成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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エグザイル/絆

 世間一般でエグザイルと言えば、何か歌ったり踊ったりする人たちだよね。自分はその人たちをマジで全然知らないのだけど、きっと格好良いのだろう。だけどね。世の中にはもっともっと格好良いエグザイルがあるんだよ。エグザイルって言ったらそっちなんだよ。このブログを見てる人にはわかってもらえると思うが、エグザイルと言ったらやっぱり格好良い親父達の熱い物語、『エグザイル/絆』なんだよ。歌いも踊りもしねえ、必要最低限の会話しかしねえ激シブでボンクラな親父たちが銃を撃ったりふざけあったりする映画。それがエグザイルってもんだ。


邦題『エグザイル/絆』
原題『放・逐』英題『Exiled』
2006/香港/109分
監督 ジョニー・トー
出演 アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ニック・チョン、ジョシー・ホー、サイモン・ヤム、ロイ・チョン、ラム・シュー、ラム・カートン、リッチー・レン、エレン・チャン、エディー・チョン、ホイ・シウホン、タム・ビンマン

exiled_3_1b.jpg


 中国返還目前のマカオ、以前組織のボス、フェイに銃弾を撃ちこみ逃亡していたウーは妻のジンと生まれたばかりの子供と共に安らぎを求めて戻ってくる。そこに二組の男達がやってきた。一組はウーを殺すために組織から派遣されてきたブレイズとファット、もう一組はそんなウーを組織から守るためにやってきたタイとキャット。彼らはウーと幼馴染であり、固い絆で結ばれていた。ブレイズは組織の命令と板ばさみになりながらも、タイと共にウーの家に入り、やがて銃撃戦が始まる……

 ロケーションの使い方が抜群に上手く、また格好良いボンクラな男たちを撮らせたら右に出るものはいない、もはやジョン・ウーを超えた感すらある人間国宝レベルのジョニー・トー監督による香港ノワール。超名作であり、漢の教科書ともいえる『ザ・ミッション 非情の掟』のキャストを再び再結成して作られた、いわば『ザ・ミッション 非情の掟』のパラレル的な続編とも言える映画。これもまた面白くないわけがなく、格好良くないわけがなく、もう本当に痺れてしまう大傑作となっている。「この映画の良さがわからない男は消えろ!」とまで言いたくなってしまう程。個人的にはジョニー・トー映画のベスト5に入る。いや、もう本当にたまらないわ。

 最初、ウーの家にタイとキャット、そしてブレイズとファットが訪ねてくるシーンから始まるんだけど、それぞれ家をノックして、ジンに居ないと言われて広場に行き、4人が顔を合わせるところ。最初っから最高の旨み成分がガンガンに出ていて、ワクワクが止まらない感じになる。ヤバイ。

守る二人
殺す二人
4人
4人1

 たまらんwww
 このあらすじだとウーが主人公っぽいポジションになる気はするけど、主人公はあくまでそのウーに会いに来た4人。

 ウーを殺しにきたブレイズ。アンソニー・ウォン。

ブレイズ1

 ボスのフェイには殺せと命令され、殺したくは無いものの組織の命令は絶対なので苦悩する中年。結構優秀な殺手で、ボスであるフェイの信頼も厚く、ブレイズ自身もフェイには結構良くしてもらってたんだろうなと想像。感情を押し殺してあまり喋らない寡黙な親父。
 相変わらず激シブなアンソニー・ウォン。途中フェイに横っ面ひっぱたかれまくるシーンがあるが、そんな苦悩する姿も格好良い、見事なボンクラっぷり。最近は『ハムナプトラ3』何かにも出ていたが、やっぱりこの人はこういうボンクラ親父がぴったり。『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』と役柄がかなり被っているけどこっちの方が先で、こっちの方が面白いです。


 そのブレイズに従うファット。ラム・シュー。

ファット

 この人も組織の殺し屋の一人なんだろう。女好きな巨漢。綺麗な娼婦を見つけたらずっとニヤニヤしている。でも他の4人同様腕は確か。
 やっぱりジョニー・トー作品にはこの人がいなくては。って感じで相変わらずの存在感を見せる常連さんのラム・シュー。今回はそこまで目立った活躍は無かったかな。


