成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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ヒックとドラゴン

 自分はファンタジーってものが小さい頃から大好きでした。まぁ男の子なら当たり前か。剣とか魔法の世界が大好きで、親父が恐竜好きだったってのも影響して恐竜も大好きで、ドラゴンとかそういうのが大好きだったんですね。そんな小さい頃に『ロードス島戦記』のOVAを夏休みアニメフェスタで見て、小説も読んでみてかなりはまって、中学生の頃に『ロードス島伝説』を読み始めて、知らん人にはわからないだろうけど、ナシェルがドラゴン乗りになるところが大好きで、「竜騎士」という存在は憧れだった。なれるもんならなりたかった。
 だからと言うか、この『ヒックとドラゴン』には相当期待して見に行った。評判も良かったしね。そしたらまさか感動のあまり泣いてしまうとはね……悲しいとか切ないとかじゃなく、空を飛ぶシーンが素晴らしすぎて泣いたんです。この映画を見ている間、自分は少年に戻っていました。子供の頃から夢見ていた風景が、この映画にはあります。


邦題『ヒックとドラゴン』
原題『How to Train Your Dragon』
2010/アメリカ/98分
監督 ディーン・デュボア、クリス・サンダース
制作 ドリームワークス・アニメーション
声優 田谷隼、田中正彦、寿美菜子、岩崎ひろし

ポスター

 ドラゴンたちと日々戦いを繰り広げ、ドラゴンを殺した者だけが一人前となれる慣習を持つ屈強なバイキング族、その長であるストイックを父に持つヒックは気性の荒いバイキング族の中では一風変わって争い事を好まない頭の良い少年であった。それゆえバイキング族からは鼻つまみ者とされ、同年代からの者からはからかわれ孤立し、父親もヒックの扱いに困り途方に暮れていた。
 そんなヒックはある日、独自に開発した武器で、誰も姿を見たことのない恐ろしいドラゴン、ナイトフューリーを打ち落とす事に成功する。しかしその事を誰にも見られていなくて信じてもらえず、それを証明するために単身落ちたはずのナイトフューリーを探しに行く。そして森の奥でついにナイトフューリーを発見するが、優しいヒックには抵抗できなくなっているナイトフューリーを殺すことができず、自由にして解放する。しかし、ナイトフューリーは尾翼の片方を無くしていて飛ぶことができずにいた。それを見たヒックは餌をあげ、可変式の尾翼をつくり、そのナイトフューリーにトゥースと名付け、観察する。尾翼の調整をしていくうちに、ヒックとトゥースの間には絆が芽生えはじめ、ヒックはドラゴンは殺し合う対象と見るべきではないと考え始めるのだが……


 ドリーム・ワークス制作のアニメーションは、『カンフーパンダ』くらいしか見たことがないんだが、これはダントツの面白い。今年トップレベルの話題作であるディズニーの『トイ・ストーリー3』に全く持って負けていない。絵が良いキャラが良い音楽が良いテンポが良い物語が良い、そして何よりも飛行シーンが最高に良い!
 自分はこういう元々3Dっぽく作られているCGアニメーションを3Dで見るのは意味がないと思ってる人間で、今回は3Dしかやって無かったから仕方なく鑑賞して、実際冒頭の夜中のアクションシーンは激しい動きには弱い3Dの追いついて無い感じ出てて「大丈夫か?」と不安になってしまっていたんだが、それ以降のシーンでは問題はなく、特にヒックがトゥースの背中に乗って飛ぶことに成功し、綺麗な海と大空をバックに自由に飛び回るシーンのスピード感は3Dと最高の相性を見せていて、ワクワク感と疾走感、爽快感がハンパない。これはマジでヤバい。素晴らし過ぎる。
 その飛翔シーンの素晴らしいクオリティに加え、個人的にドラゴンと言う最高にクールな動物と交流を交わし、絆が芽生え、共に空を翔ると言うシチュエーションはおそらく多くの人間が夢見たもので、感動して身が震える。自分は泣いちゃいましたよ。本当に。


 そんな羨ましい主人公のヒック。声は田谷隼。

ヒック

 屈強なバイキングの中では珍しい普通の子。普通の子の設定にしては反射神経がずば抜けてよく、異常に身体が丈夫でタフなのは主人公補正のお約束。バイキングの中では変わり者で孤立しているが、控えめで、力が全てのバイキングの社会では自信が持てずにいるだけで、本当は好青年。頭も良い。異端児だなぁ。


 その相棒のドラゴン、トゥース。

トゥース2

 今までにその素早さから誰にもその姿を確認されたことが無かった伝説のドラゴン、ナイトフューリー族のドラゴン。姿を見せずに攻撃してくるのは確かに恐ろしいが、その姿は普通に可愛いぞ!特にヒックとの交流シーンはこの映画の見所の一つ。とても丁寧に描かれてて面白い。
 最初はえさである魚をあげたりして、お互いに様子伺う。

コミュ1
コミュ2

 だんだん慣れてきてヒックの顔を真似てみたりするトゥース。

笑う練習

 可愛いわ。
 そしてトゥースを通じて次第にドラゴン族全体への先入観に疑問を持ち始めるヒック。

コミュ3
コミュ4

 予告編に画像が無かったが、小さいドラゴンが反射した光を物体だと思って追いかけるシーンは、昔自分が買っている犬でも同じことして遊んだなぁと懐かしく感じた。
 ドラゴン族を誤解していると感じたヒックはとても優しい人間。頑固者の親父にドラゴンと共存しようと提案し、親父が「ドラゴンには仲間が何人も殺された!」と怒鳴ったときに「僕達も何匹も殺したでしょ!」と言い返す。復讐の連鎖による無益な争いを防ぐには、こういう優しくて勇気のある人間が必要。その勇気をヒックはトゥースからもらった。良い話だなぁー。最終試験時にヒックが父から母の形見だと言われてもらった兜を脱ぎ捨てて、ドラゴンと仲良くなれるところを見せようとするシーンも良いよね。

