成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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殺人狂時代

 古い邦画に興味がある。親父から「寅さんは全部見ろ」と再三に渡って言われているからってのもあるけど、日本で映画関係の仕事を目指してるわけだから見ておかなきゃってのがある。あと触れる機会が無かっただけで、見てみると凄い面白いのがあるからね。未知の領域が多くて良い。でも何を見れば良いのかあんまりわからないから、他人のお勧めとか、他人が持っているDVD辺りから見ていこうと思う。今回はその一つ。

邦題『殺人狂時代』
1967/日本/99分
監督 岡本喜八
出演 仲代達也、団令子、砂塚秀夫、天本英世

パッケージ

 ある冴えない大学講師が突然13人もの刺客に命を狙われる。
話はそんだけと言えばそんだけ。なんともシンプルな話だけど、その分それを面白くするもつまらなくするも、監督の力量による。
 こういう「ある人が突然殺し屋に命を狙われる」縛りで何人かの監督で映画撮りたかったな。主人公、狙われる理由、殺し屋の人数、狙われる側の人数などは自由で。そんな時間が無かったけど。
 とりあえず話がシンプルな分、役者の魅力が光る。特に主人公の中代達也の怪演とも言うべき演技が目立った。次点で弟分の人の演技が良かったかな。この二人のおかげでコメディ部分が強調されて面白おかしいエンターテイメント作品に仕上がったんだと思う。

 主人公の犯罪心理学の冴えない教授、桔梗信治。仲代達也。

主人公

 仲代達也は『用心棒』と『椿三十郎』のギラついたイメージ以外はおじいちゃんとしてしか知らないから、この映画みたいなぬぼーっとした昼行灯な感じは新鮮だった。ってか同じ人に見えなかったわ。こういう人もできるんだな。流石名優。

イメチェン後

 途中イメチェンしたときも別人みたいになるけど、後半は最初のときとは演技がまるで別人。凄い格好良い人になる。まあその理由もあるっちゃあるんだが……

 
 主人公の車を盗もうとして失敗して弟分になる何とも憎めないお調子者のチンピラ、大友ビル。砂塚秀夫。

弟ブン

 「ビル」はあだ名らしいから、自動車に詳しいってことでオートモービルとかけてるのかな?
 昼行灯でイマイチリアクションが薄い主人公の代わりに解説したり怒ったり驚いたり騒いだりする役。簡単に言うとボンボン版『餓狼伝説』のダック・キング。

ダック

 まぁボンガロのテリーは別にリアクションが薄いわけじゃないけど。こんな人がいると画面が明るくなると言うか、楽しくなって良いよね。


 ヒロイン。飯屋でたまたま出会った雑誌の記者、鶴巻啓子。団令子。

ヒロイン

 この人は前半にヒロインイベントみたいのが詰め込まれているので、主人公と「できる」のがやたら早い(笑)まあ尺が99分で途中からヒロインらしくさらわれて出番がなくなるから仕方ないか(^^;
 正直やっぱり主人公を好きになる速度に無理があって、「大好き」て、え?マジで!?ってなる。『スピード』でキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックが言ってた名言が思い出される。
「異常な状況で生まれた恋は長続きしない」
「それならセックスで結ばれましょう」
 そのまんまだ。


 これから下の記事ではこの作品のエンターテイメントの仕組みの腰骨である、殺し屋たちについて書いてくので、ネタバレになるからこれから見ようと思ってたりする人は、見てから読んでください。






 カード使い。

カード

 一番漫画的というか、格好良い武器な気がするけど、なんてやられ方をするんだろう(笑
 べらべら喋る必要は無かったね。

 仕込杖の老人。
 
仕込み杖

 肝心のその仕込み杖での襲撃シーンがテンポ速すぎてよくわからない(^^; もっと丁寧に書いても面白いキャラだと思うんだけど。
 『ジーザス』って漫画にこんな殺し屋いたなぁ。あっちはスメル・トレイサーだったけど。