 ウーを守りに来たタイ。フランシス・ン。

タイ1

 おそらく組織の一員ではないけど、組織からの仕事を受けたこともあるフリーランスの殺し屋みたいな立場なんだと思う。ブレイズに真っ向から意見を言える頼もしい兄貴。ブレイズとは対照的で、結構感情を表に出す。おしゃべりと言うわけではないが、ギラついてる感じ。
 最近、フランシス・ンを上手く扱えるのはジョニー・トーだけなんじゃないかと思うようになった。『インファナル・アフェア2』のフランシス・ンは素晴らしいが、他のジョニー・トー作品じゃない映画でフランシス・ンが出てくると全然格好良くない。と言うか、格好悪い。『軍鶏』も『ヒロイック・デュオ』も、映画の出来もアレだが本当にフランシス・ンを活かせてないなぁと思う。このフランシス・ンは痺れます。『ザ・ミッション』も良かったがこれも良い。アンソニー・ウォンと別の方向の迫力が素晴らしいです。


 そのタイに付き従うキャット。ロイ・チョン。

キャット

 銃が好きで、夢は銃砲店を開く事であるらしい。おそらくこいつもタイと同じ立場で、タイの相棒として二人で仕事をしてきたんだと思う。
 背が高くスマートで格好良いが、リッチー・レンの銃の腕前を見てはしゃいじゃったりする子供っぽいところがちょっとかわいい笑 『ザ・ミッション』のときよりかは目立たなくなったが、相変わらずクール。『インファナル・アフェア2』ではかなり怖い凶悪な迫力も出してたし、器用な役者なんだなと思う。


 この4人の中心にいるのウー。ニック・チョン。

ウー1

 組織のボスであるフェイを暗殺しようとして失敗、逃亡するも安らぎを求めて妻と子と共にマカオに戻る元組織の一員。おそらく子供が生まれたから逃亡生活に限界を感じて帰ってきてしまったのだと思う。
 演じているニック・チョン。『ニュースメーカーズ』というタイトルでロシアにてリメイクされ、これからアメリカでのリメイクも決まっているジョニー・トーの革新的なアクション映画『ブレイキング・ニュース』での物凄くしつこく、めげない刑事役が印象に残っている。良い意味で地味な役者だと思う。『インファナル・ディパーテッド』と言うタイトルはアレだがアンソニー・ウォン、フランシス・ン共演の潜入捜査官ドラマでも二人の間に入って主演を果たし、好演していた。
 実際アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ロイ・チョン、ラム・シュー、そして後で紹介するけどサイモン・ヤムと言った激シブ過ぎるメンバーに囲まれたポジションを他上手くこなせるというか、周りに食われず、それでいて食わずバランス良く存在できるのは彼しかいなかった気がする。ラム・カートンでもイケるかもしれないが彼は大事な役で出てるし若すぎる気がするし、ラウ・チンワンだと全員食っちゃう恐れがあるし(笑)、レオン・ライだとスマート過ぎる。レオン・カーフェイでは年を食いすぎている。ジャッキー・ロイは一体何処へ行った??と言う事で、やっぱ地味にベストな選択じゃないかと。

 話の中心はこの5人。この5人はタイの「この世界に入るときも一緒だった!」と言う言葉と、

団欒5

 この序盤とラストに挟まれる写真から、幼馴染であり、ずっと一緒であった事がわかる。ってかこの写真、一番右がラム・シューで左から二番目がフランシス・ンであることはなんとなくわかるなwww一番左がなんとなくニック・チェンに似てる気がする。真ん中がアンソニー・ウォンで、右から二番目がロイ・チョンか。それぞれの学生の頃の写真を合成したのかな?
 とにかく、その絆は今も健在で、今回のような状況となってしまった。5人がどういう関係であったか、ウーがフェイに銃弾を撃ち込んだ事件の詳細の説明は特に無いが、それを不親切と思わせずに役者たちの空気で5人の関係性などはわからせるジョニー・トーの演出は流石。と言うか説明がないのが逆に良い!始まってから必要最小限の台詞のみで映画は進み、ウーの前に表れた5人。特に言葉も交わさず説明の無いまま、キャットとファットを見張りとして外に残し、ウー、ブレイズ、タイが家の中に入り、無言のまま銃を向け合う。
 ここでこの映画最初の銃撃戦。「ここがもう最初っからクライマックス!」って言いたくなるくらい痺れる!

