成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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約三十の嘘

 自分が所属している劇団が今度やる演目だし、映画版の監督の大谷健太郎さんとは何度かお会いする機会があったのでこれは見なきゃと言う事で鑑賞。


邦題『約三十の嘘』
2004/日本/100分
監督 大谷健太郎
出演 椎名桔平、中谷美紀、妻夫木聡、田辺誠一、八嶋智人、伴杏里

About-30-Lie_2.jpg

 チームを組み、詐欺をやっていた志方、佐々木、久津内、宝田はそのときに現地でメンバーに入れた今井と須藤に稼いだ金を持ち逃げされ、バラバラになり、リーダーだった志方は不安定になってしまっていた。それから3年後、久津内の呼びかけでもう一度チームを組み、北海道で大掛かりな仕事をやることになった4人だったが、宝田が3年前には別のチームで詐欺をやっていた横山を連れてきて、さらに久津内は金を持ち逃げしたと思われていた今井を連れてきて波紋を呼び、それぞれ思うところがありながらもチームはトワイライト・エクスプレスに乗って北海道へ向かう事になる。そしてどうにか仕事を大成功させ、お金を得たチームだったが、帰りの列車の中で売り上げを入れていたトランクが消えてしまうという事件が起こる。

 簡単に言えば、詐欺師たちの嘘の付き合いの物語。元々は劇団MONOの舞台であり、それを映画化。舞台の方は詐欺師の嘘の付き合いの会話劇であるが、映画版は嘘の付き合いと言うよりも、会話劇と言うよりも、詐欺師たちの恋愛映画となった。そして主人公が宝田になった。これが良い方向に転んでいるか、悪い方向に転んでいるかは個人の好みによるところが大きいと思うが、とりあえず舞台と映画を別物にするという事には成功している。そのままだと映画にする意味が無いしね。嘘で話を作っていくゲームのシーンを丸々削ったり、志方が昔凄い人として有名だったという新エピソードや、久津内と横山のキャラを強めて今井との恋愛に絡めたのは英断だったと思う。
 
 とりあえず役者紹介。
 元リーダーの志方。椎名吉平。

しかた

 3年前の事が原因で、少しおかしくなってしまっている。
 少しどころか、最初の方とかところどころ異常者にしか見えないような……演出過剰な気がする(^^; その分最後の怒鳴るシーンとかに活きて来るってのはわかるとしても、やりすぎだと思う。この状態で実際に詐欺とかできないだろ。
 劇中で「一つの大きな嘘をつくと、そのために三十の小さな嘘をつかなくてはならない。だから大事な部分以外真実を言っていた方が楽なのさ。」って言ってたけど、タイトルってこういう意味だったの???


 一番チームのことを思っている宝田。中谷美紀。

たからだ

 佐々木から好意を抱かれている。
 映画版では実質この人が主人公。この人の恋愛感情は金よりも詐欺よりも優先される。ってかそりゃ無いでしょう!金持ってかれて良いのかよ!?本当にこの人詐欺のプロなの???って感じで納得がいかない。甘すぎるというか……本当にそれで良いの?


 志方を「死んだ」と言い張る佐々木。妻夫木聡。

つまぶき

 志方への憎しみと憧れの入り混じった思いは宝田への感情を含めて考えてみると中々面白いと思うんだけど、それがあんまり活かせてなかった気がする。企みに対する向き合い方がブレブレなのはわかるけど、本当に頭悪いしね。酒飲んで企みがバレるとか、ないわ。


 今回の仕事の絵を書いた久津内。田辺誠一。

くつない

 一見仕事ができそうだけど、駄目男。田辺誠一って格好良い役ばかりだと思ってたけど、こういう駄目男もかなり良いなぁ。今井への恋愛感情がある分、舞台版よりもキャラは濃くなった。ただ、その分不純になった笑 今井のことをパインちゃんって呼ぶのも面白い改変だった。
 

 宝田が連れて来た外部の男、横山。八嶋智人。

よこかわ

 宝田をババロワちゃんと呼び、今井をミルキーちゃんと呼ぶ、ちょっと変な人。ただ実力は十分らしく、仕事の途中から頼りない駄目男のリーダー久津内に代わり仕事の指揮を執る。
 舞台版も良いキャラしてるんだけど、さらにキャラが強くなって良くなった。惜しむらくはそのキャラの強さを物語のメインにあまり絡ませられなかったことだと思う。八嶋さんは本当に良かった。


 久津内と横山から求愛される今井。伴杏里。

いまい

 ボインちゃん。ミルキーちゃん。パインちゃん。呼び名がたくさんある笑
 この人だけ知らない役者さんだった。んで、このメンバーで比べられるのは酷ではあるけど、やっぱりこの人が一人演技上手くないのが目立ってしまっていて、終始なんだかなぁって感じ。ボインちゃんと言う事だけ理解しました。個人的な意見だけど、顔はあんまり可愛くない気がする。



 最初の方は大体舞台版と同じだが、後半は大分脚本が改稿されている。『約三十の嘘』には約三十の改稿があったとの噂らしいのだが、どうしても後半は甘いところが目立ってしまう。物語の方向性を変えたことは最初にも書いたとおり成功してるし、自分は良いと思っているんだけど、「志方がゴミ箱から鍵を取ってくるのがバレないと思ってる」「佐々木が仕事が終わったわけでもないのにお金をばら撒いて喜びに浸る」「佐々木が酒飲んでベロンベロンに酔っ払って宝田に企みがばれる」「誰かが盗んだって言う状況なのにお互いを見張る事が全く無い」などなど、こいつら絶対にプロの詐欺師じゃないって思っちゃう。許容できない穴がありすぎでしょ。素人だって思いつくような対策はせめてやってくれよ。こんなに頭が悪かったら詐欺師の仕事なんてできないよ。
 
 あと、どうせ変えちゃうなら詐欺のシーンもダイジェストみたいな形でささっと描いた方が良かったと思う。ゴンゾウの着ぐるみ出したんだから、踊ってるシーンも見たかったし、そこに時間を取れとは思わないが舞台との差別化のためにも、軽く描くべきだったと思う。

