成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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冷たい雨に撃て、約束の銃弾を

 フレンチ・ノワールにありがちなこういう邦題はやめて欲しいと本当に思う。まず人に話すとき、言いづらい。めんどくさいんですよ。「『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』は見ました?」って聞くのは。だから「『vengeance』見ました?」って言う英題の方で聞いたり「ジョニー・トーの新作見ました?」って聞いちゃう。この映画を見てるような人は大抵そんな感じの言い方で伝わるから問題は無いのである。
 という訳で今回の記事はジョニー・トー監督の新作です。自分が持っていたゲームとかDVDとか漫画とかの財産を売ってそのお金で1日の映画の日に2本見てきました。その1本です。


邦題『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
原題『復仇』英題『Vengeance』
2009/香港・フランス/109分
監督 ジョニー・トー
出演 ジョニー・アリディ、アンソニー・ウォン、ラム・カートン、ラム・シュー、サイモン・ヤム、シルビー・テステュー、マギー・シュー

冷たい雨に撃て


 まだギリギリ映画館でやってるところもあるかもしれないんで、予告編の画像を使って予告編程度にネタバレを抑えた感じで書きます。

 フランスでレストランを営むコステロ、ある日マカオの娘の一家が襲撃され、夫と小さな子供2人は死亡。娘は奇跡的に助かるが重体を負ってしまった。犯人への復讐を誓ったコステロは、現地で偶然知り合った3人組の殺し屋を雇い、犯人を探し始める。

 ジョニー・トー監督の最新作ってことで、相変わらず男臭い映画。復讐がメインだが、それに主人公コステロの記憶に関する問題が組み合わさって、さらに3人組の殺し屋たちの間に芽生えた奇妙な絆を描いている。ここら辺は個人的に凄い好き。予告編にある「全てを忘れた男に、復讐は意味があるのか?」的な問いかけとかね。

 主人公の復讐を誓うおっさん。フランシス・コステロ。演じているのはフランスの大スターらしいジョニー・アリディ。

ジョニー

 全然知らない俳優だけど、渋い。サングラスにコート、帽子の姿が似合いすぎ。ダンディズムに溢れるおじ様である。持っているの銃は途中3人組みの殺し屋からもらうダブル・イーグル。

ダブルイーグル

 あんまり良い銃じゃないらしいし商業的にも失敗したマイナーな銃だけれども、日本だと東京マルイが2000円で買えるエアーガンのシリーズで出しているので、名前を聞いたことある人は多いと思う。自分はデザインが好きではないけど、この映画のキーアイテム。この映画を見たら確かに欲しくなる。ってか東京マルイとコラボして、「George Fang」と印刷して裏に役者のサインでも入れて限定1000個くらいで売り出してほしい。俺は買う。


 コステロが偶然出会う3人組の殺し屋のリーダー。クワイ。アンソニー・ウォン。

アンソニー
アンソニー2

 相変わらず激シブ。もうこいつより格好良いおっさんはいない。世界一。個人的には、髪型と格好はこの作品がいままでで一番格好良い気がする。
 主人公を引き立てる役で無ければいけない気がするけど、一番格好良いのはやはりこいつだったと思う。


 3人組の殺し屋の一人。チュウ。ラム・カートン。

ラム

 『エグザイル絆』の時は中肉中背に見えたけど、今回スマートで滅茶苦茶格好良かった。シブいのでは無くて、coolな方の格好良さ。

 3人組の殺し屋の一人、フェイロク。ラム・シュー。

らむ・しゅー

 太った。絶対に太った。確実に太った。そのせいか作中「デブ」呼ばわりされてた笑 相変わらずの憎めないキャラクター。

 こいつら3人組の殺し屋は殺しの仕事のときに偶然主人公と出会ってしまう。

最初の仕事

 この3人組の仕事のシーンは良かった。
 そして、主人公が雇うためにコンタクトを取るシーン。

地下通路

 地下通路での邂逅。このシーンも中々格好良いシーンだったが、さっぱり終わってしまった。もうちょっと長く見たかった。。

 雇われた後、現場に行って3人組がどういう犯人だったか推理するシーンも良かった。

再現

 ラム・カートンとラム・シューがやっぱ良い。
 そしてその後、4人で食事をしながら話す、ジョニー・トーらしさの出るシーンがあるのだが、ラム・カートンとラム・シューが明らかに不自然な、「自主映画か!?」っていうレベルの自然音が合っていない浮いてしまっている吹き替えでとても残念だった。

不自然な吹き替え

 ってかここでも他のシーンでも大して長い英語の台詞言ってないんだから、現場で本人が普通に言えるだろ!!「One shot gun, one Madmax, one magnum」このくらい言わせろよ!そんなに英語が喋れないのだろうか……。ってかこの画像見てもやっぱりラム・シューが太ったのがわかるなww