 まず、ウーが二人に自分の銃を見せる。

弾丸合わせ1

 ウーが使っているのはS&WのM10。

ウー

 この銃撃戦の事もあるが、後々ウーの奥さんも使うので結構印象に残る。見てのとおりのリボルバー。リボルバー式の拳銃の宿命と言うか、弾は6発しか入りません。
 それを見たブレイズ、何も言わずに自分の銃の弾丸を床に落とし、15発入るマガジンから9発抜いて6発にする。

弾丸合わせ2

 それを見たタイも暗黙の了解の様に自分の銃の弾数を6発に合わせる。

弾丸合わせ3

 そして全員の銃の弾数が6発になり、M10のスイングインを合図にところで開戦!

オープニング

 ドアが吹っ飛び、互いのスレスレの位置を弾丸が飛んでいく!格好良すぎるだろ!!笑
 ちなみにブレイズが使っているのはグロック17。

ブレイズグロック

 世界で初めてパーツに強化プラスチックを使用し、大ヒットしたオーストラリア産の名銃。強化プラスチックを使ってるから税関を通り抜けられるというアホなデマがかなり広まりました。
 タイが使うのはベレッタM92F。

タイベレッタ

 『ダイ・ハード』『リーサル・ウェポン』で使用されて有名になったイタリア製の名銃。この銃が出ない銃撃戦映画なんて無いってくらい頻繁に出てきます。
 ここでは二人はこれらの銃を使ってましたが、結構色んなシーンで別の銃を使ってたりするから、特に銃にこだわりを持っていたりはしないんだな。

 ここの戦いは6発撃ち尽くしたウーとタイに対してブレイズは弾を残していた。一枚上手だったブレイズに対してタイは投げナイフで牽制。

ナイフ1
ナイフ2

 このフランシス・ンも滅茶苦茶格好良かったな。ブレイズがウーに銃を向け、タイはブレイズにナイフを向ける。これからどうなる!?ってところでウーの赤ちゃんが泣き出して、その泣き声で場は収束。シーンは突然引越し(ウーが運んできた家具を家に入れる)と団欒に変わる。

引越し

 さっきまで殺し合いをしていたのが急に仲良くお引越し。このギャップが良い。こいつら本当に仲良いんだなぁ……。
 夫の無事を祈り、怯えきっていたウーの奥さん、ジンも落ち着いて、皆に料理を振舞う。ちなみにウーの奥さん、ジンを演じているのはジョシー・ホー。

ジン

 普通の家庭の幸せを望み、夫を信じて子と共に待つ妻。
 この人全然知らない人だったけど、調べてびっくりしたのが、三池崇史監督の『DEAD OR ALIVE FINAL』にメインキャラで出てたことね。全然わからなかった。
 あとこの人の父親がマカオのカジノで知られるホテルのオーナーであるらしい。マカオでの撮影が少しやりやすくなったりしたのかな??

 殺し合いから一転して皆で飯を食う。ここのシーンは本当に良い。

団欒1
団欒2

 つい先刻の銃撃戦での銃弾が鍋に残っていて、ブレイズのスープに銃弾が入っていて皆吹き出してしまったり、

団欒3
団欒4

 皆で記念写真撮ったり、2回目撮るときにウーの椅子を引いてコケさせたりwwww『ザ・ミッション』のタバコ花火とか紙くずサッカーに通じるものがある、なんともいえない暖かみの可笑しなあるシーン。
 撮ったこの記念写真も、ポスターやフライヤーに使われるくらい程の良い写真。やっぱりフランシス・ンとアンソニー・ウォンの格好良さは真似できないな。。。

 その後、ブレイズはウーを殺さなければならず、ウーは殺すなら最後に妻と子にお金を残したいと提案し、5人で組んで最後の仕事をしてお金を稼ぎ、決着はその後と言う事にする。仕事はもちろん「殺し」で、5人は仲介屋のいるホテルへ。

 仲介屋のジェフ。演じているのはチョン・シウファイ。

ジェフ エディー・チョン

 なんかキザっぽく、且つホモっぽい動きをする変な人だった。
 最初はあまり良い仕事は無かったが、同じタイミングでホテルにやってきたマカオ地区をフェイから預かっているカッチョンがマカオで勢力を増している組織の若きボス、キョンの暗殺の話を持ってきて。5人はそれを受けることにする。
 カッチョン役はタム・ビンマン。

