成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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孫文の義士団

 かなり久しぶりに香港映画を劇場で見る機会に恵まれた。『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』以来。正直香港映画にも餓えていた頃だったので、かなり期待していった。しかも自分の好きなドニー・イェン、レオン・ライが出る。ハードルは上がりまくる。しかし、それでもなお滅茶苦茶楽しめました。素晴らしかった!劇場で見れて本当に良かった!


邦題『孫文の義士団』
原題『十月圍城』英題『Bodyguards and Assassins』
2009/香港・中国/138分
監督 テディ・チャン
出演 ワン・シュエチー、レオン・カーフェイ、フー・ジュン、ニコラス・ツェー、ドニー・イェン、ファン・ビンビン、ワン・ポーチエ、レオン・ライ、クリス・リー、メンケ・バータル、カン・リー、エリック・ツァン、サイモン・ヤム、ジャッキー・チュン

sonbun_no_gishidan.jpg

 清朝末期の香港、熱心に民主化を唱える、新聞社の社長で活動家のシャオバイの元に、日本から孫文が来て重要な会談をすると言う情報が入る。その情報を得た清朝側は孫文を暗殺するために、500人もの刺客を送り込む。シャオバイは協力者の商人、リー・ユータンに相談し、どうにか護衛団を結成し、孫文が香港で会談をしている間の1時間を、命を賭けて稼ぐ事を決意する。

 お話としては凄い単純。清朝の放った刺客たちから、孫文を守るために戦う話。邦画で例えると『十三人の刺客』の立場が逆になったもの。だが、この映画の持つパワーは『十三人の刺客』に勝るとも劣らず、それでいて香港映画独特の味も兼ね揃えていて、もろ自分好みの傑作となっている。ツボをついている。とりあえず、その500人の刺客から孫文を守る義士たちを含めたメインキャラクター達を紹介。


 孫文を守るために護衛団を組織する新聞社の社長、チェン・シャオバイ。レオン・カーフェイ。

カーフェイ

 中国の民主化を夢見て、革命思想を持つ後輩を育ててきた活動家。自身に戦闘力は無いが、志は誰よりも高く、戦闘に常に先頭に立って孫文の会談の1時間を稼ぐ。
 今まで自分が見てきたジョニー・トー監督作品の悪役のレオン・カーフェイはいつも狂気を内に秘めたりした怖い人間だったので、こういう弱くて焦りまくってて頑張るレオン・カーフェイは初めてかもしれない。新鮮だった。こういうキャラでも良い味出してる!


 シャオバイの活動のスポンサーである、豪商のリー・ユーバイ。ワン・シュエチー。

ワン・シュエチー

 子を思うゆえにシャオバイの活動を聞くことなく、ただお金を出すだけという立場に甘んじていたが、息子が革命を求めている事と、シャオバイの革命に命を賭けている姿に心を動かされ、シャオバイ不在の一時期に護衛団の指揮を執る。自身に武術の心得は無いが、その人柄で多くの義士が護衛に参加する事になる、護衛団の影の立役者。
 今回の作品で初めて見る役者さんだったが、とても味がある。良い役者だと思った。特に良かったのが主人であるユータン自ら料理を作り、使用人を含めた家族に振舞う、食事のシーン。その光景を見つめる眼差しはやばかった。この人凄い。

 この映画にはドニー・イェン、レオン・ライ、フー・ジュン、エリック・ツァンなどの業界トップクラスの大物からニコラス・ツェー、クリス・リー、ファン・ビンビンなどの若手スターがたくさん出演している、いわば群像劇の様なものであるが、その中でも実質主人公ポジションにいるのは誰なのかと言えば、この二人。アクションスターや、イケメン、綺麗どころ、ポップシンガーなどを押しのけて主人公はこの二人の地味なおっさんなのである。だが、それが良い。それが本当に良い!!

 この映画は前半1時間がドラマで、後半1時間がまるまるアクションと言うような構成になっているのだが、前半1時間の話の中心はこの二人。実はこの映画の自分の期待はドニー・イェンのアクションとレオン・ライの格好良さだった。にも関わらず、前半この二人にどんどん引き込まれてしまった。腕っ節が強い訳でもないこの二人。ただ、かなり良い人間なのはわかる。だからこそ、それぞれの会話が良い。敵のボスと論争したり、作戦会議をしたり、強そうな人を仲間に引き込んだり、若君とのドラマがあったり、息子とのドラマがあったり、警察署長とのドラマがあったり、人力車の使用人とのドラマがあったり。自分でもなんで見ていて飽きないのか、理屈ではさっぱりわからない。この妙味は体験しないとわからないんですね。そうやって魅せれるこの二人も演出も凄いです。
 

