成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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暴走特急

 このブログには何かが足りないと感じていた。
 主に自分の愛すべき映画について語るブログ。ジャッキー、ジェット・リー、香港ノワール、WWEレスラーが出てるアクション映画……そうだ。セガール映画を扱ってないんだ。足りなかったのはセガール分だ。セガール映画無くして成川ジローは成り立たない。忘れてた。セガールが足りないんだ!
 という訳でセガール映画第一弾は、セガール映画の中で自分が一番多く見た名作『暴走特急』です。

邦題『暴走特急』
原題『Under Siege 2: Dark Territory』
1995/アメリカ/99分
監督 ジェフ・マーフィー
出演 スティーヴン・セガール、エリック・ボゴシアン、キャサリン・ハイグル、モリス・チェストナット、エヴェレット・マッギル、アンディ・ロマーノ、カートウッド・スミス、デイル・ダイ、ピーター・グリーン

ポ

 海軍を退役し、レストランのオーナー兼シェフになっていたケイシー・ライバックは長年疎遠であった姪のサラと関係修復のために北アメリカ大陸横断の豪華列車旅行を企画する。二人は乗り込み、ライバックはサラのために食堂車でケーキを作っていると、突如その列車を衛星兵器を持ちアメリカ国防省を脅すテロリストグループに占拠されてしまう。どうにか難を逃れたライバックは列車を取り返すため、単身テロリストグループに挑んでいく。

 原題を見てもらえればわかるが、この映画は『沈黙の戦艦』という邦題で有名な『Under Siege』の続編である。そちらもかなり面白いが、自分が初めてセガールを見て、セガールにはまった映画がこの『暴走特急』なので、こちらを先に紹介させていただく。
 今現在セガール映画といえばどれもこれも日本では劇場では見れずDVDスルーのどうしようもないB級アクションばかりだが、90年台のセガール映画はアメリカでも日本でも注目されていたし、A級でもB級でもない、セガールアクションというジャンルを開拓した新しいものだった。この『暴走特急』も舞台となる列車も活かしてるし、セガールアクションも活きてる傑作である。

 とりあえずまずはそのスティーブン・セガールと言う人物について説明しておこう。
 スティーブン・セガール。

ライバック

 精悍で東洋的な顔立ちのこの男は見た目どおり普通じゃない。アメリカ人でありながら合気道7段の腕前を持ち、他にも剣道、空手、太極拳など、様々な武道に精通し、英語と関西弁を操るナイスガイである。
 セガールの太極拳指導時のビデオ↓



 映画の中でもその武術の腕前は効果的に披露されていて、敵の手首や首の骨を簡単にへし折り、敵のボスまでも無傷のまま屠る。主人公が圧倒的に強い格闘アクションは少しジェット・リーのアクションに通じるものがあるが、どう考えてもセガールの方が人知を超えた強さを持っている。映画の中でも外でも強すぎて強すぎて、セガールは元CIA職員であるという噂まで流れた。自分も最初はそれを信じていたが、結局デマであったらしい。とりあえず最強の親父といえばこの人である。セガールの無敵っぷりを端的に表したわかりやすい画像がこれ↓

セガール

 そしてセガールの無敵っぷりを端的に表した、アメリカのマウンテンデューのCMも彼を語る上で外す事はできない。↓



 もはやネタにされるほどの無敵っぷりである。ケイシー・ライバック(セガール)vs黄飛鴻(ジェット・リー)なんてのはとても見てみたい。
 なお、セガール自身映画で使う銃器にはこだわりがあるらしく、大体の場合使用する拳銃はガバメントである。(ちなみに今年はガバメントの100周年である)大好きらしく、プライベートでも家に相当の数のコレクションがあるとか。ガバメントファンとしてはとても羨ましい。。。ってかプライベートと言うか、もう20年以上アクション俳優をやりながら警察官もやっているらしく、アメリカのルイジアナ州ジェファーソン郡の正式な保安官代理であるらしい……この人本当に人間か?(^^;
 最近は流石にもう年で、大分太ってしまってスタント使いまくりで自分ではアクションやらなくなってしまったし、製作現場での自己中心的な振る舞いや女関係の悪い噂ばかり聞くのだが、90年代の彼は紛れもないアクションスターだった。
 ちなみに息子の剣太郎・セガール、娘の藤谷文子、ともに役者である。剣太郎の方は引退しているらしいが……
剣太郎セガール↓
kentaro011.jpg
藤谷文子↓
藤

 美男美女。イケメン一家だな。離婚してるらしいけど。

 そのセガールが憑依したような、これぞセガールって言うキャラクターがこの映画、及び前作『沈黙の戦艦』の主人公、ケイシー・ライバック。

ケイシー・ライバック

 元海軍特殊部隊の教官で退役してレストランのシェフをやってる男。このケイシー・ライバックが主人公のシリーズは二つだけなのだが、何が凄いって敵のテロリスト達がケイシー・ライバックの事を知っていて、そいつが近くにいると知ってびびるというところ。前作では敵のボスがちょっと知ってるくらいだったが、今回は敵のボスは愚か、テロリストたち皆知ってる。しかもそのテロリストが「軍にいたとき、俺の教官だった」とか言い出す始末wwww文章で説明するのもアレだから、もう見てください。自分がVHSに撮ったのをキャプチャーしたんで。最初に「撃たれたけど貫通したからこんなの撃たれたうちに入らないよ」と言う凄まじいエピソードも入ってますが、とりあえずどうぞ。