ゴンゾー

 ゴンゾウ実写化は嬉しいところなんだけどね。舞台版で言ってた台詞から自分が想像した通りのやっぱヤクザみたいなパンダだった笑


 ラスト、ハッピーエンドっぽく終わってるのは、結局こいつら詐欺の仕事なんてどうでも良いのか?って思っちゃうけど、それで良いのかな?お金よりも大切なものって確かにあるとは思うけど、この映画のラストにそれを持ってくるのは場違いな気がしてならない。詐欺師の映画でそれは違うんだと思う。

 舞台版とはちゃんと別物になり比べるのは野暮だが、話にちょっと問題があって名作とまでは行かない作品。楽しめる人もいなくは無いと思うけど、普通に共感できない部分が多いとも思う。

 ジャンルは恋愛映画だと思う。
 オープニングは格好良い。
 音楽のクレイジーケンバンドも、作品全体に合っていたかどうかは微妙なところな気がするけど、個人的に好き。


愛すべき名場面
○オープニング
○最後のタクシーと列車がすれ違うシーン。

愛すべき名台詞
○特になし

評価
★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

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(2005/06/10)
椎名桔平、中谷美紀 他

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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/11/29(月) 22:03:46|
  2. 映画-邦画
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エクスペンダブルス

 「The Expendables」消耗品と言う意味らしい。使い捨て品。『十三人の刺客』では命を使い捨てに致すと宣言し、見事にその言葉通りにした。『プレデター』ではシュワちゃん演じるダッチ・シェーファーが「俺達は、使い捨てじゃない」と言い切ったが、上層部に使い捨てにされた。今回の作品は自らを「使い捨て」と言い張る軍団のお話。しかし決して命を粗末にしてる訳じゃなくて、たぶん自分達の仕事への皮肉。
 使い捨てと言われたり、言ったりしてる奴らは、使い捨てるには惜しい奴らばかりだなぁ。

 語ることの多い人ばかり出てるから今回人物紹介が長めになりますよ。


邦題『エクスペンダブルス』
原題『The Expendables』
2010/アメリカ/103分
監督 シルヴェスター・スタローン
出演 シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ランディ・クートゥア、テリー・クルーズ、ミッキー・ローク、ジゼル・イティエ、エリック・ロバーツ、スティーブ・オースチン、ゲイリー・ダニエルズ、デイヴィッド・ザヤス、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ、アーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリス

エクスペンダブルス-ポスター

 ソマリア沖で起きた海賊による人質事件を解決するためにバーニー・ロス率いる傭兵部隊「エクスペンダブルズ」は、身代金を用いた交渉を行うもメンバーの一人であるガンナー・ヤンセンの暴走により、激しい銃撃戦を展開することになる。海賊の殲滅には成功するも薬物依存症に陥っていたヤンセンをロスはチームから放逐することを決める。その数日後、チームのマネージャーであるツールから仕事の依頼を伝えられたロスは会合場所でチャーチという謎の男から南アメリカの小国、ヴィレーナの独裁者であるガルザ将軍の排除を依頼される。ロスはメンバーの一人であるリー・クリスマスと共に同国に偵察に赴くが……。

 物語は割りとちゃんとしている。まぁ国際問題だろwwwとか突っ込みどころはあるんだけど、そんなことを突っ込むのは野暮。なぜならこの映画はお祭りだから!キャストの豪華さ、男臭さがもう本当にたまらない、アクション映画史上最大の男祭である。今までに出演陣が発表されただけでここまでワクワクさせる映画があっただろうか?最近では『十三人の刺客』もそういう意味では良い線言ってたけど、この映画には及ばない。しかも単なるお祭りでなく、アクション映画として質がかなり高かったのでびっくりした。アクション映画史上最大のお祭り映画であり、極めてAA12が映画っぽい効果的な使い方をされた映画であり、男なら血沸き胸躍らざるを得ない傑作である。

 そんな激熱な男達をいつもどおり紹介していく。画像は基本的には予告編から持ってきました。


 エクスペンダブルスのリーダー、バーニー・ロス。シルヴェスター・スタローン。

スタローン

 自ら消耗品と名乗る傭兵集団「エクスペンダブルス」のリーダー。銃火器の扱い長けていて、格闘戦も強く、運転などもなんでもこなす戦闘のエキスパート。シングルアクションのリボルバーによる早撃ちも得意。
 今回監督・主演・脚本をこなすスタローンだが、なによりもまずこんな素晴らしいメンツを集めてくれた事に感謝したい。それはすなわち彼のアクション俳優としてのキャリアを讃えることにもなると思う。このメンツが集まったのはスタローンの成し遂げたアクションスターとしての栄光あっての事だろうから。スタローンにマジで感謝。ありがとう!夢をありがとう!!
 『ロッキー』シリーズと『ランボー』シリーズで有名になったスタローンだが、自分が個人的に好きな作品は『デモリッションマン』とか『デッドフォール』とか。『ランボー』もかなり好きだけど、誰か有名な他の役者と対決したり、バディを組んだりした方がスタローンは活きると思う。
 ステロイド使ってるんだろうけど、64歳でこの身体でアクション映画撮るっていうのは心の底から尊敬する。


 バーニー・ロスの相棒、リー・クリスマス。ジェイソン・ステイサム。

ステイサム

 バーニーと汚く罵り合ったりもするが基本的には実力は認め合っていて信頼し合っている仲。バーニーが銃ならばクリスマスはナイフ。投げナイフが得意で、バーニーの早撃ちに匹敵するほど素早く、精密。まぁこいつもナイフだけじゃなくてなんでもできるエキスパートなんだけども。
 ステイサムは『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』とか『スナッチ』とかに出てた頃はただスマートで声に特徴のある個性派俳優だったけど、『トランスポーター』シリーズとかでアクション俳優としての有名になっていった気がする。ちなみにジェット・リーとは自身が有名になる前(『ザ・ワン』)と有名になったあと(『ローグ・アサシン』)で地味に2回共演してるので、今回で3回目。これほどのアクションスターがシリーズ物と言うわけでもなく3回も共演するってかなり縁があるよなぁって思う。結構好きな役者だが、演じるキャラが大体2種類くらいしか無い気がするのは気のせいか笑


