成川ジローの愛すべき○○ブログ(ネタバレあり)

管理人である成川ジローが愛すべき映画やアニメを格闘技、プロレスに絡めたりもして語るブログ。

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どうも、映画と格闘技とプロレスが大好きな成川ジローと言います。

主に映画のレビューを書いていきます。このブログは紹介って言うよりも、その映画を見た人との共感とか自分自身の見た映画とかのデータベース化が目的です。自分の愛する映画については独断と偏見で褒めまくります。
大分前の記事でもコメント全然OKです。

自主映画を作ってます。


一言
超久しぶりにブログを更新。
基本的にもう更新することは無いと思います。マッドマックスの記事は書きたいとずっと思っているので、それくらいか。
ブログでは書くのに時間がかかりすぎて、twitterでは文章が短すぎるし過去の感想探しにくいので、今はfimarksに移行しつつあります。

30歳記念 ベスト



自己紹介
映画目次
アニメ目次
「ぼんくら」について
リンク




2011年ランキング
劇場
1位 キック・アス
2位 孫文の義士団
3位 世界侵略:ロサンゼルス決戦
4位 X-MEN ファースト・クラス
5位 スーパー8


DVD(2011年より前の二本立て映画館とかはこっち扱いで)
1位 導火線
2位 チョコレートソルジャー
3位 イップ・マン(1と2両方で)
4位 28週後……
5位 96時間

2010年見たランキング
劇場
1位 インセプション
1位 ヒックとドラゴン 
3位 第9地区
4位 告白
5位 ディア・ドクター
5位 十三人の刺客

DVD
1位 ボルト
2位 菊次郎の夏
3位 天使の眼、野獣の街
4位 チョコレート・ファイター
5位 メメント


更新履歴
2016/07/26(火) 映画 30歳になりました記念ベスト 追加
2012/03/18(日) 映画-洋画 スーパー! 追加
2012/01/05(木) 映画-香港 レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳 追加
2011/09/25(日) 映画‐洋画 世界侵略:ロサンゼルス決戦 追加
2011/07/30(土) 映画-その他 怪盗ブラック・タイガー 追加
2011/07/17(日) 映画‐洋画 スカイライン-征服- 追加
2011/06/27(月) 映画‐香港 孫文の義士団 追加
2011/06 /20(月) 映画‐洋画 マイ・ブラザー 追加
2011/05 /31(火) 映画‐邦画 劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ 追加
2011/05 /15(日) 映画 「レンタルビデオ屋始めました」バトン 追加
2011/05 /08(日) 映画‐邦画 ヒーローショー 追加
2011/05 /08(日) 映画‐邦画 悪人 追加
2011/03 /20(日) 映画‐洋画 暴走特急 追加
2011/03 /19(土) 映画‐洋画 ヒア アフター 追加
2011/03 /15(火) 映画‐洋画 Dot the i ドット・ジ・アイ 追加
2011/03 /09(水) アニメ PERFECT BLUE 追加
2011/01 /31(月) 映画‐洋画 グリーン・ホーネット 追加
2011/01 /24(月) 映画‐洋画 キック・アス 追加
2011/01 /19(水) 映画‐香港 エグザイル/絆 追加
2011/01 /09(土) 映画‐香港 プロジェクトA2 史上最大の標的 追加



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  1. 2037/01/01(木) 01:01:01|
  2. 未分類

スーパー!

 冴えない人物が現実の世界でヒーロー行為をやってみた、ご近所ヒーロー系のアクションの超傑作、 『キック・アス』と似たような映画だと思って借りて見た。しかし、別に『キック・アス』の真似でも無く二番煎じでも無く、しかもこれはこれでかなりパワーを持った傑作映画だった。『ディフェンドー 闇の仕事人』もそうだけど、『キック・アス』の影に隠れないでもっと皆に見て欲しい作品である。
 ネタばれ全開です。


邦題『スーパー!』
原題『SUPER』
2011/アメリカ/96分
監督 ジェームズ・ガン
出演 レイン・ウィルソン、エレン・ペイジ、リヴ・タイラー、ケヴィン・ベーコン、ネイサン・フィリオン、マイケル・ルーカー