 そしてこのコンビの素晴らしい飛翔シーン。

飛行1
飛行2
飛行3
飛行4

 画像じゃ伝わらないんだが、本当に吸い込まれるような3D体験だった。もう一度劇場で3Dで見たいけど、もう終わっちゃったよなぁ……。本当に羨ましい。自分も飛びたい。空を自由に飛びたいな!ってドラえもんじゃないけど、人間誰もが持つ夢だと思う。


 主人公の親父であり、バイキング族の長のストイック。声は田中正彦。

ストイック2

 明らかにいかつい。本当にヒックはこいつの子供なのか?って疑っちゃうくらい、骨格が違う笑
 戦いでは先陣を切り、勇猛果敢にドラゴンと戦う、バイキングの理想のような人。周りが見えなくなってしまうこともあり、時間はかかるが自分の間違いもちゃんと認めることができる、かなり頼りになる親父。
 親が持つ子への期待と理想と現実、親子の絆は割としっかりと描かれていて良い。この映画は絆の物語です。


 ヒックの鍛冶の師匠であり、ストイックの親友であるゲップ。声は岩崎ひろし。

師匠

 ヒックの友達でもある、良き理解者的な人。ドラゴンとの戦いで左腕と右足を失っていて、腕の方はアタッチメント式で武器や工具の付け替えができるようになっている。子供達の対ドラゴン教育の教官でもあり、ヒックたちを訓練する。その訓練シーンもドラゴンが種族毎にキャラが立っていてとても面白い。


 ヒックの憧れのヒロイン、アスティ。声は寿美菜子。

ヒロイン

 画像だとわかりにくいけど、真ん中の女の子がそう。この画像登場シーンなんだけど、このシーンがハリウッドのスーパースターのPVみたいというか、バックが爆発で起きててスローモーションで髪を振るアスティ。笑ったwww
 対ドラゴン戦の訓練でとても優秀な成績を出すが、最初は落ちこぼれだと思い込んでいたヒックが様々な手法でドラゴンを手なずけたりして成績を伸ばしてきて焦り、何か裏があると思ってヒックの後をつけ、ヒックとトゥースの事を知ってしまう。
 とても物分りの良い素直な子で、最初はツンツン要所でデレる。見事なツンデレをマスターしているヒロイン。良い!!笑

 ちなみに見難いけど右にいる巨漢が、身体は大きいけど気が小さく、ドラゴンの知識だけは他人に負けないフィッシュ。左にいるのがアスティに惚れてて訓練中もいいところを見せようとして失敗してしまうちょっとお馬鹿なスノット。

 双子

 酷い顔してるけど、手前にいるのが双子の女の子の方のラフ。奥にいるのが双子の男の方のタフ。どっちも口が悪く、よく喧嘩している。
 
 これが子供バイキングたち。最初は皆して変わり者のヒックを仲間はずれにしてるけど、素直だからすぐに仲良くなる。良い子だ。どの子もちゃんとしっかりキャラが立っている良キャラ。皆で力を合わせる最後の戦いなんかは、スノットがひたすら目をぶん殴ってるのが面白かったwww


 全体的に何もかもクオリティが高く、音楽なんかもスコットランドとかのバグバイプみたいな音が使われてて自分の好み。エンドロールの絵本もシンプルで良い。そしてもう何度も言うけど、最高の飛翔シーン。自分の中でのドラゴンや空を飛ぶ事への思い入れもあって、今年の映画では『インセプション』と並ぶ同率一位となりました。本当に楽しめた。
 バイキングの人たちの物分りが良すぎるとか、上手くいきすぎとか、そこらへんに文句をつけることはできるかもしれないけど、自分には全く問題になりませんでした。最高です。

 原作は絵本で、大分変更があったらしいが、そのテーマはちゃんと残っていて原作者も満足しているとの事。自分は原作知らないけど、本当に良いもん作ったもんだ。3Dで見れて本当に良かった。
 傑作。




愛すべき名場面
○アスティの登場シーン
○ヒックとトゥースの交流
○訓練
○ヒックとトゥースの飛行訓練及び飛翔シーン
○アスティのツンデレ
○最終試験でのヒックの窮地にトゥースが駆けつけるシーン
○ラストの戦い

愛すべき名台詞
○親父との口論
○アスティのツンデレ台詞

評価
★★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/09/27(月) 17:43:13|
  2. アニメ
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第14回水戸短編映像祭 コンペティション部門

 第14回水戸短編映像祭コンペティション部門の感想です。

 水戸短編映像祭コンペティション部門というのは、水戸短編映像祭の最終日に行われる短編自主映画のコンペで、現役の映像系の仕事をしている人たちに審査員をしてもらい、グランプリと準グランプリを決めます。去年から引き続き鑑賞。今年はお客さんが多かったように思えました。


 まずは作品それぞれの感想。

○Sprechchor 40分/多久間知宏
 2009年12月。不況下の東京。閉塞した状況の中で、ささやかな自由や幸福を願う若者達、プラス猫。それぞれに異なる思惑を抱えて右往左往する彼らが、偶然に交錯したある一日の話。

 最後意外は割と好きなんだけど、このタイプの映画ならラストちゃんとお話を終わらせて欲しかった。こういうタイプの映画がラストがわけわかんないまま終わると自分は困る。駄目男にもひたすら腹が立つ。あとは、最初の方のキリストがどうたらへのアンチみたいのがこの映画にあまり上手く絡んでいなかったように思えた。
 良かったのは清子のドイツ旅行を、おそらくマジでドイツに行ってロケしてきたこと。実際ドイツでやる必要ないだろwwwだがそこが良い!!ってか物語に全然関係ないキャラなのに清子が美味しすぎるwww
 映像が異様にちかちかして見えて目が疲れた。自分だけだろうか?