 メンバー唯一の東洋人、イン・ヤン。ジェット・リー。

リー

 何かにつけてギャラのアップを要求する守銭奴キャラ。だがそれがかなり良い!ジェット・リーっていつも完全なる善玉キャラだったりクソ真面目なキャラだから、こういうちょっと自己主張の強いキャラは新鮮で可愛い(笑
『リーサルウェポン4』での悪役もかなり新鮮だった。いつもと違うジェット・リーは良い。カンフー使いとしてアクションにもちゃんと個性が出ていて、vsドルフ・ラングレンとか、その直前までのスタローンとの会話からの流れは見ていて心躍る展開だった。身体の小ささをネタにされるけど、カーチェイスしてるトラックの助手席から「荷台に行け!」と言われてすぐさまドアからひょいっと荷台に移動できちゃうのは凄い。
 このメンツの中で堂々と主役級のポジションを張れて、スタローンと肩を並べているのを見ると、中国・香港映画時代から応援し、ハリウッド進出を見守っていた身としてはもう本当に感無量ですよ。『リーサル・ウェポン4』での大抜擢から『ロミオ・マスト・ダイ』『キス・オブ・ザ・ドラゴン』『ザ・ワン』『ブラック・ダイヤモンド』『ダニー・ザ・ドッグ』と色んな役者や監督とやってきて、ここまで来た。ジャッキー・チェンと違ってハリウッドと相性が良かったんだな。『SPIRIT』で「これ以降もうアクションはしない」と言っていたけど、こういうアクションには出て欲しい。だから続編にも頼むから出てくれ!それでレイ・ミステリオとか、チャールズ・"クレイジーホース"・ベネットとかBJペン辺りと格闘やってほしい。ミステリオは無理か笑 
 ちなみに、『ブラック・ダイヤモンド』で地味にランディ・クートゥアとも共演しています。何気に顔が広いぞ!


 ドラッグ中毒になり、チームを解雇されるガンナー・ヤンセン。ドルフ・ラングレン。

ラングレン

 実力は確かだが、戦闘のストレスからか精神的に不安定であり、ドラッグをやめらず暴走してしまい、チームを解雇されるも逆恨みしチームを敵に売り、戦いを挑んでくる狂気の男。この画像ではわかりにくいが、ドルフ・ラングレンの巨体と強面のおかげか、素晴らしい存在感があり、不気味で怖い。悪役としてかなり良かった。途中でリタイアしてしまったのは残念。改心するのも残念(笑
 元々空手のチャンピオンであり、セーム・シュルトと色々似てる気がする。『ロッキー4』のドラゴ役で有名になり、『ユニバーサル・ソルジャー』でのジャン=クロード・ヴァン・ダムとの空手チャンピオン同士の対決でまた注目を浴びた気がする。その後もアクション俳優として頑張ってたんだけど、今回本当に久しぶりに見た気がするわ。『ユニバーサル・ソルジャー』は去年新作が出てヴァン・ダムと再び共演したらしいけど見て無いし……自分が見たので言うとジョン・ウー監督の『ブラック・ジャック』とか『ピース・キーパー』『ブラック・ソルジャー』とか、地味に精力的にアクション俳優として活躍してたんだけどパッとしなかった。見てみると中々面白いんだけどね(^^; 続編では是非『トランスポーター3』にも出演してたセーム・シュルトと長身対決を!!


 チーム内で一番ナイーブな心の持ち主、トール・ロード。ランディ・クートゥア。

クートゥーア

 おそらくチームの中で一番肉弾戦に長けている実力派だが、なぜかそのぶんナイーブでセラピーにも通っていて、クートゥアの人懐っこい笑顔と相俟ってなんとも可愛いキャラになっている。耳潰れの話をし始めたときは吹いたwww地雷なのかwwww
 この人は前述したとおり『ブラック・ダイヤモンド』でジェット・リーと共演したり、『スコーピオン・キング2』で何故かザ・ロックに代わり主演を張っているのだが、47歳にして未だ現役の総合格闘家であり、全盛期は過ぎたけれどまだまだ強く、「鉄人」と呼ばれ、全盛期には総合格闘技の世界最高峰の舞台であるUFCで、ライトヘビー級、ヘビー級の2階級の王座を通算6度戴冠するという前人未到の記録を残している。格闘技会のリビングレジェンドの一人である。

クートゥア

 マジで強い人。その総合格闘技の経験が活かされているのか、格闘シーンではやたらテイクダウンやスラムをしていて面白い。特にラストのストーン・コールド・スティーブ・オースチンとの肉弾戦は夢の対決であり、かなり燃えた。実際ストーンコールドは燃えた(笑


 チームのムードメーカー、ヘイル・シーザー。テリー・クルーズ。

テリー・クルーズ

 チームのムードメーカーにして支援銃火器担当。出番はやっぱりフルオートで散弾が撃てる恋人、AA12の掃射シーン。詳しくはP.S.のところで書きますが、かなり美味しい。しかし、なんかよくわからん武器持ってたり、ナイフの代わりにでっかい剃刀持ってたり、『プレデター』のマックを意識してたのかな?
 テリー・クルーズと言う人はNFLの選手らしいが、全然知りません。すいません。元々はウェズリー・スナイプスにやってもらう予定がフォレスト・ウィテカーになって、この人になったとか。スナイプスとかウィテカーも面白そうだが、この人も中々良いキャラしてたので、これはこれで正解だな。スナイプスとかウィテカーは続編で敵役やってくれ!!