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 ダイナーでコックとして働く冴えないフランクは同僚だったサラと結婚し、幸せな生活をしていたが、サラにとってそれは退屈なもので、サラはフランクを見限り、街の麻薬を取り仕切っているジョックの元へ行ってしまう。説得も上手くいかず、絶望したフランクはたまたま見た子供向けのヒーロー番組「ホーリー・アベンジャー」に影響を受け、神からのお告げを聞き、悪党を懲らしめてジョックからサラを取り戻すために真っ赤なコスチュームを自作してクリムゾンボルトを名乗りヒーロー活動を始める……。

 ポスターなどを見るとお間抜けヒーローのコメディに見えるのだが、中身はかなりブラックと言うか、ダークなコメディ。主人公は間抜けではあるが悪党に対する容赦の無さを見るとかなりキテるし、特に主人公の相棒となるボルティーは滅茶苦茶クレイジーなキャラクターであり、そのインパクトは『キック・アス』のヒットガールに勝るとも劣らない。凄い作品だと素直に思った。

 主人公の冴えないコック、フランク。レイン・ウィルソン。

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 みたまんまの、特に冴えたところの無いおっさん。人生に完璧な瞬間が二つあったと言い、一つがサラとの結婚。

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 もう一つは悪党を捕まえる警官を手伝ったこと。

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 この二つの完璧な瞬間をイラストにして家に張るフランク。

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 現在進行形の幸せが無いように思えてしまう。サラもそんなフランクに愛想が尽きて危険な人間であるジョックに惹かれてしまった。そんな冴えない男が変身するヒーローがクリムゾン・ボルト。

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 キックアスはダサい感じが出ていたが、このクリムゾン・ボルトは、195センチと言うガタイの違いと言うのもあって圧倒的に危なく見える。よく見るとちゃんとところどころがプロテクターになってるしね。キックアスのような子供がやるとまだアホらしさと可愛げがあるが、『キック・アス』のビッグダディ同様、クレイジーな匂いがぷんぷんする。子供と大人、それがこの作品と『キック・アス』の大きな違いでもあるのだが、大人がこれやるとマジで怖い。
 最初に素手で悪党に対峙して失敗し、さまざまなヒーローコミックを読んで悪党を倒すのに効率の良い武器を考えて出た答えが配管用のでかいレンチ。それで引ったくり犯は馬乗りになって殴りまくり

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 子供の買春犯を車から引きずり出してぶん殴り

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 映画の割り込み犯のカップルは男女差別することなく二人ともぶん殴り

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 麻薬かなんかのディーラーには上からブロックを落とす。

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 ボンボン版餓狼伝説のテリーかと思ったwwそしてこの顔である。

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 まさに狂気!とんでもヒーローである。

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 犯人をぼこぼこにして「シャラップクライム!」と叫んでいるのだが、周りの人はドン引き。はっきりいって別に悪いことしてなくても近寄りたくは無いwww
 演じている人はレイン・ウィルソンと言う人で、自分は初めて見たと思っていたが、どうやら『トランスフォーマーリベンジ』のちょっとイカレ気味だった大学の教授役の人らしい。全然わからん。ただ、今回はフランクと言うキャラクターを素晴らしく好演していたと思う。狂演とも言うかも。冴えないけれど悪い人ではない、大人しめの善人が抱える狂気を見事に演じてる。

 このクリムゾン・ボルトが影響を受けたのが『ホーリー・アベンジャー』と言う教育番組なのだが、こいつは素晴らしくダサい笑

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 二回そのテレビ番組が出てくるのだが、悪役のデーモンズウィルのメイクがやたら凝っている。二回目の時にはテーマが性教育だったようで、最初から最後までそのテレビ番組が流れる訳ではないのでちゃんとしたあらすじはわからんが、デーモンズウィルに「肉欲の微粒子」と言うエロくなる何かを浴びせられた学校の生徒たちが、Cをする前に(Bはしてしまっていて、Bに熱中してホッケーをさぼったらしい)ホーリー・アベンジャーに助けられる的な話で、「童貞を誇りに思うべきでした!」なんて迷言も飛び出して吹いてしまったwwしかし、クリムゾン・ボルトになるきっかけとなった台詞「私は特別ではない。悪に立ち向かう心が人をヒーローにする」とか、迷言を含め正しいことを言ってるといえば言っている。
 ホーリー・アベンジャーを演じているのはネイサン・フィリオン。この人も全然見たこと無い人だと思ったら、『プライベートライアン』に人違いだった方のライアン役として出ていたらしい。時間経ってるしこっちは覆面してるし全然わからないね(^^;


