成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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スーパー!

 冴えない人物が現実の世界でヒーロー行為をやってみた、ご近所ヒーロー系のアクションの超傑作、 『キック・アス』と似たような映画だと思って借りて見た。しかし、別に『キック・アス』の真似でも無く二番煎じでも無く、しかもこれはこれでかなりパワーを持った傑作映画だった。『ディフェンドー 闇の仕事人』もそうだけど、『キック・アス』の影に隠れないでもっと皆に見て欲しい作品である。
 ネタばれ全開です。


邦題『スーパー!』
原題『SUPER』
2011/アメリカ/96分
監督 ジェームズ・ガン
出演 レイン・ウィルソン、エレン・ペイジ、リヴ・タイラー、ケヴィン・ベーコン、ネイサン・フィリオン、マイケル・ルーカー

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 ダイナーでコックとして働く冴えないフランクは同僚だったサラと結婚し、幸せな生活をしていたが、サラにとってそれは退屈なもので、サラはフランクを見限り、街の麻薬を取り仕切っているジョックの元へ行ってしまう。説得も上手くいかず、絶望したフランクはたまたま見た子供向けのヒーロー番組「ホーリー・アベンジャー」に影響を受け、神からのお告げを聞き、悪党を懲らしめてジョックからサラを取り戻すために真っ赤なコスチュームを自作してクリムゾンボルトを名乗りヒーロー活動を始める……。

 ポスターなどを見るとお間抜けヒーローのコメディに見えるのだが、中身はかなりブラックと言うか、ダークなコメディ。主人公は間抜けではあるが悪党に対する容赦の無さを見るとかなりキテるし、特に主人公の相棒となるボルティーは滅茶苦茶クレイジーなキャラクターであり、そのインパクトは『キック・アス』のヒットガールに勝るとも劣らない。凄い作品だと素直に思った。

 主人公の冴えないコック、フランク。レイン・ウィルソン。

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 みたまんまの、特に冴えたところの無いおっさん。人生に完璧な瞬間が二つあったと言い、一つがサラとの結婚。

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 もう一つは悪党を捕まえる警官を手伝ったこと。

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 この二つの完璧な瞬間をイラストにして家に張るフランク。

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 現在進行形の幸せが無いように思えてしまう。サラもそんなフランクに愛想が尽きて危険な人間であるジョックに惹かれてしまった。そんな冴えない男が変身するヒーローがクリムゾン・ボルト。

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 キックアスはダサい感じが出ていたが、このクリムゾン・ボルトは、195センチと言うガタイの違いと言うのもあって圧倒的に危なく見える。よく見るとちゃんとところどころがプロテクターになってるしね。キックアスのような子供がやるとまだアホらしさと可愛げがあるが、『キック・アス』のビッグダディ同様、クレイジーな匂いがぷんぷんする。子供と大人、それがこの作品と『キック・アス』の大きな違いでもあるのだが、大人がこれやるとマジで怖い。
 最初に素手で悪党に対峙して失敗し、さまざまなヒーローコミックを読んで悪党を倒すのに効率の良い武器を考えて出た答えが配管用のでかいレンチ。それで引ったくり犯は馬乗りになって殴りまくり

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 子供の買春犯を車から引きずり出してぶん殴り

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 映画の割り込み犯のカップルは男女差別することなく二人ともぶん殴り

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 麻薬かなんかのディーラーには上からブロックを落とす。

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 ボンボン版餓狼伝説のテリーかと思ったwwそしてこの顔である。

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 まさに狂気!とんでもヒーローである。

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 犯人をぼこぼこにして「シャラップクライム!」と叫んでいるのだが、周りの人はドン引き。はっきりいって別に悪いことしてなくても近寄りたくは無いwww
 演じている人はレイン・ウィルソンと言う人で、自分は初めて見たと思っていたが、どうやら『トランスフォーマーリベンジ』のちょっとイカレ気味だった大学の教授役の人らしい。全然わからん。ただ、今回はフランクと言うキャラクターを素晴らしく好演していたと思う。狂演とも言うかも。冴えないけれど悪い人ではない、大人しめの善人が抱える狂気を見事に演じてる。

 このクリムゾン・ボルトが影響を受けたのが『ホーリー・アベンジャー』と言う教育番組なのだが、こいつは素晴らしくダサい笑

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 二回そのテレビ番組が出てくるのだが、悪役のデーモンズウィルのメイクがやたら凝っている。二回目の時にはテーマが性教育だったようで、最初から最後までそのテレビ番組が流れる訳ではないのでちゃんとしたあらすじはわからんが、デーモンズウィルに「肉欲の微粒子」と言うエロくなる何かを浴びせられた学校の生徒たちが、Cをする前に(Bはしてしまっていて、Bに熱中してホッケーをさぼったらしい)ホーリー・アベンジャーに助けられる的な話で、「童貞を誇りに思うべきでした!」なんて迷言も飛び出して吹いてしまったwwしかし、クリムゾン・ボルトになるきっかけとなった台詞「私は特別ではない。悪に立ち向かう心が人をヒーローにする」とか、迷言を含め正しいことを言ってるといえば言っている。
 ホーリー・アベンジャーを演じているのはネイサン・フィリオン。この人も全然見たこと無い人だと思ったら、『プライベートライアン』に人違いだった方のライアン役として出ていたらしい。時間経ってるしこっちは覆面してるし全然わからないね(^^;


 現実の方の悪役は麻薬売買の元締めであるジョック。個性派俳優として有名なケヴィン・ベーコン。

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 怖いけど、どこか憎めない感じと言うか、変な不気味さを醸し出している。サラはどこでこいつと知り合っちゃったんだかわからんが、よくこんな怖い人についていったな……
 ケヴィン・ベーコン、『X-MEN ファーストクラス』でも良かったけど、この映画でも良い。悪役が良いと作品はそのぶん良くなる。この人凄い。手の動きが面白い。あとケヴィン・ベーコン指数ワロタ。

 そのジョックの部下たち。

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 あんまり有能じゃない笑 真ん中の人だけ『タクシードライバー』のデ・ニーロそっくりだった。トラビスを意識してるのかな?とりあえずこの部下たちを含めた悪い奴らはフランクには

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 このように悪魔の姿に見えてしまうことがある。幻覚……神の啓示も受けちゃってるし、クリムゾン・ボルトはほんとあぶねえサイコ野郎であることに間違いは無い。


 フランクに愛想を尽かしジョックの元へと行ってしまうサラ。リヴ・タイラー。

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 冴えないフランクがよくこんな美人捕まえたな。サラとの結婚が完璧な瞬間と言うのもわかる。しかしジョック色に染まってしまうとこうなる

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 ケバめのメイクもまぁ似合うね。麻薬克服セミナーみたいなのに通っていた。それがトラウマになっていて、自分に自信が持てない系の悩みを抱えていたのだが、それでジョックか……。
 リヴ・タイラー、『インクレティブル・ハルク』を見たときにはエルフの王女様が普通の女の人やってるの違和感あるなーって思ってたんだけど、今回割りと普通だったな。


 途中から強引にクリムゾン・ボルトの相棒、ボルティーとなるリビー。エレン・ペイジ。

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 普段はコミック屋でアルバイトする可愛い大学生なのだが、その実態は超絶バカ。
 フランクの前で必死にサイドキックになることをアピールするリビーは馬鹿すぎて可愛すぎて、この映画の最高のシーンの一つだと思う。

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 特にリビーが見せる運動神経が無い人特有の超下手糞な側転は必見!!笑
 彼女も自作コスチュームを着るのだが、クリムゾン・ボルトと違ってボルティーはエロい。

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 クリムゾン・ボルトのコスチュームのように機能性はなさそうだが、セクシー。んでまあこのコスチュームのままクリムゾン・ボルトを半ばレイプするという問題のシーンもある。倒錯と言うか、なんというか、とにかくリビーは狂っとる。爆弾みたいなもん。
 そしてコミックの見過ぎなのか、ゆとりなのかわからないがやたら短気であり、銃砲店でぶつかっただけの客に斬りかかろうとしたり、

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 車で悪党の足を潰して上半身下着姿のまま大笑いしてまくしたてたり、

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 他にも爆弾で人を四散させといて笑い狂ったり、甲高い声を上げながら敵を切り裂いたり……もはやこいつ快楽殺人者だろwww一緒に居るフランクも割りと引いてる笑 まあこのリビーの存在のおかげで、自分のやっていることを客観的に見れて(リビーはやりすぎだけど(^^;)フランクは悪人を退治するとき笑顔を見せなくなったし、必要なキャラクターだとは思う。l
 彼女ははっきり言ってイカレ具合が悪役のジョックよりも上。ドラッグやってないのにドラッグやってるジョックよりもハイでクレイジー。笑いながら叫びながら敵をやっつける姿は『キック・アス』のヒットガールに匹敵するインパクトを残すやり過ぎヒロイン。こういう人が正義とか大義を背負うとマジで危ない。こいつに力を持たせちゃいかんな笑 でもこのボルティーの最期とか、存在そのものがこの作品の狂気性の一端を担ってると思う。
 エレン・ペイジ、『インセプション』のときは良い娘だったのに……笑 キャラクターが強烈っていうのもあって、素晴らしい存在感でした。


 あと、重要そうなキャラっぽかったけど、そうでもなかったフランクの同僚の友人、ハミルトン。アンドレ・ロヨ。

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 クリムゾン・ボルトのニュースをフランクと一緒に見て会話するくらいしか出番が無いが、唯一の主人公の友人役だし、ちょっと面白黒人系だし、もっと目立っても良かったよなぁと思う。ってか、全然出てないのになぜか気になる程の存在感を持ってる。ラストシーン見るとなんか結婚してたみたいだし、この人関連でカットされたシーン結構あったんじゃないかな?