 テロリスト達が尋常じゃねえ騒ぎwwwテロリスト涙目wwwwどんだけ名前が知れてるんだよライバックwwwww「軍で俺の教官だった」っておいwwwwwwwだがそれが良い!!
 テロリストたちが名前を聞いただけでびびる主人公なんてはっきり言って他にいません。流石。
 ちなみに自分はセガールの吹き替えといえば大塚明夫だと思います。DVDでは違うのが惜しい。


 そんな最強の親父、ケイシー・ライバックと敵対することになる死亡フラグなテロリスト達がこちら。
 テロリストグループのリーダー、ベン。エヴェレット・マッギル。

エヴェレット・マッギル

 列車を占拠するテロリスト達のリーダーであり、ならず者達を力で従わせる確かな実力を持っているっぽいが、上に張ったテロリスト涙目動画にもあるとおり、ケイシー・ライバックは怖い。
 なんでもクリント・イーストウッド監督の『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』と言う映画の役で有名な人らしい。確かに迫力はある。しかしまぁどんな名優でもセガール映画に敵役として登場したからには「かわいそう」と言う印象しか残らず、ろくな殺され方はしないんですけどね笑 この人を倒した後の決め台詞「キッチンで負けた事はないんだ」はマジ名言!!
 ちなみに声は若本規夫の吹き替えがとてもあっていると思う。DVD版では違うんだけどね。


 部下の1人にはピーター・グリーンがいます。

ピーター・グリーン

 中々覚えやすい顔をしている彼。たぶん『マスク』の悪役として有名なのかな。自分に取ってはたまに出てくる名物悪役というか、この人が出てくるとちょっと嬉しくなる笑 この作品だけでなくマイケル・パレ主演のB級アクション映画『バニシング・ヒーロー』で主人公の幼馴染的な敵役演じたり、『パルプ・フィクション』でブッチ(ブルース・ウィリス)とマーセルス(ヴィング・レイムス)を監禁する変態警官ゼッドだったり、『ユージュアル・サスペクツ』や『ブルー・ストリーク』などにも出てる。ホント忘れた頃に出てくる人。良い顔してるよね。ただ、この映画の中ではやられ方がトップレベルに悲惨。


 テロリスト達を雇った黒幕のトラヴィス・デイン。エリック・ボゴシアン。

エリック・ボゴシアン

 元CIAの研究者で、この人が開発したシステムにより完成した、地震を起こさせる特殊粒子ビーム兵器搭載の監視衛星「ブレイザー1」のコントロールを、性格に難があるとして自分を首にしたCIAから奪い、ペンタゴンに喧嘩を売る。自殺を偽装して姿をくらまし、今回の計画を実行したのだが、いかんせん運が悪かった。まさかケイシー・ライバックさんが旅行中の電車だったとは……ってか、別にこれ電車乗っ取る必要無かったんじゃね???いや、ほんとに。まぁ物語の都合ってものがあるんだろうけどさ……。
 役者の人、面白い名前してるけど、この映画以外では見たこと無いです。この映画何度も見てるから顔覚えちゃってるけども(^^;


 一応セガール側のキャラクターも数人いる。
 セガールが守るべき存在、姪のサラ・ライバック。キャサリン・ハイグル。

キャサリン・ハイグル

 ケイシー・ライバックの姪で、この人の親父さんとケイシーはあまり仲が良くなかったらしく、関係は良くない。ライバックの血を継いでいるからか、気が強く、テロリストにも物怖じしないし、合気道の技も使える。この子との関係の修復を望んだからライバックがこの列車に乗った。と言う事は、この人の親父さんとケイシーの仲が良くなかったからアメリカが救われた事になる。良かった良かった笑
 自分は全然知らないんだけど、この人は今かなり有名な女優であるらしい。美人……なのか……?


 姪のサラにちょっかいを出すポーターのボビー・ザックス。モリス・チェストナット。

モリス・チェストナット

 やっぱりアクション映画には調子の良い黒人キャラが必要ですよね!その点このボビーはかなり良いキャラ。かなり美味しい役回り。理想的。
 この人も今それなりに活躍できてる役者なんだね。『奪還 DAKKAN アルカトラズ』でセガールと再共演してるし、ホアキン・フェニックス、ジョン・トラボルタ主演の消防士モノの『炎のメモリアル』やドゥエイン・ジョンソン主演のコメディ『ゲーム・プラン』などにちゃんとしたメインのキャラで出てたみたい。それらは全部見たんだけど、全然気付きませんでした。
 この人がサラに合気道の技をかけられるシーンは、後々の伏線にもなっていて良い。

合気道

 少林寺拳法で言う送り小手に近い技。かなり簡単な技だけど威力は抜群で、実際この技は女性が男性を簡単に制することが出来る。やりすぎると簡単に折れる。良い護身術だと思う。一時期自分の通っていた小学校で流行りました。


 前作から引き続き登場のベイツ提督。アンディ・ロマーノ。

アンディ・ロマーノ

 ケイシー・ライバックの良き理解者であり、上官。ってか提督っつったら上官どころの騒ぎではないが、ベイツ提督はその列車にライバックが乗ってると聞いたら「なんとかなるかもしれない」とか言い出す。流石ライバック!
 