 現実の方の悪役は麻薬売買の元締めであるジョック。個性派俳優として有名なケヴィン・ベーコン。

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 怖いけど、どこか憎めない感じと言うか、変な不気味さを醸し出している。サラはどこでこいつと知り合っちゃったんだかわからんが、よくこんな怖い人についていったな……
 ケヴィン・ベーコン、『X-MEN ファーストクラス』でも良かったけど、この映画でも良い。悪役が良いと作品はそのぶん良くなる。この人凄い。手の動きが面白い。あとケヴィン・ベーコン指数ワロタ。

 そのジョックの部下たち。

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 あんまり有能じゃない笑 真ん中の人だけ『タクシードライバー』のデ・ニーロそっくりだった。トラビスを意識してるのかな?とりあえずこの部下たちを含めた悪い奴らはフランクには

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 このように悪魔の姿に見えてしまうことがある。幻覚……神の啓示も受けちゃってるし、クリムゾン・ボルトはほんとあぶねえサイコ野郎であることに間違いは無い。


 フランクに愛想を尽かしジョックの元へと行ってしまうサラ。リヴ・タイラー。

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 冴えないフランクがよくこんな美人捕まえたな。サラとの結婚が完璧な瞬間と言うのもわかる。しかしジョック色に染まってしまうとこうなる

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 ケバめのメイクもまぁ似合うね。麻薬克服セミナーみたいなのに通っていた。それがトラウマになっていて、自分に自信が持てない系の悩みを抱えていたのだが、それでジョックか……。
 リヴ・タイラー、『インクレティブル・ハルク』を見たときにはエルフの王女様が普通の女の人やってるの違和感あるなーって思ってたんだけど、今回割りと普通だったな。


 途中から強引にクリムゾン・ボルトの相棒、ボルティーとなるリビー。エレン・ペイジ。

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 普段はコミック屋でアルバイトする可愛い大学生なのだが、その実態は超絶バカ。
 フランクの前で必死にサイドキックになることをアピールするリビーは馬鹿すぎて可愛すぎて、この映画の最高のシーンの一つだと思う。

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 特にリビーが見せる運動神経が無い人特有の超下手糞な側転は必見!!笑
 彼女も自作コスチュームを着るのだが、クリムゾン・ボルトと違ってボルティーはエロい。

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 クリムゾン・ボルトのコスチュームのように機能性はなさそうだが、セクシー。んでまあこのコスチュームのままクリムゾン・ボルトを半ばレイプするという問題のシーンもある。倒錯と言うか、なんというか、とにかくリビーは狂っとる。爆弾みたいなもん。
 そしてコミックの見過ぎなのか、ゆとりなのかわからないがやたら短気であり、銃砲店でぶつかっただけの客に斬りかかろうとしたり、

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 車で悪党の足を潰して上半身下着姿のまま大笑いしてまくしたてたり、

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 他にも爆弾で人を四散させといて笑い狂ったり、甲高い声を上げながら敵を切り裂いたり……もはやこいつ快楽殺人者だろwww一緒に居るフランクも割りと引いてる笑 まあこのリビーの存在のおかげで、自分のやっていることを客観的に見れて(リビーはやりすぎだけど(^^;)フランクは悪人を退治するとき笑顔を見せなくなったし、必要なキャラクターだとは思う。l
 彼女ははっきり言ってイカレ具合が悪役のジョックよりも上。ドラッグやってないのにドラッグやってるジョックよりもハイでクレイジー。笑いながら叫びながら敵をやっつける姿は『キック・アス』のヒットガールに匹敵するインパクトを残すやり過ぎヒロイン。こういう人が正義とか大義を背負うとマジで危ない。こいつに力を持たせちゃいかんな笑 でもこのボルティーの最期とか、存在そのものがこの作品の狂気性の一端を担ってると思う。
 エレン・ペイジ、『インセプション』のときは良い娘だったのに……笑 キャラクターが強烈っていうのもあって、素晴らしい存在感でした。


 あと、重要そうなキャラっぽかったけど、そうでもなかったフランクの同僚の友人、ハミルトン。アンドレ・ロヨ。

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 クリムゾン・ボルトのニュースをフランクと一緒に見て会話するくらいしか出番が無いが、唯一の主人公の友人役だし、ちょっと面白黒人系だし、もっと目立っても良かったよなぁと思う。ってか、全然出てないのになぜか気になる程の存在感を持ってる。ラストシーン見るとなんか結婚してたみたいだし、この人関連でカットされたシーン結構あったんじゃないかな?