 ジョックに女房を取られたと言うフランクを担当するジョン・フェルクナー刑事。グレッグ・ヘンリー。

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 なんとも気のいいおじさんっぽい。でもこの作品中一番かわいそうな役かも。
 どこかで見たことある気がするおじさん……『ペイバック』とかで出てたよね。他にもどっかで見たことある気がするけど思い出せない。



 これで一応主な登場人物は紹介し終えた。気がついていると思うが、子供は一切出てこない。一番若いリビーでも22歳のキャラクターである。これが『キック・アス』との差の一つだと思う。ある意味大人版の『キック・アス』である。主人公は別にアメコミおたくではないし、テーマの焦点が現実世界でのヒーロー行為をする事では無いけど。
 『キック・アス』も現実世界でのヒーロー行為を描いているが、キャラクターの年齢層があがっている事によって『スーパー!』はヒーロー行為の暴力的な現実が『キック・アス』よりも近くに描かれ、人間の持つ暴力性・狂気が晒されている。それはボルティーの行動に特に強く見られたりもするが、クリムゾン・ボルトのやっている事だって明らかな暴力であり、いくら相手が悪人でもそれに対して正義と言う大義を背負って一方的にレンチで殴打したりするのは、常人からすればそれは狂った行為である。
 悪人が一般人に振るう暴力と、ヒーローが悪人に振るう暴力、どちらも暴力であることには変わりない。この作品では悪人が私欲のために一方的に暴力を振るうとき笑っていれば、ヒーローが正義を振りかざし悪人に暴力を振るうときも笑っている。人間には元々暴力が備わっているが、ヒーロー行為の正義がそれを爆発させる理由となってしまうことは往々にありえている。
 少し余談で、いつも思うのだが、この正義も悪も不確かなこの世の中で、大義に身を任せるというか、大義を背負うと正義を執行している気になってしまう。その思い込みはとても危険なことではないか?誰がその正義を疑うのか?と言えば良いのか、「Who will watch the WATCHMEN?」と言う、『ウォッチメン』で使われていた言葉を思い出す。同じ暴力と言う手段を用いる限り、正義と悪は紙一重である。せめて暴力を振るうなら、他人の考えた理由や大義を背にするのではなく、自分の心を背にすべき。責任を他に投げてはいけない。最期にフランクが「僕は心の中にある真実に従った」と言っているように。
 

 クライマックスでは因果応報と言うか、それまでボルティーと言うヒーローであれば悪人に対する暴力は殺しすら許されると思ってたっぽいリビーは呆気なく死に、死という暴力の結末に至る。

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 クリムゾン・ボルトも友人の死を目の当たりにして怒り狂いジョックの手下を皆殺しにする。

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 その暴力にもう笑顔は無かった。そしてそこでジョックとサラを見つけたときの、ジョックとのやりとりはとても心に残った。

ジョック「どうするつもりだ、処刑しようってのか?お前だって俺と同じだ。割り込んだヤツを半殺しにしたサイコ野郎だ!」
フランク「割り込みは悪だ!麻薬売買も悪だ!児童 虐待も悪だ!私欲のために人を苦しめるな!遠い昔に定められた不変の掟だ!」
ジョック「女は連れて帰れ!俺を殺せば世界が変わるとでもいうのか?」
フランク「それは僕にも わからない。試してみるまでは」

 こう言い合って、フランクは何度もジョックにナイフを刺す。もちろん笑顔なんて無い。凄惨だが、レイン・ウィルソン、ケヴィン・ベーコン両者の演技も相俟って、本当に心に響いた。フランクの、この「何故道徳を守らないんだバカ野郎!」と言うおそらく全ての善人が私欲で人を傷つける人に対して抱えているであろう心の叫びは、キックアスの「あんたを許せないんじゃない!みんながあんたの暴力を黙って見てるだけ。それと同じ自分が許せないんだ!!」並にジーンと来た。

 そしてエンディング。リビーは死んでしまったし、フランクの元に一旦は帰ってきて一緒にすごしていたサラも、それは義務感からで、2ヵ月後に別の優しい男を見つけて、家庭を持った。フランクにとってハッピーエンドには見えない。とてもとても切ない。だけどフランクは「自分ではなくサラこそ選ばれた人だったから、サラを救えて良かった」と言う。

サラの子供たち

 サラが4人の子供たちと幸せな家庭を得たことに対し、「僕とリビーが戦わなかったら、4人は存在しなかった」と言うのは、暴力の世界に入りこんだ今回の事件の中で良かったと思える唯一の真実であって、どこか希望に満ちていて見ているこっちが救われた。
 「UNCLE FRANK」と書かれた絵入りのはがきをもらっていることから、フランクはサラの家族と何かしら関わりをもてているらしい。
 フランク自身も二つだけだった完璧な瞬間がたくさん増えたと語る。

 たくさんの完璧な瞬間

 部屋にはたくさんの完璧な瞬間、それをウサギと共に眺めて涙するフランク。
 ほろ苦くて切なくてもどこか暖かいラストだった。良い映画だなと思う。

 ちなみにオープニングが全キャラクターが出てくるアニメーションなんだけど

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 一回全部見てから見直すと、現実とイメージ(アニメ)の差がなんとも言えず切なくなってしまう。良いオープニングなんだけどね。

 『キック・アス』がポップでクールなヒーローアクションブラックコメディ作品だとしたら、『スーパー!』はポップでクレイジーでヒーローヴァイオレンスブラックコメディ作品だと思う。そして両者とも音楽も良いし店舗も良いしインパクトも強烈で皮肉も聞いてる。傑作なので、『キック・アス』好きにはもちろんお勧めだし、別に『キック・アス』知らなくてもこれ単体でかなり楽しめるはず。

 多少グロ注意かな。




愛すべき名場面
○クリムゾン・ボルトが悪党をしばいていくシーン
○フランクの家に刑事が来たときのフランクの脳内
○リビーのサイドキックアピール
○ボルティーのやり過ぎヒーロー行為
○ボルティーの逆レイプ
○ジョックの家へのかちこみ
○フランクとジョックの言い合い

愛すべき名台詞
○「『私は特別ではない。悪に立ち向かう心が人をヒーローにする。』良いこと言ってる。 でも立ち上がるヤツはいないよね。」
○Shut up crime!
○『バカでした。セックスは愛ある結婚で行うもの。』『童貞を誇りに思うべきでした。乳首ピアスは外します』
○『コマの間』さ
○ジョック「どうするつもりだ、処刑しようってのか?お前だって俺と同じだ。割り込んだヤツを半殺しにしたサイコ野郎だ!」
 フランク「割り込みは悪だ!麻薬売買も悪だ!児童虐待も悪だ!私欲のために人を苦しめるな!遠い昔に定められた不変の掟だ!」
 ジョック「女は連れて帰れ!俺を殺せば世界が変わるとでもいうのか?」
 フランク「それは僕にもわからない。試してみるまでは」


評価
★★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)


予告編↓


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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2012/03/18(日) 17:36:03|
  2. 映画-洋画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

世界侵略: ロサンゼルス決戦

 久々の更新。
 更新したいという気持ちはある。
 ごめんなさい。
 どんなにスローペースでも続けては行きたいです。。

 今回は期待して期待して見に行って満足できた映画。『世界侵略:ロサンゼルス決戦』。ネタバレあるよ。



邦題『世界侵略: ロサンゼルス決戦』
原題『Battle: Los Angeles』
2011/アメリカ/116分
監督 ジョナサン・リーベスマン
出演 アーロン・エッカート、ラモン・ロドリゲス、ミシェル・ロドリゲス、ニーヨ、コリー・ハードリクト、ブリジット・モイナハン、マイケル・ペーニャ