 チームのマネージャー、ツール。ミッキー・ローク。

ローク

 現役の傭兵を退き、現在は「エクスペンダブルス」のマネージャーをしている。今でもナイフ投げはかなりの腕前。この人の語るお話のおかげで物語にちょっと厚みが出てるよね。
 まだ『レスラー』からそう時間経ってないはずだけど、ロークの腹が物凄いたるんでるwwwまぁそういう役作りなのかな?今回のオファーを受けたのは自分が落ち目だったときにスタローンが『追撃者』で使ったくれた恩返しだとか。ヴァン・ダムとの『ダブル・チーム』以来の再共演とかも見たかったなぁ。

 上記のメンバーが「エクスペンダブルス」。アジトはツールの経営するバーや倉庫を使っていたりする。
 
アジト

 うん。マジで最強軍団だわこれは。でもまぁ、敵役も結構な人材がいたりする。



 今回の任務の現地案内人を務める現地の女性、サンドラ。ジゼル・イティエ。

サンドラ

 国を案じ、危険な案内役を務めるも、実は標的である将軍の娘。国を捨てることができず、スタローンとステイサムに共に逃げるように言われるも国に残り捕まる。その後拷問されたはずだけど、あんまり拷問の後とかなくて、顔とかあんまり傷ついてなかった気がする。まぁそんなに大事な情報持って無いしね。ただ、最後で一番悪い奴がなんでこいつを連れて行くことに執着してたかわからなかった。人質だとしても、もうあんなドンパチ始まっちゃったら通用しないだろ。スタローンたちにはまだ通用するかもしれないけど、国の兵士からは普通に撃たれるわけだし。
 画像無かったから紹介しなかったけど、ロークに恋人役がいたり、ステイサムの恋人役もいる、そんな数少ない女キャストの中でもメインヒロインポジションのはずなんだけど、もっと美人はいなかったのか?まぁ特にロマンスやるわけじゃないから良いのか。


 標的の軍事独裁国家の将軍、ガルザ。デイヴィッド・ザヤス。

将軍

 金に釣られて祖国にコカイン畑を作ろうとしちゃう駄目将軍。でも最後は改心したのかな?いまいち何がしたかったのかわからないし、あっさり殺されちゃう。そういう宣言はその黒幕のアメリカ人を殺してからやれよ。ジョジョでもプロシュートの兄貴が言ってるだろうが。「ぶっ殺すと心に思ったときには、すでに行動は終わってる」って。
 まぁ実際この将軍はどうでも良い。将軍の部下に同じ顔をした双子の兵士がいたのを見つけられただろうか?
 格闘技好きなら彼らの存在にかならず気付くはず。ってか見てて普通に二人ともいて自分は吹いたwww
 ガルザ将軍の部下役。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ。

スタローンノゲイラアンデウソン

 画像が無かったから記念写真から。左からスタローン、アンデウソン・シウバ(現UFCミドル級王者)、そして同じ顔してるから判別付かないんだけど、多分ホドリゴ・ノゲイラ、ホジェリオ・ノゲイラ。
 彼らも上記のランディ・クートゥアに劣らないくらいの実力を持った総合格闘家です。一兵士だから目立った活躍はしないけど、スタローンが戦いをリアルにしたくて直接家に行ってオファーしたらしい。ただ、本編では乱戦時にすぐに殺されてしまった気がする……PRIDEでも活躍した、かなり好きな選手なのでもっと出て欲しかった。クートゥアとも戦って欲しかったけど、ちょっと前にUFCでやってるし、お互い現役だからあんまりやらない方が良いのかな?ジェット・リーとは戦って欲しかったな。カンフーvsブラジリアン柔術の夢の対決が見れたかもしれないのに。


 ガルザ将軍を影で操る悪の親玉、ジェームズ・モンロー。エリック・ロバーツ。

ロバーツ

 元CIAで国を乗っ取ろうとしている一番悪い奴。とても判りやすい本来の標的。ってか表に顔出しすぎだろwwwせめて影で操ってくれ。なんか起こるたびに部下と一緒に現場に見に来ちゃ駄目でしょwww暗殺されるぞwwされたけど(^^;
 あんまり知らない役者だけど、『ダークナイト』のイタリアンマフィアだったり、『DOA』にも出ていたらしい。顔見ても全然思い出せなかった。


 モンローの部下、ダン・ベイン。スティーブ・オースチン。

ストーンコールド

 ストーン・コールド・スティーブ・オースチンktkr!!!!!
 今回一番説明しなきゃならない、このプロレスが大好きな自分が書くブログにおける最重要人物の一人、ストーン・コールド・スティーブ・オースチン。

ストーンコールド2
ストーンコールド1

 そのガラガラ声とゴツイ身体で劇中でもかなりの存在感を発揮しているこの人は元世界最大のプロレス団体WWEのスーパースターの一人で、シングルのチャンピオンベルトは6度巻き、昔は新日本プロレスでも試合をしていたプロレスラーである。ラトルスネーク(ガラガラ蛇)の異名を取り、パンチとキック、ルーテーズ・プレス、そしてスタナーと言う数少ない技だけでかなり上手く試合を組み立てることができる試合巧者でありながら、マイクパフォーマンスにも才能があり、中指を立て、リング上でビールを飲み、邪魔者は誰であろうと叩き潰す極悪なヒールとしてWWFの後期時代から爆発的な人気を誇った。その人気は引退を表明した現在でも衰えない。いまやハリウッドのアクションスターとして活躍するあのドゥエイン・ジョンソン事こと、ザ・ロックとは最高のライバル関係にあり、幾度に渡り抗争を繰り返し、団体を盛り上げていた。
 凄い簡単に言うと、伝説的なプロレスラーである。ザ・ロックと同等のレベルの。そんなストーン・コールドが映画界に出撃。本当はこの前に『監獄島』と言う映画で主演張ってヴィニー・ジョーンズと共演したりしてるんだけど、日本じゃ劇場公開されなかったから見れて無い。DVDレンタルも全然見かけないしなぁ……だからこの映画がスクリーン上でストーン・コールドを初めて見た作品になった。本当に映画出演2度目なの?って思うくらい堂々と存在感発揮してて、やっぱすげえ。しかも一度スタローン倒すしね。予告編でも見れる、スタローンも吹っ飛ばされるほどの強烈なスピアー(タックル。プロレスでは全く使わなかったけど)

スピアー1
スピアー2
スピアー3
スピアー4
スピアー5

 マジでこんなもん喰らったら交通事故と同じだよ。ってかスタローンはストーン・コールドとのアクションの撮影のときに首の骨にひびが入る怪我したらしいね……ストーン・コールド、やっぱり首の怪我に縁があるな笑