 ジョックに女房を取られたと言うフランクを担当するジョン・フェルクナー刑事。グレッグ・ヘンリー。

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 なんとも気のいいおじさんっぽい。でもこの作品中一番かわいそうな役かも。
 どこかで見たことある気がするおじさん……『ペイバック』とかで出てたよね。他にもどっかで見たことある気がするけど思い出せない。



 これで一応主な登場人物は紹介し終えた。気がついていると思うが、子供は一切出てこない。一番若いリビーでも22歳のキャラクターである。これが『キック・アス』との差の一つだと思う。ある意味大人版の『キック・アス』である。主人公は別にアメコミおたくではないし、テーマの焦点が現実世界でのヒーロー行為をする事では無いけど。
 『キック・アス』も現実世界でのヒーロー行為を描いているが、キャラクターの年齢層があがっている事によって『スーパー!』はヒーロー行為の暴力的な現実が『キック・アス』よりも近くに描かれ、人間の持つ暴力性・狂気が晒されている。それはボルティーの行動に特に強く見られたりもするが、クリムゾン・ボルトのやっている事だって明らかな暴力であり、いくら相手が悪人でもそれに対して正義と言う大義を背負って一方的にレンチで殴打したりするのは、常人からすればそれは狂った行為である。
 悪人が一般人に振るう暴力と、ヒーローが悪人に振るう暴力、どちらも暴力であることには変わりない。この作品では悪人が私欲のために一方的に暴力を振るうとき笑っていれば、ヒーローが正義を振りかざし悪人に暴力を振るうときも笑っている。人間には元々暴力が備わっているが、ヒーロー行為の正義がそれを爆発させる理由となってしまうことは往々にありえている。
 少し余談で、いつも思うのだが、この正義も悪も不確かなこの世の中で、大義に身を任せるというか、大義を背負うと正義を執行している気になってしまう。その思い込みはとても危険なことではないか?誰がその正義を疑うのか?と言えば良いのか、「Who will watch the WATCHMEN?」と言う、『ウォッチメン』で使われていた言葉を思い出す。同じ暴力と言う手段を用いる限り、正義と悪は紙一重である。せめて暴力を振るうなら、他人の考えた理由や大義を背にするのではなく、自分の心を背にすべき。責任を他に投げてはいけない。最期にフランクが「僕は心の中にある真実に従った」と言っているように。
 

 クライマックスでは因果応報と言うか、それまでボルティーと言うヒーローであれば悪人に対する暴力は殺しすら許されると思ってたっぽいリビーは呆気なく死に、死という暴力の結末に至る。

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 クリムゾン・ボルトも友人の死を目の当たりにして怒り狂いジョックの手下を皆殺しにする。

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 その暴力にもう笑顔は無かった。そしてそこでジョックとサラを見つけたときの、ジョックとのやりとりはとても心に残った。

ジョック「どうするつもりだ、処刑しようってのか?お前だって俺と同じだ。割り込んだヤツを半殺しにしたサイコ野郎だ!」
フランク「割り込みは悪だ!麻薬売買も悪だ!児童 虐待も悪だ!私欲のために人を苦しめるな!遠い昔に定められた不変の掟だ!」
ジョック「女は連れて帰れ!俺を殺せば世界が変わるとでもいうのか?」
フランク「それは僕にも わからない。試してみるまでは」

 こう言い合って、フランクは何度もジョックにナイフを刺す。もちろん笑顔なんて無い。凄惨だが、レイン・ウィルソン、ケヴィン・ベーコン両者の演技も相俟って、本当に心に響いた。フランクの、この「何故道徳を守らないんだバカ野郎!」と言うおそらく全ての善人が私欲で人を傷つける人に対して抱えているであろう心の叫びは、キックアスの「あんたを許せないんじゃない!みんながあんたの暴力を黙って見てるだけ。それと同じ自分が許せないんだ!!」並にジーンと来た。