 催眠術師。

催眠術師

 どう考えても怪しいけど、パンツを見られて恥ずかしがったせいで手を縁から離してしまって落下死って、どんだけ可愛い(可哀想)な死に方なんだよwww

 その催眠術師の人のガードみたいな人。

ベルトムチ

 ベルトムチみたいな奇抜な武器を使っているのは良いんだけど、使い方が下手すぎワロタww戦い方をもっと考えなさいよ。デスペラードのダニー・トレホに通じるものがあるけど、ベルトムチは車の上から届いてないだろ……。

 眼帯に武器を仕込んだ女。

眼帯

 いまいちどういうメカニズムなのかわからなかったけど、こいつも頑張りが足りない。タイムラグのせいで死ぬなよ!もっとこの武器を上手く使える状況を考えましょう。ってか運転荒いのはなんだったんだろう??

 松葉杖の男。

松葉杖

 油断させるために松葉杖なのかな?結構普通に撃ってたから、普通の銃で良いじゃねえか。松葉杖を片手に持って全速力で走って逃げる姿は中々シュールで笑えた。


 偽自衛隊員たち。

偽自衛

 真ん中の三人以外の人たちです。殺し屋として攻撃力あるし一番まともな気がするけど、その攻撃力を本当に上手く使えてない。ってか殺し屋とは少し違うだろ。

 ゴリラ男。

ゴリラ男

 ボスの側近。普通の人間の三倍と言うけど、弱い(笑
 まあ筋肉量が三倍なのか筋力の数値が三倍なのかで強さ大分変わるだろうけど、それにしても弱い。なんで主人公と力比べ互角なんだよwww


 敵のボス。

ボス

 殺人哲学とか言ってたから最後は何か難しい事言って、自分が死ぬことにも喜びを見出すんだろうとか思ってたら違った。単なる快楽殺人者だった。武器はナイフバトルは良かった気もするけど、マシンガンがしょぼいって言うか、あれマシンガンじゃねえだろ!!
 もしかしてこの殺し屋たちこいつの精神病院の患者だったからみんな頭が悪いのかな?




 オープニングのタイトルバックはアニメーション仕立てになっていて、なんかファミコンの名作『スパイvsスパイ』を思い出した。クリソツ。なんか『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のタイトルバックにも似てる気がする。こういうの面白くて良いなあ。ただ、キャッチ・ミー~のタイトルバックほど物語をなぞったものではなかったので、なぞっちゃった方が面白くて良いと思った。

タイトル


 ブラックなユーモアが結構多くて辛い人には辛いかもしれないけど、全体的にテンポが良いし、次はどんな殺し屋が来るのかと言う見てる人をワクワクさせる仕掛けが相まってサクサク見れる。一部テンポが良すぎるところがあって、殺し屋の一人を線路に落とすシーンの進み方とかこれで良いのか?とは思った。いまいち殺しの特徴がはっきりしないところもあるし、ちょっと雑に感じるところもある。
 しかし、その雑に感じるところも、主人公側も突然命を狙われると言う状況にさらされた事を考慮しても、殺しに何ら禁忌を感じてないところとかも、この作品裏テーマなのかと勘ぐったりもする。まあエンターテイメント作品だからだろう。勘ぐり過ぎだね。

 問題作らしいんだけど、そんな問題になるようなシーン、発言、あったっけ??まあボスの精神病院のシーンがあるだけで『スパルタンX』と同じく今のご時勢だと地上波はアウトになるのかもしれないけど、他は大丈夫じゃない?「がいきち」は駄目なんだっけ?

 あとヒロインは普通にそうだろうなってのはわかるんだけど、兄弟だったって言うオチがちょっとどう捉えていいかわからないかな。



愛すべき名場面
○ラストの花火。

愛すべき名台詞
特になし。


評価
★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


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(2006/02/24)
仲代達矢団令子

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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/05/27(木) 22:48:36|
  2. 映画-邦画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

仲代さんは基本キアヌ・リーブスばりの?抑揚の無い喋り方する人だから各種そういう役が多いな。飄々とした役とかわりとやってる

オートモービルは気づかなかったが餓狼伝説懐かしいw

団令子が仲代さんを好きになった理由はちゃんと最後に種明かしされてるでしょ

天本英世(仮面ライダーの死神博士)たちの人口調節委員会はナチスの優生学を基本理念にしていること、放送禁止用語が多い、精神病院が重要な舞台といったところが問題作扱いになったんだと思う。軽いタッチだけど結構ブラックな作品だからね。まあ今観るとそんなに過激な感じでもないが
ところであの精神病院のセット、時計仕掛けのオレンジっぽくない?