 セガール=ライバックの凄さばかり紹介して内容に関して触れてない気もするが、この映画の内容はかなりちゃんとした所謂王道なモノ。占拠されてしまった列車に運よく隠れる事ができた主人公が敵テロリストを1人ずつ倒し、最終的に皆を救う。前作では列車の部分が戦艦だっただけ。中二病と呼ばれる妄想にある、「学校がテロリストに占拠されて~」とほとんど同じものだ。男の子が嫌いなわけが無い話なのである。その上舞台とした列車を上手く使っていて、列車の上を歩いたり、列車に飛び乗ったり、列車が爆発したり、列車を使ってできることは大体やっていて、本当に良く考えて作ったなと思う。見事にツボを抑えている。それにセガールアクションが乗っかって、セガールがテロリストの骨を折ったり、撃ち殺したり、食堂車にある材料で爆弾作ったり、謎の動きで敵のナイフを制したり、ガンアクションと格闘アクションのバランスも良く、ある意味パーフェクトなアクション映画になっている。音楽も良い。衛星兵器関連になると、隣を飛んでるF117を撃ち落したら地震起きるんじゃねえの?とか、まぁ色々突っ込みどころは出てくるがそれはご愛嬌。

 正直、けなすところが無いくらい面白い作品。セガール映画は結構見ている(最近のはあまり見てないが)が、おそらくこの『暴走特急』がベスト。前作の『沈黙の戦艦』もベスト3に入る出来なので、セガール映画を見てみたいという人にはまずこの2本をお勧めすべき。セガールの漢っぷりにはまってしまう事間違い無し!

 まだまだセガールが動ける人だったら、このケイシー・ライバックシリーズをもう一本撮って欲しいところだったが……それはもう適わないか。

 この映画を「古い」と言ってしまうのはとても抵抗があるのだが、もう15年も前のアクション映画。それでも今のアクション映画に劣る事の無い古き良き90年代アクションの忘れてはならない傑作。個人的にはアクション映画史に残ると思うんだが、どうなんだろう。あのテロリスト達がびびるシーンだけでも見る価値はある!自分の大好きなセガール映画の中でも大好きな一本です。コレ無しに自分の映画遍歴は語れない!



愛すべき名場面
○セガールが戦うシーン全般
○撃たれたけど無傷なシーン
○テロリスト達がびびるシーン
○ベンとの一騎打ち(謎の動き)
○セガール流衛星兵器の止め方
○ヘリを乗っ取るボビー

愛すべき名台詞
○肩を撃たれての会話
ボビー「撃たれたのかい?(You been shot?)」
ケイシー「大したことは無い。かすっただけだ。この程度の事じゃ、撃たれたとは言わない。(No, there's no bullet. No bullet in here. You think this is "been shot"? This ain't it.)」
 貫通してるから、撃たれた事にはならないって、どんだけ超人なんだよ!

○テロリスト達の会話
デイン「ライバックの戦術かぁ?("Ryback's tactics".)」
ベン 「ライバックだぁ?(Ryback?)」
デイン「そう書いてある。ライバック」
テロA「あのケイシー・ライバックかよっ!(Casey-fucking-Ryback?)」
ピーター「やばいぞこりゃあ……(Jesus christ.)」
デイン「誰だいそのケイシー・ライバックって?(Who's Casey-fucking-Ryback?)」
ベン 「元海軍のSEAL(特殊部隊)で隊長をしていた、対テロ戦闘のプロだ(Casey Ryback's a former SEAL team captain, a counter-terrorist expert.)」
ピーター「軍で俺の教官だった……(He was my instructor.)」
テロA「プロ中のプロだよ(He's the best.)」
 敵にベストって言われちゃうライバック。流石。

○助けておじさん
○キッチンで負けた事は無いんだ。(Nobody beats me in the kitchen.)
 彼こそ最強のシェフである。

評価
★★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


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(2000/08/25)
スティーブン・セガール

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P.S.
個人的セガール映画ランキング
1位 暴走特急
2位 沈黙の戦艦
2位 DENGEKI 電撃
4位 グリマーマン
4位 刑事ニコ 法の死角
4位 死の標的
7位 ハード・トゥ・キル
7位 沈黙の聖戦
7位 イントゥ・ザ・サン
10位 沈黙の要塞
10位 沈黙の追撃
12位 沈黙の断崖
12位 沈黙の陰謀
12位 ティッカー(沈黙のテロリスト)
12位 沈黙の標的
16位 ICHIGEKI
16位 奪還 DAKKAN -アルカトラズ-
(主演作でないエグゼクティブ・デシジョンとかマチェーテは除外)

 多分これが自分の見たセガール映画の全部だと思う。結末はみんなだいたい一緒だけど、内容は割と覚えてるよ。
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  1. 2011/03/20(日) 22:07:15|
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ヒア アフター

 東北地方太平洋沖地震のとき自分は茨城県水戸市にたまたまいて軽く被災しましたが、その一週間前に見てました。なんか津波による被災シーンがあるから公開を中止するそうですね。それ意味あるのか?と疑問に思いますが。


邦題『ヒア アフター』
原題『Hereafter』
2010/アメリカ/129分
監督 クリント・イーストウッド
出演 マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、ジェイ・モーア、ブライス・ダラス・ハワード、フランキー・マクラレン、ジョージ・マクラレン

ポスター

 フランスの人気テレビキャスターのマリーは、南国でのバカンス中に津波に巻き込まれ臨死体験をし、その際に見た死の光景が忘れられず、今までどおり日常を生きていくことに支障がでてしまい、周囲の人から制止されながらも死について探求するようになってしまう。またイギリスの少年マーカスは双子の兄であるジェイソンが急死し、その死を受け入れる事ができず、心を閉ざしていた。アメリカで死者と話す能力を持つジョージは、一時期は霊能力者としてその力を仕事としていたが、死者と向き合う後ろ向きな日々に疑問を持ち、力を呪い、その仕事と決別し工場内作業の仕事で細々と生きていた。「死」と言う不可解な事象に直面し、立ち止まってしまっていた三人はやがて導かれるように一つの場所に集まり、それぞれの人生は絡まり、再び前に進みだす。