 このあとは銃をコステロに渡して試し撃ち。

試し撃ちで絆を深める

 ここも次々に自転車を撃って走り続けさせると言うなんともジョニー・トーっぽいシーン。
 ここら辺までは凄い良かったんだけどな……。

 とりあえず他の人たちの紹介。
 3人組の殺し屋たちの元々の雇い主、ジョージ・ファン。サイモン・ヤム。

ヤムヤム
 
 予告編じゃ全然出てこなくて変な画像になっちゃったけど、良いね。良いいやらしい顔してるわ。やっぱこの人なんでもできる万能選手だわ。メガネが今風になってた。


 コステロの娘が襲撃された事件を担当する女刑事。マギー・シュー。
 画像無いんだけど、役立たずというか、一体なんのために出てきたんだ……。もっと使い方があったと思う。

 あと協力者であるビッグ・ママとクワンの従兄弟。それに犯人たちがメインキャスト。予告編にほとんで出てこないし、役者の名前もわからないんで紹介できなくてすいません。


 中盤までは良いんだけど、家族を殺した殺し屋たちとの銃撃戦辺りからがイマイチ。物語に中途半端に力を入れたのか、尺を気にしてしまったのか、各銃撃戦があっさりしてしまっているのがとても残念。もっとくどくやっても良いと思うし、ジョニー・トーお得意のその場所を上手く使った銃撃戦が無かった。それぞれの銃撃戦だけでなく、男たちが会話するシーンも絶対にもっともっと上手く格好良く撮れるはずなだけにとても惜しい。格好良い構図があってもあまり効果的に使われて無くもったいない。作品にジョニー・トーっぽさはあるのだが、絵にそれがあまり無かった。残念。いままでとは違った世界の広い客層に売り出してるからなのかな?大衆向けになってジョニー・トーっぽさが薄れてしまって、中途半端になってしまった。

 4人でいるシーンとかは結構良いシーンが多いのに。もったいない。

4人

4人2


 雨の中ビルから逃げながらの銃撃戦はもっと絶対上手く撮れるだろ!って思う。

ジャンプ

 その後の雨の中探すシーンはまだ良いけどなぁ。。。

アンソニー雨


 3人組の殺し屋のクライマックスの特攻シーンは中々良くて、そのときのアンソニー・ウォンの笑顔なんて最高のシーンだと思う。

よくわからんが面白い

最高に格好良い笑顔

 珍しく拳銃じゃなくアサルトライフルを使うのだけれど、それも特に工夫がなくて上手く活かされずイマイチな使われ方してたのが残念。
 「彼が忘れても、俺は約束を守る」と言う名言もさることながら、アンソニー・ウォンはやはり格好良い。アンソニー=クワンの決断に何の文句も言わずついていき、共にコステロのために戦うチュウとフェイロクの二人も、台詞は少ないけどそれがまた格好良い。わかっていた気もするけど、この3人の映画だったな。


 ジョニー・アリディの見せ場である最後の広場での戦いだってもっと色々見せ方があるでしょ。昼間からなんか知らんが一瞬にして真っ暗になったりするし。

せめて雨降らせろ

 ってか邦題が『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』なんだから、この邦題にするならば雨降ってないのはおかしいだろ。これは制作側のミスじゃないけどさ(^^;

 あと、「神様、我に力を」ってひたすら祈りまくるシーンはどうにかならんかったのか……娘さんて死んではいないだろうし、夜に一人で行くのかと思ったらそこのママと子供たちに協力してもらうんかい。なんか違う。


ジョニー・トーの作品が日本の全国各地の劇場でやってくれるようになったのは本当に嬉しいことなんだけど、この作品はイマイチだった。
 娘と女刑事は?事件が起きた経緯とかを明らかにする必要は無いにしても、この二人のキャラの結末も描くべきなんじゃないだろうか。尺長くして女刑事側からも事件を追わせても面白くなったと思うんだよなぁ。普通の面白さだけど。大衆向けになった、作ったと考えるとそういう要素が必要だと思う。そういうのが無いから説明不足なところばかりで香港映画特有の粗さが目立つ。ジョニー・トー作品として考えてしまうと、説明無用の突き抜けた格好良さや香港映画ならではの面白みが不足している。ジョニー・トー作品、一般娯楽作品、どっちにも寄れず、どっちつかずの中途半端な感じになってしまった気がする。ジョニー・トーを求めている人も、普通の復讐者を求めている人も、どちらも不満が残ってしまうと思う。

 ジョニー・トーならばこの素材をもっともっと良く出来たと心底思うだけに、自分としては残念な印象が強くなってしまった。勿体無い。



愛すべき名場面
○三人による仕事シーン
○地下通路
○襲撃事件がどういう形で行われたか予想するシーン
○食事
○ダブルイーグル
○三人の最後

愛すべき名台詞
○彼が忘れても、俺は約束を守る。
○レ・フレール!!