タイトルバックのアニメや所々のユーモアは個人的にはちょっと古臭いかなと思った
喜八作品は日本映画離れしたテンポのいい編集が肝だからね。線路→肉のところはあの神がかった編集センスを楽しむところでしょ

ラストの双子っていうのは仲代さんが言ってるだけで鵜呑みにするところではないと思う。結局コイツは何者なんだ?っていうオチ
  1. 2010/05/28(金) 00:37:01 |
  2. URL |
  3. かと #-
  4. [ 編集 ]

キアヌが

マトリックスでの日本語吹き替えの24のジャック・バウアーでしか再生されません(^^;

結構、餓狼伝説わかる人いるんですね。自分の中ではああいう主人公の変わりに驚いたり解説する役はみんなダック・キングです!

あの「頭の悪い奴らを騙すのが好きだったけど、あなたには騙された」的な台詞ですよね?あれ、騙されたと気付く時期とか考えると、催眠術師の前っておかしくないですかね??

あの人死神博士だったのか……セットはっぽいです。『時計仕掛けのオレンジ』の気持ち悪い酒場にですよね?たぶんカラーだったらもっと似てる感じしてるんだろうなって思います。

たぶん古臭いっていうか実際に古いんでしょう(^^;
線路→肉は、「どんなセンスだこれ!?」って驚愕しましたよ。ただ、やっぱり後々の説明で「仕込み杖」って言ってくれなきゃ何してたのかわからないですよあのシーン。

そういう捉え方で良いのか。。確かに、何言ってんだこいつ?ってなりました。
  1. 2010/05/28(金) 21:41:46 |
  2. URL |
  3. 成川ジロー #-
  4. [ 編集 ]

小さい頃はコロコロよりボンボン派だったからな

団令子は天本英世の娘で始めから計算づくで仲代さんに近づいたんだよ

殺し屋たちの得物やキャラを十分に活かしきれていないのはまあ欠点ではあるが2時間という尺に収めようとすると難しい点ではあるよね。と山田風太郎ものの映画を観てても思うわ
しかし松葉杖の人は個人的に好きだな。詩を読んで気取った風なとことか
  1. 2010/05/29(土) 02:01:49 |
  2. URL |
  3. かと #-
  4. [ 編集 ]

自分はガンダムでボンボン派でした

最初から計算づくで近づいて、でもその時はまだ「馬鹿が嫌い」で仲代をその馬鹿の一人だと思ってて、こいつは今までどおりの馬鹿じゃないって気がつくのは物語の大分後の方だと思うんですよ。天本博士もそうだったように。でも中盤から攫われちゃって離れちゃうから、何か好きになりようがないって思うんですが。

山田風太郎は、『SHINOBI』が人数半分に減らされてたのに結局術もキャラも上手く描けてなかったのには参りましたね(^^;

『パニッシャー』に出てくる殺し屋と同じ臭いを感じました。自分もあれ好きです笑
  1. 2010/05/30(日) 15:18:06 |
  2. URL |
  3. 成川ジロー #-
  4. [ 編集 ]

すまん、最初のコメントの書き方が悪かったわw
好きになった、というより好きになったふりをしていたんだよねずっと
最後の車のシーンで仲代さんが自分より一枚上手だったと気づいて、あそこらへんで遅まきながら本当に惚れた、のかもしれない
  1. 2010/05/30(日) 23:41:50 |
  2. URL |
  3. かと #-
  4. [ 編集 ]

ですよね

催眠術かけられてたときのもフリだったんですかね?そうでないとおかしくなるんですけども(^^;
  1. 2010/06/01(火) 20:55:24 |
  2. URL |
  3. 成川ジロー #-
  4. [ 編集 ]

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Author:成川ジロー
暴力は嫌い。
お酒も嫌い。
女性に弱い。
お金は無い。
誠意はある。

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