成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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ベスト・キッド

 親父と二人で見に行きました。ちょっと地雷臭はしてたものの。ジャッキー・チェンで『ベスト・キッド』って言ったらうちの家としては気にならないわけがないのです。


邦題『ベスト・キッド』
原題『The Karate Kid』
2010/アメリカ・中国/139分
監督 ハラルド・ズワルト
出演 ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン、タラジ・P・ヘンソン、ハン・ウェンウェン、ワン・ツェンウェイ、ユー・ロングァン

ポスター

 父が他界していて、母の単身赴任のために中国に引っ越す事になったデトロイトの12歳の少年ドレは言葉もわからずに不安だらけだったが、現地では同じような境遇の白人の友人ができ、バイオリンの練習をする少女メイに一目惚れしたりして新しい生活に希望が見え始めたかに見えたが、少女の幼なじみである、カンフーの強いチョンに目を付けられて、ボコボコにされいじめの標的にされ、孤立してしまう。ある日ドレは反撃を試みるも逆襲に会い、リンチに会いかけたところを家の管理人さんであるハンが現れ、いじめっ子たちを見事なカンフーで制してドレを助ける。それを意識が遠のく中見ていたドレは、ハンにカンフーを教えて欲しいと頼み込む。


 周知の事実だが、大ヒットしたハイスクール青春空手映画、『ベスト・キッド』のリメイク。元の方は4くらいまで続編が作られているが、1しか自分は見ていない。でも五回は見てる。自分の一つの教科書であり、結構な影響を受けた。よくよく考えれば自分が初めて真面目に真面目な映画を撮った『PRIDE』と言うものは(それまでは真面目にフザケた映画ばかり撮ってた)まさにいわゆるベストキッドモノであり、それに色々と自分の思想やらを暴力論やらを付け加えた成川ジロー(大長陽二朗)版のベストキッドと言える。
 このジャッキー版と言うべきかウィル・スミス版と言うべきかわからないが、新しいベストキッドは、主人公の年齢設定を12歳に下げてコミカルな部分を強調した、子供から大人まで幅広く楽しめる娯楽作品となっている。
 原題は『The Karate Kid』なんだが、劇中で「空手じゃないよ、カンフーだよ!」とジェイデンが言うシーンがあるんだけど、あえてなのか?


 主人公のドレ。ジェイデン・スミス。

ジェイデン

 アクションは頑張ってて演技も良いんだけど、この役をやるには堂々としすぎていると言うか、いじめられっ子オーラがなさすぎだよね。それに関しては元の方もそうだったけど。カンフーを習う前の頃の喧嘩のシーンで構えるボクシングポーズがとても良かった。ってか少しは中国語覚えようとしろよ!英語喋れる人としか話してねえじゃねえか!中国人の友達作ろうとしろよ!異文化交流する気無いのか、やけに閉じてるように思えた。
 ご存知の通りウィル・スミスの息子。ウィル・スミスがこの映画の企画立ち上げたって言うんだから、まあ親バカと言わざるを得ないですよね笑


 師匠のハン。ジャッキー・チェン。

ジャッキー3


 今まで無かった、影のある枯れた役。年相応の役と言うべきか意外に良かった。渋みが出てきたな。ジャッキーにカンフー習いてえ。ジェイデン羨ましいぞ!
 元のノリユキ・パット・モリタ氏も良いけどジャッキーも良いなぁ。

 この二人の師弟の交流や修行シーンは微笑ましいですね。

ジャッキーとジェイデン

ジャッキーとジェイデン2

 こいつらの場合友情って言うよりも親子っぽい絆が生まれると思う。師父とも言うしね。


 ドレの母親。タラジ・P・ヘンソン。

タラじ

 地味にアカデミー賞ノミネート女優使ってる。『ベンジャミンバトン』のお母さんだったり、『スモーキン・エース』のスナイパーだったりと、この人年齢が自由自在に変わるな。良かったけど、チャイナドレス着て祭に出てきたときには似合わなすぎて吹いたwwwそして同時にジャッキーとの恋愛が描かれるような気がして凄い怖くなった笑



 いじめっ子でライバルのチョン。ワン・ツェンウェイ。

チョン

 『新・少林寺伝説』や『D&D完全黙秘』でジェット・リーと最強のカンフー親子役をやった少年に似てる気がしたけど、あの子は今頃もっと年上か。あの子どうなったんだろう。


 悪い先生。ユー・ロングァン。

悪い先生

 どっかで見た顔だと思ったら前にこのブログにも書いたアンディ・ラウの『三国志』に出てくる壮絶な散り際を見せた敵の韓将軍だわ。
 良い存在感。最後はヘタレだったが、元のコブラ会の悪い先生程悪い顔してないからね笑