○マイ・サンシャイン 48分/頃安祐良
 シンガーソングライターを目指している男。男と付き合ってる香奈恵。男の前に突然現れたユキ。男と、女と、女。このロクでもないことが起こりそうな組み合わせは、…実際、そんな感じ。

 個人的にはこれが一番だった。準グランプリ取ったね。救いはないけど、一番楽しめたし、まとまっていたし、役者さんの演技が上手く、さらにメインキャラ3人ははまっていたと思う。講評時に審査員の方が言っていた通り、確かに高校生3人は浮いていた。最後の暴力シーンもこの高校生の攻撃が手加減してるのまるわかりというか、もっと上手く撮れただろって思うし。ちなみにそのシーンでは『最強伝説黒沢』を思い出した。
 惜しいところはラストの方の主人公と香奈恵が仲直りするのか?っていうシーンで、綺麗なシーンなのに後ろに普通にランニングしてるおじさんとかが映りこんでしまっていたのと、香奈恵の最後のドロップキック。リアルさを求めるならドロップキック自体が異質。ドロップキックにこだわるならドロップキックの練習不足というか、高さが残念すぎる。そこはドロップキックを使うならこだわってほしかった。中途半端。。。
 どーでもいいことだが、香奈恵が好みです。惚れた笑 


○東京道程 34分/坂下雄一郎
 地方に存在する芸術大学の学生である塔子は、東京へ行く決意をする。お金も無い、車も無い、一緒に行ってくれる友達もいない。そんな塔子は、いろんな男達を乗り越え乗り越えどんどんどんどん東京へ向かう。

 去年の『憂鬱ロケット』と雰囲気とか色々似てるなぁって思ったら、同じ監督だった。地方からの東京への思いとか、そういうの全然変わってないぞ(^^;
 出てくるキャラが結構良かった。風景描写も好きだし、遠目から田んぼをひたすら歩き抜ける主人公を撮る構図とかも好き。去年の『憂鬱ロケット』もそうだけど、自分の好きな良い感じの映画。ただ、もうちょっとギャグとかのテンポ良く出来たと思う。物語の事件として置いてる、いきなり拉致られて縛られてたって言う状況の見せ方もあんまり上手く使えてなかったと思うし、ちょっと煩雑だったかな。


○浴槽と電車 33分/甲斐博和
 別れを決めた妻。受け入れられない夫。二人の関係を修復しようと上京した、男の妹。誰もが空回りして、思いもよらぬ方向に物事が進んでいくなか、つぼみがほころぶようにゆっくりと、希望が芽生えていく。

 構図も綺麗だし、浴槽周辺のシーンは良いんだけど、最初のシーンが妹役の人が海で踊ってるってシーンで、そこだけちょっと不思議な感じなのに後はとても現実的な話だったから、映画に入るのに自分は手間取って最初の方がどんな話だったか記憶が曖昧。
 悪くは無い。ってかグランプリでした。


○FOR YOU 22分/佐藤健人
 丹下は高校時代から一途に愛子の事を想い続けて来た。想いが成就し、長い間同棲生活を送ってきたが、最近は亀裂が生じている。丹下は最後の愛情表現として、愛子を嬲り者にした男たちへ復讐をする。

 ギャグだと思うんだけど、ギャグのキレが良くなくて、やってることもブラック。ギャグって言うのがわかりにくくて、笑って良いのか悪いのかわからなくて、楽しみづらかった。もっとはっきりとギャグってわかるつくりにして欲しい。ギャグじゃなかったらごめんなさい。僕がひねくれてるだけです。
 ラストは酷いwww
 顔出しNGらしく、監督が劇中の被り物を被って出てきたんだけど普通にパンフには顔が乗ってて、やっぱりギャグがわかりにくかった。桜庭みたいにどっちが本人だかわからないように出てきて、直前でマスクを脱ぎ捨てるパフォーマンスの方が良いんじゃないかな。


○気球α号の墜落 32分/水本博之
 近未来、天変地異によって風土が歪む。都市の再建の際、境界に壁が設けられ、人の往来は制限されたある町で、バンドを抜けると言い残して実家に帰った男。彼を迎えに行くため、残されたメンバーは気球を作って旅に出る。

 説明文読んでとても期待していたんだけど、設定がただ付けただけで全く活かせてなく世界観の作りこみはまるでできてなく、音周りも酷い、物語もわけわからない、笑えもしない。この作品だけやけにクオリティが低い。クオリティが低すぎて普通の大学のサークルとかの上映会でこういうのを見せられたらまだ好意的に見れるんだけど、このクオリティで入選させちゃ駄目でしょ。実験的なことをしているのだけは認めるけど、もっと頑張ってよと。色んな意味で他と違う異質な作品だった。良くも悪くも悪くも。してないと思うけど、この監督にこれで満足されたらいかんもん。
 最初の文字での世界観の見せ方と、公安が出てきたりして押井守が好きなのかな?って思った。なんか『人狼』っぽく見えた。


○Mr.バブルガム 13分/片岡翔
 リストラ、そして借金に悩み、公園で遺書を書いている宇佐美。それを双眼鏡で盗み読む女子高生、ヒノコ。ポエムクラブのヒノコのダメ出しを受け、二人のステキな遺書作りが始まる♪

 映像のクオリティが異様というか、自分の目には女の子がCGっぽく見えて目を疑った。ってか多分この日、自分の目は疲労かなんかで限界きてたのかもしれない。
 キャラがとても良いんだけど、もっと遺書作りのシーンをちゃんと描いて欲しかったのと、突然宇佐美の方が変態的になるのがわからなかった。
 字幕をつけていたが、最後の詩は英文にしてもちゃんと詩として成り立つものだったのだろうか?

