成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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三国志

 三国志の映画といえば『レッド・クリフ』を思い浮かべる。しかし、同時期に同じ三国志の映画が製作されていた!!『レッド・クリフ』がトニー・レオンならこちとらアンディ・ラウじゃい!と対抗したのかどうか知らんけど『インファナル・アフェア』のライバルキャストを主役に据えたこの作品。当たり前だけど全然目立ちませんでした笑

邦題『三国志』
原題『三國之見龍卸甲』英題『THREE KINGDOMS』
2008/香港/102分
監督 ダニエル・リー
出演 アンディ・ラウ、サモ・ハン、マギー・Q、アンディ・オン、プー・ツンツン、ユエ・ホア、ティ・ロン、チェン・チーフイ、ダミアン・ラウ、ヴァネス・ウー、ティン・ハイフォン

ポスター

 三国志で活躍した蜀の五虎将の一人、趙雲子龍の参戦から戦死までを追った伝記合戦映画。

 趙雲の半生を描いたこの作品だが、趙雲と絡むメインキャラは架空の人物がほとんどであり、趙雲子龍を題材にしたファンタジー映画と言った方が良いかもしれない。ヒーロー物。『三国志』ってタイトルだと全然合わない。ってか二国しか出てこないwww
 『レッド・クリフ』はかなり国際的に作られて、大掛かりな大合戦映画だったが、こちらはそこまで大掛かりではない。『レッド・クリフ』のキャストがトニー・レオン、金城武、中村獅道などだったのに対して、こちらのキャストはアンディ・ラウ、サモ・ハン、ティ・ロンなど。なんて素敵な野郎共。香港映画好きじゃないと基本見ないだろう。アンディ・ラウの熱烈なファンとかだったら是非見て欲しい。簡単に言ってしまえばアンディ・ラウが活躍しまくる映画なのである。


 主人公の趙雲。アンディ・ラウ。

アンディ青年

 アンディ・ラウはとても良い役者である。でも、いつも思うんだけど、アンディ・ラウの知名度ってどんなもんなんだろう??『インファナル・アフェア』が大ヒットしたって言っても、日本じゃ「映画好き」って言う人でも見てない人の方が多い気がするし、前の北京オリンピックで開会式かなんかでジャッキー・チェンと並んで歌っていたとき、「ジャッキーはともかく、アンディ・ラウとか知らんだろ」って心配になったんだが……。
 今回趙雲の半生という事で青年期から老年期まで演じている。上の画像が一番若い画像。
 五虎将となったとき。

アンディ将軍

 最後の決戦時。

アンディ老年

 アンディ渋いなぁ。若く見せるのがだんだん厳しくなってきた気がするけど。好青年もできるし、一番下の画像みたいな悪い笑い方もできるし、これからもアンソニー・ウォンやフランシス・ンなどの激シブなおじさま達の仲間入りをしてジョニー・トー監督作品に出て欲しい。
 趙雲としては割りとはまっていたと思う。『レッド・クリフ』のチャン・チェンも良かったんだけど、アンディの方が良いかな。アクションも頑張っていて、趙雲、関羽、張飛の三人がちょこっと仲間割れするシーンは良かった。


 趙雲と同郷で兄貴分の羅平安。サモ・ハン。

サモハン青年

 この人と趙雲の絆の物語。まぁこの人は架空の人物なんだけどね。趙雲同様青年~老年までサモ・ハンが演じるんだけども

老いても兄弟

 やっぱ無理があるな。
 今回はそんなに強くない人物なので、サモ・ハン自身のアクションは控えめで、アクション監督とかやってたらしい。合戦物のアクション監督とかもやることにちょっと驚いた。久しぶりにサモ・ハンの地声を聞いたが、こんな声だったっけ??そういえば日本語吹き替えでは見なかったけど、こういう作品のサモ・ハンを水島さんが声やったら変な気がする。こいつが劇中やったミスはまぁ殺されても仕方ないわ(^^;
 サモ・ハンとアンディ・ラウが同じ映画出るのって『七福星』以来かな?って思ったけど、よくよく考えてみたら『炎の大走査線』があったな……。あのクソ映画。


 趙雲を倒す事に執着する魏の都督、曹嬰。マギー・Q。

マギー2
マギー3
マギー4

 幼い頃に趙雲の阿斗奪還一騎駆けを目にして趙雲を目の仇にしているという架空の人物。
 『ミッション・インポッシブル3』や『ダイ・ハード4.0』に出ていて、見る角度と言うか、写り方によって凄い綺麗にも見えるし、全然大したことないようにも見える不思議な人。今回も美人なんだかどうかよくわからなかった。
 アクションも結構頑張っていて良かった。

マギー5

 しかし、女性が戦場でトップ張れる時代じゃないだろうに……やっぱファンタジー映画だよなぁ。。。ってかこの人中国系じゃないだろ(^^;


 他はメインキャラと呼べるような人物はいない。
 それぞれの部下は割と格好良い死に様を見せてくれた。

アンディ・オン
カン将軍

 上が趙雲の部下の芝。アンディ・オン。
 下が曹嬰の部下のカン将軍。役者は不明。たぶんユー・ロングァンって人。
 二人とも地味に目立っていて壮絶に散っていった。


 あとは三国志的にはメインキャラだけど、この映画では端役の人たち。
 諸葛亮。プー・ツンツン。

孔明

 知らない人。だけど、金城武よりは孔明合ってるでしょ。

 劉備。ユエ・ホア。

劉備

 知らない人。この作品では活躍の場は無い。自分のせいで民が苦しんでいると悩むシーンしか覚えてないです。

 関羽。ティ・ロン。

ティ・ロン

 どっかで見た顔だと思ったら『酔拳2』のジャッキーのお父さんだったり、『男達の挽歌』シリーズのホー役のティ・ロンじゃないか!!見ないうちにちょっと太ったな笑 ってかまさか関羽なんて重厚な役をやるとは思わなかったので、ちょっと嬉しい。

 張飛。チェン・チーフイ。

張飛

 もっとブ男なイメージのある張飛だけど、意外に格好良い。

 馬超。

馬超

 五虎将として呼ばれて出てくるだけで、次の瞬間には戦死していた。

 黄忠。

黄忠

 五虎将とし(ry

 劉禅。

劉禅

 アホ、じゃなかったね。アト。5分も出てないのにそのクソっぷりがわかる駄目君主でした。

 関羽の息子の関興と張飛の息子の張苞。ヴァネス・ウーとティン・ハイフォン。

馬鹿息子たち

 劇中ほとんど活躍の場が無く、喧嘩ばかりしてて馬鹿息子っぽい描写しかなかったけど、人気のあるアイドルとか配役しているのを見ると、多分日本版では活躍のシーンを削られたんだろうと勝手に予想してみる。こいつらの戦闘シーンとか見たかったけどなぁ。。。