 この二人が組織する護衛団ですが、そのメインキャラのほとんどが孫文の革命にあまり興味が無い。だがそこが本当に良い。各々が自分の思いで命を賭けて戦いの地に赴いている。誰を守るための戦いなのかわかってない人もいる。明確に孫文の革命を望んで、志を高く持って参加しているのは、リー・ユータンの息子のリー・チョングワンのみ。

 リー・チョングワン。演じているのはワン・ポーチエ。

ぼっちゃん

 まだ若いが、決定していた留学を取り止め、命を賭けて孫文の影武者を引き受ける義士。
 初めて見る役者。誰かに似ている気がするが……その青臭さも含め、凄い良い演技をしていたと思う。この坊ちゃんとニコラス・ツェー演じる使用人のアスーの友情にも泣いてしまった。詳しくは後述。

 この人以外はそれぞれの理由で戦いに赴いている。孫文よりも、革命よりも、大事だと思うもののために。

 結婚の世話をしてくれた主人であるリー・ユータンと、年の近い友人でもあるリー・チョングワンへの忠義のために、誰を守るかもよくわからないまま二人を信じて戦う、人力車の車夫、ニコラス・ツェー。

ニコラス

 リー・ユータン専属の人力車の車夫で、特に重要な役に見えませんが、もしかしたら今回一番良い働きをしていたのはこの役かもしれない。「喧嘩は得意です」みたいな台詞はあるけど、特に強いわけじゃなく、ただただ足に自信があり、孫文を運ぶ人力車の最後の砦として身を挺して孫文を守る。
 いつもはそのルックスを生かしたイケメンの役ですが、今回は顔に傷の特殊メイクをして、ちょっと変な顔をしている。そして特に格好良いアクションがある訳でもないが、凄い演技が良い。ニコラス・ツェーってこんなに良かったか!?とびっくりするくらい。結婚を主人に頼むシーン、写真を撮るシーン、海辺にて婚約したアーチュンと束の間の幸せを満悦するシーン、どれも素晴らしいです。


 賭博好きで身を滅ぼしていたが、子供のために戦う事を決意した警官シェン・チョンヤン。ドニー・イェン。

ドニー

 賭博のための金を求めて裏でスパイ活動を行ったりする堕落した警官。元妻のユエルはユータンの後妻。堕落していたが持っている実力はかなりのモノで、ユエルにユエルとチョンヤンの間の子供のためにユータンを守るように頼まれ、それまでの駄目な自分と決別し、命を賭けて戦う。
 ドニーの兄貴だ!我らがドニー・イェンだ!!!劇場で見たのは『HERO』以来か。この人の凄まじいアクションを劇場で見れて自分は幸せです。この人の説明は長くなりますので、詳しくはこのページの最後の、追伸の部分でやります。語るべき事がたくさんあります。とりあえず現代最高のアクションスターの一人です。この作品では清朝末期の香港を再現したセットで見事なパルクールアクションを見せてくれたりする。

ドニー2

 この雑踏を飛び越えていくのは格好良くて面白い、良いアイディア。パンフによると、日本のアクションの第一人者でドニー・イェンのマブダチの谷垣氏の提案であるらしい。俺もやりたい!!
 そしてリアル格闘家のカン・リーとの戦いは総合格闘技の動きを取り入れたアクションで、まさに死闘。もう映画の中で多少浮いちゃってる程の濃くて熱いアクションを見せてくれます!
 また、この映画では最近はあまり見られなかったコミカルだったりアットホームだったりするドニー・イェンもちょこっと見られる。

ドニー3

 昔は色々コミカルな役とかもやってたけど、最近はその迫力をメインに押し出したキャラばっかりだったから、なんか新鮮に感じた。問題があるとすれば、一つ、メイクミスなのか、弁髪にすると頭部が膨らんでるように見える事(^^; うーん。頭でかいのかな?