○勝子 35分/竹内洋介
 雪山に囲まれた小さな街。心臓疾患を抱えた勝子は激しい運動や恋愛が禁じられながらも、生きる道を模索し続ける。そんなある日、小学校時代の同級生・哲也と出会い、かつての恋心を芽生えさせ始めるのだが。

 映画だけでは主人公の勝子のおかれてる状況がちょっとわかりにくかった。説明文読んで、ああそういうことなのねってなった。恋愛が禁じられてるとか、わからんよ(^^;
 司会の人がひたすら絵が綺麗と言っていたが、撮ってるいる風景は綺麗なんだけど、カメラが悪いのか画質が荒くて勿体無かった。ドラマとしての描き方はかなりのものだと思う。準グランプリでした。



○総評
 去年がやけにクオリティの高いちょっと固めな作品が多かったからか、今回は全体的に自主映画っぽく、中二的な映画が多かったように思える。なんでか「駄目男」「東京への憧れ」「童貞」「就職」「夢追い人(ミュージシャン志望、小説家志望、芸術家志望など)」などのキーワードばかりが目立った気がした。今の世相が関係しているのだろうか。自分としては、何か芸術文化関係で仕事に就こうとしている人(自分もそうだが)を良い意味でも悪い意味でも特別扱いするのは嫌というか、何か違うと思っているので、内心ちょっと嫌だった。
 こういう映画祭の楽しむスタンスとして、自分は賞を取るようなアマチュアの中でのトップクラスのクオリティってどんなものか?って言うのを見たくて、刺激を受けたくて来たもんだから、『気球α号の墜落』に関してはとても厳しい評価しかできなかったというか、楽しむことができなかった。
 審査員の講評で富永監督が控えめになったりせずにバリバリとトークしてくれたのは嬉しかった。ああいう率直でストレートな意見をたくさん聞きたいもんね。そのせいで他の審査委員の方々が遠慮しちゃった感はあるけれど笑 とても良かった。






 以下、受賞監督招待作品

○体温 25分/今泉 力哉(第12回水戸短編映像祭グランプリ)
 合コン後、自転車が撤去されていた童貞の町田は、同じく撤去されていた女性・千葉を家まで送ることに。

 とても良い「童貞」映画(笑) 体温を感じるシーンは『バッファロー'66』のベッドのシーンに通じるものがあるなぁと思う。良い。
 とても良い作品だった。で、なんでか自分はこの人と去年の招待作品にあった『琥珀色のキラキラ』の監督を同じ人だと思い込んでた。なんか絵の質感が似てた感じがしたのかな?自分でもなんでだかよくわからない(--; ごめんなさい。


○STORY OF MONSTER  36分/荒船泰廣(第13回水戸短編映像祭準グランプリ)
 女になった兄は、昔の思い出を次々に忘れていこうとした。昔のことを自分しか覚えてなくなったとしたら、あの頃の兄はいなかったことになるのだろうか、と弟は思った。

 終盤までは好きです。でも、終盤の急展開についていけず口は開いたままになり、そのまま頭が追いつかずに終わりました。すごいなこれ。なんか『バタフライエフェクト』みたいな、弟の特殊能力みたいなもんかね?過去を変えたら今も変わりましたみたいな。とにかく、終盤がわからなかった。



○オープニング映像
 去年のグランプリの人が作ったらしいのだが、良かった。ってか去年のOP映像が「え?今のOP??」って感じのものだったので、何か安心した。

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/09/21(火) 16:02:34|
  2. 映画
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トイ・ストーリー3

 まぁ名作だろうと思って見に行ったらやっぱり普通に名作だった。期待通りの良作。
 ネタバレあるよ。


邦題『トイ・ストーリー3』
原題『Toy Story 3』
2010/アメリカ/103分
監督 ロー・アンクリッチ
制作 ピクサー・アニメーション・スタジオ
声優 唐沢寿明、所ジョージ、日下由美、他

ポスター

 もうすぐ大学生となるアンディ。一人暮らしを始めるために、部屋を片付けろと母親にしつこく言われ、渋々大学に持っていくものと捨てるもの、屋根裏にしまっておくものを仕分けしていた。もう人形遊びをする年ではなくなったが、それでも子供の頃よく遊んでいた人形のウッディやバズを箱の中にしまって大切にしていたが、悩んだ末にウッディは大学に持っていき、他のおもちゃは全て屋根裏へしまう事にする。しかし、母親は勘違いして、ウッディ以外のおもちゃをゴミとして出してしまう。それを捨てられたと勘違いしたバズらは、勘違いだと引き止めるウッディの言葉に聞く耳持たずに諦め、部屋に戻らず託児施設に寄付される道を選ぶ。しかし、その託児施設は一見とても平和で楽しい場所に見えるが、そこのボスである人間不信のロッツォが支配する牢獄だった。それを知ったウッディは仲間を助けるために託児施設サニーサイドへと潜入する。

 言うまでもないが人気シリーズの続編で完結編。個人的に1から2になってクオリティが明らかに上がっていて驚いたが、この3はさらに凄い。CGアニメーションはおそらく業界トップの出来だと思うし、物語が丁寧でとても良い。しかも泣けるだけでなくちゃんと冒険も楽しめるしちゃんとコメディも笑えるってのも凄い。全てにおいて質が高い。パーフェクトの映画。
 テーマは「つながり」とか「引継ぎ」「継承」とかになると思う。監督もちゃんとジョン・ラセターから新しい人に引き継がれているしね。大切に扱い、下の世代へ引き継いでいくのはおもちゃとの理想的な向き合い方だと思う。ものに溢れた現代ではとても難しい事だけれどね。
 なんでもアニメーション部門の観客初動員数の記録を塗り替えたらしいね。ベタだけど、良い作品が良い評価を受けてたくさんの人に見られるのはとても正しい事。

 2Dで鑑賞。こういう元々3Dっぽく作られてるCGアニメーションは3Dである意味がない気がする。『カールじいさん』とかも別に3Dである意味無かったと思うしね。


 もう子供ではなくなってしまったアンディ。

アンディ

 17歳で大学生。日本と違うからちょっと戸惑った。ただこの男、相当な好青年である。人形遊びはしなくなったけれども、遊んだ人形たちにとても愛着を持っている。持ち主の鏡だ。それとは対照的にアンディの母親はさっさと捨てろの一点張り。うちの母親もおもちゃやプラモデルに関してはそんな感じなんだけど、どこの母親もものをさっさと捨ててしまう事に抵抗が無いのだろうか?