 『レッド・クリフ』程とはいかないまでも、役者はそれなりに豪華だし、合戦アクションもまぁ上手だと思う。音楽も自分としては結構好き。ただ、やはり三国志映画と言うよりもアンディがメイン過ぎてアンディ・ラウによる趙雲伝説と言った映画であり、一昔前の香港映画の邦題化センスだったら『アンディ・ラウの三国志趙雲伝説』とか言う名前になっていただろう。だいたい三国志と言いながら呉は一切出てこないからね。趙雲が好き、アンディ・ラウが好き、サモ・ハンが好き、香港映画が好き、マギー・Qが好き、この辺りのどれか2つくらいに引っかからないと楽しめないかもしれない。自分は楽しめたし、割と上質な映画ではあるんだけどね。

 アンディ・ラウとその部下がとにかく格好良い映画でした。


愛すべき名場面
○趙雲vs張飛、関羽
○趙雲の一騎駆け
○趙雲がカン将軍の息子達を無双するシーン
○趙雲vs曹嬰
○曹嬰が音楽を奏でながらの戦場(趙雲の部下達の散り際)
○芝vsカン将軍

愛すべき名台詞
○我人に背くとも、人我に背くなかれ


評価
★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓ 予告編で「三国志完全映画化」とか言ってるけど、呉すら出ないのにそれは無いだろwww


三国志 コレクターズ・エディション [DVD]三国志 コレクターズ・エディション [DVD]
(2009/07/24)
アンディ・ラウマギー・Q

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  1. 2010/06/30(水) 19:51:06|
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ロックンローラ

邦題『ロックンローラ』
原題『RocknRolla』
2008/イギリス/114分
監督 ガイ・リッチー
出演 ジェラルド・バトラー、マーク・ストロング、トム・ウィルキンソン、タンディ・ニュートン、イドリス・エルバ、トム・ハーディ、トビー・ケベル、ジェレミー・ピヴェン、クリス・ブリッジス、

ロックンローラ

 ワンツーとマンブルズは、地価上昇中のロンドンでひと儲けしようと不動産投資に手を出す。彼らは裏社会のドン、レニーに多額の借金をするが詰めが甘かったために投資は失敗。そんなとき、会計士のステラから 700万ユーロ強奪の話が舞い込む。そこにレニーの右腕のアーチー、取引相手のロシア人、レニーの息子のジョニー、各々の思惑が交じり合い、一枚の絵画を中心に事態は複雑化していくが……。
 
 自分はスタイリッシュな映像と言われると、リュック・ベッソン、ダニー・ボイル、そして今回の映画の監督であるガイ・リッチーの名前が思い浮かぶ。ダニー・ボイルはちょっと特殊な感じはするけど、この人たちの作る映画の絵は本当に格好良い。今思えば全員ヨーロッパの人だ。アメリカ人には難しいセンスなのかもしれない。もちろん日本人にも難しい。クドカンはガイ・リッチーを参考に『木更津キャッツアイ』を作ったらしい。見てないからわからないけど、日本人ができるもんなのか?
 ガイ・リッチーはマドンナとくっついてから一時期落ちたけど、『リボルバー』で半分復活、半分イミフ系となり、この『ロックンローラ』で復活したと言って良いと思う。この作品は『ロック・ストック・アンド・トゥー・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』のレベルには達していなかったものの、本来ガイ・リッチーが持っている映像センスと脚本の妙によって並以上の格好良い映画にはなっていた。

 これまでの作品では群像劇であってもちゃんと主人公を据えていたように見えたが、今回は特に誰か視点であるとか、誰かの描写が一番多いとかが無くて、主人公と呼べるような人が一人ではない群像劇になっていた。
 自分としては主人公は3人(3つの視点がメイン)だったと思う。

 その主人公たち。
 レニーに借金を作ってしまって困るワンツー。ジェラルド・バトラー。

ジェラルド・バトラー

 レニーの息子で「ロックンローラ」のジョニー。トビー・ケベル。

ジョニー

 レニーの右腕のアーチー。マーク・ストロング。
 
マーク・ストロング

 この3人。地味である笑
 ジェラルド・バトラーはもっと派手でごついイメージがあったんだけどな……本来ならこの人が完璧に主人公と言える立場な気がするんだけど、ラスト持ってくのは他の二人だし、やっぱちょっと地味。キャラは良い。真面目で友人にも優しくて(笑)ちょっと間抜け。
 トビー・ケベルは全然知らない役者だったけど、実質この作品はこいつの物語みたいなところがある。物語的にはバトラーよりも重要な気がするんだよね。イカレてんだかまともなんだからわからなくて、でも格好良かった。特にラストの方の見せ場が良い。ヴィジュアル的にも一番ぶっ飛んでるしね。
 マーク・ストロングは前の『リボルバー』でも一番光ってたけど、今回こいつが語り部だったりするし、こいつが最終的に復讐を果たすし、あれ、こいつ実は主人公??って思ってしまう。

 群像劇だからこれで良いのかなとも思うけど、物語を誰視点で追えば良いのかわからなくて途中少し混乱した(^^;


 ヒロインかと思ったけど全然ヒロインっぽくなかったステラ。ダンディ・ニュートン。

ダンディ・ニュートン

 なんとも言えない色気のある人。自分は結構好き。ただ、一回最後まで見て、「あれ??この人どうなったっけ??死んだ???」ってなる。あんまり扱いが良くない笑
 ただ、「ガイ・リッチー作品の面白さは、作品中に女優が出る時間と反比例する」という説もあるので、こんなんで良かった気もする。よくよく考えてみれば確かに『スナッチ』なんか女キャラいたっけ??

 一応三つの勢力に分けて役者を紹介。
 悪い奴勢力のボス、レニー。トム・ウィルキンソン。

トム・ウィルキンソン

 典型的な悪の親玉だった気がする。

 その取引相手のロシア人、ユーリ。カレル・ローデン。

ロシアン

 やけに格好良かったけど、この人も最後どうなった??