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 1942年。ロサンゼルス上空に未確認飛行物体が確認され、軍隊が応戦するが、目立った効果が無く、未確認飛行物体は消え去る。この一連の騒動は「ロサンゼルスの戦い」と呼ばれた。その後、同様の飛行物体が1965年にブエノスアイレス、1983年にソウル、1991年にロンドンと、世界中で確認されたが、ロサンゼルスと同じ様に騒動は収束した。
 そして2011年。世界中の大都市の湾部めがけて小惑星郡の落下が予測される事件が起き、軍隊は住民の混乱を予想し、派遣を決定。以前指揮した部隊を全滅させてしまったことがトラウマとなり、退職願を出していたマイケル・ナンツ二等軍曹も「最後の出撃」ということで呼び出され、今回が初出撃のマルチネス少尉の指揮下に入り、現場へ向かうが、飛来した隕石から突如正体不明の攻撃が発生し、現場は戦場となり、防衛線が張られる。そんな中、ナンツ二等軍曹が所属するマルチネス少尉率いる海兵隊第2大隊エコー中隊第1小隊はサンタモニカ警察署内に隠れる逃げ遅れた一般市民の救助に向かうが……。


 個人的には、突っ込みどころはありまくるものの、期待していた通りの映画であり、大満足の出来だったのだが、ネットとかでは割と評価が低くてびっくり。エンタメ映画として見るか、別のものとして見るかっていうスタンスの違い、もしくはこの映画に何を期待しているかの違いから生じている評価の差異な気もするんだけど、とりあえず自分はこういうエンタメ映画を待っていたのです。『スカイライン』と『トランスフォーマーダークサイドムーン』に酷く期待を裏切られた自分としては、それらの3倍は満足できた。もう一度劇場で見たいです。
 ってかご都合主義だったり、限られた視点でしかエイリアンの侵略を描いてないところだったり、色々と『スカイライン』と似たところがあるんですけど、どうしてここまで自分の評価に差があるのか、自分でもびっくり。やっぱり「軍隊がエイリアンと戦う」って言うのが自分の趣味に凄い合うんだろうな。そういうのが大好きなんだ。海兵隊とエイリアンの市街地戦とか、良くないですか??

 
 とりあえず主役の海兵隊員たちを紹介。
 主人公のベテラン下士官のマイケル・ナンツ二等軍曹。アーロン・エッカート。

アーロン
アーロン2
アーロン3

 過去に部下を全員死なせてしまった過酷な経験をし、それがトラウマとなり軍隊を辞めたがっていて、退職願を出して受理されたものの、今回の事件で人手が足りなくて導入される。非常に優秀で責任感の強い下士官であり、今回のエイリアンとの交戦という誰もが推測できていなかった事態でも士官と兵卒の間に立ち、部隊を支えていく。
 アーロン・エッカートはホント良い顔芸をするわ。『ダークナイト』と『ペイチェック』くらいしか見てないけど、この人は良い役者だと思う。今回のような不器用者なボンクラ役が似合う。ラストシーンのボンクラっぷりが良い笑


 部隊を率いる士官のマルチネス少尉。ラモン・ロドリゲス。 

マルチネス少尉
マルチネス

 部隊を任された新任士官。ナンツ二等軍曹のサポートの下、部隊を指揮して、サンタモニカの警察署へ一般人救出に向かう。
 今回が初めての出撃だが、経験不足なだけで決して役立たずという訳ではなく、割と優秀。慣れてるナンツ二等軍曹との確執とかは少しあったけど、生き延びていれば将来良い上官になったと思う。ってか初出撃がこんな状況なのは可哀想ってもんだ。太ましい眉毛が特徴的。
 どっかで見た顔だなぁ……って思ってたら、この人『トランスフォーマーリベンジ』のレオじゃん。立派になってまぁ笑 遠隔起爆装置が吹っ飛んでしまったC4を自分を犠牲にして起爆し、敵部隊を全滅させる見せ場もあって、良かった。


 結婚を目前にしているハリス伍長。Ne-Yo。

ハリス伍長
ハリス伍長1

 出撃前日に同僚のスタブロー伍長と結婚式の準備なんかしてて、「帰ったら結婚するんだ」感をガンガン出してて典型的死亡フラグを立てていたけど、そうでも無かった。というか、似たような「もうすぐ赤ちゃんが生まれるんだ」死亡フラグを立てていた誰かと被っててから生き延びれたのかな。でかいメガネが特徴的。
 敵の攻撃で高速道路の下に落下したような気がしたけど、無傷だった。まぁ生存組は基本的にみんな無傷。Ne-Yoってヒップホップシンガーらしいですね。歌とか歌わずに普通に役者やってましたけど。


 ハリス伍長の友人、ニック・スタヴロー伍長。ジーノ・アンソニー・ペジ。

スタヴロー伍長

 口数が多い、お調子者といった印象。高速道路の敵砲台との戦いの辺りで戦死。
 割と目立っていた気がするけど、全然知らない役者さんでした。地味に格好良い人だったので、できれば最後まで生き延びて欲しかった。確か同じ戦いで、アジア系のスティーヴン・モットラ兵長(ジェームズ・ヒロユキ・ラオ)もマルチネス少尉も戦死。


 指揮を受け継いだ事に不満を隠せないジェイソン・ロケット伍長。コリー・ハードリクト。

ロケット伍長
ロケット2

 兄をナンツ指揮下の部隊で亡くし、ナンツに不満を持っている。が、途中でナンツに不満をこぼしてしまうシーン。一旦前線基地に帰還する(基地崩壊してるけど)シーンはそういうシーンだったから良いとして、それまでのところでぶつぶつ言ってるのは、ナンツの活躍っぷりを見てると無理がある気がするね。ナンツ頑張りすぎだもんよ。
 生き残り組の一人で、敵地に突入する際にハンヴィーかなんかのガンナーをやっていたけど、運転してエイリアンを轢き殺しまくったミシェル姐さんにもっていかれたな(^^;


 リー・イムレイ伍長。ウィル・ロスハー。

イムレイ

 特に目立って何かをした記憶が無いが、基本的には勇敢に戦っていた気がする。生き残り組の一人で、やたら名前を呼ばれていた気がする。あとは童貞と仲が良かった気がしないでもない。「童貞はやっぱり死なないわ」みたいなことを言ったのはこの人だっけ??PCのFPSゲームのメインキャラクターらしいとの噂を聴いたのだが、映画内で目立った活躍が描かれなかったのはそれでか!?


 PTST気味のピーター・カーンズ上等兵。ジム・パラック。

カーンズ上等兵PTSD

 冒頭でPTSD(心的外傷後ストレス障害)医師に相談しているシーンがある。そこだけでその後は全く無くて普通に戦場に出てたけど大丈夫なのだろうか??最後の方まで生き残るが、最後の最後で一番の難所を引き受けて、仕事を全うするも敵の無人戦闘機に補足され戦死。
 個人的にはPTSD描写があったから発狂しかけて『エイリアン2』のハドソン(ビル・パクストン)みたいにやたら強くなって敵を殺しまくってから戦死とかになるのかと思ったけど、そうでもなかった。


 ジブリル・アドゥクウ衛生兵。アデトクンボー・マコーマック。

ジブリルドクター

 基地で妹とテレビ電話をしていた人。誰にそれをからかわれたかは忘れた。こういう映画では衛生兵は活躍するもんだけど、全然地味だった気がする。まぁ大体治療する間もなく死んでしまったからか。生き残り組の一人ではある。


 前日の飲み会で童貞だってばれたり吐いたりしてたショーン・レニハム一等兵。ノエル・フィッシャー。

 童貞レニハム上等兵

 CMやらトレイラーやらで有名な後ろにエイリアンが映るシーンがこの人。しかしこのシーンの前から足を撃たれていて、このシーンでは生き残り「童貞はやっぱり死なないわ」的な名台詞を言われて生き延びるかと思いきや、その直後、レニハムや負傷したゲレロ兵長たちを乗せたヘリが攻撃され、全員爆死。童貞は生き延びるという希望を与える存在になって欲しかった……ってかこれじゃあ童貞は死ぬって事になっちまうじゃねえか!!?