 変わらずのレギュラーメンバーたち。

レギュラーメンバー

 前作で出ていたペンギンのウィージーや、羊飼いの少女の人形のボーがすでにいなくなってしまっているのがなんとも寂しい。自分が好きな小さい緑の兵隊たちは登場するのだが、なんと二体だけになってしまっていた……でも彼らのポジションは美味しい笑 ただ、画像に控えめに写ってる3匹のエイリアンはもっともっと美味しい笑
 そういえば今更気付いたんだけど、あの兵隊の軍曹役の声は『フルメタル・ジャケット』で有名なリー・アーメイがやってたんですってね。鬼軍曹過ぎるだろwww


 新キャラの良い臭いのするクマ、ロッツォ。

クマ

 今回の悪役なんだが……そうだね。確かにこいつも被害者であり可哀想だけれども、その後回りの仲間にも自分の考えを強制してしまったのは確かに悪い。
 誰か裏切りの洞窟から「しんじるこころ」取ってきてやれ。


 新キャラで一番楽しませてくれたのはこの男、ケン!

ケン

 バービーのボーイフレンド人形なのですが、アンディ家からサニーサイドに来た人形達の中にはバービーがいるから、当たり前のごとく両者一目惚れで恋に落ちて、その誰もが予測できる恋の演出の仕方が秀逸で滅茶苦茶笑える!!出会ったときのこの表情が最高!!笑 

ケンとバービー

 まるで予定調和の用に恋に落ちる。。。二人のファッションショーのシーンとか、拷問のシーンとかも滅茶苦茶面白かった。こいつらの表情見てるとやっぱクオリティ高い。ピクサー凄いってなる。
 あと、台詞は一切無かったけど、新キャラとして大トトロの人形がいるのも日本人としては嬉しいところ。スタッフロールのスペシャルサンクスにHAYAO MIYAZAKIとあったし、あっちも日本のアニメの代表格を見てくれているんだな。


 レギュラーメンバーで一番楽しませてくれたのはやはり、この男。バズ!!

情熱的なバズ

 ロッツォに色々されてまたもや自分の事をスペース・レンジャーだと思い込んで厄介なことになるんだが、(2では別人だったけど)2を結構最近見たので「天丼か!」って突っ込んでしまいそうになった。しかも今回は第3の人格、菊地秀行の魔界都市ブルースで言えば「僕」でも「私」でも無い第三の人格が登場!!この画像がそのスペイン語Ver.のバズなんだが、やけに情熱的でジェシーを口説きまくってて最高に可笑しい。


 脱出時のMr.ポテトヘッドの大活躍など、他にも可笑しい部分はたくさんあってそれが本当に面白いんだが、それだけじゃないのがこの作品。ウッディの大活躍は素晴らしいアドベンチャーをやってるし、壊れかけた赤ちゃん人形に追われたり、見張りの猿人形が目を見開いて監視していたり、走っても走っても逃げられない焼却場のラストの絶望感など、ホラー演出も半端無い。焼却場で諦めて皆が手を繋いで最後を迎える覚悟をするシーンは本当に胸が苦しくなった。
 そしてラスト・シーン。アンディが、ボニーに自分の遊んでいた人形を譲り渡すシーン。そこでもう人形遊びなんてしなくなったアンディがひとつひとつの人形を説明しながら、ボニーと最後の人形遊びをする。そこには一度は部屋に持って行こうとしたウッディ人形もある。
 本当に良いシーン。感動して劇場でちょっと泣いちゃった。シリーズ屈指の名場面だと思う。
 結末も良い家にもらわれる事ができて、サニーサイドがまともになって、本当に良かった。

 何から何まで質の高い、本当に隙の無い作品である。
 この形のCGアニメーションも行き着くところまで行き着いた気がする。これ以上クオリティが上がる事なんてあるのだろうか?
 とりあえずこのトイ・ストーリー3部作は後世まで語り継がれる名作なんだろうな。文句とか全然無いもん。けなす人もまずいないと思う。


愛すべき名場面
○冒頭の思い出のビデオのシーン
○バービーとケンの出会い
○バズの初期化
○バズのスパニッシュ化笑
○サニーサイド脱出
○焼却場でのアクション~クレーンで救出
○アンディの最後の人形遊び

愛すべき名台詞
○特になし

評価
★★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓



P.S.
本編が始まる前のショートムービー『デイ&ナイト』もとても実験的な試みで短編にふさわしい優れた作品だった。アイディアがもう面白いしね。CGアニメーションの可能性を感じた。ピクサーって凄いわ。でもドリーム・ワークスも負けてない。『ヒックとドラゴン』も負けてない!