 レニーに借金して困る勢力のハンサム・ボブ(右)とマンブルズ(左)。トム・ハーディとイドリス・エルバ。

ハンサムボブとマンブルズ

 マンブルズはあんまり目立たなかった気がするけど、ハンサム・ボブは良かった。ゲイ。でも良い奴!


 ジョニーの勢力。友達っぽいローマン(奥)とミッキー(手前)。ジェレミー・ピヴェンとクリス・ブリッジス。

ジョニーの仲間ローマンとミッキー

 ジェレミー・ピヴェンっていつもちょい役で見かけたりするんだけど、毎回全然違ってわからん(^^;
 クリス・ブリッジスも影が薄いというか、この二人は存在感をジョニーに持ってかれている。マンブルズといい、ミッキーといい今回は全然黒人が目立たなかった。勿体無い。


 こんな人たちがごちゃごちゃと騒動を巻き起こす。
 途中途中やっぱガイ・リッチーは良いわ!って言うシーンがあって、自分がこの人のユーモアセンスみたいの好きだってのを再確認する。

 特に間抜けな車強盗のシーンとか、

車強盗

 間抜けな襲撃シーンとか、

襲撃

 最後の方のジョニーの見せ場とか、

見せ場

 とてもとても良かった。
 襲撃シーンから出てくる二人の殺し屋もかなり良いキャラ。

殺し屋二人
殺し屋1
殺し屋2

 怖いんだかアホなんだかわからないが、襲撃~二人から逃げるシーンは最高に面白い。

 ただ、最高にスタイリッシュなシーンはオープニング。『スナッチ』とかはオープニングから最後までかなりレベルの高いシーンのオンパレードだったけど、今回はオープニングが一番良かったから、ちょっと尻すぼみ感がある。
 最高に格好良いオープニング。

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 画像じゃこの格好良さは半分も伝わらないだろうけど、ベース音が腹に響くカッチョイイ音楽が流れる中テンポ良く役者紹介~物語の背景解説となるこのオープニングは本当に神がかってた。このオープニングだけでも見る価値あり!!


 『ロックストック』『スナッチ』には及ばないものの、ガイ・リッチーのカムバックとして、今後を期待せずにはいられない作品であった。それらが面白すぎるだけで、今作は劣ると言っても並以上にはちゃんと面白い。三部作であるとの噂もあるが、このキャラたちの続編は確かに見てみたいと思う。是非やってほしい。

愛すべき名場面
○オープニング
○間抜けな車強盗
○ハンサムボブとワンツーのデート(笑)
○間抜けな襲撃
○ラストのジョニーの見せ場
○エンディング(リアルロックンローラ)

愛すべき名台詞
特になし


評価
★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


ロックンローラ [DVD]ロックンローラ [DVD]
(2010/04/21)
ジェラルド・バトラートム・ウィルキンソン

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  1. 2010/06/29(火) 16:35:42|
  2. 映画-その他
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Windows5000

 ウィンドウズ95が世間を驚かしていた頃、こち亀では「インドーズ95億」というOSを両さんが対抗して作って、その商品のキャッチフレーズが「インド人もびっくり!」だった。どうでも良いことだけど、この演劇のタイトル見てそんな事を思い出しました。
 ちなみにこち亀は全巻持ってます。しかも1~6巻くらいまでは山止版です。レアです。

邦題『Windows5000』
2006/日本/121分くらい
劇団 ヨーロッパ企画
作  上田誠
演出 上田誠
出演 石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力、松田暢子、山脇唯 / 中西武教(ジュース)

ポスター

 近未来、超集合住宅の実地調査のため、秘密裏に開発したWindows5000というソフトを使って区役所員が住人たちの生活を見ていく。

 話としてはこんなん。でも、こんなあらすじからは予想できない画期的というか、史上初というか、新しい形の演劇だった。覗き見コメンタリー芝居。これは面白い!ヨーロッパ企画は本当に面白い事を考え付くなぁと感心。

 とりあえず役者紹介。

 区役所員の二人。

中川晴樹と酒井善史

 右の人が中川晴樹で、左の人が酒井善史。下の人は別で紹介します。
 まぁ強気な先輩の中川晴樹と、若干気が小さい後輩の酒井善史。素の性格知らないけど、見た目とキャラがまんまだった。だからかとても生き生きとしてて自然だった。


 リビングの男。

諏訪雅

 諏訪雅。
 自分から何にもしないだらだらしてる駄目男を自然に好演(笑 自然に好演とか言うと、この人が素でこんな感じなのかと思っちゃうけど、実際きっとそんな事ないでしょう。でも良かったです。


 自称漫画家の男。

本田力

 本田力。
 絶対こいつ漫画家とは言えないよwwwこの人はこういうなんかむかつくキャラが上手い笑 何度も言うけど、きっと素はそういうわけじゃないでしょう。ちなみに画像はアイディアが中々出ないために電気の紐でシャドウボクシングやってるところです。


 サイバーの男。

角田貴志

 角田貴志。
 いわゆるネット引き篭もり。電脳世界の住人。鉄板だとは思うけど、やっぱりこういう人のネタは面白い。電脳世界で握手してたり、魂はネットにありますからみたいな発言は吹いたwww


 アジア系の外人。

山脇唯

 山脇唯。
 自分は外人ネタが好きと言うかね、この人が騙されてある日本語を別の意味で教えられるところとかが凄い好きです。笑いました。からかわれるところはあんまりなんだけどね。


 新婚の夫婦。

松田暢子
永野宗典

 松田暢子と永野宗典。
 二人は昼勤務と夜勤務で部屋にいる時間が違うから上手く共同生活できているらしいが、よくこんな狭いところで……。ってか妊娠してるって胎教に悪そうな環境だよ!!地震のネタはちょっと面白かった。


 縦長の部屋の男。

 石田剛

 石田剛太。
 今回部屋の良さもあってか、この人が一番輝いてたと思う。とても面白かった。この部屋のネタには笑わせてもらったし、良い顔してるよ本当に。


 横長の部屋の男。

中西武教

 中西武教。
 (ジュース)って書かれてるけど、客演なのかな?カプセルホテルみたいなこの部屋は、リビングを上手く使えれば一番良い部屋な気もする。


 ベースを弾く男。

 土佐和成

 土佐和成。
 部屋の半分以上をスピーカーに使ってる。一体どうやって寝ているんだろう……。画像の様に、狭くてエレキベースなのにウッドベースみたいな弾き方になってて吹いたwww