 ちなみに彼ら兵士達のキャラクターを描くためのシーンと思われる前日の飲み会のシーンだが、

新兵前夜

 夜中な上にやっぱり全員ジャーヘッドなので誰が誰だかわからんて笑 一応「童貞」ということで印象が残るレニハム。童貞って素敵笑


 元々の部隊が全滅し、一人生き延びてマルチネス指揮下の部隊に合流したエレナ・サントス空軍2等曹長。ミシェル・ウィリアムズ。

ミシェル姉さん2
我らがミシェル姉さんエレナ・サントス曹長

 敵エイリアンの謎の電波を傍受し、それを調べに来ていた技術将校。なのだが、実は「銃は使えるのか?」という問いに対して「この美貌だけで生き延びてきた訳じゃないからね」と返し、本来の仕事ではない銃撃戦で敵エイリアンを撃ち殺しまくり、あるときは轢き殺し、あるときはエイリアンにぶっかけられ、そしてあるときはエイリアンをバヨネットで刺しながら撃ち殺し、あるときはAT4でミサイルを防ごうとする敵無人機を撃ち落す、主人公のナンツ二等軍曹も真っ青の活躍を見せた最強の兵士であった。

いつの間にか銃剣

 いや、良いですね。『キック・アス』でビッグダディ役として敵を容赦なく殺しまくるニコラス・ケイジを見て「我らがニコラス兄貴バンザイ!!」と言いたくなる僕は、ここでも「我らがミシェル姐さんバンザイ!!」と叫びたくなりました!!今回とか『マチェーテ』とか『アバター』とか、やっぱり強い姐さんキャラが似合うぜ!!
 エイリアンにぶっかけられたとき、「また『バイオ・ハザード』みたいにラストで死んでしまうのか!?」とちょっと心配になったけどそうでもなかった。

 
 彼ら軍隊の救出を待っていた、取り残された一般市民たち。
 親類が旅行中で子供を預かっていた獣医のミシェル。ブリジット・モイナハン。

獣医

 獣医ということで、鹵獲した敵エイリアンの弱点を探るナンツに協力した。あのシーンは、本当に急所を見つけたで良いのだろうか?あんだけぶすぶす刺しまくってたら、急所じゃなくてもそのうち絶命する気がするんだが……そのシーンのあとから敵がやたら打たれ弱くなったのは無茶です笑
 どっかで見たことあるけど、いまいち思い出せない役者さん。

 
 息子と共に警察署から逃げ遅れていたジョー・リンコン。マイケル・ペーニャ。

良い一般人ジョー

 最初、警察署に居るって事から、一人くらい犯罪者が逃げ遅れていて、トラブルが起きるみたいな展開を予想してて、こいつかな?って思ってたんだけど、そんなことなかった。とにかく良い奴だった。
 たまに見かける気がする顔。『ワールドトレードセンター』が印象に残ってるかな。この人もラテン系で、あんまり白人が活躍しないなって思った。アーロン・エッカートは白人だけど、一番活躍するミシェル姐さんもラテン系で、部下で目立つのも黒人だし。

 彼ら一般人市民は5人いて、大人二人以外はみんな子供なんだけど、ジョーの息子以外は全然目立たなかった。もっと護送中の民間人絡みのトラブルがあるかと思っていたけれど、そんなことはなかった。とても聞き分けの良い善良な一般市民でした。


 基本的にこの映画ら軍隊が未知のエイリアンと戦争をする話。
 エイリアンと戦う映画で全体を描こうとすると、『インディペンデンスデイ』みたいに、侵略から反撃まで基本戦闘機での戦いとかになって、空軍のお話になってしまうのだが、この映画はある部隊に焦点を絞って、最初は一般市民の避難誘導の仕事だったのが、防衛の仕事となり、救出、反撃までの軍隊の行動をリアルに描いたのが凄い良かった。いちいち偵察命じたり、敵本拠地に少数で潜入したり。歩兵と言うのが良い。生身で敵と戦う感じが良い。臨場感が良い。同じ様に焦点を絞ったもので、たまたま現場近くにいた一般市民視点で描いた『スカイライン』は戦いが無いし、エイリアンが攻めてきてる時に昼ドラやっちゃったりするから駄目だった。まぁそれ以上に駄目なところがたくさんあったんだけども。『宇宙戦争』は成功してたと思うし。歩兵が活躍できる戦場を作るって事で、ご都合主義な部分が出てきてしまうが、自分としては許容範囲内。
 このエイリアンたちは世界中で同時に侵略を始めてたから、他の国はどうなのか見てみたいという意見はわかるが、「それを描いてないからこの映画は駄目だ」みたいな意見が多くて、それはちょっと違うでしょと思う。映画の方向性が違うからね。

 あともう一つ、裏って程でもないけれど、多分現代の兵隊達が全力で戦争したら(敵が人間ではなく、容赦なく攻めてくるエイリアンなので出し惜しむ必要が無いし、大義もある。)どうなるかって言うシミュレーションをエンターテイメント化した方向性があると思う。今の時代、色んな銃火器がどんどん開発されている。でも、どんなに強力な兵器作ったりしてもそれを人間相手に試す事なんて無理だから、仮想敵にぶつけようって感じ。作ったら試したくなるもんね。ミサイルとかではなく、もっと個人的な身近な銃火器は特に。

 そして、敵エイリアンの強さが丁度良い。これがこの映画の要。人類を遥かに超えるテクノロジーとか何とか言ってたけど、どう見ても人類より少しだけ劣ったテクノロジーにしか見えない。エイリアン歩兵は、最初はやたら固くてなんか再生能力もあったみたいだけど、途中からアサルトライフル3,4発で死ぬモロさ。なのに特に防御服やシールドみたいなものは皆無。最初の方は屋根の上から待ち伏せかけたり、アクロバティックなことしてたんだけど、後半全くやらない。などおかしいところは多々ある。
 脳が極端に小さくて、司令に操られているとか、マクロスFのヴァジュラの設定にダダ被りしちゃっていたけど、それなのにラストの母船が墜落した後はちまちまと撤退してるんだよね。意思あるじゃんよ。生存本能かな?
 身体と一体化してるって言う個人兵装の攻撃力は童貞レニハムの足を撃ち抜いたけど、特になんとも無かったり、ヘルメットで止まったりと、普通の5.56mmのアサルトライフルよりも少し弱いくらいの威力しかない。「こいつらがどうやって戦車とか倒したんだろう??」って思ってたら出てきたエイリアンの遂行兵器はなんと手押し車式。

手押し車
手押し車2
敵の重火器

 ちょっと笑いました。一応自力で浮いてるらしいんだが……そういえば一つ不満があるとすればエイリアンのデザインかな。格好悪いよねwwただ、ラストのこいつらがちまちまと撤退していく姿は情けなくてちょっとかわいい笑
 肝心の威力も、

敵の重火器1
敵の重火器2
敵の重火器3
敵の重火器4
敵の重火器5

 どうやら8発くらいの小型ミサイルが飛び出す仕組みになってるみたいなんだけど、弱い。同じ大きさなら確実に人類の方が威力ある兵器作れそう。
 威力はこの程度だし、こいつらには防御って考えが無いのか、操作する兵士は丸見えだし、グレネード一発あればどうにかなりそう。ってかこうやって考えるとエイリアン側が圧倒的に不利で不憫になってくるな。

 エイリアン側の頼みの綱である無人航空機も、AT4一発で撃墜されたりするって事は、耐久力は人類側の航空機と大して変わらないと思うんだよな。攻撃力も結局実弾っぽいから、本当に人類にちょうど良い相手。どうやって最初の方勝ってたんだろうか……きっと奇襲+数が多かったとしか思えない。最初の、隕石にみせかけて敵の主要都市の湾にある軍艦に落下するぜ!攻撃以降の展開は、特になんにも考えてなかったんだろう。たぶんエイリアン側の指揮官は無能。
 隕石攻撃はかなり効果あったと思うんだけどな。

こんなところとびたくない1
こんなところとびたくない2

 こんなところヘリで飛びたくないww

 映画の中では何故か無かった、トレイラーとかで使われている、「昔UFOが来て撃ちまくったけど何の効果も無かったよ」って言う設定、あれは嘘ですね。多分ボロボロになって逃げ帰ったんだろ。現代になっても単純に打撃力で人類に勝ててないから。目的が資源確保のためらしいから、もしかしたら今回地球に来たのは単なる資源確保部隊で、実は本隊はもっと広域に攻撃できる兵器をもってたりするのかもしれないけど。