 そしてエンディング。リビーは死んでしまったし、フランクの元に一旦は帰ってきて一緒にすごしていたサラも、それは義務感からで、2ヵ月後に別の優しい男を見つけて、家庭を持った。フランクにとってハッピーエンドには見えない。とてもとても切ない。だけどフランクは「自分ではなくサラこそ選ばれた人だったから、サラを救えて良かった」と言う。

サラの子供たち

 サラが4人の子供たちと幸せな家庭を得たことに対し、「僕とリビーが戦わなかったら、4人は存在しなかった」と言うのは、暴力の世界に入りこんだ今回の事件の中で良かったと思える唯一の真実であって、どこか希望に満ちていて見ているこっちが救われた。
 「UNCLE FRANK」と書かれた絵入りのはがきをもらっていることから、フランクはサラの家族と何かしら関わりをもてているらしい。
 フランク自身も二つだけだった完璧な瞬間がたくさん増えたと語る。

 たくさんの完璧な瞬間

 部屋にはたくさんの完璧な瞬間、それをウサギと共に眺めて涙するフランク。
 ほろ苦くて切なくてもどこか暖かいラストだった。良い映画だなと思う。

 ちなみにオープニングが全キャラクターが出てくるアニメーションなんだけど

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 一回全部見てから見直すと、現実とイメージ(アニメ)の差がなんとも言えず切なくなってしまう。良いオープニングなんだけどね。

 『キック・アス』がポップでクールなヒーローアクションブラックコメディ作品だとしたら、『スーパー!』はポップでクレイジーでヒーローヴァイオレンスブラックコメディ作品だと思う。そして両者とも音楽も良いし店舗も良いしインパクトも強烈で皮肉も聞いてる。傑作なので、『キック・アス』好きにはもちろんお勧めだし、別に『キック・アス』知らなくてもこれ単体でかなり楽しめるはず。

 多少グロ注意かな。




愛すべき名場面
○クリムゾン・ボルトが悪党をしばいていくシーン
○フランクの家に刑事が来たときのフランクの脳内
○リビーのサイドキックアピール
○ボルティーのやり過ぎヒーロー行為
○ボルティーの逆レイプ
○ジョックの家へのかちこみ
○フランクとジョックの言い合い

愛すべき名台詞
○「『私は特別ではない。悪に立ち向かう心が人をヒーローにする。』良いこと言ってる。 でも立ち上がるヤツはいないよね。」
○Shut up crime!
○『バカでした。セックスは愛ある結婚で行うもの。』『童貞を誇りに思うべきでした。乳首ピアスは外します』
○『コマの間』さ
○ジョック「どうするつもりだ、処刑しようってのか?お前だって俺と同じだ。割り込んだヤツを半殺しにしたサイコ野郎だ!」
 フランク「割り込みは悪だ!麻薬売買も悪だ!児童虐待も悪だ!私欲のために人を苦しめるな!遠い昔に定められた不変の掟だ!」
 ジョック「女は連れて帰れ!俺を殺せば世界が変わるとでもいうのか?」
 フランク「それは僕にもわからない。試してみるまでは」


評価
★★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)


予告編↓


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おまけ
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しゃらっぷくらいむ!

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2012/03/18(日) 17:36:03|
  2. 映画-洋画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳

 近くの映画館で2週間限定上映でやってた。東京まで出向かなくてもドニー・イェンの映画が劇場で見れるというのは心底嬉しいことである。しかし書きたい映画が貯まっている。これを含め、『導火線』『処刑剣』『新少林寺』『1911』『MAD探偵』『葉問』『葉問2』など、立て続けに香港・中国系の映画をたくさん見てる。幸せ。


邦題『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』
原題『精武風雲・陳真』英題『LEGEND OF THE FIST: THE RETURN OF CHEN ZHEN』
2010/中国/105分
監督 アンドリュー・ラウ
出演 ドニー・イェン、スー・チー、木幡竜、AKIRA、アンソニー・ウォン、ホアン・ボー、ショーン・ユー、倉田保昭