 あらすじを書くのが難しい。なぜかと言うと、3人の人物の物語が平行して描かれていくのだが、クライマックスまで全く絡むことなくほぼ独立しているうえに、もの凄い淡々と進むためまとめにくいのである。しかもそれぞれの描き方が割と見てる人の想像によって補完させる、大雑把な描き方なので良くも悪くも詳細はわからない。ジョージの力のシーン、マリーの臨死体験のシーンもぼんやりとした世界映像だけなのでもっとこの世界観を詳しく知りたい気にはなる。

能力


 最初の圧倒的な津波シーンや、途中の爆破テロのシーンなど、

綺麗な津波
テロ


 アクセントはあるがやはり単発でしかもどちらも3人の人物全員と関わりがあるわけでなく、1人との関わりの事件なので、浮いてしまっている感もある。もっと上手く絡められなかったものか……良い話であり、全く悪くない設定で、とても惜しい気がする。
 とりあえず人物の紹介。

 フランスの超人気キャスターのマリー。セシル・ドゥ・フランス。

マリー

 同じ職場の恋人(妻子持ち?)とバカンス中に被災する。そのときに臨死体験をして、今までに見たことの無い光景を目の当たりにし、それに執着してしまい生活が上手くいかなくなる。ただ、その仕事の上手くいかない感じは若干集中力不足なだけな気もする。まぁそれ程臨死体験の光景に取り付かれてしまった考えるべきなのかもしれないけど。
 美人なんだか美人じゃないんだかイマイチよくわからない。ってか名前にフランスって入ってるけどベルギー生まれなんだな。フランスでの活躍が主らしいけど。


 本物の霊能力を持つジョージ。マット・ディモン。

ジョージ

 幼年期に受けた首の後ろの手術中のアクシデントにより死者の声(というよりも、もしかしたら死者の声を聞きたがっている人が作り出した想像の死者の声)を聞くことの出来る力を得た霊能力者。しかし死者の声を聞き続ける人生に疑問を持ち、嫌気が指して現在は工場内作業で細々と暮らしている。兄貴が厄介な人で、本人は辞めたがっているのに次々と客を連れてきてしまう。ここでジョージが力を使うこと嫌がるのが自分にはちょっとわからなかった。劇中では特にデメリットの無い力(その人の覗いてはいけない部分を覗いてしまうと言う人間関係的なデメリットはあるものの)として描かれているので、ジョージが頑なに力を使う事を嫌悪するのがイマイチ伝わらない。別に依頼人を騙している訳ではなく、その人のためになっているんだから見てあげれば良いのにと思ってしまう。まぁこの考えは兄貴と同じで、結局その本人で無いとわからないって事はあるんだろうけどね。何か物理的なデメリットがあれば良かったのに……。
 『インビクタス』に引き続きイーストウッド作品主演のマット・ディモン。『インビクタス』の名残か、元霊能力者で単なる工場内作業者という、ひょろ長な体格でもおかしくは無い経歴なのにやたらマッチョでちょっと面白かった。筋肉落としきれなかったか。静かで控えめな演技はとても良くて、こういうアクションっぽいのじゃないマット・ディモンは好きかもしれない。


 双子の兄を事故で亡くしたマーカス。ジョージ・マクラレン。

ジェイソン

 父親はおらず、母親が麻薬中毒の更正プログラムで奮闘中なのであまり一緒にいることができず、いつも二人一緒にいたとても身近な家族であるジェイソン。本来は自分が行くはずだった買い物をそのジェイソンが行き、それで事故に遭って命を落としたのも相俟って、ジェイソンの死を受け入れる事ができないでいる。里親に出されるが心を開く事ができず、ずっと1人で死者であるジェイソンと再び会う方法を考えていた。
 ほとんど笑わず、ずっと悲しげな顔をしているのが印象的だった。


 物語の前半は不幸の起こる前兆というか、特にマーカスパートのシーンは悲劇の気配に満ち満ちていて、死亡フラグ立ちまくりで見ていてとても怖かった。それでも全体がもの凄い淡々と進むもんだから、最初の津波シーンと途中の爆破テロのシーンはかなりの迫力を味わえるのだが、自分としてはやはり淡々として物足りないというか、クライマックスとなる三人が絡むシーンはもっと考えて欲しかったなぁ……別々の事情を抱えた複数の登場人物がある一点で絡むというのはとても好きなタイプのお話なので、ガイ・リッチー作品ほどやるとなると作風が変わっちゃうからそうは言わないけど、もうちょっと「おおっ」って感じが欲しかった。マーカスとマリーもどうにかもっとちゃんと絡めて欲しかった。惜しい。
 淡々として、しかもバラバラに絡み合うことなく平行して進むからか時間の経過がわかりにくいのも難点。いつの間にか3ヶ月経ってたり1年経ってたり、役者の姿にはあまり変化がなくてわかりにくかった。

 あと特筆すべき事といえば、ジョージが通うイタリア料理教室がとてもエロいというところ笑
 ジョージと仲良くなるメラニー。ブライス・ダラス・ハワード。

メラニー

 この人とジョージはお互いに惹かれ合って一気に距離を縮めていくのだが、目隠しをしてパートナーにスプーンで食材を食べさせて当てると言うシーンが本当にエロい。目隠しと言うシチュエーションにこれほどのパワーがあるとは予想外であった。これは収穫笑
 まぁでもこのメラニーとジョージが決別してしまう流れは、あれだけジョージが念を押したのにメラニーが譲らず強引に力を使ってもらって、それで結局消えてしまうもんだから、力によって知らない方が良い情報を知ってしまうって言うのはわかるんだけど、メラニーが自分勝手過ぎるようにしか見えなくて、階段で泣き崩れるシーンもちょっと引いてしまった。
 ってかこのブライス・ダラス・ハワードさん、ロン・ハワードの娘だってね。『身代金』とか『バックドラフト』の監督。娘さん役者だったのか。『ターミネーター4』のケイト・コナー役??全然覚えてないわ(^^;