 チョンヤンにこっそり護衛を頼むユエルは、ファン・ビンビン。

ファン・ビンビン
ファン・ビンビン2

 子供のために、前の夫に今の夫を守ってくれるように頼む。
 最近よく見る人なんだけど、凄い綺麗な人ですよね。目の大きいところなんかはちょっとロザムンド・クワンに似てるかもしれない。たぶんこれからもどんどん出てくるんだろう。自分の中では、自分の好きなヴィッキー・チャオ
 
ヴィッキー

 に匹敵する美人だと思う。


 清朝の刺客に殺された父親の仇を取るために戦う、ファン・ホン。クリス・リー。

クリス

 革命に協力していた父親と、多少の軋轢はあったものの、絆は本物で、孫文がどうとか革命がどうとかには一切興味が無く、ただ、父の仇を取るために孫文護衛に協力する。
 クリス・リーって言うから最初は「ジャッキーのスタントチームの人、こんなに大きく取り上げられてるの!?」ってびっくりしたけど、同じ名前なだけでした(^^; 現在のトップレベルのポップシンガーだとか。いわゆるアイドル系の可愛いとか、美しいと言った感じの容姿ではないけれど、映画初出演にしては演技も問題なかったと思うし、アクションも割としっかりこなしてた。

クリス・リー2

 良かったと思う。主題歌もこの人だったらしい。すぐ後に用事があって、映画本編が終わったらすぐ劇場を出てしまったので、聞けてないですorz

 父親のファン・ティアンはなんとサイモン・ヤム。

ヤムヤム

 朝廷を追われ、劇団に身を隠し革命の好機を待っていた元将軍。シャオバイに協力を頼まれるも、そのときに刺客に襲われ、娘だけはどうにか隠し、自身は最後まで戦い抜いて死亡。
 髭面のシブいヤムヤム。今回は珍しくカンフーアクションをしている!『天使の眼、野獣の街』で敵同士だったレオン・カーフェイと共闘か!?と思わせきや、カーフェイの方が戦闘員じゃなかったので、一人で奮闘してました。


 清朝政府が気に入らず、その奴隷となってる警察に啖呵をきったユーバイを気に入って戦いに参加する巨人の臭豆腐売り、ワン・フーミン。メンケ・バータル。

 面家・バータル

 元少林寺の僧侶だが、その身に付けた技術を試した事は無いらしい、心優しい巨人。良いキャラ。
 その大きな身体の存在感がやっぱり良い!それでいて顔が優しげだから、この巨人がアスーたちと一緒に飯を食べたり和気藹々としてるシーンはとても雰囲気が良い。どうやらバスケ選手でNBAでもプレイした事があるらしい。身長211cmで、歩く万里の長城とか呼ばれてるとか。その経歴を生かしたバスケ殺法は中々良かった。

バスケ殺法

 野菜で刺客の頭にダンクを決めたり、ぶん投げたり。格好良い!やっぱりこういう『七人の侍』ものは、それぞれのキャラにわかりやすい特徴があると良いね。


 ユーバイへの恩のみのために命をかけて戦う、愛する者のために全てを失くした浮浪者、リウ・ユーバイ。レオン・ライ。

 レオン

 「若君」と、おそらく皮肉を込めて呼ばれている浮浪者。

レオンホームレス

 元々は名家の人間であり、愛してはいけない人を愛してしまい、全てを失ってしまったと言う悲しい過去を持つ。ユーバイは事情を知っており、何かと気にかけていて度々お金を恵んでいた模様。元々死地を探していた気配があり、ユーバイへの恩のために、一番の難所を引き受けた。
 『ヒーロー・ネバー・ダイ』の記事を読めばわかるけど、自分はレオン・ライが大好きで出番をいまかいまかとずっと待っていて、護衛団がピンチでようやく目的地の一つにたどり着いたとき、そこに髭を剃り、髪を梳かし、正装して待っていたレオン・ライの姿を見たとき、『ヒーロー・ネバー・ダイ』に続いてまたも格好良すぎて泣いてしまいました。

レオン2

 満を持して登場。格好良すぎるだろ!!それまでの戦いで次々と人が死んでいって、テンションが高まりまくってたって事もあるけどさ、本当に格好良かった。画面に現われたとき、キターーー(・∀・)ーーー!!ってマジで思った。やっぱレオン・ライはこういう悲しみを併せ持った悲壮な格好良さが合う。
 珍しくレオン・ライもカンフー・アクションをやるのだが、武器が鉄扇。シブいわww激シブ。そして強い。やっぱレオン・ライはこうでなくちゃ。


 護衛団に加わりはしないが、中国人の誇りと職務の間で苦しみ、最終的には協力してくれる良い署長シー・ミーフを演じるのはエリック・ツァン。

エリック

 連行する!と言いながら、多くの警官を率いて護衛団を護衛する。やたら格好良い署長。
 エリックはもうコミカルな役をする事ないのかな……こういう格好良い役もマフィアのトップの役も良いんだけど、福星シリーズでエリックを知った身としては、なんか寂しい気もする。まぁ今回の立派な髭を生やした格好は、「そういえばこのちょっと後の時代が『プロジェクトA』の時代なんだよなぁ」と思わせてくれると同時にちょっと笑わせてもらいましたけどね。