カーチョン仲介タム・ビンマン

 ジョニー・トー映画の常連らしいが、あんまり記憶に無いな……。人の良いおじさんて感じの人。

 マカオの若きボス、キョンはラム・カートンが演じる。

キョン

 部下みたいのが最後まで全然出てこなかった気がするので組織のボスとしてどうなの?って感じはするが、腕っ節は強そうで、荒事にもなれている感じ。迫力がある。
 ラム・カートンは最近のジョニー・トーのお気に入りな気がする。個人的には好きなので、これからの香港ノワールの力として頑張って欲しい。

 キョンと勢力争いをしている香港マフィアの大物、フェイ。演じるのはサイモン・ヤム。

フェイ3

 過去にウーに銃弾を撃ち込まれ、ブレイズに殺しを命じたボス。
 良いおじさんから、真面目な刑事、暗黒街のボスなど、幅広く何でもこなせる、ラム・シューと並びジョニー・トー作品の顔とも言えるヤムヤム。今回も狂気的で執念深い組織のボスを熱演。画像の玉を撃たれるシーンとか、その痛みを我慢しながらもキョンに協力を強制するシーンとか、やっぱ凄いなぁって思う。

 あと本筋と直接的な関係はないものの重要なポジションのキャラがここで登場する。ホテルの向かい側の部屋には娼婦。女好き設定のラム・シューは終始ニヤニヤしている笑
 娼婦役はエレン・チャン。
 
娼婦エレン・チャン

 かなり美味しいポジション。運が良い。
 綺麗な人だけど、全然知らない(^^;
 5人の娼婦を見たファットに対する「買っちゃえよ」みたいなやりとりは何でか微笑ましい。

 キョンを仕留めるべく、5人は指定されたレストランへ。そしてキョンに攻撃を仕掛けようとしたそのとき、キョンと敵対しているはずのフェイがやってくる!困惑し、緊張するウーたち。

ウー2
タイ2
複雑

 特にブレイズは複雑。フェイに「何でウーが生きて一緒にいるんだ?」と迫られ、何度も顔をはたかれて顔を見ることが出来ない状態。

ブレイズ板ばさみ

 フェイがブレイズの頭に銃を向けた瞬間、ウーブレイズを庇いフェイに発砲。結果、フェイはウーに再び弾丸を喰らい大切なモノを……笑

フェイ1

 しかしウーも撃たれてしまい、フェイもキョンも殺せぬまま5人は敗走することに。

血しぶき

 ちなみにこの作品では撃たれると血しぶきが霧のように舞う。

敗走

 ここの銃撃戦も凄い格好良い。それぞれがやる事をわかっている感じ。タイがウーに肩を貸し、キャットとファットが道を切り開き、ブレイズがバックアップ。『ザ・ミッション』のジャスコ程ではないにしろ、同じ臭いのする格好良さ。


車内1

 車で逃げるときのタイのブレイズに対する「お前は死んでたんだ!ウーがお前を庇わなかったら、お前は死んでたんだぞ!何がウーを殺すだ!?」って感情をぶつけるシーンも良い。ブレイズとタイの性格の違いが見て取れる。

 同じ頃逃げたフェイは自分のタマの痛みに耐えながらも「手を組まないと殺す」とキョンを脅し、その迫力にキョンはフェイと手を組む事にする。

フェイ2

 ヤムヤムの顔芸と言うか、この人ホントに鬼気迫る不気味な迫力があった。

 5人はウーを闇医者のところに連れて行くのだが、すぐにその場にフェイも治療にやってきて、その闇医者の家で再び銃撃戦。この銃撃戦も凄い。

病院
病院2

 狭い室内で、カーテンに遮られたまま開戦。近い・華麗・格好良い、三拍子揃った銃撃戦。流石ジョニー・トー!万歳!って言いたくなりますね。

病院3

 その外に出てからの銃撃戦も高低さのある面白い構図で、やっぱり良い。
 そこでさらに銃弾を喰らってしまったウー。どうにか車に連れて行き逃走するも、もう助からないのは明らか。残された4人で「どこにいく?」と途方に暮れていると