 三人の物語が収束するクライマックスのブックフェアのシーンは、もっとワクワク感出せた気がするんだけどなぁ……その後のジョージとマーカスの邂逅は感動はする。マーカスがジェイソンと最後の会話をするこのシーンは、地下鉄の帽子のシーンの事もあってとても良い。マーカスがジェイソンの死によって立ち止まってしまっているところから前に歩き出す様になるこの場面は、思わず微笑んでしまう暖かいとても良いシーンだった。
 タイトルの「hereafter」は劇中では「来世」と訳されているが、そのまま「ここの先」の方がしっくり気がする。死と直面して止まってしまった人の、そこから先 と言う意味で良いんじゃないだろうか。
 ジョージとマリーのラストシーンは……うーん。確かにジョージはこの力のせいで人生の伴侶に恵まれないと言う面があって、マリーもその臨死体験の世界を共感できる人がいれば伴侶となりえる気もするんだけれど、それでも良き理解者と言う範疇を超えて恋愛映画的になってしまうキスシーンは必要だったのだろうか……?たとえそれが霊能力者ジョージが見た過去ではない初めての未来のイメージ映像だとしても、キスじゃなくても、恋人じゃなくても、これで良いの?イーストウッド監督はキスシーンで良かったの??と思ってしまう。
 そのラストシーンは映画のテーマにも関わってきて、その肝心のテーマだが、死と向き合って前に進むと言うのは良いと思うんだけど、それが少しぼやけてしまう様な気がしてちょっと残念。ただ、幸せに向かうと言うのはとてもとても良いラストなんだけどね。
 最初は怖いけど見終えてホッとする映画でした。

 ちなみに、この映画を見たときはオープニングの津波の圧倒的なリアリティに度肝を抜かれ、感心したもんだけど、

津波

 東北地方太平洋沖地震で発生し日本を襲った津波のニュース映像の方が、圧倒的で悲惨で恐ろしいものだった。映画の津波のように綺麗な水じゃなかったし、燃える家をそのまま押し流し、土砂と混ざって真っ黒になった津波が何処までも伸びてくる映像は自分が想像していた津波と言うものの脅威を遥かに超えていた。現実ほど恐ろしいものは無いです。製作総指揮にスティーブン・スピルバーグの名前があるから、そこら辺の大掛かりなCGとかはスピルバーグが指揮したのかな?巨匠スピルバーグでも、現実には勝てないんですね。。。


 監督して脂が乗って旬な時期のクリント・イーストウッド監督。こういうのを撮るとちょっとイーストウッドも自分の寿命による死を意識しているのかなと思ってしまうが、これからも元気に良い作品を撮り続けてほしい。


愛すべき名場面
○津波
○マーカスがテロを免れるシーン
○ジョージがマーカスに力を使うシーン

愛すべき名台詞
特に無し

評価
★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓




P.S.
 余談だが、自分は中国旅行中に急性盲腸炎と胃痙攣を併発しぶっ倒れ、色々あって発症した上海から北京に痛みを我慢したまま飛行機に乗って移動してから手術を受けた際に臨死体験をした。手術の途中、色々あって部分麻酔から全体麻酔に切り替えられて、取り出した瞬間に盲腸が崩れたと聞いたから結構限界が来ていて、心停止とかは無かったから臨死体験と正確には言えないのかもしれないが、全身麻酔なんてやられたらそれはもう死を体験するのと同意なんじゃないかとも思う。とにかく、そんときに見えた自分のイメージはこの映画と全然違うもので、文章や言葉で言い表すのが難しいのだが、なんというか、大勢の人々の記憶(魂)のようなものが金色に輝きながら螺旋を形作っていて、それに飲み込まれて自我を無くしてしまいそうなるような感じだった。自分の場合、マリーのようにあれは何だったのか?と執着する前に、本当に「死」を見たのか、夢だったのか、幻覚だったのか、判断がつかないので考えようが無いって思っちゃって、それほどそのときに見た「死」のイメージに囚われたりはしなかった。面白い体験をしたとは思うし印象に残ってはいるけどね。そこら辺、自分のリアリストな部分かなとは思う。

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  1. 2011/03/19(土) 22:43:41|
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Dot the i ドット・ジ・アイ

 最近更新が滞っていてすいません。これも1週間以上前に見た作品です。
 専門の友人からおススメを借りて鑑賞。その人の作った作品、その人のおススメの作品を見ると、その人と直接話す事と同等かそれ以上にその人の一面がわかると思う。まぁ単純に他人のおススメを見るのが好きってのもあるんですけどね。
 とりあえず、この作品はネタバレが大きな意味合いを持ってしまうので、未見の方は注意してね。一応このブログのタイトルにもあるけど、ネタバレ有りのブログなんで。


邦題『Dot the i ドット・ジ・アイ』
原題『dot the i』
2003/アメリカ・スペイン・イギリス/92分
監督 マシュー・パークヒル
出演 ガエル・ガルシア・ベルナル、ナタリア・ベルベケ、ジェームズ・ダーシー、トム・ハーディ、チャーリー・コックス

ポスター

 優しくて裕福であるバーナビーと言う婚約者との結婚を控えるカルメンは、女友達だけで集まって最後の独身生活を楽しむ「ヘンナイト」で、レストラン内でもっともセクシーな男性とキスをするというイベントに参加する。しかし、カルメンはそのときのキスに運命的なものを感じてしまい、キスの相手であったキットに強く惹かれてしまう。キットもまたそのキスに今までに無かった感情を抱き、カルメンに会いに行って思いを告げる。カルメン、キット、バーナビーの三角関係はそれぞれの運命を狂わせ、思いも寄らぬ展開へと進んでいく……。