 敵の清朝の敵役としては、キャラの数は少ないけれど圧倒的な存在感を放っていた。
 刺客たちのボス、イエン・シャオグオ。フー・ジュン。

フー・ジュン

 自分なりの思想で孫文を暗殺し、革命を防ぎ中国を強くしようとしている護国の志士。敵にもドラマがあり、フー・ジュンの演技力と相俟ってかなりの存在感を出していた。腕っ節もおかしいくらい強く、人力車を素手で簡単に破壊する。敵ながらその信念を貫き通した生き様には天晴れである。
 見てる最中は怖く見せる特殊メイクのせいもあってか「何処かで見た顔だな?」とぼんやりとしか思えてなかったが、フー・ジュンだったか。『インファナルアフェア2』のアンソニーの相棒だったり、『レッド・クリフ』で一番格好良かった趙雲の人ですね。この人もほんとに良い演技。迫力ありすぎ。この映画見たあとすぐ『カンフーサイボーグ』を見たので、そのギャップに笑わざるを得なかった笑 


 チョンヤンを付けねらう、暗殺団のNo2、チェンシャン。カン・リー。

カン・リー2

 執念の化け物。総合格闘技とパルクールの動きを盛り込んだドニー・イェンとの闘いはマジ死闘。『導火線』のコリン・チョウとの死闘よりは劣るものの、このドニー・イェンvsカン・リーのアクションも素晴らしいものがある。
 カン・リーこんなところで何やってんだ!?www プロの総合格闘家の人です。しかも滅茶苦茶強い人です。ストライクフォースミドル級のチャンピオンだった事もある、ガチの人。あの化け物染みた体力設定も納得です笑


 とまぁ、キャラ紹介はこんなところなんですが、本当に豪華。金かかってるよこの映画。そして清朝末期の香港を再現した巨大セットは上海に8年がかりで作られたらしい。それら豪華な素材を、この映画は見事に生かしている。傑作である。監督のテディ・チャンは『ダウンタウン・シャドー』や『アクシデンタル・スパイ』の人。それらのあんまり好きじゃないから、凄い人になったなと言う印象。最初の1時間に及ぶ人間ドラマ部分も、実際に1時間だったらしい、1時間の時間稼ぎの部分も本当に素晴らしかった。後半の方は時間が無くてテディ・チャンの友人で早撮りの天才のアンドリュー・ラウ(『インファナルアフェア』シリーズの監督)が部分的に監督したものもあるらしい。ゲスト監督も豪華だな。ロバート・ロドリゲスの作品の一部を監督したタランティーノみたいなもんかな。

 前半のドラマ部分でほとんどのキャラに愛着を持ってしまい、レオンはまぁ死ぬだろうと思いながらも、皆に生き延びて欲しくて、特にニコラス・ツェー扮するアスーなんて死亡フラグがビンビンに立ってるけど本当に生き延びて欲しくて、そういうキャラたちが次々と命を落としていくのは、それぞれとても悲しかった。アスーと坊ちゃんの互いを思いやりながらも、作戦を続けるためにお互いに泣きながら人力車に乗り込み、それを走らすシーンではちょっと泣いてしまった。アスーが最後までシャオグオの足を止めるシーンも、良いし、ドニー兄貴のチョンヤンの最後に見る光景とかも、涙を誘います。泣き所ばかりです。そして熱いです。こういう、死力を尽くして時間を稼ぐみたいな展開はツボです。大好きです。
 最終的に生き残ったのが親父たちだったけど、その親父達が本当に良い人間であるのが救いと言えば救い。若い力が、しかも孫文とか革命とか知ったこっちゃ無いって言うような若い力が革命の礎となる。熱く、悲しい話である。

 リアリティを考えると清朝本気で刺客放ったんならライフルもっと持ってこいや!とか、アヘン中毒の浮浪者がいきなりそんな動けるわけ無いだろ!とか、何も手をだすなとか、警察サボりすぎだろ!とか、色々突っ込みどころはあるのかもしれないが、それらをグチグチ言うのは野暮すぎるし、それらを吹き飛ばす熱烈なパワーがあるのが香港映画。この映画は、中国香港合作ですが、香港映画色が強い様に感じました。映画鑑賞中は大部分が自分にはたまらない部分だったのでニヤニヤしっぱなしだったし、それでいて泣きもしたし、もう映画終わって拍手したい気持ちになりました。

 単なる歴史物に収まらず、熱い戦いと新しいアクションなど、見所満載のエンターテイメント映画として完成させたのは凄い。テディ・チャン監督、天晴れ。

 最近はまた香港映画が結構日本に入ってくるようになってきて、本当に嬉しい限り。こういう名作をどんどん日本の映画館で上映してほしい。

 とにかく、見てみろ!