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/09/15(水) 21:29:31|
  2. アニメ
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クリクリのいた夏

 友人のおススメで視聴。これと『ピエロの赤い鼻』を勧められたんだが、なかなかどうして、良いセンスしてやがる笑
 ってかフランス、ドイツ、イギリス辺りの映画もその他の映画と言うジャンルにして、洋画はアメリカの映画って事にします。そうすると『レオン』とかアメリカとフランスの合作だからどっちに入れるか迷うけど、まぁ監督の国籍とかも要素に入れて考えますわ。


邦題『クリクリのいた夏』
原題『LES ENFANS DU MARAIS』
1999/フランス/115分
監督 ジャン・ベッケル
出演 ジャック・ガンブラン、ジャック・ヴィルレ、アンドレ・デュソリエ 、ミシェル・セロー、イザベル・カレ、マルレーヌ・バフィエ、エリック・カントナ

ポスター

 フランスのある地方の沼地に住む駄目親父の貧乏な一家と、戦争から復員してたまたま沼地やってきた男、そしてその友人達のその日暮らしの日々の思い出を描いた映画。

 こういうのジャンルなんて言うんだろう……とにかく綺麗で、キラキラしていて、涼しげで、心温まる何とも言えない雰囲気があります。好きです。特に何かが起きるわけでなく、淡々と話は進むから刺激を求める人には物足りなく映るだろうけど、こういうのも映画のジャンルとして堂々とあるべきものだと思う。


 復員兵の主人公、ガリス。ジャック・ガンブラン。

ガリス

 誰からも好かれ、何でもこなせる器用な男性。復員後に当てもなくふらふらと沼地にやってきたら偶然沼地にある家の老人を看取ることになり、そこの家を継ぐ事になった。戦争では激戦区に送られて相当悲惨な体験をしたらしく、戦争のことは話したがらない。少し影がある。が、過去が描かれる事はほとんど無いので謎の男。優しくて気が良くて本当に格好良い。


 ガリスの相棒と言うか、依存している沼地の駄目親父、リトン。ジャック・ヴィルレ。

リトン

 嫁に逃げられ子供の世話も上手くできず、酒をあおり主人公に依存して生きてる駄目親父。主人公が沼地を出て何処に行ってもやっていけることを十二分に承知しており、いつか主人公が沼地を去る日が来ることを恐れている。すぐ諦めすぐ文句を言いすぐ機嫌を悪くするトラブルメーカーなんだけど、本当に駄目なヤツなんだけど、でもどこか憎みきれないところがある。
 演じているジャック・ヴィルレは『ピエロの赤い鼻』でも良かったが、今回も良い。駄目親父が似合うな。2005年に亡くなられていたらしい。本当に惜しい人を亡くしたもんだと思う。こんなに味のある駄目親父他にいないぞ……。

 この二人が主人公。このコンビが良い。仕事はガリスばっかりがちゃんとやって、リトンの方はさぼってばっかりだったり、ミスして大変な事になったりする。そのやりとりが見ていて面白い。

 それと頻繁に沼地にやってくる二人の友人がいる。
 働いたことがないと言う富に恵まれた家に生まれたアメデ。アンドレ・デュソリエ。

アメデ

 そして、沼地出身で一代にして成り上がった富豪のペペ。ミシェル・セロー。

ペペ

 アメデの方は富に恵まれて何不自由の無い豊かな生活をしているはずなのだが、そこの自由を見出せず、沼地で自由気ままに暮らす二人に憧れを抱いている。神経をやられてしまった妹がいたりして、両親とも上手くいってないと言う事もある。
 エスカルゴ取りに付いていったときのアメデの「自由とは好きなように時間を使う事だ。何をし、何をしないのか、自分で選び、決めることである。」と言う台詞は、そのときに「来て良かった」と何度も言うのと相俟ってとても印象に残る。リトンの方は常にお金が無くて困っているので逆にアメデの暮らしを羨ましがっていて、その互いの想いすれ違いは考えてみればちょっと複雑。自由を得るには代償が必要となるって誰かが言ってたけど、まさしくそれなんだよなぁ。

 ペペの方は、今ではお金持ちになったが、お金持ちらしくしなければいけない生活の事をとても面倒に思っていて、昔の沼地での暮らしに想いを馳せて、沼地に住む主人公達をやはり羨ましく思う。上流階級の暮らしに馴染めないんだろう。
 なんというか、自由に限らず、何かを得ると言う事は何かを失うと言う事だって誰かが言ってたし、一長一短、難しいところだよね。そういう人たちが寄り添って集まって生活してるのが面白いんだけど。


 タイトルにもなっている駄目親父の末の娘、クリクリ。マルレーヌ・バフィエ。

クリクリ

 そばかすが可愛いのぅ。。。可愛い以外の言葉が思いつかないくらい可愛い女の子。一応タイトルに名前が載ってるように、物語はこの女の子の思い出というスタイルを取っているがあまり出番は無いし、本来のタイトルを訳すと『沼地の子供達』らしい。あの集まってくる大人たちも「子供」として数えていいのかな。

 一つだけ大きな事件と言えば、リトンがボクサーのチャンピオンを怒らせてしまって命を狙われる。
 そのボクサー、ジョー。エリック・カントナ。

ジョー

 このボクサーのジョーとリトン一悶着起こして命を狙われたりするんだが、このジョーが短気だったこともあるけど、どう考えてもリトンが圧倒的に悪くて、ジョーが可哀想で仕方が無い(^^; 作中一番かわいそうなキャラだけど、まぁ終わり良ければ良いのかな。

 あとは、主人公が季節の歌を歌いに街に来たときに出会ったマリーに恋したり、クリクリがペペの孫に一目惚れしたり、周囲でちょっとした事件は起こるんだが、基本的に沼地での生活の様子を描いている。
 そういうところに良いシーンがたくさんある。夜に町に歌を歌いに行ってマリーと出会うシーン。黒人にリトンがびびるシーン。かえる釣りのシーン。エスカルゴ取りのシーン。沼で集まって音楽を聴くシーン。など、本当に綺麗な映画だわ。
 ジョーとの馴れ初めとかラストも、思わず微笑んでしまう爽やかさ。