車内2

 顔面蒼白のウーがむくりと起き上がり、「家に帰る」と言って静かに力尽きる。ささやかな家族の幸せを望んだ男の、切ない最期。一度裏社会に足を踏み入れたら早々普通の世界に戻る事なんてできないんですね。ましてやボスに銃弾を撃ちこんだとなっては……
 仕方なく夫の帰りを待つジンのところへ死体を連れて行く。夫の遺体を見たジンは説明させる間も無くすぐさま銃を取り、泣きながらブレイズとタイに発砲。車で待機していたキャットとファットと合流してさっさと逃げる。このシーンは間とフランシス・ンとアンソニー・ウォンの逃げっぷりがやけに面白くて、切ないシーンなのにちょっと笑ってしまう。

ジン2

 右手に夫の形見の銃。左手に赤ん坊を抱える姿、両手にストレートな生と死の象徴を携えた姿は悲しい。『トライガン』の一巻にも似たような姿の人が出てきて、まぁそのときはエプロンに猟銃だったが、ヴァッシュ・ザ・スタンピード曰く「お寒い光景」「子供にゃあ見せられない」。個人的に凄い好きな絵面ではある。

 その後目的を失った4人は当ても無く、コインの裏表で道を決め彷徨う。

放浪

 このシーンは映画館で見たときは「ちょっとダレるなぁ」って思ったけど、DVDで観たらそうでもなかった。まぁダラダラしたシーンであることに違いは間違いは無いんだけどね。こいつらがやると味が出てくる。

 ダラダラした旅路の末、4人は偶然ジェフから聞いていた金塊を運ぶトラックの一団と遭遇。一度はコインで襲わない方に決めるも、その後トラックが他の襲撃者に襲われているところに遭遇(歩いてたのにどうやって追いついたんだ?ってことは気にするな)。そこで襲撃者たちを相手取って孤軍奮闘しているチェン軍曹と出会う。
 金塊を警備していたチェン軍曹。リッチー・レン。

チェン1

 ウィンチェスターM70スコープ付きで敵を一人ずつ確実に仕留めていくナイスガイ。
 登場こそ終盤で出番は少ないのに妙に印象に残るキャラと言うか、ずるい出で立ちと言うか、美味しすぎるポジションの人。是非このリッチー・レンのスピンオフが観たい!ラウ・チンワン辺りとやってくれ!!

 このチェン軍曹の格好良い姿に銃好きのキャットはテンションが上がってしまい、加勢することに。

4人3

 加勢するけど敵全部倒したらもちろん金塊は頂くよって事でその後はチェンにも銃を向ける。

4人4

 それでも引かないチェンだったが、ブレイズが間に入ってチェンを仲間にすることに。金塊盗まれて生きてたらどっちにしろ疑われて死刑だから、実際仲間になるか死ぬかの選択。酷いもんだwww

 夜、5人で金塊を得た事ではしゃいでいるところにフェイからジンを預かったと電話が入る。ジンはブレイズたちを探し回っていた。その話を断るわけにはいかず、チェンと別れる4人。「夜明けまでは港で待っている」とチェン。こいつ新入りなのにめっちゃ格好良いわ。。

チェン2

 こうして4人は再びジェフのホテルへ。4人は酒を飲み、写真機で悪ふざけをしいたところで、ウーが生前赤ん坊に与えた鈴の音が響く。全員が揃ったホテル。そこで4人は金塊を渡し、取引を提案。そしてジンに「港で男が待っている」と伝えて逃がし、パーティが始まる!

 ジンを逃がしてからの音楽の入りと4人の笑顔がマジで良い。

笑顔1
笑顔2
笑顔3

 全ての覚悟を決めたボンクラ親父たちのこの笑顔、たまらんwwww
 フェイは感付き、たまたま持っていたレッドブル(笑)を投げつけるも、4人はそれをサッカーボールのようにパスをして繋いでいく。

パス1
パス2
パス3
パス4

 最期にブレイズのキックでレッドブルがホテルのロビーに高く上がったところで開戦!