 そして超豪華なカメオ出演のお二人。
 作戦の依頼人であるチャーチ。ブルース・ウィリス。

ウィリス

 そして元傭兵で今は主人公達のライバルとなる民間軍事企業を経営しているトレンチ。アーノルド・シュワルツェネッガー。

シュワちゃん

 いや、カメオとは言え、80年代90年代のハリウッドのアクション映画を引っ張ってきたライバルとも言えるこの3人が同じ画面に映っているとは……

3人

 光の具合とかでなんか合成っぽく見えちゃったけど、これは凄い絵だね。3人な分、『ドラゴン・キングダム』でジャッキー・チェンとジェット・リーの共演が実現した事よりも凄いかもしれない。
 でもウィリスの役柄的にはこの後も登場しなきゃ駄目な気がするし、シュワちゃんは久々の映画だからか、なんか演技が変で終始違和感あったし、もうちょっと急がずにゆっくりとこの絵を見ていたかったなぁ……。


 やっとこさ登場人物紹介が終わった。長いわ(^^;

 アクション描写がとても派手で、少しグロかったりするけど、銃声やナイフの投げる音などが小気味良く、テンポも良いしこれだけのアクション俳優が集まったためかとても洗練されているので自分としてはかなり楽しめた。観ていて全然飽きなかった。わかってるなぁって感じ。早撃ちもナイフ投げも格好良いし、全編通してかなりスタイリッシュに仕上がっている気がする。自分がよくこのブログに書くM134の登場は無かったけど、その代わりに最初にも書いたがAA12がかなり映画的に、効果的に使われていたのでそこは本当に評価できると思う。『プレデターズ』では折角の人間に対してはオーバーキルとしか思えないフルオートショットガンを地球外生命体に存分にぶっ放せる機会だったのに、全然効果的な使われ方しなかったからなぁ……まぁ銃火器の事に関しては後ほどP.S.の部分でしっかり紹介します。とにかく、アクションが良いです。『特攻野郎Aチーム』もそうだったけど、最近のハリウッドのドンパチアクションは良いなぁ。
 単なる豪華な出演者を集めたお祭りだけにとどまらないアクション映画の傑作だと思うので、是非続編を作っていただきたい。
 そこで、続編で一体誰がこの豪華なメンバーに対抗できるか、誰が敵役を努められるか考えてみたい。色々候補はある。


アクション俳優枠
○ジャン=クロード・ヴァン・ダム
 今回はスケジュールの都合で参加できなかったらしいので、続編で是非と思うのだが、ヴァン・ダムはどう考えてもベビーフェイスなんだよなぁ……ヴァン・ダムvsジェット・リーとか、ヴァン・ダムvsスタローンとか、ヴァン・ダムvsクートゥアとか見たいけど、悪役が似合わない気がする。

○ウェズリー・スナイプス
 元々オファーがあったので、ありそう。悪役もできる。『デモリッションマン』再び!!

○トニー・ジャー
 ジェット・リーとの戦いが見たいけど、この人アクションだけだから無いか。

○ドニー・イェン
 ジェット・リーのライバルとして出てくるとかちょっとありそう!また名勝負を見せてくれ!

○スティーブン・セガール
 なんかプロデューサーと関係が良くないらしいから無いらしい。まぁこの人捕まったしね。

○ジャッキー・チェン
 見たいけどこういう映画の悪役は無理。

○ケイン・コスギ
 ちょっと見てみたいけど、見劣りするな。


プロレスラー枠
○ドゥエイン・ジョンソン
 ストーン・コールドが出たなら次はロック様の出番だ!と行きたいところだけど、この人もやっぱりベビーフェイスよりだよね。まぁ出来るとは思うけど、悪役やらせたらストーン・コールドの方が圧倒的に似合ってるから、見劣りしそう。ロックvsスタローン、ジェット・リー、クートゥアなどは確かに見たいのだが。

○HHH
 WWEで現役のトップヒールのハンター・ハースト・ヘルムスリーさん。ストーン・コールドにヒールで対抗するならこの人以外考えられないだろう。『ブレイド3』でヘタレ悪役やってたからいけないかな?

○レイ・ミステリオ
 WWEで軽量級のトップ。ジェット・リーとの戦いが見たい!が、マスクマンは無理かな?笑

○TAJIRI
 変態おじさんとして敵に……ならないわ笑

○ネイサン・ジョーンズ
 妥当過ぎて面白みにかける。レスラーとしての知名度もあんまりだしね。

○アンダーテイカー
 テイカーには勝てない。


格闘家枠
○セーム・シュルト
 続編でのドルフ・ラングレンの対抗馬として普通にありそう。そしてそれは是非見たい。

○エメリヤーエンコ・ヒョードル
 最近ロシアの映画に出たけど、あんまり楽しくなかったって本人が言ってたから、無いな。

○クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン
 『特攻野郎Aチーム』にも出てるし、本人は役者結構乗り気だし、ありえるかな。

○チャールズ・"クレイジーホース"・ベネット
 画面映えするキャラだと思うし、ジェット・リーとかとの対決とか最高に面白そうだけど、知名度が低いし、今捕まってるんだっけか。無いか。

○BJペン
 ジェット・リーの対抗馬として軽量級選手が一人欲しい。BJペンvsジェット・リーとか、見たいだろ!



 やっぱり「エクスペンダブルス」に対抗できる悪役ってあんまり思いつかないなぁ……ケン・ワタナベとかになるとちょっと面白いかもしれないけど、方向が違うか。
 上手く噛み合う人がいれば面白くなりそうなんだけど……まぁベビーフェイス集めてライバルチームとして活躍させるのも面白いかもしれないな。考えるだけでも続編は楽しみ。

 とにかく、映画館で見る価値のある映画。見て無い人は見に行け!今年最大の男祭だぞ!後悔するぞ!!ただ、日本オリジナルの長渕剛のエンディングテーマは不快。誰が得するんだあれ?
 あと、多分知ってる人いないと思うけど、テリー・ハルク・ホーガンとカール・ウェザース共演のB級アクション映画『シャドー・ウォリアーズ』のノリがとても似ている。


愛すべき名場面
○冒頭の早撃ち、ナイフ早投げ
○偵察に行ったのに皆殺しにしちゃうシーン
○逃げる前に火をつけてくシーン
○ラストの戦い全部


愛すべき名台詞
○俺が一番働いている

評価
★★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


P.S.
このブログのアクション映画レビューの記事ではもはやおなじみとなっている銃火器紹介。
銃火器ってアクション映画を盛り上げる最高の小道具だと思うんだよね。最近のは格好良いのばかりだし、音も撃たれた効果とかも凝ってるし。