 ヒロインのメイ。ハン・ウェンウェン。

メイ

 普通。なんでドレがこの子に一目惚れしたのかはよくわからん。



 基本的な物語の展開は細かいところまで元の『ベスト・キッド』をなぞっている。それでいて空手でなくカンフーにしたり、年齢設定を下げて子供にしたのだから、当然色々な所に無理が出てきている。そこら辺を変えたらストーリーラインも変えなきゃならないのにほとんど変えなかったから、歪みがででしまっているのである。まぁ主人公が高校生くらいで師匠がジャッキーのカンフー成長物語は『ドラゴン・キングダム』があるから、被ってしまうんだけどね(^^;)
 12歳と、元の『ベスト・キッド』よりも年齢設定を下げて子供にしたのならば、恋もあって良いけど友情にも力を入れるべきだったと思う。年齢設定を下げたのだから、元のストーリーラインをそのままなぞるのではなく現地で同性同世代の中国人の友人を登場させて、友情を育んだりした方が良いと思うんだが、この映画内では中国人の男の友達は一人もいない。いじめっ子が中国人だからといって、あんだけ大きな学校なんだから一人くらい良い中国人出しても良かっただろ。中国人との人種文化を越えた友情と言う要素を師匠であるジャッキーとの関係に持って行っているのだろうけど、それには年の差がありすぎてちょっと無理があるように見えた。代わりに中国人との人種、文化を越えた恋愛があるけど、小学生のキスシーンは要らないだろ(^^; 元にキスシーンがあるからって、あれは高校生のハロウィンパーティーでアメリカだぞ。小学生が祭で中国、それでもキスシーン入れちゃうのがアメリカンな感覚なのか……恋愛要素はこの手の映画に必要不可欠なんだけど、他の描き方して欲しかった。ってか139分と長いんだからここら辺もっとさらっとやっちゃって良かったよ。


 修行もね、元が窓拭きやらされて、それが実は意味のある行動だったって言うのは空手のカンフーに比べたら直線的で単純な動きならではの修行でとても印象的な、当時一世を風靡したシーンだったんだけど、上着を落として拾ってかけろと言うのは、伏線があるにはあったが行動の意味としては圧倒的に弱くて、無理がある。窓拭きが空手の受けの動きになるのはわかるが、あの流れで上着云々の動作が複雑なカンフーの動きになるとは思えない。応用が利かないのである。あんなん一日中やらされたら1日で絶対に文句を言うだろうしね。
 ああ言った練習だと他人を実際に殴る蹴る事にある抵抗は取れない。試合に勝てる類の練習じゃなさそうなんだが……他の実践的なスパーリングを多くやってる人を押しのけて、あの類の大会で勝ち上がれるとは思えない。まあ元の方にも言える事だけどね。主人公にもともとセンスがあったのだろう。この映画では黒人だしね。アジアンとは体のバネが違う。
 あと、万里の長城でやるなや笑


 元が有名だと改変するだけでアンチが沸く。空手をカンフーにして舞台を中国にして主人公を青年から少年にして、この映画も相当色々言われたと思う。でもそこまでやったならもう一、二歩勇気ある改変をして欲しかった。変えなきゃならなかったストーリーラインを頑なに変えなかったのは意図があるのだろうか?もっと遊びを入れても良かったんじゃないだろうか。
 幅広く楽しめる出来なのだが、欠点が目立つと言うか好きだからこそ鼻についてしまう。

 リメイクと言うのは元を越えられるのは希で、元にはない何か特殊なポイントで勝負して元と同等レベルの作品になれば御の字だと思うのだが、この作品は娯楽要素で勝負した感じがする。個人的には元には及ばないレベルに留まってしまったと思う。ちょっと残念。

 あと、ジャッキーファンとしては、ジャッキーと悪い先生もちょっとだけで良いから戦って欲しかったよね笑 ジャッキーの過去ももっと掘り下げても良かったとは思うし。終わりにNGシーン集も無いしジャッキー成分が足りない。まぁジャッキー映画では無いのか。

 試合に関してはどうかと思うところが多々ある。試合は顔面パンチ有りでのルールで防具無しは過激すぎるだろ。12歳の体で、顔面にあんな体重のかかった跳び回し蹴り食らったら良くて鼻か頬骨の骨折、悪くて頭蓋骨陥没や眼球破裂、下手すりゃ首の骨が折れて命を落とす。悪い先生が「怪我をさせろ」と指示して主人公がやられた、太ももへの肘うちは酷い打撲で済むけど、フィニッシュの顔面への縦回転跳び蹴りとかの方が確実に危ない。倒れた相手への攻撃も寸止めにしとけよ。このルールでやるなら普通は防具つけるもんだが、防具つけたら顔見えないからな……とにかく、「怪我させろ」の攻撃以上に危ない技ばかりで、どうかと思った。元の「怪我させろ」の攻撃は関節蹴りじゃなかったか。あっちは明らかにえげつないのがわかるし、やった方が「大丈夫か?すまない。すまない」と謝りまくってたのも良かった気がする。
 身体が出来始める前の子供だから、あのときの強さがあんまり意味が無いってのもあるから、やっぱり引っかかる。
 子供にしたことで格闘にリアリティが全く無くなっちゃったんだな。
 子供にしたところがセールポイントであり同時に欠点。もっとやりようがあったように思う。中途半端でもったいない。つまらなくはないんだけどね。


 余談だが、大沢たかおプロデュースで北乃きいがパンチラ上等で華麗なハイキックやったり見事なボクシングを見せる『ラブファイト』なんかは主人公は高校生のままだが師匠の方にもスポットライトを当ててダブル主人公的にしたのがかなり良い効果を生みだしていて、最近のベストキッド物としてはかなり素晴らしい出来だったと思う。良い改変だった。


愛すべき名場面
○ドレの初喧嘩シーン
○ドレとハンの修行旅行のシーン
○ジェイデン・スミスの顔芸

愛すべき名台詞
○集中しろ(Focus)

評価
★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


元の方の予告編↓
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/08/17(火) 16:41:36|
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Author:成川ジロー
暴力は嫌い。
お酒も嫌い。
女性に弱い。
お金は無い。
誠意はある。

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