 あと、映画だから仕方ないんだけど、エイリアンの兵器の命中率がやたら悪い。『ロボコップ3』や『プレデター2』であった訓練してる警官隊の銃撃は当たらないのに、ジャンキーのろくに狙いもつけてない銃撃が当たるみたいな映画補正がここでは敵側が全然当たらないように補正されていて、部隊が実は割と損耗してなくて驚いた。ナンツ二等軍曹が一人で敵司令部を叩くぞ!って時に、部下が自分の意志でついていこうとする良いシーンで、「あれ?こんなに残ってたっけ??」って思ったのは自分だけじゃないはず。もっと片手が吹っ飛んだヤツとか、戦闘不能の兵士がいても良いと思うんだけど、あの時点で生きてた7人はみんな元気だったからな……。

 最後の、また戦場に戻るって言う描写は『ブラックホークダウン』とは似てるけど意味合いが全然違うよね。『ブラックホークダウン』では、フート軍曹が撤退戦で命からがら逃れてきているのに、「仲間がまだ戦っているから」って事で戦場に戻るのが凄い良いんだけど、今回のは敵が撤退戦で、こっちは追撃戦、掃討戦。しかも敵の弱点なんかが色々わかって、総反撃のときだし、今徹底的に敵を叩いておかないとすぐにも万単位で被害が拡大していく状況。云わばチャンスなのである。たぶん軍人だから放っておいても飯食って3時間後くらいには出撃命令が来ると思う。だから、悲壮感ありありな描き方してるけど、そうでもないよなぁって思った。ただ、休めって言われて休まずに出撃しちゃうのは、部隊を指揮する者としては問題あるよ。駄目だよ。

 殲滅戦、平行追撃、掃討戦

 司令船叩いたあと、あの人数でも追撃戦できて圧倒してたから、疲労してても大丈夫なのかもしれんけどさ、部下がかわいそうだろ(^^; ナンツ二等軍曹って多分ウォージャンキーなんだろうな。そこが良いんだけど。

 色々突っ込んで描きましたが、自分は大満足してます。こういうの見たかった。もう一回見たい。劇場で見たい。面白い。
 そして、もうあるらしいんだがFPSゲームがやりたい。M4、M203グレネードランチャー、M249、AT4が大活躍するし、敵の強さがちょうど良い、本当にFPS向きの素材です笑

 これ日本だとどうだろうってちょっと考えた。
 主要都市の湾に来るって事は、ピンポイントで東京湾に落下して来るんだよな。。。包囲はしやすいけど、最初の隕石攻撃で包囲破られるし、自衛隊の実戦力ってのがよくわからんし、何より今日本それどころじゃないし、日本に来たら日本オワタ\(^o^)/  としか考えられんなww

 
愛すべき名場面
○戦闘シーン。
○ナンツ二等軍曹が死なせてしまった部下の名前と番号を諳んじるシーン。
○ミシェル姐さんが大活躍するシーン全て。

愛すべき名台詞
○2-5!No退却!フーアー!

評価
★★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)


予告編↓

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  1. 2011/09/25(日) 20:01:34|
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スカイライン -征服-

 『クローバーフィールド』、『第9地区』、『インセプション』、『SUPER 8/スーパーエイト』などなど、最近はSFが熱い。傑作がたくさん生み出されている。『クローバーフィールド』を最近と言って良いのかは自分でもちょっと疑問だが、これから公開される『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』も『世界侵略:ロサンゼルス決戦』も滅茶苦茶楽しみである。絶対スクリーンで見る。そんな中、この『スカイライン -征服-』も、自分はその流れの一つだと思って、滅茶苦茶期待して見に行った。
 期待しなければよかったぜちくしょう。


邦題『スカイライン -征服-』
原題『Skyline』
2010/アメリカ/94分
監督 グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウス
出演 エリック・バルフォー、スコッティ・トンプソン、ドナルド・フェイソン、ブリタニー・ダニエル、クリスタル・リード、デイヴィッド・ザヤス

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 ロサンゼルスで成功した友人のテリーが主催するパーティに呼ばれたジャロッドと恋人のエレインは、テリーの恋人のキャンディスやデニースと共にパーティを楽しむが、パーティ後の早朝、謎の光と地響きに目を覚まし、そこでエイリアンの地球侵略を目撃する事になる。
 
 CGを宣伝文句にするだけあって、遠くのCGはそれなりに頑張っているが、近くのシーンとかだと『トランスフォーマー』とかの方がちゃんとしている気がするし、荒があるように見える。そしてその他のクオリティが軒並みに低い。スローモーションの使いどころとか酷くて、脚本・展開に無理がありすぎて、テンポがとても悪くて見ていて退屈してしまう。特に軍事アクション関係の描写は酷い。構成も失敗していて、「一日目、二日目、三日目」と言うやり方をするならもっとドキュメンタリータッチにして7日目くらいまでやった方が面白くなったと思う。物凄い中途半端。そして観ていて途中で気付く。ああ、「これはCGだけ頑張った自主映画なんだ」と。監督のグレッグ・ストラウスとコリン・ストラウスのストラウスブラザーズは、元々CG系の編集技術者だったらしい。まさにそういう人が撮った自主映画。この設定の映画を限られた場所でやるには無理があるよなぁ。。。一言で言ってしまうと、出来の悪い『宇宙戦争』。ラストの展開がちょっと進撃の巨人。全体的にもったいない。

パーティ

 主人公達。メインキャラもう一人女がいる。みんなそんなに有名な役者じゃないらしい。
 主人公たちはホテルの一室で事件に遭遇するんだが、それまでの無駄な過程がダラダラと長い。遭遇するまでの1日目をわざとダラダラと描く手法ってのはあるとは思うんだけど、この映画はなんでか全然ワクワクしなかった。最初に遭遇の瞬間をちょっと見せて、それから時間を戻してその遭遇の瞬間まで戻るんだけど、そこまでの会話とかが特に面白いもんでもなくて、「こんな昼ドラいらねえからさっさとエイリアンを見せろ」と思ってしまった。退屈。

ザヤス

 ちなみに左にいるのが途中からパーティメンバーに入るホテルマンのおっさんなんだが、デビット・ザヤスさん。『エクスペンダブルス』の将軍でした。この人だけ知ってた。

 遭遇からの展開が本当におかしくて、基本的にこの人たちはパーティの部屋から出ない。低予算映画によくあることだけど、この設定の物語だとその行動が不自然すぎて見てられない。警察に一度電話しただけで他の軍隊や病院などには全然連絡をとろうとしない。外に危険があるってわかってるのにいつまでも軽装なままで身を守ろうとしない。緊急事態だっていうのにホテルの他の人を探そうとすらしない。回りに高い建物が無くてまず狙われそうなのに全然壊されたりしてなかったから、普通に考えて絶対に数十人は残ってるいるはずなんだが……。車で出ようとして失敗するシーンも、外が危険だってわかってるのに無用心過ぎるだろ。ありえない展開ばかりが続く。
 途中参加のホテルマンも、軍隊が普通にいて、ヘリも飛んでて戦闘機も無人機も飛んでるので、別に世界の終わり感が全然出せてなかったので、諦めるのおかしいと思う。絶対無い。

こんな情報が出るシーンあったか?

 予告編にはあったんだけど、こんな世界全体がヤバイですみたいな情報出るシーンあったっけ???

 軍隊が出てくる展開も無茶苦茶。無人機が率先して出てくるのは良い。が、途中からF/A18とか飛んでた。光見たらもってかれちゃうのに有人機で戦えるのか??戦い方としても、目標があんだけ低空に、しかもほとんど動かずにいてくれるんなら、あんなバカ正直に正面から戦うんじゃなくて、まず長距離からミサイル撃つなり、高高度から爆撃するなり、色々やり方ってもんがあると思うの。素人の自分でも思う。さらに不自然に1,2分隊だけホテルの屋上に降ろされた歩兵。訳わからん。あんなん死ねって言われてるのと一緒じゃねえか。何しに来させたの?偵察なら絶対もっと良い方法あると思うんだけど、だいたいあんなに高い建物が少ない開けた場所で、ホテルの屋上から何を見るんだかわからんて。全然制空権取ってないのにヘリはほいほい来るし。

ヘリ来ないよ

 まあやられちゃうんですけど、『ブラックホークダウン』では危険だからヘリの着陸許可出なかったんだけどな……。こんな明らかな交戦地域で……。


 エイリアンの描写も、いまいち強さがご都合主義というか、クソ弱かったり、クソ強かったり、全然一定してない。当たり所ってのはあるんだろうけど、拳銃でびくともしないのを殴って殺すってのは……こういう現代での未知の物体に侵略されるSFアクションの肝は、現在の通常の兵器などで対抗した場合、どの程度効果があるかをどこまでリアリティを以って描けるかだと思う。『第9地区』や『トランスフォーマー』はこれらを上手くやって大成功してると思う。『世界侵略:ロサンゼルス決戦』なんかはそれをガンガンに突き詰めたものを作るぞ!って言ってるような作品だ。そこが面白くないと、全部駄目になるよね。
 エイリアンのデザインは、『マトリックス』の二番煎じというか、触手系の有機的なエイリアン。
 でかい戦艦みたいのは、気のせいか大きさが一定してないような……