 あらすじだけ読むとベタベタな恋愛映画に聞こえてしまうが、前半と後半で全く違う味を持ち、入れ子構造にしたような映画になっている。ある意味前半と後半で違う映画になっている『フロム・ダスク・ティル・ドーン』に近いものがある。後半の展開を予測するのは、多分不可能なんじゃないかと……自分は何の前情報も無しに見たから当然の如く予測なんてできずに超展開気味な物語に翻弄されてしまった。良い意味で。

 主人公は多分、どっちかって言うと男の方かな。
 ビデオカメラが趣味で、カルメンに運命的な一目惚れをするキット。ガエル・ガルシア・ベルナル。

キット1
キット2

 売れない役者をやっている青年。運命的な一目惚れと書いたが、実際一目惚れはあったと思う。そんで「偶然」の上位互換が「奇跡」で、「必然」の上位互換が「運命」なら、間違った事は書いてないよね。それは思いっきり仕組まれたものだけれど、キットは本当に惚れちゃってたんだと信じたい。
 ガエル・ガルシア・ベルナル。名前を詰まらずに言えるとちょっと格好良いし気持ち良い笑 『モーター・サイクル・ダイアリーズ』と『バベル』しか出演作は見てなくて、良い演技するとは思ってたけど『モーター・サイクル・ダイアリーズ』の方はガエルって言うよりもチェ・ゲバラとして見てしまったからか、『バベル』のイメージが強く、お髭のイメージがあったから、この作品ではやけに若々しく見えた。

バベルガエル

 まぁ髭があろうが無かろうがどっちにしろメチャイケメンであることに変わりは無いと思う。


 ヒロインって言うか、もう一人の主人公、中心人物のカルメン。ナタリア・ベルベケ。

カルメン1
カルメン2

 キットとバーナビーの間で悩む女性。なかなか豪快な性格をしているが、物語の街に来る前に付き合っていた男が酷いヤツでそのことがトラウマになっている。運命に翻弄されるが、一目惚れは本当だったと思う。ただ、作中の展開の速度のせいで、カルメンがバーナビーのところを飛び出してキットのところに行きSEX。その後急に「あんな優しい人を裏切るなんて!」とか言い出してトラウマがどうこう言い出して再びキットを捨ててバーナビーのところへ走るシーンは、どうしてもわからない。わからないというか、クソエゴイストファッキンビッチだと思う。身勝手すぎる。これを女心と言うならば、そんなも絶対にわかりたくないなと思う。ってか下世話な話になるが、女にも賢者タイムあるのかよwwwって思っちゃった。
 ラテン系でとても美人だと思う。個人的にはメチャ好み。他の映画で全然見たこと無いけど、こんだけ美人なら出ててもいい気がするんだけどな。ロドリゲス作品とか見てても思うんだけど、ラテン系美人さんはセクシーな上に格好良くて好き。

 このキットとカルメンの恋愛は、もっとシリアスなメロドラマだと思っていたんだが、かかる音楽や映像がやたらポップでテンポが良くて、意外に楽しめる。

ホテルで泥棒

 二人が走って逃げるシーンとか、本当にテンポが良くてポップで、撮り方も演出もいちいち面白い、メキシコ・スペインを舞台にした映画にありがちな古臭さみたいのが無くとても新鮮だった。編集良いなと思ったら編集は『スナッチ』のジョン・ハリスって人だった。なんか納得笑 ちなみに『キック・アス』の編集もこの人。良い。


 そしてある意味真の主人公。カルメンの婚約者のバーナビー。ジェームズ・ダーシー。

バーナビー1
バーナービー2

 優しくて金持ちでイケメンと言う、もう「愛」って言葉を巧みに使わなければキットに勝ち目は無いってくらいの完璧超人。でもまぁ、そんな金持ちならではの誰もわかってくれないみたいな悩みを抱えている……かと思いきや、まさかのプロデューサー兼監督兼主演でこの三角関係をドッキリとして組み立て、映画化して賞を取るという黒幕。本名はフォードって言う名前っぽい。所謂映画の中の映画。いやぁ、見事に騙された。前情報無かったら絶対気がつかないよ。カルメンを完全に手の平で躍らせた手腕は凄い。恐ろしい。
 この役者さんも初めて見たんだけど、他なんか出てる?ジョシュ・ハートネットにちょっと似たイケメンだと思う。


 キットの友人の二人、トムとテオ。トム・ハーディとチャーリー・コックス。

友人

 左がトムで右がテオ。友人兼……なんだろう、制作兼助監督兼撮影とか、なんでもかんでもやっていると思う。この二人もバーナビーと一緒で人道的に悪い奴なんだけど、彼と違って何だか憎めない笑
 ってかトム・ハーディかよ!若いよ!!若いっつーか細い……でも確かに『ロックンローラ』のときはそんなに大柄には見えない感じだったな。『ブラックホーク・ダウン』のときは戦闘服にヘルメットだから全然わからなかったし。こんなところで見れるとは驚き。『インセプション』出て、クリストファー・ノーランに気に入られてバットマンの最終作の悪役に抜擢されて、いまや時の人だもんなぁ。

