れそうだし、むしろ見てみたい。
  1. 2010/06/11(金) 20:41:32 |
  2. URL |
  3. CROSS #-
  4. [ 編集 ]

ジャパニーズアメコミとでも言うべきか

 そのウルトラマンって大人向けにやろうとして鬱展開とかやっちゃったやつ?日本だとなんか子供向けデザインと大人向けデザインってのが相成れない状態になってる気がするんだよね。大人と子供、どっちから見ても格好良いと思えるヒーローが難しいって言うか。でも今は仮面ライダーWが大人も子供も楽しめるようにちょうど良くなってる気がする。あんまり見てないけど。

 言われて見れば、そういえばそうだね。そこら辺も外国意識してるというか、舶来コンプレックスでもあるんじゃね笑
 確かにヤマトは笑うしかないというか、笑いながら止めとけとしか言えないというか、誰か止めなかったんだろうか……

 見事にヒーローモノ娯楽作として終わったからね。続編……確かに見たいけど、金城武さんを交代するわけにはいかないか…(^^;
  1. 2010/06/13(日) 10:56:22 |
  2. URL |
  3. 成川ジロー #-
  4. [ 編集 ]

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