なんか大きさが他のシーンと違う気がするんだが

 上と下の画像のやつって別の戦艦なのかな?上の画像に写ってるホテルの大きさを考えたら、上の画像の戦艦は異常な大きさな気がする。。。

大きさ

 どうなんだろ。

 考え直してみてやっぱり色々と中途半端だし、アクションの撮り方もいまいちでとりあえず直感的にも楽しめなかった作品。残念。ラストを斬新と取れるかどうかってのはある気がする。自分は特に斬新と思えず、楽しめなかった。

 ちょっと特殊だけどドキュメンタリータッチ方向では『第9地区』
 一般人視点の侵略を描く方向では『宇宙戦争』
 その間に『クローバーフィールド』があったりする。
 軍隊に重きを置いた作品として『ロサンゼルス決戦』があるんだと思う。
 ここら辺のジャンルはだいぶ開拓されたと思う。


愛すべき名場面
特になし

愛すべき名台詞
なし

評価
★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)


予告編↓

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  1. 2011/07/17(日) 21:04:28|
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マイ・ブラザー

 ずっと見たかったんだけどタイミング逃して劇場には見にいけなかった作品。戦争が人を変えてしまう系の作品は好きです。


邦題『マイ・ブラザー』
原題『Brothers』
2009/アメリカ/104分
監督 ジム・シェリダン
出演 トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマン、サム・シェパード

ぽs

 優秀な軍人であるサムは愛する妻グレースと二人の娘に恵まれ、幸せな家庭を築いていた。しかし彼の弟トミーはサムとは反対に良く出来た人物とは言えず、銀行強盗をして刑務所に入っていた。ある日トミーが出所する事になり、サムが迎えに行き、グレースと二人の娘、サムとトミーの両親と共に食事をするが、厳格な父親であるハンクはその場でもサムとトミーを比べ、ハンクとトミーは喧嘩をしてしまう。そんな中、サムは戦場へ行かなければならなくなり、国を後にする。そしてしばらくしてグレースはサムが戦死したとの報を受け、トミーもそれを聞きショックを受ける。トミーはいなくなったサムの代わりにグレースを元気付け、娘たちとも次第に仲良くなり、真面目な生活をするようになり家族の支えになり始める。そんな中、奇跡的な生還を果たしたサムだったが、サムは戦場での過酷な体験により別人のようになってしまい、癒されないサムはやがて家族を信じられなくなり、トミーとグレースの仲を疑い、事件を起こしてしまう。

 戦地での過酷な体験のため、人が変わったようになってしまい、ホームに戻っても家族との正常な生活に戻れなくなってしまったある軍人とその兄弟、家族のお話。自分にとってとても興味のあるテーマで、東京の映画館行って見ようと思ってたけど、タイミングが合わず見逃してしまい、DVDにて鑑賞。期待したものとちょっと違ったものではあったけど、クライマックスはやはり良かった。ただ、とにかく全体的にポップなのが駄目。こういうものにどうしてポップさを入れてしまったんだろうか。


 主人公の一人、過酷な体験をする軍人のサム。トビー・マグワイア。

トビー

 戦地にて敵の捕虜となり、生き残るために部下を殴り殺してしまう。その後、奇跡的に救出されたが、そのために
 スパイダーマンしかイメージがないトビー・マグワイアだが、熱演。ってか鬼気迫る怪演。見事に狂気を帯びてた。この人こんなに演技上手かったんだって正直見直した。前半とても人の良い顔をしてるサムが、

トビー2

 捕虜生活を過ごすうちに、こんな険しい表情に。そして帰ってきても彼が抱えた罪は全く消えず、むしろ家族と上手く接する事ができずに孤独に苛まれ、疑心暗鬼になり、爆発してこうなる。

キレ

 「人が違った様な」っていうイメージを見事に体現していたと思う。凄まじい。実際このトビー・マグワイアだけでもこの映画に見る価値があったと思っちゃった。
 軍人としてはちょっと線が細すぎるのが難点。なんかベジタリアンらしいね。


タイトル的にももう一人の主人公、トミー。ジェイク・ギレンホール。

ジェイク

 過去に銀行強盗を犯し、刑務所に入っていた弟。兄のその優秀さと、親から何かと比べられてしまうことでコンプレックスも多少ある。兄の死の報を受け、悲しみに暮れる兄の妻グレースとその二人の娘たちを支えていくうちに人間としてしっかりしていく。
 ジェイクってこういうやさぐれたというか、くすぶってる感じのアンちゃんの演技が結構ハマるだなぁとちょっと感心した。体格では完全にトビーよりジェイクの方が軍人って感じがする。ステロイド疑惑出てるけど(^^;
 
 優秀な兄と劣等生な弟の兄弟だが、この二人はバランスが取れているというか、仲が良い。

二人

 以前から巷では似てると言われていたらしいが、自分としてはトビーはオーランド・ブルームに似てると思ったんだが……

 トビー・マグワイア

トビー

 『ブラック・ホーク・ダウン』のオーランド・ブルーム

オーリー4

 『ジャーヘッド』のジェイク・ギレンホール

ジェイクジャーヘッド

 ジャーヘッド(海兵隊カット)にすると皆似てるだけかもしれませんね笑
 まぁジャーヘッドにしても似てない人は似てないけども。
 『処刑人Ⅱ』のロミオ役だったクリフトン・コリンズ・Jr

ロミオ

 サムの上司として出てくる。が、最初誰だかわからなくて、言われて気づいた。他の皆と似てないどころか本人かどうかもわからんかった笑 


 この物語の裏主人公とも言える、サムの妻、グレース。ナタリー・ポートマン。

ナタリー

 サムの死をきっかけにトミーと仲良くなり、娘たちもトミーを慕うようになるが、その状況を奇跡的に生還したサムに疑われ、それでもサムを信じようとする健気な妻。
 綺麗過ぎるわ。美人なのがネタになっちゃったのか、作中でも何度も美人とか言われてるし、しかも凄い良い人。夫を支える理想の妻。こんな人が奥さんで、長く離れている間に仲良くなかった人と仲良くなっちゃったらそりゃ夫は気が気で無いかもしれんね(^^; ナタリー・ポートマンは演技も凄い熱心だし、顔も良いし、特に悪い噂聞かないし、なんか世界トップの女優って感じになったな。『レオン』の頃から輝いていたけど、ここまでになるとは考えられなかった。ちなみに、自分はあんまり日本の女優に興味が無いと言うか、芸能人に疎いので、「好みの女性のタイプは?」と聞かれるとだいたいナタリー・ポートマンと答えています笑


 サムとトミーの父親のハンク。サム・シェパード。

サム

 元軍人で、優等生のサムと劣等生のトミーを事あるごとに比べてしまい、トミーとは犬猿の仲になっている。この人が悪いっちゃ悪いが、後半では割と和解するのが良かった。
 サム・シェパードはこういう元軍人とかの役が良いよね。役柄固定されちゃってる気がするけど。

 あと、画像は無いんだけど、メインキャラに二人の娘がいて、その娘の存在は現在の状況に残酷にも素直な言葉を漏らしてしまう存在としてかなり大事。娘と、妻、家族のために部下を殺してまで生き延びて帰ってきたのに、上手く娘達と付き合えないサムの姿は悲しかった。


 戦争の体験というものは今の平和なアメリカの一般家庭からすれば、それは戦いの為に日々訓練し、備えている軍人であっても例外無くトップレベルの非日常の暴力体験であり、目の前で簡単に人が死に、自分の命も危険にさらされている状況下のストレスというモノは半端無い。簡単に人を変えてしまう程の強烈なパワーがある。それを受けた人間がどうなるかがテーマになってるものだと思ったのだけれど、時代設定のせいか、サムが体験した状況はただの戦争体験ではなく、そのなかでも極端に特殊な体験であり、ちょっと思っていたのと違うなあと思っていた。自分が思っていたのは「家族の下へ生きて帰るために、敵国の人間にも家族がいることを知りながらも残虐な行為を行い殺し続け、どうにか帰還する」というもので、「敵国の捕虜となってしまって成り行き上同輩である部下を殺す事を要求され、家族の下へ生きて帰るためにそれを実行してしまう」と言うのは、より苛烈な体験であり悲劇性と事件性は増すが、一般的な戦争体験とは言えないと思うし、そのために「戦争」と言うものの中心から少しずれている気がする。なんか違うなと言う印象。まぁ戦争ってとても広い言葉だから、戦争体験もそりゃ広い意味を持つか。
 そして個人的にはタイトルを『brothers』とするよりも、兄弟を含めた『family』にすべきだったかなと思う。確かにトミーとの絡みが重要な話になってるが、それ以上にサムは家族のために生きて帰ってきた訳なので。