 比較的良い感じの部屋の女。

 西村直子

 西村直子。
 ちょっと謎の女。確かに部屋的には一番良いが……。


 とまぁ、こんだけ個性豊かな人(部屋)が集まって演劇をする。だから舞台はこんな感じです。

全体図

 ありの巣の断面図みたいだwww
 この構図がWindows5000で見れる画面という設定で、区役所員の二人は前半は登場せず、画面で各部屋を見てコメントしていくというつくり。確かに覗き見コメンタリー芝居。凄い面白い発想だと思う。

 全体的に盛り上がりとかがなく一本調子だったのと、オチが少し弱いって言うのは欠点だったかもしれないけど、自分としてはとても楽しめた。アイディアの勝利ってのもあるんだろうけど、やっぱりヨーロッパ企画の人たちはそれぞれ良いキャラしてる。瀬戸中さんと玉田さんが辞めていなければもっと面白いと思うんだけどなぁ……。惜しい人たちを。

 とにかく、相変わらず面白かった。気のせいか、風街の『旅時々挫折。』に雰囲気が似ていた気がする。

 特典にある本編では描かれなかった別エピソード集はイマイチだった。


愛すべき名場面
○鏡越しに、自転車のスポーク越しにテレビを見るシーン。
○卒アルを見る漫画家
○サイバーの食事
○ウッドベースみたいに弾く

愛すべき名台詞
○サイバーが神
○ロックをはき違えてますね
○オシャレっていうか、とんち?

評価
★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


テーマ:演劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2010/06/24(木) 13:39:03|
  2. 演劇
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サイクロンZ

 最近朝5時起きで仕事は立ちっぱなしのアルバイトをやっていたため、更新ができずにいました。楽しみにしてくれている方がいらっしゃったらすいません。足は痛いですけど、僕は元気です。とりあえず画像一杯のレビューを久しぶりにお届けします。ってかジャッキー映画のレビューとなると、自分の記事は画像が圧倒的に多くなる。
 


邦題『サイクロンZ』
原題『飛龍猛将』英題『Dragons Forever』
1988/香港/97分
監督 サモ・ハン・キンポー
出演 ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウ、ダニー・イップ、ポーリン・ヤン、ユン・ワー、ベニー・"ザ・ジェット"・ユキーデ、ビリー・チョウ、ロイ・チャオ、フォン・ツイファン、タイ・ポー、ウー・フォン、ラム・ウェイ、ディック・ウェイ、シン・フイ・オン

サイクロンZ


 弁護士のジャッキーは、周辺住民から汚水公害で訴えられた企業に弁護を頼まれて裁判に臨むが、訴訟人はイップという女性で、彼女の従姉妹のメイに一目ぼれしてしまう。ジャッキーは仕事のためにイップを買収しなければならないが、メイとお近づきになりたく、仲間のウォン(サモ・ハン)とトン(ユン・ピョウ)それぞれに色々なことを頼むが、2人が鉢合わせになってしまったりして、仕事もメイとの恋愛も上手くいかない。そんな中、ジャッキーは依頼主の企業が裏で麻薬を作っていることを知る。

 邦題は意味がわかりません笑
 多分『福星』シリーズとは別にジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウの香港三銃士が競演しているのが『プロジェクトA』、『スパルタンX』となってたから、カタカナ+アルファベットにしようという事で、適当な感じでこの邦題になったんだと思う。この映画とは旋風(サイクロン)もZという文字も一切関係無いです。
 原題は『飛龍猛将』で、英題が『Dragons Forever』だから、なんか武侠アクション映画に聞こえるけど、サモ・ハンが監督して、おなじみのレイモンド・チョウ制作のアクション・コメディです。

タイトル

 なんかタイトルデザインもちょっと可愛らしいしね。

 物語はある程度はまとまってて、ジャッキーはジャッキーで、サモ・ハンはサモ・ハンでラブコメするんだけど、やはりこの映画の見所はなんと言ってもアクション。今までアクション部分だけなら何度見てきたかわからない。そしてジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウ三人のキャラは最高!!

 今回は戦う弁護士役で役名もジャッキー。ジャッキー・チェン。

ジャッキー

 弁護士役が似合ってるんだか似合ってないんだかわからないけど、この弁護士強すぎるだろww
 ストーリー上、弁護する企業の相手側に好きな人がいるもんだから、途中で雇い主を裏切って愛を選ぶ始末。こんな弁護士クビだろ!!www


 ジャッキーの悪友で、裏の仕事とかもやってるっぽい、ウォン。サモ・ハン・キンポー。

サモハン3

 今回はラスト以外、ジャッキーよりもサモ・ハンの方が目立ってたんじゃないかってくらい前に出てきた。色んなサモ・ハンが見れる。

サモハン

 タキシードで決めてメガホンを握り、愛を語るサモ・ハン。最初はこの展開に吹いたwww

盗聴

 ジャッキーに頼まれて盗聴するサモ・ハン。怪しすぎるwww
 ちなみに役名は黄飛洪と書くらしい。ウォン・フェイフォンならぬ、ウォン・フェイハン。もじってるのかな?


 真面目過ぎて思い込みが激しすぎて精神病院通院中のジャッキーの友人、トン。ユン・ピョウ。

ユンピョウ2

 吹き替え声優が古谷徹だからか、やけに若々しくみえるユン・ピョウ。この人が精神病院に通う描写のせいで日本で放送されなくなっちゃったとか。本当に厄介だし、話は通じないし、融通が効かないし、精神科に通いに言ったらそこが強盗に襲われてて、それに気付かずインターホンでその強盗に診察を受け、「友人なんて信じるな!全員殺せ!」見たいな事言われてマジでジャッキーたちを殺そうとする、危うい子。ってかマジキチwwwある意味一番美味しい役だったけどね。

真剣白羽鳥

 中盤のアクションで真剣白刃取りするときも何だか訳のわからない事を言っていた……。


 この3人が衝突するのがこの映画の基本的な見所。
 険悪な雰囲気で飲む3人。

3人

 アオタンだらけなのは喧嘩したからです。

三つ巴

 この三人が三つ巴で戦うシーンは今までに無かったこの映画だけで見れる貴重なシーン。息がぴったり合っていて、コミカルながらそれぞれ素晴らしい。必見。


 サモ・ハンのヒロイン。ダニー・イップ。

サモハンヒロイン2

 ちょっとおばさん。この映画でしか知らない。サモ・ハンの事をスパナで殴るのは滅茶苦茶怖かった。

 ジャッキーのヒロイン。ポーリン・ヤン。

ジャッキーヒロイン

 この映画でしか知らないが、外見が自分の好みでもなんでもないので、ジャッキーがこの人の何処に惚れたのかがわからない……。
 ジャッキーの助手の人の方がジャッキーへの片思いが健気で良かった。