 一つ自分が欠点に思えたのは、ちょっと長かった気がするところ。こういう映画は100分以下がベストだと思う。個人的な尺度だけどね。

 ちょっと良い気分になりたい人におススメできる映画。良いよ。最後だけど音楽も良い。予告編だけでも見てみ。


愛すべき名場面
○街で歌を歌うシーン
○黒人にびびるリトン
○マリーとの出会い
○マリーと再会
○エスカルゴ取りのアメデとのやりとり
○カエル釣りの名人
○ジョーとリトンの結末
○ラストシーン

愛すべき名台詞
○俺達は最後の自由人だ

評価
★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)


予告編↓


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ジャック・ヴィルレジャック・ガンブラン

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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/09/10(金) 16:50:06|
  2. 映画-その他
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ボルト

 友人のおススメで『ボルト』を見る。ピクサー本当に外れねえな。もはや日本のアニメとは別次元に行ってしまった様だ。


邦題『ボルト』
原題『Bolt』
2008/アメリカ/96分
監督 クリス・ウィリアムズ、バイロン・ハワード
制作 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ(ピクサー)
声優 ジョン・トラボルタ(佐々木蔵ノ介)、マイリー・サイラス(白石涼子)、スージー・エスマン(江角マキコ)、マルコム・マクダウェル(中村秀利)、マーク・ウォルトン(天野ひろゆき)

ポスター

 女の子のペニーとその飼い犬のボルトはアメリカでアクションドラマ番組の人気者として有名になっていた。しかし、ボルトは自分がドラマの中の存在であることを知らず、本当にドラマの様なスーパーパワーが身に付いてると信じていて、現実との区別がついていなかった。あるとき、テレビ局の些細なミスでボルトはペニーと離れ離れになってしまい、ハリウッドからは遠いいニューヨークまで運ばれて、迷子になってしまう。ボルトはペニーがさらわれたと思い込み、すぐさまペニーの元に駆けつけようと偶然知り合った猫のミトンズとハムスターのライノと共にハリウッドに向かうが、だんだんと自分にスーパーパワーなんてものが無い事に気がついていき、道中で外の様々な世界を知る事になる。そうこうして、どうにかハリウッドにたどり着くが……。

 何から褒めれば良いのかわからない。けどとにかく良いです!!こんなん子供に見せたら絶対「犬欲しい」って言われるだろ!!
 前情報とか何にも無しで見たので、最初のそのテレビドラマのシーンで自分は「え?こういう方向なの?インクレティブル的な?」ってまんまと騙されてしまいました笑 『トゥルーマン・ショー』みたいな事をやりながらロード・ムービーみたいな事やりながら成長と飼い主との絆をちゃんと丁寧に描いてる、欲張りで贅沢な事をしながらそれらが上手いバランスで成功してる。本当に面白かった!!ところどころにあるギャグシーンも普通に面白いのが凄い。自分はピクサーの笑いの感覚に合ってるのかな??


 主人公のボルト。声は佐々木蔵ノ介(日本語吹き替えで見たので)。


ビーム

 画像は目からビームが出ると信じてて頑張って出そうとしてるシーン。『トイ・ストーリー』のバズでも同じようなのあったけど、こういうネタ面白いね!!こいつがとても勇気ある犬で、スーパーパワーなんてものは自分には無いという事を悟った後も本当に格好良くて可愛くて、素晴らしい犬。表情豊かで良い笑
 英語版はジョン・トラボルタが声やってる。ちょっと聞いてみたけどトラボルタはトラボルタでかなり合っていた。


 右の女の子が飼い主で子役のペニー。声は白石涼子。

ボルトとペニー

 ドラマでのコンビだが、その想いは本物でボルトを公私共々とても可愛がって大事にしている。良い子。本当に良い子。こんな良い子が飼い主だったら犬も本望だろう。


 一緒に旅をすることになるニューヨークの猫、ミトンズ。声は江角マキコ。

ミトンズ

 ちょっと高飛車と言うか、ひねくれたところのある猫。強引にボルトに連れて行かれてちょっと可哀想な気もしたけど、一度は失った家族も得たし、結果オーライ!!一度飼い主に捨てられた過去があるらしい。当たり前の事だけど、ペット捨てるな。責任持って最後まで飼えよ!
 ってか声優江角マキコだったのか……普通に上手かった。


 もう一匹の旅の道ずれ。ハムスターのライノ。声は天野ひろゆき。

ライノ

 名前はライノだけどサイじゃないよ。ちょっと太ったハムスターだよ。ボルトのスーパーパワーを信じて熱烈にサポートするおとぼけ役。やっぱこういうキャラが一人はいなきゃね!良く動くし良く喋るし、そして可愛らしい良いキャラ。ムードメーカーで、簡単に言うとエディ・マーフィーが出る映画でエディが主人公じゃないときのポジションみたいな感じ。
 ってか声優天野くんかよ!全然気付かなかったよ!しかもめっちゃ合ってた。英語版の人も凄い合ってるんだけど、天野くん、多才だな。。。


 利益優先のペニーのマネージャー。声は中村秀利。

ディレクター

 一応の悪役。本当に一応。まぁこの映画悪役が別に必要ないからね。「ピンに止めとく」って表現で何でもかんでも話を聞いた振りして先送りするのは悪いって言うか嫌なやつって感じだし(^^; ピクサーの悪役観って言えば良いのか、アメリカのアニメの悪役観って言うのか、なんか日本人の自分からするとちょっと無理やりに感じるときが多いな。『カールじいさん』とか『トイ・ストーリー』の2,3とか。
 悪役面はとても良かった。ってか何かモデルがいるんじゃないだろうか?どっかで見たことある気がする。