 まずはスタローン。この映画では皆結構色々な銃を持ち替えて使います。
 偵察と言う名の皆殺しのときに使っていたのはベレッタM92F。敵が持っていたのを奪って使います。

スタローンベレッタ
スタローンBerettaM92FS

 ブルース・ウィリスの『ダイ・ハード』(とメル・ギブソンの『リーサル・ウェポン』)で有名になったイタリアのメーカーの拳銃。世界的にかなり有名です。ゲームとかにもいくらでも登場してるし。

 スタローンが早撃ちで使うのは多分コルトSAA(シングルアクションアーミー)

スタローンコルトSAA
スタローンColtSAA475barrel

 メタルギア・ソリッドでリボルバー・オセロットが使ってたので有名かな。まぁ西部劇でもよく出てくるかなり有名な銃ですけど。色んなバリエーションがある。

 そして二丁拳銃として使ったり、車の中に隠してあったり、愛銃として使っているのがガバメントカスタム。

スタローンガバ2丁

 元がガバメントのどれかはわからないけれど、劇中ではマシンピストル化でもしたのか?ってくらい高速連射して、高速マグチェンジして、撃ちまくってる。銃声が分厚くて良かったなぁ。

 メインウェポンは多分M4のカスタム。

m4.jpg
m4カスタム

 こんな感じのヤツね。HKM416とかかもしれないけど、劇中では区別付きません(^^;

 そしてジェット・リーが珍しく色んな銃を使います。
 最初FN F2000使ってて、「おお!」って思いました。まだ珍しいアサルトライフルです。

リーf2000
FN_F2000_tactical.jpg

 近未来的なデザインで格好良いですよね。
 でもこの写真ではP90を使ってるように見える……

リーp90
p90.jpg

 まぁ構えさせると似てるからかな?どっちだろ??
 この画像のステイサムはMP5PDWを使ってます。

MP5K-PDW.jpg

 特殊部隊が出てくる映画とか、SWATが出てくる映画には欠かせないアイテムです。


 中盤のドルフ・ラングレンの襲撃時に使うのはステアーTMPかと思ったら、それを元に作られたMP9と言う銃らしいです。

リーmp9
Mp9tmp.jpg

 変更点は、トリガーにグロックみたいなセーフティが付いたり、マウントレールが付いたり。性能的には多分あんまり変わってないですね。

 クートゥアはゴツイ身体のくせして小さいMP5Kを使ってます。

ランディmp5k4
MP5K-SEF.jpg

 ステイサムが使ってたPDWから折りたたみストックとフラッシュハイダーを取ったモノ。ってか、PDWがそれらをつけた物です。カバンに入るので、ボディガードの人たちがよく使ってますよね。

 テリー・クルーズが使っていた敵を一掃した滅茶苦茶印象に残る銃がこちら。

テリー2
AA12FullAutoShotGun.jpg

 AA12と言うフルオートで撃てる(トリガー引きっぱなしで連発できる)ショットガンです。撃ったところが爆発したり、結構距離があるのに喰らった敵が爆散したりと、かなり映画的に大げさにした描写になってますが、とても効果的で面白かったと思います。音もかなり良かった。ってか、人が吹っ飛ぶのは全弾スラッグにしとけばありえるかな。でもやっぱり物見台が爆発するのはないわな(^^; まぁ何か爆発物に引火したって事で。


 ドルフ・ラングレンが持っていたのは超短いショットガン。

ラングレンsgunnarshotty
Shorty3-1-.jpg

 モスバーグ系のショットガンを切り詰めたものらしい。劇中でモンローさんが言ってたけど、確かにこんなもんブラブラさせてるジャンキーなんかと話したくねえよ!!頼むから帰れ!笑

 あとストーンコールドがちょっと目立つ銃持ってましたね。

ストーンコールドUSP
USP45SS.jpg

 スライドが銀のUSP。軍用拳銃で、レールもあるし、かなり良い銃らしいですが、あんまり映画では見ない気がします。
 こんなところで終わります。次はやっぱりM134が欲しいです!!
 

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  1. 2010/11/17(水) 00:13:39|
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十三人の刺客

 最近映画館で映画見れて無いなぁ……って思って平日に一人で勢いで見に行った。ネタバレあるよ。


邦題『十三人の刺客』
2010/日本/141分
監督 三池崇史
出演 役所広司、山田孝之、松方弘樹、沢村一樹、石垣佑磨、近藤公園、高岡蒼甫、六角精児、波岡一喜、伊原剛志、古田新太、窪田正孝、伊勢谷友介、稲垣吾郎、市村正親、光石研、平幹二朗、松本幸四郎、斎藤工、谷村美月、吹石一恵、岸部一徳

十三人の刺客ポスター



 遠くない将来、幕府の中央権力を得る事が決定している暴君・松平斉韶は日々残虐な行いを続け、民は苦しんでいた。その様子を見兼ねた江戸幕府の老中・土井大炊頭利位は国の将来のため、松平斉韶を暗殺を決意。配下の島田新左衛門に命じ、島田の下に命を賭して暗殺を実行する13人の刺客が集結する。斉韶のもとには新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛ら総勢300人超の武士が鉄壁の布陣を敷いて暗殺に備えていたが、新左衛門は参勤交代の道中に通る宿場町の落合宿を丸々買い取り、待ち伏せをすることに。こうして、落合宿を舞台に13人vs300人の合戦が始まろうとしていた。


 予想通りの面白さ。これぞエンターテイメント時代劇って言うのを見せてくれる。『スモーキンエース』のページでも書いたけど、自分はこういう一癖も二癖もある連中が集まってさあ合戦だ!と言うのにてんで弱い。今回もその合戦までのワクワク感がハンパなく、その期待を裏切らない見事なクオリティとボリュームの合戦で大満足な映画だった。
 リメイクで、元の方は見てないんだけど今回の作品は面白く格好良くエログロい、三池っぽさが随所に出ていて、この人本当に凄いなと思わされる。三池作品は『DEAD OR ALIVE 犯罪者』『DEAD OR ALIVE 2 逃亡者』『DEAD OR ALIVE FINAL』『ゼブラーマン』『ヤッターマン』『クローズZERO』『クローズZERO Ⅱ』『探偵物語』『IZO』『龍が如く 劇場版』『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』と見ているが、この『13人の刺客』は個人的にはトップ3に入る。