健気な助手

 誰だかわからんけど面白いめがねしてますよね。

 裏で麻薬作ってる、この映画のザ・悪い奴。ユン・ワー。

ユンワー1

 この人のキャラが良すぎるwww後ろには結構有名な人が映ってるんですが、そこら辺は一番最後に紹介します。
 このユン・ワーさん、最近は『カンフー・ハッスル』とか『カチコミ!ドラゴンタイガーゲート』とかにも出てて活躍してますが、この人実は主人公3人と一緒で七小福の出身だそうです!!この映画は七小福出身が4人も出てる。しかも全員メイン。何か凄い。七小福に関してはこのブログのプロジェクトAのレビューを読んでください。

 基本的にはこの人たちで物語は進む。

 途中前述したようにラブコメ要素があり、ジャッキーがヒロインに裁判中に告白するという茶番を見せられたりする笑

 茶番

 ここらへんのやりとりは酷いwww
ジャッキー「あなたは私を愛してますか?」
ヒロイン「この場でそんなこと言う必要性はありません」
裁判長「いいえ、これは重要な事です。答えなさい」
ヒロイン「……愛してません」
ジャッキーの助手「……ニヤリ(上の画像参照)」
ジャッキー「ここは法廷です。真実のみを口にしないと、偽証罪にとわれますよ!」
裁判長「そうです。嘘をつくのはだめです」
ヒロイン「……愛してます」
ジャッキー「裁判長!我々は愛し合っているので、争うのはお互いのためになりません!」
 アホかwwww
 茶番後のジャッキー。

茶番後の笑顔

 この顔である。無邪気な笑顔だが、無邪気ってだけで許されないだろ。
 これで雇い主のユン・ワーは怒っちゃうんだけど、当たり前だ。

 アクションは途中途中にあるが、全部いちいち質が良い。

サモハンユンピョウ

 サモ・ハンvsユン・ピョウも珍しい気がする。
 ラストの麻薬工場でのアクションは、敵役のスタントマンたちの見事なスタントと、ユン・ピョウのアクロバティックなアクションが光る。

ユンピョウスタント
ユンピョウスタント2

 一応、ヒロインも戦う。

強い

 マイクヌンチャクを持ち、結構強い。が、香港映画は女性に容赦がない。

女性にも容赦ない
女性にも容赦ない2

 ユン・ワーにボコボコにされました(^^;
 見た感じ、本人がやってる気がするんだよね。落下して腰を打つところはともかく。

 そして満を持して登場するのが『スパルタンX』から引き続き登場の怪鳥ベニー・"ザ・ジェット"・ユキーデ!!

ユキーデ

 今回顔が怖い!
 キックボクシングのマジのチャンピオン。『スパルタンX』では最高の格闘シーンを見せてくれましたが、今回もその身体のキレは健在。サモ・ハンともユン・ピョウとも戦う。
 ジャッキーたちよりも前に工場に乗り込んだサモ・ハン。

サモハン2

 周りの部下たちを圧倒するも、ボスが出てくる。

サモハンユキーデ

 対峙するも、部下たちが途中で押さえつけてくる。

サモハンユキーデキック

 そしてこの蹴り。

サモハンユキーデキック2

 ユキーデの体重が自身の後ろにほとんど流れてないから、結構強く蹴っているんだろう。サモ・ハンを押さえつけてた部下たちも一緒に吹っ飛んでしまう演出が良い!こんなん押さえつけられてマジでやられたらアバラ折れる通り越して臓器も潰れるだろうな……。

 ユン・ピョウは勇猛果敢に襲い掛かるも、カウンタでローリングソバットを顎に食らって撃沈。

ユンピョウユキーデキック

 一度立ち上がるも親指立ててそのまま気絶。まぁこんな蹴りマジで食らったら常人なら即死。プロでも良くてムチウチ、悪くて首の骨が折れる気がする。。。

ユンピョウラスト

 『イースタン・コンドル』でユン・ワーにやられたときとほぼ同じ展開じゃねーか!!www
 こういうアホなキャラも良いなあ。
 ユキーデはこうして圧倒的な強さを見せ付けながらジャッキーの前に立つ。

ジャッキーユキーデ

 ガチムチマッチョが二人!!このシーンは自分の作った映画でもオマージュさせていただきました。
 『スパルタンX』には劣るけど、本当に凄い戦いをしている二人。相変わらずユキーデの攻撃は重いし、ジャッキーはスピードで本職の人に負けてないし、素晴らしい。

ジャッキースタント

 最後は華麗な横回転蹴りからのジャンピングハイキックでジャッキーの勝利。ちなみにこの華麗な横回転蹴り、明らかにジャッキーじゃない……(^^; ユキーデも身体が一回り以上小さくなってる気がする。
 ジャッキーのノースタントってのは危険なスタントを自分でちゃんとやるって意味で、より綺麗にアクションを見せたいときはこうやってスタントマンを使う事があるそうです。まあここだけ違う人で、ユキーデとマジで戦ってるのはジャッキー本人だから、特に不満とも思わない。

 ちなみに一番悪い奴であるユン・ワーはこのとき何をやっているかというと、ジャッキーがユキーデと戦ってるときに葉巻をすいながら奇妙な動きでいきなり後ろから攻撃したり、かなり卑怯な事やってます。憎たらしいおっさんだ。

ユンワー3
ユンワー4

 その後、ヒロインをボコボコにして、以前やられて麻薬を打たれて弱っていたけどどうにか立ち上がったサモ・ハンに麻薬を打たれて、サモ・ハンをボコボコにするけど、ラリラリになって自滅。