ラスト1
ラスト2
ラスト3

 もうアホか!ってくらいに近い。そしてレッドブルが地面に帰ってくる頃には決着は付いていた。見事にウーの仇を取った4人。最期は部屋に潜んでいて銃声が止んだ頃に出てきて金塊を持っていく娼婦を見て笑って力尽きる。本当に格好と良過ぎるボンクラどもの最期。素晴らしい。
 ちなみにレッドブルは小道具が間に合わず本物のカンで何度もパスやってロイ・チョンが頭から血を出したらしいです。おいwww

写真

 そして決戦前にふざけあっていた写真が現像され、再び幼い頃の写真でフィニッシュ。いやー、ジョニー・トー、お見事様でした。

 相変わらずオープニングの公園とか家のシーン、キョン暗殺を実行するところや闇医者のカーテン芸、高低差、そして最期のホテルでの決戦など、ロケーションの使い方が抜群に上手く、ライティングも素晴らしい。観ていて本当に飽きない。音楽も非常に良い。ただ、特に脚本が無く即興で話を作っていったからか、けっこう細かい粗はたくさんあって、中盤の中だるみはある。まぁそれらを気にならなくさせるパワーと味をもった素晴らしい作品であることも確かだから、全く気にせずに手放しでベタ褒めするくらいハマってしまう人もいるだろう。説明不要の面白さってこういうことなんだろうな。個人的にはウーが死ぬまでは100点満点。名シーンのオンパレード。その後のダレと、もうちょっとキャットとファットのキャラを描いて欲しかったかな。
 ジョニー・トー作品の中では 『ヒーロー・ネバー・ダイ』『ザ・ミッション 非情の掟』に次ぐ大傑作。自分の中でこの3本柱は同時に香港ノワール映画ベスト3でもあり、相当の映画でなければこのランキングは揺らがないだろうなと思う。これらを凌ぐ作品ってのはめったにない。寂しいことだけれど、ジョニー・トー作品を鑑賞できる状況に居る事は素直に感謝。

 ジョン・ウーとは違う新たな境地を極めたジョニー・トー。まだオーランド・ブルーム主演の『仁義』のリメイクとかの予定があるらしいから、これからもまだまだジョニー・トー監督には香港ノワールというものをどんどん世界に広めていって欲しい。ジョニー・トー万歳!香港ノワール万歳!!愛してまーす!!!



愛すべき名場面
○オープニング
○キョン暗殺失敗の銃撃戦
○車内
○闇医者の家での銃撃戦
○リッチー・レン登場
○焚き火の前で金塊の事ではしゃぐシーン
○ラスト

愛すべき名台詞
○家に帰る


評価
★★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


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P.S.
タイトル

 相変わらず黒澤明リスペクトの筆書きなのか、ぶっとい文字でのタイトル。原題は『放・逐 EXILED』「EXILED」の意味は「追放」とか。だいたい合ってる。邦題は時期的に一般的に言うエグザイルと間違われてしまいそうなのは狙ってやってるんだろうか?
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2011/01/19(水) 20:28:44|
  2. 映画-香港
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<キックアス | ホーム | プロジェクトA2 史上最大の標的>>

コメント

つ EXILE / POLICE
http://www.youtube.com/watch?v=lDwL0BYL4Fw
  1. 2011/01/19(水) 22:11:17 |
  2. URL |
  3. にし #-
  4. [ 編集 ]

闇医者のシーンが一番好きだな

ロイ・チョンてインファナル2出てたのか。気づかなかった
ラム・カートンはバルト9でのエレクションシリーズ一気見でようやく顔と名前が一致した。そうそう、「スリ」観たよ。雨のスリシーン、素晴らしいな。煙草に口紅のとこも好きだ
  1. 2011/01/23(日) 02:08:39 |
  2. URL |
  3. かと #-
  4. [ 編集 ]

>>にしさん

オマージュの嵐wwwこれでドラマ撮れば良いのに。。
  1. 2011/01/24(月) 21:11:43 |
  2. URL |
  3. 成川ジロー #-
  4. [ 編集 ]

>>かとさん

 あそこが見せ場ですよね!個人的には最初の弾合わせてからの銃撃戦もかなり良いんですが。

 フランシス・ンの部下の一人で、潜入の一人です。台詞無い?ってくらい喋らないけどかなり迫力のある演技してます!

 『スリ』のようなジョニー・トーも良いですよね。銃は出ないけどあれはあれでかなり良い。コメディタッチのモノを撮らせるとああいう感じになる気がします。
  1. 2011/01/24(月) 21:14:07 |
  2. URL |
  3. 成川ジロー #-
  4. [ 編集 ]

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Author:成川ジロー
暴力は嫌い。
お酒も嫌い。
女性に弱い。
お金は無い。
誠意はある。

評価は
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