 この映画の核となるサムとトミー、サムとグレース、トミーとグレースのそれぞれのシーンの役者の演技が非常に良いだけに、その他のシーンがやたらポップで今風のPVみたいな感じになっちゃってるのが残念。サムが狂乱するクライマックスのシーンももうちょっと長く見たいと思ってしまうくらい短く感じてしまったので、全体にその他のシーンのポップさが侵食しちゃってる感じがある。バランスが悪い。

 サムの紹介のところにも書いたが、トビー・マグワイアの演技だけでも見る価値はあるし、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマンもかなりの良配役ではある。ラストのトビーとナタリーの演技も凄い良い。スザンネ・ビア監督のデンマーク映画『ある愛の風景』のリメイクと言う事だが、元もこういう脚本なのかな?戦争モノと言うよりは家族モノだと思った。


愛すべき名場面
○クライマックスとラストシーン。

愛すべき名台詞
なし

評価
★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


マイ・ブラザー [DVD]マイ・ブラザー [DVD]
(2011/02/02)
トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール 他

商品詳細を見る

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  1. 2011/06/20(月) 15:51:21|
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暴走特急

 このブログには何かが足りないと感じていた。
 主に自分の愛すべき映画について語るブログ。ジャッキー、ジェット・リー、香港ノワール、WWEレスラーが出てるアクション映画……そうだ。セガール映画を扱ってないんだ。足りなかったのはセガール分だ。セガール映画無くして成川ジローは成り立たない。忘れてた。セガールが足りないんだ!
 という訳でセガール映画第一弾は、セガール映画の中で自分が一番多く見た名作『暴走特急』です。

邦題『暴走特急』
原題『Under Siege 2: Dark Territory』
1995/アメリカ/99分
監督 ジェフ・マーフィー
出演 スティーヴン・セガール、エリック・ボゴシアン、キャサリン・ハイグル、モリス・チェストナット、エヴェレット・マッギル、アンディ・ロマーノ、カートウッド・スミス、デイル・ダイ、ピーター・グリーン

ポ

 海軍を退役し、レストランのオーナー兼シェフになっていたケイシー・ライバックは長年疎遠であった姪のサラと関係修復のために北アメリカ大陸横断の豪華列車旅行を企画する。二人は乗り込み、ライバックはサラのために食堂車でケーキを作っていると、突如その列車を衛星兵器を持ちアメリカ国防省を脅すテロリストグループに占拠されてしまう。どうにか難を逃れたライバックは列車を取り返すため、単身テロリストグループに挑んでいく。

 原題を見てもらえればわかるが、この映画は『沈黙の戦艦』という邦題で有名な『Under Siege』の続編である。そちらもかなり面白いが、自分が初めてセガールを見て、セガールにはまった映画がこの『暴走特急』なので、こちらを先に紹介させていただく。
 今現在セガール映画といえばどれもこれも日本では劇場では見れずDVDスルーのどうしようもないB級アクションばかりだが、90年台のセガール映画はアメリカでも日本でも注目されていたし、A級でもB級でもない、セガールアクションというジャンルを開拓した新しいものだった。この『暴走特急』も舞台となる列車も活かしてるし、セガールアクションも活きてる傑作である。

 とりあえずまずはそのスティーブン・セガールと言う人物について説明しておこう。
 スティーブン・セガール。

ライバック

 精悍で東洋的な顔立ちのこの男は見た目どおり普通じゃない。アメリカ人でありながら合気道7段の腕前を持ち、他にも剣道、空手、太極拳など、様々な武道に精通し、英語と関西弁を操るナイスガイである。
 セガールの太極拳指導時のビデオ↓



 映画の中でもその武術の腕前は効果的に披露されていて、敵の手首や首の骨を簡単にへし折り、敵のボスまでも無傷のまま屠る。主人公が圧倒的に強い格闘アクションは少しジェット・リーのアクションに通じるものがあるが、どう考えてもセガールの方が人知を超えた強さを持っている。映画の中でも外でも強すぎて強すぎて、セガールは元CIA職員であるという噂まで流れた。自分も最初はそれを信じていたが、結局デマであったらしい。とりあえず最強の親父といえばこの人である。セガールの無敵っぷりを端的に表したわかりやすい画像がこれ↓

セガール

 そしてセガールの無敵っぷりを端的に表した、アメリカのマウンテンデューのCMも彼を語る上で外す事はできない。↓



 もはやネタにされるほどの無敵っぷりである。ケイシー・ライバック(セガール)vs黄飛鴻(ジェット・リー)なんてのはとても見てみたい。
 なお、セガール自身映画で使う銃器にはこだわりがあるらしく、大体の場合使用する拳銃はガバメントである。(ちなみに今年はガバメントの100周年である)大好きらしく、プライベートでも家に相当の数のコレクションがあるとか。ガバメントファンとしてはとても羨ましい。。。ってかプライベートと言うか、もう20年以上アクション俳優をやりながら警察官もやっているらしく、アメリカのルイジアナ州ジェファーソン郡の正式な保安官代理であるらしい……この人本当に人間か?(^^;
 最近は流石にもう年で、大分太ってしまってスタント使いまくりで自分ではアクションやらなくなってしまったし、製作現場での自己中心的な振る舞いや女関係の悪い噂ばかり聞くのだが、90年代の彼は紛れもないアクションスターだった。
 ちなみに息子の剣太郎・セガール、娘の藤谷文子、ともに役者である。剣太郎の方は引退しているらしいが……
剣太郎セガール↓
kentaro011.jpg
藤谷文子↓
藤

 美男美女。イケメン一家だな。離婚してるらしいけど。

 そのセガールが憑依したような、これぞセガールって言うキャラクターがこの映画、及び前作『沈黙の戦艦』の主人公、ケイシー・ライバック。

ケイシー・ライバック

 元海軍特殊部隊の教官で退役してレストランのシェフをやってる男。このケイシー・ライバックが主人公のシリーズは二つだけなのだが、何が凄いって敵のテロリスト達がケイシー・ライバックの事を知っていて、そいつが近くにいると知ってびびるというところ。前作では敵のボスがちょっと知ってるくらいだったが、今回は敵のボスは愚か、テロリストたち皆知ってる。しかもそのテロリストが「軍にいたとき、俺の教官だった」とか言い出す始末wwww文章で説明するのもアレだから、もう見てください。自分がVHSに撮ったのをキャプチャーしたんで。最初に「撃たれたけど貫通したからこんなの撃たれたうちに入らないよ」と言う凄まじいエピソードも入ってますが、とりあえずどうぞ。



 テロリスト達が尋常じゃねえ騒ぎwwwテロリスト涙目wwwwどんだけ名前が知れてるんだよライバックwwwww「軍で俺の教官だった」っておいwwwwwwwだがそれが良い!!
 テロリストたちが名前を聞いただけでびびる主人公なんてはっきり言って他にいません。流石。
 ちなみに自分はセガールの吹き替えといえば大塚明夫だと思います。DVDでは違うのが惜しい。


 そんな最強の親父、ケイシー・ライバックと敵対することになる死亡フラグなテロリスト達がこちら。
 テロリストグループのリーダー、ベン。エヴェレット・マッギル。

エヴェレット・マッギル

 列車を占拠するテロリスト達のリーダーであり、ならず者達を力で従わせる確かな実力を持っているっぽいが、上に張ったテロリスト涙目動画にもあるとおり、ケイシー・ライバックは怖い。
 なんでもクリント・イーストウッド監督の『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』と言う映画の役で有名な人らしい。確かに迫力はある。しかしまぁどんな名優でもセガール映画に敵役として登場したからには「かわいそう」と言う印象しか残らず、ろくな殺され方はしないんですけどね笑 この人を倒した後の決め台詞「キッチンで負けた事はないんだ」はマジ名言!!
 ちなみに声は若本規夫の吹き替えがとてもあっていると思う。DVD版では違うんだけどね。