ユンワー鷹爪拳

 見た感じ、鷹爪拳かなんかかな?異様にキレのある動きをするんだけど。

 とりあえず悪人を全員倒してめでたしめでたし。

 ユキーデvsサモ・ハン、ユキーデvsユン・ピョウをもっと見てみたいと言う不満はあるけど、主人公3人は面白いしアクションは凄いし、まとまってるし、音楽も割と自然、脇役陣もやたら豪華な、ジャッキーアクション映画の傑作のひとつ。5本指に入るできばえ。特にジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウの息の合った三つ巴の喧嘩シーンはこの映画でしか見れない。
 地上派放送される事が無いのが本当に残念。やっぱりジャッキー映画は1980年代から2000年くらいまでが黄金期。素晴らしい。できればこのメンバー集めてもう一回アクション映画やってほしいなぁ……ユキーデとかジョン・キューザック主演の『ポイント・ブランク』(1997年)に出てたときはまだアクションできてたけど、今は何してるんだろうなぁ。。。
 ジャッキー好きな絶対に見逃す事のできない愛すべき作品です。


愛すべき名場面
○サモ・ハンvsユン・ピョウ
○酒場での戦い
○船内での戦い
○三つ巴の喧嘩
○茶番裁判
○サモ・ハン・キンポーのカチコミ
○ユン・ピョウvsビリー・チョウ
○ジャッキーvsユキーデ
○ユン・ワーの奇行

愛すべき名台詞
○なにー!?俺にまで八つ当たりかよ!


評価
★★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


なんか英語版しかなかった(^^;

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サモ・ハン・キンポージャッキー・チェン

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P.S.
 ジャッキー映画のレビュー記事ではもはやお馴染みの名脇役たちの紹介。

 まずはロイ・チャオ。

グルの裁判長ロイ・チャオ

 ジャッキーとグルの裁判長。こんな奴に裁判しきられたら……
 ユン・ピョウの『検事Mr.ハー/俺が法律だ!』という邦題が危ないアクション映画にも同じような役で出ていた気がするけど、今回よりは真面目。


 ユン・ピョウが通う精神科の先生、フォン・ツイフォン。

フォン・ツイファン

 福星シリーズでお馴染みのヒゲですね。この人は強盗に遭ったあと、どうなったんだろう……。


 ユン・ワーと敵対している組織の殺し屋たち。

 ディック・ウェイとA2の署長ラム・ウェイ

 奥に写っているのはいつかレビュー書きますが『プロジェクトA2 史上最大の作戦』の悪い署長でお馴染みのラム・ウェイ。
 手前に写っているのは『プロジェクトA』のボス、サン兄でお馴染みのジャッキーの良きライバル、ディック・ウェイ。
 ジャッキー映画の殺し屋たちは銃を持ってないことが多い気がする。ディック・ウェイの方はユン・ワーだけでなく、中盤の船内の戦いでジャッキーも狙ってくる。1対1はあまり無かったけど、良いアクションしてた。


 ジャッキースタントチームのタイ・ポー。

タイポー

 このブログのジャッキー映画レビューではお馴染みの人ですね。今回はディック・ウェイの部下みたいな感じでした。


 ユン・ワーの手下の一人、シン・フイオン。 

よくみるひと2シン・フイオン挽歌

 『狼 男たちの挽歌最終章』のものすごいしつこくてタフな敵のボスですね。ノワール系でたまに見かける気がする。今回は格好付けてヒロインの前に出てくるもの¥マイクヌンチャクでボコボコにされてしまいます。


 ユン・ワーの手下の一人、ビリー・チョウ。

よくみるひとサモハンスタンとチームのビリーチョウ

 サモ・ハンのスタントチームの一員らしいんだけど、『奇跡 ミラクル』でジャッキーと戦うし、『フィスト・オブ・レジェンド』でリー・リンチェイとも戦う、実は凄い人なのかもしれない。『イースタン・コンドル』にもいたな確か。今回はユン・ピョウと良い勝負してくれるも叉を裂かれて蹴り食らってめちゃ痛いだろう倒れ方して出番を終えた。

 知る人ぞ知る地味に豪華なメンバーでした。

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/06/21(月) 14:02:25|
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告白

 復讐ってのは、復讐が成ったとしても実質良い事は無い。復讐者の気が晴れると主張する人もいるかと思うが、それも場合によりけり。復讐者をさらにどん底に突き落としてしまうことは大いにありえる。そして、尊敬するゲーム・クリエーター芝村さんの作品の言葉を借りるなら
「復讐のために何かを殺せば、残るのは死体が二つだけだ。差し引き0ではない。マイナス2だ」
 という事を理解し、さらに復讐にしろなんにしろ命を奪うという行為が取り返しの付かない行為であることを理解していて、それでもなお復讐したいと思うならば、別にしても良い事だと個人的には思う。
 『ガン×ソード』の主人公ヴァンは馬鹿だけど、そこら辺の事は馬鹿ながらも完璧に理解していて復讐を完遂した。殺すことはできなくとも復讐を成したレイも良かった。「夢」を奪われた、どうにも成らない人間の復讐。あれは天晴れだった。『パニッシャー』でもトム・ジェーンはトラボルタ一家に復讐を完遂した。誰にも慈悲を見せず皆殺しにした。あの映画のそういうところは素晴らしい。一般的には「殺すな」と言うだろうし、自分は、復讐心へのおそらく正しい解答が「許す」事であるのを知ってはいるが、そういう復讐者を止める言葉は持っていない。自分じゃない他人に「許せ」とは言えない、「時間が経てば忘れる(治る)」と言うことはできない。ガンディーとか「目には目をでは世界中が盲目になるだけだ」と言っているが、こういう風に個人宛のメッセージでなく全体へ対する呼びかけで、自分で気付くのを促すくらいしかできない。まぁ復讐を止めるのが正しいとも思わない。

 今回レビューする『告白』は凄い。邦画史に残るだろう。えぐい。出来はほぼ完璧。勧めにくい。重い。
 まだまだやっている映画だからネタバレはしないようにしたいけど、テーマとかについて語ることが多すぎて、おそらくネタバレを含む事になるので、これから見に行く予定がある人は読まないで、見てから読んで下さい。少し興味あるってくらいの人は是非劇場に行ってください。それから読んで下さい。