愛すべき名場面
○ユータンがシャオバイは死んだと思い、その意思を継ぎ、署長に啖呵を切り護衛団を作る決心をするシーン
○ユータンが人を集めるシーン
○アスーが主人の結婚のお世話を頼むシーン~写真屋で写真を撮るシーン。
○ユータンが作った飯を振舞うシーン
○後半1時間全部(ワン・フーミンの闘い。ホンの最後。署長と警官たちによる行軍。若君の登場、無双、最後。チョンヤンの死闘、最後。アスーとチョングワンの絆。シャオグオの無双。)

愛すべき名台詞
○あさって、結婚しよう。
○親不孝をお許しください!
○文明の幸福を求めるのなら、文明の痛みは避けられない。その痛みが、すなわち革命だ

評価
★★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)


予告編↓



P.S.
紹介しとかねばならない男、ドニー・イェン。
宣伝ではこの映画の主演のような扱いをされているが、主演ではない。でも彼は本当に凄い漢なのである。

どにー

 まだ日本では浸透している名前ではないと思う。知らない人がほとんどだろう。だが、世界的にはすでにかなり有名な男だ。ジェット・リーの北京市業余体育学校時代の同期で、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地大乱』でリー・リンチェイと素晴らしいアクションを展開し注目されるようになり、『ブレイド2』などでハリウッドにも進出。知名度ではジェット・リーの方が上だが、個人的に、映画のアクションの腕前と言うか、素手アクションのランキングがあるとすれば、彼はジェット・リーよりも上である。っていうか世界一だと思う。世界のアクションスター、ブルース・リー亡き後、ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ジェット・リーなどが彼の後継者と言われたりもしたが、もっともブルース・リーの後継者と言うのがしっくり来る人もこの人だし、古い形のアクションもできれば今までに無い新しいアクションも演出してくれる。アクションコーディネーターとしても優れている。ちょっとナルシストなところも良い笑

 ここ数年の作品の、『孫文の義士団』でのカン・リーとの死闘、『SPL/狼よ静かに死ね』でのウー・ジンとのとてもつもない警棒vsナイフのアクション、『導火線 FLASH POINT』でのコリン・チョウとのアクション映画史に確実に残る死闘は、どれもドニー・イェンのベストバウト上位3つだと思う。同時に、もしかしたら全アクション映画のベストバウトもドニー・イェンが独占してしまうかもしれない。パルクールアクションや総合格闘技の動きを取り入れたリアル志向の格闘アクションは自分が目指すアクションの方向性と一緒であり、見ていてとても勉強になる。素晴らしい。
 アクション映画に興味がある人だったら避けては通れない漢なので、知っておいて損は無いと思います。
 彼がブルース・リーの師匠、イップマンに扮する『イップマン』二部作もレンタルが開始されたし、序章はまだこれから映画館でやるし、是非、みんなに知ってもらいたい役者です。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2011/06/27(月) 21:07:56|
  2. 映画-香港
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

イェンさん

「捜査官X」で初めてイェンさんの存在を知りました。すごい役者さんですね。ふだん映画を見ない人でも、あの武術アクションを見たら、引き込まれるはず。
表情豊かな演技で、眉間にシワを寄せても歯を出して満面の笑みでも、素敵すぎる…
  1. 2016/12/10(土) 21:09:15 |
  2. URL |
  3. ななしさん #-
  4. [ 編集 ]

Re: イェンさん

>>ななしさん
コメントありがとうございます!
本当に、一発でこの人は凄い!って思わせることができる、素晴らしい役者さんですよね!!
案外コミカルな演技も似合っていて、表情が柔らかくて見ているこっちも楽しくなっちゃうような、愛されるべきアクションスターだと思います!
  1. 2016/12/12(月) 16:27:38 |
  2. URL |
  3. 成川ジロー #-
  4. [ 編集 ]

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成川ジロー

Author:成川ジロー
暴力は嫌い。
お酒も嫌い。
女性に弱い。
お金は無い。
誠意はある。

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