評価
★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)



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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/06/05(土) 19:51:57|
  2. 映画-香港
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

映画館の受付で俺の前の人は「ジョニー・トーの」って言ってチケット買ってた
俺もジョニー・トーのって言って買った

今回のウォン様はちょい悪オヤジ風だったねえ
ザ・ミッションのときのラム・シューの役名のフェイ=肥
もともと昔からデブって呼ばれてたよw

そもそも出会いのシーンからしてプロが音立てたらいかんだろwと
4人が出会ってしまったシーン、俺が行った時は館内で笑いが起きてたな

はじめ今回のボスはサイモン・ヤムに似てるけど違う人かあ。サイモンが良かったなあ、とか思ってたらサイモンだったよ!
この人はほんと演技の幅が広いなあ

情報屋兼武器屋?のアンソニー・ウォンの従兄弟がおもしろかった
あの廃棄された家電群のあちこちに銃が隠されているってのフルタイムキラーのラストの対決っぽい

ちょっとね、今回名シーンがそこまで名シーンに成り得てなかった感じ
廃材コロコロの銃撃戦はビジュアル的に一番インパクトあったけどわりと一本調子だったし

ただジョニーアリデイ一人になってからも意外と面白かったなあ
祈ってるシーンはトーさん何処行っちゃうの?wと思ったが

記憶をなくしたコステロが自分の感情だとかは置いておいて銃やシールを頼りに自分の成すべきことを遂行しようとしている様が、メメントの生きるために自分を騙したガイ・ピアースのようで壮絶で哀しい
とか思ったんだけど海から亡霊が出てきて以降、彼はウォン様たちのことを基本的に忘れておらず復讐心を滾らせていたとも解釈できなくはないからそこらへんどっちなんだろう
後者だとなんだか普通過ぎて深みがないなと思うんだが
ウォン様たちもアリデイもお互いの義侠心に縛られて身動きがとれなくなった哀しい男たち、みたいな方が好みではある

女刑事の扱いが尻切れトンボになるのはまあ別にいいと思う。あんまゴチャゴチャ描き込んでもって感じだし
娘さんの方はね…ちょっと扱いが可哀そう

こまけぇことはいいんだよ!って言い切るにはやはりエグザイルと比べると全体的に勢い足りなかった印象は拭えない

個人的にはエグザイルも今作も演出がわりと露骨に名シーンつるべ撃ちなスタイルになってある種香港的野暮ったさに先祖帰りした気がするんだけど、既にエグザイルを観てしまった以上あれと同等かそれ以上の名シーンのオンパレードを見せられないと観客としては不満感じちゃう
ザ・ミッションともエグザイルとも違うスタイルで描いてくれたら(あくまでもそれが成功したらの話ではあるけど)もっと満足していたように思う
  1. 2010/06/07(月) 01:15:10 |
  2. URL |
  3. かと #-
  4. [ 編集 ]

そうすればよかった。

 自分は「○○時○○分の、えー、冷たい雨に撃て、復讐のじゅうだ、あ、約束の銃弾をを1枚」って言い間違えてとても恥ずかしい思いをしましたよ(^^;

 フェイ=飛 だと思ってました!ってことは、『プロジェクトA』のサモハンもフェイ=肥、デブだったのか!?

 あの仕事のシーン、必要以上に撃ちすぎな上に、何故か廊下を確認せずにラム・シューが銃を手に持って出てくる。ありゃ殺し屋あるまじき行為ですよ笑

 たぶんヤムヤムは眼鏡が今風に変わってたせいで一見わからないです。いきなり娼婦抱きかかえたときは笑いましたが。本当に人の良い警官、警察幹部、スリのリーダー、裏社会のボス、などなど、優しい人から冷酷なひとまでできる万能選手ですよね。スナイパーライフル撃って当たらないシーンはなんだったんでしょうか??(^^;

 従兄弟は良かったんですが、できれば従兄弟の住処でいたるところで銃を探し出しながら刺客の第一陣を倒すって言うシーンを撮って欲しかった。もったいない。。。
 廃材コロコロは一見奇抜なだけで、ライフルも上手く使わず、ほんとにもっとやりようあるだろ!ってシーンでした。

 アリディの記憶を取り戻す的なシーンはまさかでした。悪い意味で期待を裏切ったと言うかなんというか笑
 そこの描写が記憶を取り戻したんだかイマイチわからない。シール目当てにしてるだけで他の挙動は全然正常で目的意識もはっきりしているっぽいから、復讐を終えるまでは正常に戻ったと解釈したんですけど、これだとやっぱりなんか面白みないですもんね。

 普通を目指すんなら刑事入れても良かったと思うんですよね。これがジョニー・トー監督で無かったら。娘さん……あれは生霊ですかね??

 エグザイルと比べてしまうとどうしても良さが目立たないのに、色々エグザイルと似ているせいで比べちゃう。タイミング悪かったですかねー。

 確かに、エグザイルとは違う方向の良さを出して欲しかった。
  1. 2010/06/09(水) 00:03:32 |
  2. URL |
  3. 成川ジロー #-
  4. [ 編集 ]

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