 あとそのテレビドラマに出てくる敵兵士がちょっと気になった。

敵兵士

 写ってないけど持ってる銃はおそらくXM29をベースにつくったもので、やたらと未来的でなんかメトロイドっぽくて格好良かった。
 そのドラマはマイケル・ベイが作ったんじゃないの?って言うくらいスローモーションを多用したスケールのでかい爽快アクション物で、見ていてとても面白い。ってかクオリティが高い。高すぎてワロた。
 クオリティが高いと言えば、背景が地味に凄い綺麗。そのせいでロードムービーパートも凄い良い出来になっている。色んな土地を上手く再現してて。行った事ないけどニューヨークの街の光の描写とか凄いんじゃないのこれ。

 あともう何が肝かって、ボルトが可愛いところじゃないだろうか。ペニーとの出会いの赤ちゃんの頃のボルトとか反則的な可愛さだったし、

可愛い1

 ミトンズにおねだりを教えてもらうところとかもヤバイ。

可愛い2
可愛い3
可愛い4
可愛い5
可愛い6

 ミトンスに色々教えられてスタジオの外の世界を知るところとか

可愛い7
可愛い8
可愛い9
可愛い11ミトンス
可愛い11

 ふざけんじゃねえよ!!!可愛すぎだろ!!!!ミトンズ様々。ミトンズも可愛いけど。

 もう展開は王道なんだけど、クライマックスは感動した。

ラスト1
ラスト2

 ペニーと共に眠るバルト可愛いし愛しいわ。

 途中に流れる歌とかも良かったし、エンディングに流れるジョン・トラボルタとマイリー・サイラスが歌ってる歌も良い。エンディングのアニメーションも素朴で良い。

エンディング

 DVD特典の短編アニメーション。『ライノ!』も凄い面白くて普通に笑った。

ライノ!

 とにかくこれは面白い。星五つだよ。良い良いって言われてたけど正直ここまで良いと思ってなかった。とりあえず今年のDVDでは一位だよ。
 今まで見たピクサーの中でも一番だなぁ。

1位ボルト
2位トイ・ストーリー3
3位カールじいさんの空飛ぶ家
4位トイ・ストーリー2
5位WALL・E

 ってな感じで。何?『WALL・E』が低すぎるって?『カールじいさんの空飛ぶ家』の順位が高すぎるって??『モンスターズインク』が入ってないのはどういうことだって???うるへー。こんなもん自分の勝手なエンディングじゃい!!!……ってか、結構僅差なところあるよ。全部悪くないもん。全部良い。『カーズ』だけはあんまりでした。
 

愛すべき名場面
○アクションシーン
○おねだり
○ロードムービーシーン
○ボルトがパワーが無い事を自覚し、自分のマークを確認するシーン~ライノのヒーローの話。
○クライマックス
○『ライノ!』でのライノの活躍

愛すべき名台詞
ライノ「この地球のいたるところに、自分は何もできないって思ってるやつがいる。例えば小さなハムスター。かつてオートキャンプ場の車の中で、ヒーローになる日を夢見ていた。女の子の危機を救い、こう言われるんだ。『やったわね!やったわね!ライノ!あなたのおかげよ!』。皆ヒーローが必要なんだ。どんなに勝ち目がなさそうでも、正しい事をするやつが。誰だってヒーローに言ってもらいたいんだよ!時には不可能を可能にすることもできるんだって!自分が頑張りゃ、やれるって!」
ボルト「あぁ。確かに言うとおりだよ。ライノ。今ミトンズにはヒーローが要る。俺がやるしかないか。」
ライノ「もっと自信を持って!さぁ、あの猫を救い出すのは誰だ!?」
ボルト「俺だ。」
ライノ「誰だ!?さぁ言ってみろ!!」
ボルト「俺だ!」


評価
★★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


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P.S.
 ちなみに『バルト』と言う犬の映画がある。主人公は狼と犬のハーフかなんかで、ソリを引く犬で、病気の女の子を救うために頑張る映画なのだが、これもアニメである。紛らわしいわ!『バルト』も良い映画だったけどね。

 さらに余談だが、『トイ・ストーリー』の2、3ではおもちゃとの向き合い方を、そしてこの『ボルト』では飼い犬との向き合い方を考えさせられた気がする。自分を楽しませてくれたおもちゃを大事に扱っていただろうか?自分の家族である飼い犬を大事にしているだろうか?犬に関して言えば、実話この映画ずっとうちの犬を撫でながら見てました。うちの犬がもう目も見えなく、足腰も弱って自力で立ち上がる事の出来ない状態なので、毎日色々と考えさせられる。2chのコピペの犬の十ヶ条見て泣きそうになる。

犬の十ヶ条
1.私と気長に付き合って下さい。
2.私を信じて下さい。それだけで私は幸せです。
3.私にも心がある事を忘れないで下さい。
4.言う事をきかない時は理由があります。
5.私にたくさん話し掛けて下さい。人の言葉は話せないけど分かっています。
6.私を叩かないで。本気になったら私の方が強い事を忘れないで。
7.私が年を取っても仲良くして下さい。
8.私は十年くらいしか生きられません。だからできるだけ私と一緒にいて下さい。
9.あなたには学校もあるし友達もいます。でも私にはあなたしかいません。
10.私が死ぬ時お願いです。そばにいて下さい。どうか覚えていて下さい私がずっとあなたを愛していた事を。

 寿命とかわかっちゃいるけど、やっぱ死んで欲しくない。家族が死ぬのは悲しいからね。一緒に居られる時間を大切にしなきゃね。

 湿っぽくなっちゃったけど、犬飼って無くてもこの映画本当に面白いはず!!

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/09/03(金) 22:45:29|
  2. アニメ
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プロフィール

成川ジロー

Author:成川ジロー
暴力は嫌い。
お酒も嫌い。
女性に弱い。
お金は無い。
誠意はある。

評価は
★=1
☆=0,5
五つ星=★★★★★が最高評価です。

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