 ちなみに、『ブラックホーク・ダウン』のトム・ハーディ。ネルソン(ユエン・ブレムナー)と一緒に部隊から置いてかれちゃうトゥオンブリー。

ha-dhi2.jpg
ハーディ

 『ロックンローラ』のトム・ハーディ。ハンサム・ボブ。

ロックンローラハーディ

 『インセプション』のトム・ハーディ。凄腕の偽装師のイームス。

インセプションハーディ

 だんだん太ってきたか?笑 まぁ貫禄が付いてきたってことか。

 バーナビーが自殺したところから物語が超展開を起こして全部ドッキリでした。リアルな演技を追及するためのつくりのあるお話でした!ってなる。『おと な り』のコンビニのあの人みたいですね。クソどっきり企画。吐き気がするほど。正直見ていて「おいおいどうなるんだこれ?」と狼狽した。だけど、さらにその先のさらに先があって、それは素晴らしかった。カルメンとキットの復讐。良いね。そりゃ許さないわ。自分は例えば結婚とか、人の人生で人道的にドッキリとか嘘をついてはいけない場面と言うのがいくつかあると思うんだけど、これはもはや人でなしの所業。そりゃ復讐もされますよ。

 ってか、バーナビーもどうして復讐されない、むしろ感謝するぜ!とか思い込んじゃってたんだろう……。ネタバラシやったその場でぶっ殺されても文句言えない気がするんだけどな。

 どうでも良い余談だけど、こういう事態が起きたとき、一つの、かなり有効な解決手段として暴力ってのがあるんだけど、それを使ったらどうなるんだろう?っていつも考える。物語ではこういうのは非力な人が貶められるけどさ。とりあえず無いけど、もし自分がこういう恋愛絡みでドッキリとかさせられたら、絶対にそれを企てた犯人の一生を打ち壊すほどの暴力を加えると思う。衝動的に。ちょっとバーナビーは最後の最後で考えが足りませんでしたね。

 それらドッキリの伏線として物語中キーアイテムとしてビデオカメラが出てきたり、ビデオカメラの映像になったりして、色々上手く置かれている。そこら辺は見事。台詞回しにしても映画と人生。「人生は映画とは違う」とかオチを考えるとなかなかスリリングな台詞を言ってたり(映画『卒業』の台詞らしい)、「カメラは、人を騙しはするが、嘘はつかない」なんてこの映画の仕掛けの核心をついてるような台詞もあったりして、考えてみると面白い。
 タイトルも劇中でカルメンが「キスは、i に点を打って愛という言葉を完成させる」見たいな事を言って説明しているのだが、これの元ネタはフランスの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』の台詞らしく、それをカルメンは英語で言ってて、キットに「LOVEには i はないよ」(フランス語で考えないと意味が無い)といわれたりするやり取りがあるのだが、もう一つの意味合いとして慣用句である「dot the i's and cross the t's」からの引用で、「i」と「t」の文字は似ているからちゃんと区別するように正確に「i」には点を打ち、「t」には横線を引かねばならない。 → 細かいところに注意を払う。細部にまで十分気を配る。といった意味を持つらしい。タイトルでもう「注意深く見ろよ!」って言ってらっしゃった見たいですね。全然慣用句とかしらないでごめんなさい(^^;笑

 とにかく、これでもかって言う仕掛けの多さと、思ってた以上にポップでテンポの良い映像、音楽に自分は割りと満足できた。やっぱり騙す映画は見事に騙されちゃうとホント楽しめるね。良い気分。二回目見たらまた面白く見れそう。最後とか、絶対カルメンも取り調べうけるとは思うんだけど……銃を焼却炉みたいなところに捨てたから大丈夫なのかな?硝煙反応は割と残ると聞くが……。まぁいっか。そういえばこの映画ジャンルはどうなるんだろう??恋愛メロドラマサイコスリラーバックステージサスペンスかな?
 この監督は短編で色々賞を取ってこれが長編デビューらしいんだが、その後聞かないな……もう一作くらい見てみたい。


愛すべき名場面
○キットがカルメンにいきなりぶん殴られる再会シーン
○キットとカルメンがホテルでただ飯食って走って逃げるシーン
○ネタバラシ
○ラストの復讐


愛すべき名台詞
○人生は映画とは違う
○カメラは、人を騙しはするが、嘘はつかない

評価
★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


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マシュー・パークヒル、ガエル・ガルシア・ベルナル 他

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  1. 2011/03/15(火) 21:26:10|
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PERFECT BLUE

 最近全然更新できてなくてすいません。映画はDVDとかでちょくちょく見ているんですが……これ見たの大分前です(^^;

 今敏監督が亡くなったのは去年でしたね。『東京ゴッドファーザーズ』、『千年女優』、共に好きなアニメ映画で、亡くなられたのを本当に惜しく思います。最初は名前を何て読むのかもわからなくて「こんびん?」とか呼んでましたが、彼のアニメ映画で初監督作品の『PERFECT BLUE』だけ機会が無くて未見で、ちょうど家の近くのTSUTAYAの無料レンタルDVDの棚にあったので鑑賞。これが無料レンタルとか、初めてTSUTAYAを褒めたくなりました。


邦題 『PERFECT BLUE』
1998/日本/82分
監督 今敏
脚本 村井さだゆき
制作 マッドハウス
声優 岩男潤子、松本梨香、辻親八、大倉正章

ジャケット

 アイドルグループのチャムに所属する霧越未麻はライブで突然の脱退宣言をし、女優になる道を選ぶ。だが、ドラマでのレイプシーンやヘアヌードの写真など、アドル時代では考えられなかったような仕事をこなしていくうちに、これが自分の望んだ道なのか疑問に思うようになってしまい、後悔と不安からアイドル時代の自分の幻影を見始めるようになってしまう。それに加えて不気味なストーカーのようなファンの存在や、知らないところで自分のホームページが作られ、脅迫文や殺人事件が次々に起こり、未麻は追い詰められていく。