 部下の1人にはピーター・グリーンがいます。

ピーター・グリーン

 中々覚えやすい顔をしている彼。たぶん『マスク』の悪役として有名なのかな。自分に取ってはたまに出てくる名物悪役というか、この人が出てくるとちょっと嬉しくなる笑 この作品だけでなくマイケル・パレ主演のB級アクション映画『バニシング・ヒーロー』で主人公の幼馴染的な敵役演じたり、『パルプ・フィクション』でブッチ(ブルース・ウィリス)とマーセルス(ヴィング・レイムス)を監禁する変態警官ゼッドだったり、『ユージュアル・サスペクツ』や『ブルー・ストリーク』などにも出てる。ホント忘れた頃に出てくる人。良い顔してるよね。ただ、この映画の中ではやられ方がトップレベルに悲惨。


 テロリスト達を雇った黒幕のトラヴィス・デイン。エリック・ボゴシアン。

エリック・ボゴシアン

 元CIAの研究者で、この人が開発したシステムにより完成した、地震を起こさせる特殊粒子ビーム兵器搭載の監視衛星「ブレイザー1」のコントロールを、性格に難があるとして自分を首にしたCIAから奪い、ペンタゴンに喧嘩を売る。自殺を偽装して姿をくらまし、今回の計画を実行したのだが、いかんせん運が悪かった。まさかケイシー・ライバックさんが旅行中の電車だったとは……ってか、別にこれ電車乗っ取る必要無かったんじゃね???いや、ほんとに。まぁ物語の都合ってものがあるんだろうけどさ……。
 役者の人、面白い名前してるけど、この映画以外では見たこと無いです。この映画何度も見てるから顔覚えちゃってるけども(^^;


 一応セガール側のキャラクターも数人いる。
 セガールが守るべき存在、姪のサラ・ライバック。キャサリン・ハイグル。

キャサリン・ハイグル

 ケイシー・ライバックの姪で、この人の親父さんとケイシーはあまり仲が良くなかったらしく、関係は良くない。ライバックの血を継いでいるからか、気が強く、テロリストにも物怖じしないし、合気道の技も使える。この子との関係の修復を望んだからライバックがこの列車に乗った。と言う事は、この人の親父さんとケイシーの仲が良くなかったからアメリカが救われた事になる。良かった良かった笑
 自分は全然知らないんだけど、この人は今かなり有名な女優であるらしい。美人……なのか……?


 姪のサラにちょっかいを出すポーターのボビー・ザックス。モリス・チェストナット。

モリス・チェストナット

 やっぱりアクション映画には調子の良い黒人キャラが必要ですよね!その点このボビーはかなり良いキャラ。かなり美味しい役回り。理想的。
 この人も今それなりに活躍できてる役者なんだね。『奪還 DAKKAN アルカトラズ』でセガールと再共演してるし、ホアキン・フェニックス、ジョン・トラボルタ主演の消防士モノの『炎のメモリアル』やドゥエイン・ジョンソン主演のコメディ『ゲーム・プラン』などにちゃんとしたメインのキャラで出てたみたい。それらは全部見たんだけど、全然気付きませんでした。
 この人がサラに合気道の技をかけられるシーンは、後々の伏線にもなっていて良い。

合気道

 少林寺拳法で言う送り小手に近い技。かなり簡単な技だけど威力は抜群で、実際この技は女性が男性を簡単に制することが出来る。やりすぎると簡単に折れる。良い護身術だと思う。一時期自分の通っていた小学校で流行りました。


 前作から引き続き登場のベイツ提督。アンディ・ロマーノ。

アンディ・ロマーノ

 ケイシー・ライバックの良き理解者であり、上官。ってか提督っつったら上官どころの騒ぎではないが、ベイツ提督はその列車にライバックが乗ってると聞いたら「なんとかなるかもしれない」とか言い出す。流石ライバック!
 

 セガール=ライバックの凄さばかり紹介して内容に関して触れてない気もするが、この映画の内容はかなりちゃんとした所謂王道なモノ。占拠されてしまった列車に運よく隠れる事ができた主人公が敵テロリストを1人ずつ倒し、最終的に皆を救う。前作では列車の部分が戦艦だっただけ。中二病と呼ばれる妄想にある、「学校がテロリストに占拠されて~」とほとんど同じものだ。男の子が嫌いなわけが無い話なのである。その上舞台とした列車を上手く使っていて、列車の上を歩いたり、列車に飛び乗ったり、列車が爆発したり、列車を使ってできることは大体やっていて、本当に良く考えて作ったなと思う。見事にツボを抑えている。それにセガールアクションが乗っかって、セガールがテロリストの骨を折ったり、撃ち殺したり、食堂車にある材料で爆弾作ったり、謎の動きで敵のナイフを制したり、ガンアクションと格闘アクションのバランスも良く、ある意味パーフェクトなアクション映画になっている。音楽も良い。衛星兵器関連になると、隣を飛んでるF117を撃ち落したら地震起きるんじゃねえの?とか、まぁ色々突っ込みどころは出てくるがそれはご愛嬌。

 正直、けなすところが無いくらい面白い作品。セガール映画は結構見ている(最近のはあまり見てないが)が、おそらくこの『暴走特急』がベスト。前作の『沈黙の戦艦』もベスト3に入る出来なので、セガール映画を見てみたいという人にはまずこの2本をお勧めすべき。セガールの漢っぷりにはまってしまう事間違い無し!

 まだまだセガールが動ける人だったら、このケイシー・ライバックシリーズをもう一本撮って欲しいところだったが……それはもう適わないか。

 この映画を「古い」と言ってしまうのはとても抵抗があるのだが、もう15年も前のアクション映画。それでも今のアクション映画に劣る事の無い古き良き90年代アクションの忘れてはならない傑作。個人的にはアクション映画史に残ると思うんだが、どうなんだろう。あのテロリスト達がびびるシーンだけでも見る価値はある!自分の大好きなセガール映画の中でも大好きな一本です。コレ無しに自分の映画遍歴は語れない!



愛すべき名場面
○セガールが戦うシーン全般
○撃たれたけど無傷なシーン
○テロリスト達がびびるシーン
○ベンとの一騎打ち(謎の動き)
○セガール流衛星兵器の止め方
○ヘリを乗っ取るボビー

愛すべき名台詞
○肩を撃たれての会話
ボビー「撃たれたのかい?(You been shot?)」
ケイシー「大したことは無い。かすっただけだ。この程度の事じゃ、撃たれたとは言わない。(No, there's no bullet. No bullet in here. You think this is "been shot"? This ain't it.)」
 貫通してるから、撃たれた事にはならないって、どんだけ超人なんだよ!

○テロリスト達の会話
デイン「ライバックの戦術かぁ?("Ryback's tactics".)」
ベン 「ライバックだぁ?(Ryback?)」
デイン「そう書いてある。ライバック」
テロA「あのケイシー・ライバックかよっ!(Casey-fucking-Ryback?)」
ピーター「やばいぞこりゃあ……(Jesus christ.)」
デイン「誰だいそのケイシー・ライバックって?(Who's Casey-fucking-Ryback?)」
ベン 「元海軍のSEAL(特殊部隊)で隊長をしていた、対テロ戦闘のプロだ(Casey Ryback's a former SEAL team captain, a counter-terrorist expert.)」
ピーター「軍で俺の教官だった……(He was my instructor.)」
テロA「プロ中のプロだよ(He's the best.)」
 敵にベストって言われちゃうライバック。流石。

○助けておじさん
○キッチンで負けた事は無いんだ。(Nobody beats me in the kitchen.)
 彼こそ最強のシェフである。

評価
★★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


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個人的セガール映画ランキング
1位 暴走特急
2位 沈黙の戦艦
2位 DENGEKI 電撃
4位 グリマーマン
4位 刑事ニコ 法の死角
4位 死の標的
7位 ハード・トゥ・キル
7位 沈黙の聖戦
7位 イントゥ・ザ・サン
10位 沈黙の要塞
10位 沈黙の追撃
12位 沈黙の断崖
12位 沈黙の陰謀
12位 ティッカー(沈黙のテロリスト)
12位 沈黙の標的
16位 ICHIGEKI
16位 奪還 DAKKAN -アルカトラズ-
(主演作でないエグゼクティブ・デシジョンとかマチェーテは除外)

 多分これが自分の見たセガール映画の全部だと思う。結末はみんなだいたい一緒だけど、内容は割と覚えてるよ。

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2011/03/20(日) 22:07:15|
  2. 映画-洋画
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成川ジロー

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暴力は嫌い。
お酒も嫌い。
女性に弱い。
お金は無い。
誠意はある。

評価は
★=1
☆=0,5
五つ星=★★★★★が最高評価です。

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