 豪華な役者陣で注目されたけど、本当にみんな格好良くて良かった。予告編だと映って無い人も多々いるので、紹介サイトなどから画像引っ張ってきました。


 暗殺を命じられる主人公の島田新左衛門(御目付七百五十石)。役所広司。

役所広司…島田新左衛門

 粘り強い事に定評のある侍。腕っ節も頭の良さも性格も◎な素晴らしい人材。
 役所広司って『バベル』『笑の大学』『どらへいた』くらいでしか見てないんだけど、良い役者だと思う。そんで『どらへいた』もそうだったんだけど、時代劇の役所広司の雰囲気はスゴい好き。なんか妙な安心感があるというか、台詞の言い方が癖になる。


 新左衛門の甥の島田新六郎。山田孝之。

山田孝之…島田新六郎

 酒を飲み、女遊びをし、博打を打ちながらも侍であることを捨てきれない不器用な男。新左衛門やその配下の平山九十郎は侍としての死に場所を探している感じがするけど、こいつの場合は生き場所を探している気がした。死亡フラグの様な台詞を妻に残していながらも侍として唯一生還する。
 三池組の傘下『クローズZERO』組からの参戦。『ウォーターボーイズ』のドラマのときはまだまだガキ臭かった気がするけど、『クローズZERO』シリーズを経て良い役者の貫禄が出てきた気がする。良い役者というか、個性派俳優なのかも知れない。ってか『クローズZERO』で高校生役やっててガキ臭さが抜けるってのも変な話だな笑


 新左衛門の部下の石塚利平(足軽)。波岡一喜。

波岡一喜…石塚利平

 斬り込み隊長と言う事で、刺客たちの先頭を走って敵を陽動したりする。
 自分の好きな役者さんで、この人も三池組傘下『クローズZERO』組より参戦。もっと目立って欲しかったけど、まぁ仕方ないか。人数多いし、豪華だし。


 新左衛門の部下の剣豪、平山九十郎。伊原剛志。

伊原剛志…平山九十郎

 剣の道のみを追求し、平和な世となった今武士としての死に場所を探し役所広司に拾われていた凄腕の武人。
 役の設定からしてそうなんだけど、圧倒的に格好良い。強い人のオーラが出てるというか、台詞なんてほとんどないけど、格好良い。


 九十郎の唯一の門弟、小倉庄次郎。窪田正孝。

窪田正孝…小倉庄次郎

 まだ若く、人を斬ったことがないが、たった一人の門弟だけあって剣の腕前は強い。この人知らない人だけど若々しくて、初めて人を斬ったときの表情とか普通に良かった。


 九十郎の友人で槍の達人の佐原平蔵。古田新太。

古田新太、佐原平蔵

 腕っ節は強く、それでいて場を和ませる事に長けている何処か飄々とした感じのある良いキャラ。グループに一人は欲しい。『七人の侍』で言う、「剣の腕はまず中の下。しかし誰からも好かれる人柄は、苦しい戦いにあって重宝」すると言われた平八の様なポジションかな。まぁ普通にこの人は強いんだけど。
 こういう役が似合うな古田新太。100点だと思う。新感線ではいつも刀だった気がするから、槍を振り回す新太っていうのは新鮮だった。


 新左衛門の部下であり、組織の参謀役、倉永左平太(御徒目付組頭)。松方弘樹。

松方弘樹…倉永左平太

 とても戦いの算段をしているようには思えない和やかな雰囲気の部下。部下と言っても付き合いが長いみたいで古くからの友人のように見えた。そして異様に強い。この人の殺陣は一人だけ動きがおかしい。物凄い格好良かった。顔が良い。
 松方弘樹ってヤクザとかの親分のイメージがあったけど、こういう優しい感じの役柄も良いなぁ。まぁ合戦中はまさに鬼神の如き活躍でしたけど。


 倉永左平太の部下、日置八十吉(御徒目付)。高岡蒼甫。

高岡蒼甫…日置八十吉

 弓の名手であるらしい。弓を使うのは合戦の最初の方だけなので、あんまり設定が活かされなかったな。部下の部下なので、キャラの掘り下げがあまり行われなかったのが惜しい。
 山田孝之と同じく三池組傘下『クローズZERO』組から参戦。


 倉永左平太の部下、大竹茂助(御徒目付)。六角精児。

六角精児…大竹茂助

 怪力と言う設定だけど、そんな怪力っぽい描写は無かった気がする。同じく部下の部下なので、キャラの掘り下げがあまり行われなかったのが惜しい。ただ、この人の最期は狂気っぽくてとても良かった。
 六角精児……相棒シリーズの鑑識の人か!?全然わからなかった……。


 新左衛門の部下で軍師役、三橋軍次郎(御小人目付組頭)。沢村一樹。

沢村一樹…三橋軍次郎

 軍師っぽいことを何かしていたかどうかちょっと記憶があやふやで、松方弘樹に部下としての存在感を持っていかれてしまっていたのでちょっと目立って無い気がした。合戦時では素晴らしい最期だったが。
 この人もあんまり知らない役者でした。


 軍次郎の部下である意味暗殺作戦の成否を握る男、樋口源内(御小人目付)。石垣佑磨。

石垣佑磨…樋口源内

 火薬の使い方に精通せよ!と命令されて、爆破トラップのプロになる一人。この人の爆破トラップが無かったら人数を大幅に削る事ができず、作戦は失敗してただろう。
 全然知らない人でした。と思ったら、この人『伝説の教師』で未成年だから何やっても大丈夫とか言って中居君を刺したりしたヤクザの息子のクソ野郎さんでした。久しぶりだわ。


 軍次郎の部下、堀井弥八(御小人目付)。近藤公園。

近藤公園…堀井弥八

 ちょっと記憶があやふやなんだけど、こいつも爆薬使いで良いんだよね?なんか組織の金庫番と言うよくわからない役職で紹介されてるからわからなくなった。
 大人計画の演劇で見たことある。と思ったけど調べてみたら『ウォーターボーイズ』にも『ピンポン』にも出てた。印象的な顔してるんだけど、思い出せない……(^^;
 