 今敏監督の初監督劇場デビュー作。だが、それ以前に『MEMORIES/彼女の想いで』で脚本をやっていて、現実とイマジネーションの融合と言う、常に今敏監督の作品のテーマ(『東京ゴッドファーザーズ』以外)になってきたものがそのときすでに形になっていて、この『PERFECT BLUE』でもサイコ・スリラー、またはホラー要素として見事に表現されている。竹内義和と言う人が原作であるらしいが、このテーマのために大分改稿したようで、今敏の色がとても濃くなっているように思える。自分は今敏は『東京ゴッドファーザーズ』を最初に見てから『パプリカ』、『千年女優』と見たのだが(『MEMORIES/彼女の想いで』は大友作品として見てて今敏の存在を知らなかった)、完全に見る順番間違えたなと思う。まず最初にこの『PERFECT BLUE』を見ないと現実とイマジネーションの融合と言うテーマの新鮮さをあまり感じられない。『MEMORIES/彼女の想いで』をかなり前に見ててしかもかなり好きって言うのもあるのかもしれない。けど、とりあえずこの人の作品は制作年順に見るのが正解だと思った。

 とりあえずキャラクターの紹介。
 主人公の霧越未麻。声優は岩間潤子。

主人公

 実家と電話で話すときは方言になる、なんとも時代を感じる純粋で良い子な主人公。アイドルを続けるのが夢であったが、事務所の薦めでアイドルを引退し女優に転向する。アイドルとしては割と人気があったっぽい。ちょっと危なげな非常に熱心なファンもいたけど。
 ってかそのアイドル姿。

アイドル

 今見ると本当に時代を感じる格好だよなぁ……。
 特典のメイキングを見るとダンスシーンはかなりちゃんと作りこんでて面白かった。

 そんな未麻を暖かく見守る、理解のあるマネージャー、ルミ。声優は松本梨香。

マネージャー

 劇中の話だとこの人も元アイドルだったらしいのだが……目が離れすぎている気がする。これは地獄のミサワさんにレビューのときに「○○は良い、ただ個人的には目がもっと近い方が好きです」見たいな事を書かれるレベルである。通常レベルの目の離れ具合でも書かれるけど笑
 とても優しいマネージャーに見えるが実はアイドルの未麻と自分の境目がわからなくなってしまったサイコキラー。身近な人間が実は……って言うのがもしかしたらこの『PERFECT BLUE』が最初なのかもしれないが、今ではパターン化してしまっていて、今見ると全然予想できちゃうって言うか、この人しかいねえ!ってなる。


 未麻に女優になるよう薦める事務所の社長、田所。声優は辻親八。

社長

 割と強引に未麻に女優になる事を薦めるが、実際とても良い人。いつまでもアイドルをやっていくわけにはいかないから、女優に転進って言うのはとても普通な気がするのだが、それが犯人の怒りの琴線に触れてお亡くなりになられた。サイコキラーって怖い。


 怪しすぎてそのままだと捻りも何も無いから絶対黒幕じゃないとわかってしまう悲しき傀儡、内田。声優は大倉正章。

 ストーカー

 熱烈な未麻のファンで、仕事も未麻の現場の警備員とかを選んでやっている。ガタイが良く、顔も不気味で、それでいてやけに甲高い声をしていて本当に怖い。可哀想なんだけどね。
 ホームページを未麻本人が更新していると思い込んでいて、真犯人の思うように動く実行犯になってしまう。


 第一の犠牲者であるドラマの脚本家の渋谷。声優は塩屋翼。

脚本家

 この人が殺される状況、だだっぴろい駐車場に音の割れたアイドルの歌が流れるというのはなかなかに怖い。
 この人は別に紹介する必要があるキャラクターって訳じゃないんだけどね。ただ声優の声の出しかたが『機動戦士ガンダムF91』のビルギット・ピリヨと同じで、ビルギットさんにしか聞こえませんでした笑

 どのキャラもリアルなんだか、リアルじゃないんだか、よくわからないけどとりあえず不気味な感じが出てて良い。

 現実とイマジネーションの融合の演出として、未麻がアイドルの姿をした自分(に変装しているルミ)に追い回されるシーンがあるんだが、

追い

 このシーンはルミの姿を写さず、アイドルの未麻が襲ってくるように見せている。できればそれにプラスして、ルミの姿は写さずルミの存在を描写して欲しかった。『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の光学迷彩を使って犯人が逃げるシーンみたいに、ぶつかってる人や物の描写をするとかね。

 アニメーションの出来は当時としては当時のトップクラスだと思う。今見てもぬるぬる動いてるなぁとちょっと感心する。が、やはり今敏作品を見た順番のせいで、新鮮が無くそこまで楽しめなかった。ドラマと現実とのクロスした見せ方とか上手いなぁと思うんだけどね。サイコホラーとしてみるならやっぱり『MEMORIES/彼女の想いで』の方が怖いし好み。
 まぁ今敏のやりたかった事の流れを感じるためには外せない作品。見る価値はある。楽しめなくは無い。

 んで、結局タイトルの意味は何?完全なる青?それとも何かスラングみたいな意味があるの?原作読まないとわからない感じなのかな?


愛すべき名場面
特になし

愛すべき名台詞
特になし

評価
★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


パーフェクトブルー 【通常版】 [DVD]パーフェクトブルー 【通常版】 [DVD]
(2008/02/29)
辻親八、堀秀行 他

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  1. 2011/03/09(水) 19:57:25|
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成川ジロー

Author:成川ジロー
暴力は嫌い。
お酒も嫌い。
女性に弱い。
お金は無い。
誠意はある。

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