邦題『告白』
2010/日本/106分
監督 中島哲也
出演 松たか子、岡田将生、木村佳乃、他

ポスター

 担当するクラスの生徒が自分の娘を殺害した事を知った女性教師が、最後のホーム・ルームである告白をする。それが壮絶な復讐の始まりであった……。

 自分は原作を読んでいないが、『下妻物語』、『嫌われ松子の一生』、『パコと魔法の絵本』とファンタジーのような独特の世界をつくりあげてきた中島哲也監督がこんなショッキングな原作をどのような形で映画化するのか、とても惹かれた。ほとんどの人が「中島哲也がこれやるの?」ってまず驚いただろうし、それから自分と同じく興味も沸いただろう。そして期待したはずだ。
 結果、凄いものをつくってくれちゃったもんである。マジで凄い。しびれた。
 自分は原作を読んでないが、なんとなく想像はできる(本当は読んでからこういう事書いた方が良いんだけど)。んで、普通の監督なら単純に重い苦しい絶望の映画にしてしまったかもしれない。というより、この原作を単純な重い苦しい映画として作るのはたぶん自分にもできる。それを重さ苦しさ、絶望のレベルを落とさずに不気味で異様な迫力のある「極限のエンターテイメント」として作り上げた中島哲也監督の力量というか、世界観というか、天晴れである。今までの作品と比べれば控えめではあるけれど、確かに中島哲也の色なのである。原作の良さを損なわずに、別メディアの強みを生かした違った形にできるというのは原作モノの一つの理想形だろう。むしろここまでやったのなら、全然色が違う監督に『告白』を映画化してほしいものだ。たぶん全く別物の映画になる。

 小説と映画、どっちが高度かみたいな論争はしたくないけど、とりあえず違いとして映画は文字を頭の中に入れて再生するのでなく、音楽や絵はもう再生されたものとして頭の中に入れて物語を理解する。今までの中島哲也監督はその絵の部分に独特の魅力があって、現実とファンタジーの間のような世界観を作るのがとても上手かった。今回も控えめながらその世界観は健在。
 これは前半の舞台となる教室。

 舞台

 画像は予告編から引っ張ってきたものだが、この青色が少し現実とは違う世界を作り出している。非現実感を漂わせているというか。ライティングもよくある手法と言えばそうだけど、現実の中に非現実を出してる。

ライティングらしさ

 そして、話の中でさりげなく大胆なダンスを挟んだりして、絶妙なバランスだったと自分は思う。

らしい1
らしい2

 らしいなとは思った。
 ここら辺までやっちゃうとリアルさが無くなりそうなもんだけど、それを生徒たちの演技がやりすぎなまでのリアルさを出してて、これでまた絶妙なバランスに納まっている。
 『ブタがいた教室』でもそうだったが、生徒(児童)役を実際のその年齢の人を使うと、その年齢が低ければ低いほどマジでリアルになる。『ブタがいた教室』の小学6年生の生徒たちは、台本も演技指導もほとんど無く実際にブタを飼育させたりして、素直な気持ちで議論させたそうだから、もう演技じゃなくて素なんだろうけど。『告白』では素ではないだろうけど、実際の13歳を全国から1000人以上集めてオーディションをして37人集めたらしい。この37人の役者にとっても色々考えさせられる現場だったんだろうなーって思う。教室内の雰囲気、ざわめきが非常にリアルで、その中で主演の松たかこが淡々と告白していく最初のシーン。時間にすれば、20分くらいか。なんとも言えない不気味な迫力があってその世界ずるずると引き込まれる。目が離せなくなる。自分は壮絶なものを目の前にするとそれをにらみつけるというか、顔をしかめて凝視する癖があるんだけど、しかめっぱなしだった(^^; おそらく原作ではただ先生が喋っているだけだろう。シーンを言葉で説明しようとするとそうなる。春休み前でざわつくホームルームで、先生が喋っている。それだけのシーンをこういう形にできるってのは本当に凄い。この最初の20分だけでも見る価値があると思う。

 個人的にちょっと思ったのはが、雲のシーンが何度かあるんだけど、それもあって『エレファント』に少し似ているかもしれない。見ているものを不安にさせる暗雲。この暗雲こそがこの映画の色そのものなのかもしれない。全体的に薄暗い青だしね。『エレファント』もリアル高校生を集めてオーディションやったらしいし、雰囲気が似ていると思う。

 だから『エレファント』同様、ちゃんとした名のある役者は大人だけ。滅茶苦茶人気があったりする人たちではないが、上手く演じていた。良い仕事してる。

 実の娘を担当クラスの生徒に殺され、復讐のため告白をする森口悠子先生。松たかこ。

まつたかこ

 個人的に『K-20 怪人二十面相・伝』を見た数日後にこれなのでギャップが大きかった。とても良かった。か弱そうでいて、一本絶対に折れない芯を持っている強い女性。その強さが正しいかどうかはまた別の話だから、冷酷とか狡猾とか評価される。この人がファミレスで生徒と話したあと、泣き崩れるシーンは人間味とこの人には何にも無いということを感じさせられて、とても印象に残るシーンだった。明日の希望の無い復讐をし続けることによって、なんていうか、コップに水が一滴ずつ貯まっていって、表面張力でギリギリになり、それでも貯まっていって限界が来て溢れてしまったような感情の発露。こういうのが素晴らしく好き。『RAIN』とか『アヒルと鴨のコインロッカー』のレビューでも書いたけど、『無限のリヴァイアス』のイクミのような限界の嗚咽が好きです。


 森口先生の代わりにクラスを担当することになった寺田良輝。岡田将生。

 熱血

 名前の「良」を英語で「well」として、「輝」を訓読みして「てる」として、ウェルテル。『動物のお医者さん』のハムテルみたいな呼ばれ方だ笑。簡単に言うと叶わぬ恋に嘆いて自殺してしまう主人公の心情を描いた「若きウェルテルの悩み」という本からきているあだ名らしい。生徒にもその名前で呼ばれたがる、うざい程悪気のない熱血教師。こういう先生いるのかな?自分としてはこの人も非現実的な存在に見えたけど。この人は本当に悪い人でなく、善人。利用されただけ。ただ、ここまで一直線馬鹿というか、自己満足で状況が見れない愚かさ、その思慮の欠落は罪だとも思う。
 この人のなかでは自分がやっている事に間違いは無い。結果はいつか必ず出ると信じきってる自分に酔ってる。その考え方はいじめを招くんだけどね。悪気さえなければ何をやっても良いと思うなよと。


 犯人Bの母。木村佳乃。

木村

 こういう母親は実際にいそう。いわゆるモンスターペアレント。自分の子供可愛さに、状況を偏り無しに見ることができない馬鹿親。この人のなかでは自分の子供が正義。それ以外は認めない。気持ちはわかるけど子供にも学校にも良い影響は全く無い。そんな過保護すぎる母の演技は上手かった。いそう。