 途中から加わる山男、木賀小弥太。伊勢谷友介。

伊勢谷友介…木賀小弥太

 ジャンゴの義経は設定からしてかなり格好良いカリスマキャラだったけど、今回はこんなキャラでも格好良い。伊勢谷スゴいな。村長の岸部一徳との絡みはご愛嬌(笑)このキャラが最期謎の生き残り方をしたりするのは本当に三池さんらしさだと思う。
 こいつの思い人であるウパシと新六郎の妻が同じ女優さん(吹石一恵)ってのは色々対比が考えられてて面白いよね。

 これで「天命あって集いし我ら……13人」。

待つ
13人
12人


 本当にみんな格好良くて男臭くて、良い。ただ、敵もかなり良い味を出している。

 討つべき標的、松平斉韶。稲垣吾郎。

稲垣五郎

 男は殺し、女は犯す。バイオレンスジャックのスラムキングの様に人犬を作って遊ぶ。縛り付けた女や子供を至近距離から弓矢で殺す。なんとも見事な暴君っぷり。シグルイの暴君のようだった。まさに狂気。
 『笑の大学』のときも思ったけど、この人普通に演技上手いんじゃね?SMAPってみんな演技そこそこ上手いよね。今回の吾郎ちゃんは郡を抜いてよかった。静かな狂気。怖い。「SMAPの誰々主演!」って聞いて最初は「大丈夫かよ?」って思うんだけど観てみるといつもかなり良いって言う罠(笑


 松平斉韶を暴君と知りつつ仕える古き侍、鬼頭半兵衛(明石藩御用人千石)。市村正親。

市村正親

 侍はどんな主君であろうと忠義を尽くすという、古き侍。悪い人ではない、無能な人でも無い、真面目過ぎた。こいつの方には手練れが基本的にはこいつしかいないようで、ひたすら孤軍奮闘していた気がしてちょっと可哀想になった。まああの人数でさらに手練れが何人かいたらどうしようもないか。
 市村正親さんは、眼光は鋭いんだがどうも強そうに見えないな……。


 あと、事の発端のある事件で息子夫婦を殺された尾張藩の家臣、牧野靭負(尾張家木曽上松陣屋詰)。松本幸四郎。

松本幸四郎

 松平斉韶に怒りの念を抱いている。
 橋を通らせないときの覚悟を決めた顔がスゴい良かった。

 もっとキャラ多いけど、予告編にも顔出さなかったりするから割愛。


 登場人物が多いから、全員のキャラの掘り下げをちゃんとやるって事は叶わなかったけど、それでも格キャラの最期は英雄ちっくでとても格好良く見える。特攻隊なのはわかっているんだけど、みんな死んで欲しくなかったな笑

 合戦は最初は結構大掛かりな爆破シーンを使ったり

爆発1
爆発2
爆発3

 CGの火のついた牛を走らせたり、ド派手な事をやるが、「小細工はここまでだ!」と弓矢すら捨てて、あとは役所広司の「斬って斬って、斬りまくれ!」の号令で13人vs200人(爆破とかで100人は削れたと思う)くらいの正面対決。約50分間、本当に凄まじく、泥臭く、熱い合戦。
 次々と倒れていく刺客たちの死に様はかなり壮絶。

 うろ覚えだけど、
 最初に高岡蒼甫が襖越しに刀(槍だったかな?)で貫かれて絶命。ちょっと意外だった。
 ボロボロにされた石垣佑磨が敵のヘタレ幹部みたいのに止めを刺される。
 ボロボロにされた波岡一喜が誰かにあとは頼む!的な事を言い残して動かなくなる。
 ボロボロになり、半ば狂人と化した六角精児が稲垣吾郎と市村正親を見つけて笑いながらも市村に斬られて笑いながら死亡。
 二刀流とか、地面に油引いて火をつけたりしてた近藤公園だが、ボロボロになり最期は爆弾を抱えて自らの血の雨を降らせて爆死。
 槍が折れ、刀を抜き暴れるもごちゃごちゃにされて古田新太死亡。
 伊原剛志は弟子の窪田正孝と共に、大量の刀を配置した場所で稲垣吾郎と市村正親をあと一歩のところまで追い詰めるも直前で敵の増援が間に合い、失敗、その後敵と乱戦になり伊原は刀を失いながらも石で敵を殴り殺したところで力尽きる。窪田はその師匠の死ぬまで戦う姿を目に焼きつけ力尽きる。
 役所広司と松方弘樹に全てを託し、一人時間を稼ぐために敵の軍勢相手に踏みとどまり、その場で獅子奮迅の活躍を見せ、その後ボロボロになりながら市村正親の前にたどり着くも真っ二つに斬られて死亡。
 松方弘樹は他の人よりも圧倒的に流麗で素早いチートのような殺陣を終始見せつけ、鬼神の如き活躍を見せるも徐々に傷ついていき、満身創痍になり力尽きる。
 役所広司は市村正親を道場稽古ではなく合戦の一騎打ちで仕留め、稲垣吾郎の刃を腹に喰らいながらも刃を立て、見事目的を果たして力尽きる。

 それぞれの最期ってこんな感じだったよね?いや、もう、ホントに凄かった。もう一回見たい。

 殺陣に重点を置いて、そこかしこに三池節を入れて、見事なエンターテイメント時代劇として成立していると思う。アクションだけでなく、役所広司と市村正親の対比、山田孝之と伊勢谷友介の対比(稲垣吾郎もこの対比に入れられるかも)、色々考えてみても面白いと思うし、現代の時代劇の大傑作と言って良いとおもう。何度も言うけど三池さんって本当にスゴい。満足。

 こういう邦画をもっともっと作ってほしい。


愛すべき名場面
○「みなごろし」~武者震い
○伊原が密偵を斬り捨てるシーン
○13人が集まっていくシーン
○松本幸四郎の通せんぼ
○合戦


愛すべき名台詞
○明石藩主松平斉韶様、お命頂戴することとあいなった
○預かったおぬし達の命、使い捨てにいたす
○天命あって集いし我ら……十三人
○各々方、覚悟は良いな!? おう!
○斬って斬って、斬りまくれぇ!


評価
★★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)


予告編↓

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  1. 2010/11/16(火) 00:44:37|
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成川ジロー

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