成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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椿三十郎

 時代劇には、その昔の時代に実際の起こった事件を再現する時代劇と、架空の侍が活躍するようなエンターテイメント時代劇の2つがあると思うんですが、エンターテイメントの時代劇は黒澤明の手によって50年近く前の1962年に一度頂点を極めた作品が作られていると自分は思う。それがこの『椿三十郎』。個人的な意見であるけれども、この『椿三十郎』よりも面白い時代劇は、未だに見たことが無い。まぁそんな時代劇を見ている方ではないですけどね(^^;


邦題『椿三十郎』
1962/日本/96分
監督 黒澤明
出演 三船敏郎、仲代達矢、小林桂樹、加山雄三、団令子、入江たか子、志村喬、藤原釜足、清水将夫、伊藤雄之助

パッケージ


 2007年に織田裕二主演でリメイクもされたこの作品。全然見る気が起きなかった。なぜもなにも、リメイクする意味がわからない。今見てもこのオリジナル版は面白いのだから。リメイクする必要性が無いでしょう。まあリメイクで台詞も構図も全部一緒って言うのは、このオリジナル版の完成度の高さを物語っているのかもしれないね。

 説明するまでも無いのかもしれないけど、一応物語りの説明。城内で贈収賄がはびこっていると知った井坂たち9人の若侍は、頼りにならない城代家老・睦田を見限り、大目付の菊井に相談を持ち込み、認められ喜んでいると一人の浪人が姿を現す。その浪人=椿三十郎。は「その菊井の方が怪しい」と助言する。実際に菊井こそが不正の黒幕で菊井や次席家老の黒藤、菊井に仕える室戸半兵衛らは若侍たちを陥れようとし、相談している古寺は囲まれるが、その浪人の機転で窮地を脱する。それから椿三十郎は9人の若侍を放っておけずに、協力を申し出る。

 こんな感じ。元々は全然違う『日日平安』と言う作品の脚本案だったが、『用心棒』の大ヒットで「この主人公でもう1作つくれないか?」と言われて黒澤明が『日日平安』の主人公を『用心棒』の主人公のキャラに置き換え、脚本の大部分を改稿して出来上がったものらしい。にも関わらず、とてもしっくり来ているように感じるのはなんでだろう?椿三十郎と言うキャラが本当に魅力的だからかな。この人もボンクラだよなぁ笑(褒め言葉)


 三船敏郎演じる、椿三十郎の登場シーン。

三船初登場

 若侍が本当に若々しくて、三船が脂の乗り切った椿三十郎を好演してて、初登場でもう9人もいるのに若侍を圧倒。
 しかもこの後すぐに菊井の部下たち数十人たちを相手に余裕の立ち回り。

余裕の三船

 白黒の画像だと雑兵がなんか幽霊の群れみたいに見えますね(^^; こんだけの人数を相手にまるで焦らず懲らしめていく椿三十郎に、仲代達矢演じる室戸半兵衛が惚れこむシーン。

中代達也

 良い目してますよね。ギラギラしてるというか、凄い迫力がある。この中代達矢は前作(正確には続編と言う関係でなく、パラレルなものだが)『用心棒』でも三十郎の宿敵として登場。そのときはなかなかハイカラな出で立ちのキャラだったが、今回は真っ当な侍姿。こっちの方が格好良いと思う。

 そして事が収まったあと、隠れてた9人が出てくるシーン。

隠れてた9人

 なんかこいつら可愛いぞ笑 三十郎が放っておけないのもわかる気がする。右から3人目が田中国衛かな。で左上が加山雄三。後年の名俳優が結構出てる。
 そして椿三十郎はこの9人を放っておけず、「(自分を入れて)十人だ!てめえらのやることは危なくて見ちゃいられねえや!」と仲間に加わります。途中の台詞にもあるんですが、人に憎まれるような口を聞いてしまうのがこの人の悪い癖らしい。……もしかして元祖ツンデレなのか!?笑

 ここまでがオープニングと言うか冒頭かな。凄くテンポが良くて飽きずにサクサク進む。このテンポの良さこそ自分がこの映画の評価を上げている点である。この後もこの映画は知略ありお笑いあり見事なチャンバラありで、飽きさせずに最後まで楽しませてくれる。テンポ、お笑い、アクションは娯楽映画にとって大事な要素だ。それを全て高い水準でクリアしていると思う。バランスが良い!

 お笑いは、自分にとってツボなだけかもしれないが、押入れの男。

押入れの男

 この人の立ち居振る舞いが良い!敵だったのに毎度毎度押入れから出てきて自分の意見(しかも興奮して冷静さを失っている9人の若侍たちよりもよっぽど納得できる意見)を言って、また押入れに戻る。その間。最高!!


 チャンバラも凄い。3人を一瞬にして斬ってしまうシーンや、20人近い敵をあっという間に全滅させてしまう殺陣。そして有名な最後の室戸半兵衛との決闘。長回しからの一瞬の斬りあい。

最後の決闘

 本当にこのシーン、未だに超えられてない、殺陣、決闘の頂点を極めたシーンであると思う。マジで今見ても凄さがわかる。劇中の台詞じゃないけど、お見事。そしてその後「抜き身の刀」の台詞も素晴らしいです。

 他にも三十郎の人柄を表す、奥方の土台役を自ら率先してやるシーンや、血気盛んで自分の策略をぶち壊してくれちゃった若侍に説教するシーンなんかも良いシーンだと思う。それにしても若侍たちは、椿三十郎がいなかったら何度命を落としていたことか……心意気は良いんだけどね。基本頭に血が上ってると言うか、もっとクレバーになりなさいよと。そこら辺が脂の乗り切った椿三十郎に敵わないところ。しかしそんな椿三十郎も、おっとりした奥方には敵わない笑

 そしてラストシーンの、寂しげに去っていく椿三十郎。それに頭を下げて見送る9人の若侍。
 やっぱ良いわこの映画!!
 前作『用心棒』の方が良いという人も多い。確かに『用心棒』も紛れ名も無い名作であり、外国で何度もコピー作品が作られるし、国内でも作られた。『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』なんかもまさに『用心棒』がベースとなっている。だが、エンターテイメントと言う点で見ると、やはり『椿三十郎』の方が上であり、面白かった!と自分は思う。
 三船敏郎演じる三十郎は愛すべきキャラクターであり、その魅力を十二分に発揮し、自由気まま、縦横無尽に活躍させる事で出来上がったこの作品。キャラクター同様、日本映画史に残るいつまでも愛すべき素晴らしい娯楽映画だと思う。


愛すべき名場面
○冒頭全部。
○押入れ男の活躍シーン。
○一瞬で3人を斬る殺陣。
○20人くらいを相手に全滅させる殺陣。
○最後の決闘。

愛すべき名台詞
○10人だ!てめえらのやることは危なくて見ちゃいられねえや!
○椿……三十郎。もうそろそろ四十郎ですが……
○奥方、私が逃げるなんて少しもお考えなさらない。これじゃあ逃げられません。
○こいつは俺にそっくりだ。抜き身だ。こいつも俺も鞘に入ってねえ刀だ。でもな、奥方が言ったとおり、本当に良い刀は鞘に入ってる。お前らも、大人しく鞘に入ってろよ。


評価
★★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓(何か面白いトレーラー見つけたぞ!ww)


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三船敏郎;仲代達矢;加山雄三;団令子;志村喬;田中邦衛

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  1. 2010/04/25(日) 15:09:55|
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