 37人の生徒と、3人のメインキャストにも不満は全く無い。良い感じに組み合わさってた。

 内容について、もしかしたら原作に対するレビューになっちゃうかもしれないけど、色んな問題を内包してるよね。いじめの問題とか、教育問題とか、未成年の犯罪の問題とか、復讐の問題とか、命の重さとか、とかとか。異状に密度が濃くて106分しかないのに二時間くらいに感じた。あまり集中しすぎると鼻血出すんじゃないかくらいの密度。しかもそれら一つ一つのテーマが重い、暗い、希望が無い。自分もえぐられた。

 森口先生の告白によるクラスの犯人へのいじめの仕組みは、とても上手なものだった。

 少し映画本編から離れるけど、人って言うのは、何かとさっさと答えを見つけたがる。当たり前だけど。そして一度答えをこうだと定めたら、だいたいの場合「本当にそうか?」と反芻することは無い。基本的にめんどくさがりとか、一々反芻している時間が無いとか、行動してしまったとか、理由は色々あるだろうけど。答えを知りたがっている人には、嘘でもある程度のもっともらしい理屈で固めた答えを答えとして与えてやると、簡単に信じる。あんまり疑うことは無い。もっともらしさの演出は中々難しいだろうけど、なれればいくらでもできる。

 いじめの凄いところは、いじめている側はいじめだと思ってない事が多いってところ。映画内で「制裁」という言葉が使われていたように、ちょっとした正義、良いことだと思ってる。しかも、やれば多数派に所属することができて、周りからもその行動を賞賛され正しいと認められ、やらなきゃ裏切り者とされ、いじめられている人の仲間だと思われ供にいじめられるんだから、いじめってのは中々に良く出来てるもんだ。コピペに

「いじめっ子は人を支配することで自信がつき、物怖じしない性格になり、人に好印象を与える。適度のストレス解消にもなる。いじめられっ子は人前で恥を掻かされることにより、自尊心が破壊される。不条理に晒されることにより、人間不信に陥り、不登校になる。」

 という旨のものがあったけど、その通りだと思った。もう一度言うけど、いじめをした人はいじめと思ってない。むしろ少し良いことをしている。ちょっとした正義だと思ってる。その行為が仲間内で褒められて正当化されるんだから。実際に正義かどうかは関係ない。その行為を振り返って考え直すということもあまり無いこと。上記の人がらしい答えを簡単に信じてしまうのもあって、やってることにほとんど疑いを持たないし、「盲目の正義」って言葉が似合う。いじめ=盲目の正義。やられる側からしたら不条理だけど、やってる側からしたら正義(首謀者にはわかっててなおやる者もいたり、末端にはいやいやながらやってる人も確かにいるけれど)。たぶん、昔いじめに加担していた人にそのときの事を聞いてみても、おそらく「でも○○(いじめられてた人)も悪いよ」などの正当化の名残は聞けると思う。当然の事だけど後ろめたいことを認めたくないから。実際に悪かどうかは関係ない。悪だったらいじめて良い事になるの?制裁ってこと?ってなるしね。
 「命の重さ」って言葉が出てくるけど、犯人たちは何故かその感覚が軽い。命が軽い。死が軽い。
 プライド>>>>他人の命
 になってる。中学生ってまだそんな感覚なのかな?特に難しく考えてないだけなのかな?頭が滅茶苦茶良いとそのぶんプライドが高くなるってのはわかるんだけど、それでもなぁ……。

 「先生、このクラスは異状です」みたいな台詞が出てくるんだけど、傍から見れば盲目の正義ってそういう風に見えるだろう。でもクラスの多数派のいじめてる側の生徒たちは全く異状だと思ってない。
 その程度は確かに酷い方だったと思うけど、事実は小説より奇なりって言葉があるとおり、もっとやばくて酷いいじめなんてのもあるだろうなとは思った。異状に果てはない。


 まぁ、この映画でのいじめに遭う人たちは、自分は凡人とは違うと信じて自分以外の人間を基本見下してて、いじめに遭いながらも全くに気にしないタフガイと、いじめが発生する前に自分の罪の意識と復讐による罰の重さによって引き篭もってしまった人だったけどね(^^; とりあえずどちらにも容赦なくいじめは続いた。先生による復讐が完遂されるまで。

 森口先生の復讐方法ってのは、ジョジョのブチャラティの言を信じれば明らかに悪。「吐き気を催す邪悪とは、なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ……!!自分の利益だけのために利用する事だ……」という事で、色んな人を利用したからね。クラスメイト全員とか、犯人の母親たちとか、熱血先生とか。自分で「無関係の人を巻き込むな」みたいな事を言ってたけど、熱血先生は無関係極まりないだろ。でも熱血先生の性格やクラスへの接し方に悪いところが無かったとはいえない笑
 まぁ本人としては最愛の人たちを失いもう世界に何も希望してない状況だから「吐き気を催す邪悪ですがそれが何か?」って話なんだろうけど、でも泣いてた。自分のやっている事をわかってはいたんだと思う。


 復讐劇の一つとして、こういうのもありだろう。重いし、えぐいし、見ようによればドス黒い。しかし、決してこれこそが人間の本質だと言っているわけではない。監督も原作者もそういう風に描いた訳じゃないだろう。映画の最後におざなりのメッセージあったしね(^^; 個人的にネットで格好付けたアホの計画が大失敗するのは少し痛快だった。

 良い映画と言いたいんだけど、言いづらい良い映画。同様に他人に勧めにくいところはあるけど、自分はおススメしたい。深いテーマがありながら単なる文学映画に収まらず中島哲也の色で独自の世界観を作り上げた原作モノの一つの理想的な形であり、傑作。極限極上のエンターテイメント作品。是非劇場に行って見て欲しい。

らしい3

 こういう絵作り本当に上手いなぁ。
 天晴れ。

 色々個人的な意見を語ってレビューが長くなっちゃったけど、とにかくこの映画は凄い。
 


愛すべき名場面
○最初の森口先生の告白
○暗雲
○ダンス
○森口先生が崩れ落ちて泣くシーン
○ラスト


愛すべき名台詞
特に無い。強いて言えば森口先生の独白と、熱血先生の生徒への熱いメッセージ。


評価
★★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓



テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2010/06/21(月) 10:12:00|
  2. 映画-邦画
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プロフィール

成川ジロー

Author:成川ジロー
暴力は嫌い。
お酒も嫌い。
女性に弱い。
お金は無い。
誠意はある。

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★=1
☆=0,5
五つ星=★★★★★が最高評価です。

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