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 清朝末期の時代の中国、武術の師匠であるフォ・ユェンジャアの仇を討つため虹口道場に殴りこみ、力石剛を殺害したチェン・ジェンはその後労働者に身を隠して生き延びていた。そして第一次世界大戦、ヨーロッパ戦線に借り出されたチェン・ジェンはフランスでの戦友の死をきっかけに、中国に生きて帰り占領している日本国に対して抵抗運動を行うことを決意する。、
 そして日本、イギリス、アメリカなどの各国の思惑が入り乱れる1925年の上海、チェン・ジェンは戦死した友の名を借り、自分自身を戦死した事にして極秘裏に日本軍へのレジスタンス活動を行う。各国の要人が出入りするナイトクラブ「カサブランカ」のオーナーであり裏社会の顔でもあるリウ・ユティエンに近づくが、そこで歌手のキキと出会い、惹かれあうが、彼女自身もある秘密を抱えていた……。

 最近この1900年代前半を舞台にした香港映画ばかり見ている気がする。中国にとってそれだけ激動の時代だったと言う事だろう。最近に限らず、ここら辺の時代を舞台にしたカンフーアクションはたくさんある。ってか、この映画自体がもうかのブルース・リー大先生の『ドラゴン怒りの鉄拳』のリメイク的な続編的作品なのだが(リメイクと聞いて見に行ったらスクリーンに「RETURN OF CHEN ZHEN」って出て、あれ!?続編!?ってちょっと混乱しました)、そういうのも複数あるから困る。
 まずはそれらを紹介しておこう。そうしなきゃ話にならない。
 オリジナルのブルース・リーの『ドラゴン怒りの鉄拳』

ドラゴン怒りの鉄拳
ドラゴン怒りの鉄拳2
 1972年の作品です。原題が『精武門』英題は『Fist of fuly』
 初めてブルース・リーがヌンチャクを使った映画で、チェン・ジェンという超人気キャラクターが生まれました。
 柔道家設定の敵日本人が飛び蹴りをしてくる映画ですね笑

 そしてその正統な続編がジャッキー・チェンの『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』

レッド・ドラゴン新・怒りの鉄拳
レッド・ドラゴン新・怒りの鉄拳2

 1976年の作品。原題は『新精武門』。英題は『New Fist of Fuly』。まんま。
 ブルース・リー死後、アクションスターとして開花してきたジャッキー・チェンが続編に抜擢。中身と言うか、話の流れはほとんど変わらず、リメイクみたいなもんです。ジャッキーだから、ちょっとだけコミカルな部分もあるけど、エンディングが酷く暗く、小学生時にジャッキーアクションの爽快感を求めて見た自分の評価は低いです。

 そしてさらに、ジェット・リーを主演に置いて、リメイクしたのがこちらの『フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳』。

フィストオブレジェンド1
フィストオブレジェンド2

 割と新しめの、1994年の作品。原題が『精武英雄』で、英題『FIST OF LEGEND』
邦題は英語で伝説の拳と言っておきながらすぐ後に怒りの鉄拳とつけ、「拳」が被ってしまっている変なタイトル。ってか今回のドニー・イェンの『レジェンド・オブ・フィスト』と紛らわしいんだよ!!
 そして中身も割と改変されていて、主人公のチェン・ジェンが日本に留学中という設定で、中山忍が演じる日本人の恋人がいたりして、日本に対する描写がだいぶ良くなっている。しかし、リンチェイの学ラン姿が見れたり、袴の中山忍が相手なので大正ロマンスっぽくなったり、中ボスみたいな感じの中山忍の叔父役はちゃんと日本人の倉田さんなのに、ボスの日本人は結局ビリー・チョウだったり、色々カオス。でも、アクションなどはとても良く出来ていて、かなりの良改変だったと思う。かなり楽しめた。

 そして今回ついに、ジャッキー、リンチェイに続いてドニー・イェン兄貴が偉大なるブルース・リー大先生の作品をリメイクし、チェン・ジェンを演じた訳ですが、タイトルが紛らわしいよ!『レジェンド・オブ・フィスト』と『フィスト・オブ・レジェンド』って!リンチェイ版と被りすぎ!!頭の中でどっちがどっちだがわからなくなっちまうよ!!!なんでもうちょっと変えようと思わなかったのか……ってか噂によると、この映画はブルース・リー版『ドラゴン怒りの鉄拳』のリメイク的続編ではなく、すでにテレビドラマでドニー・イェンがそれをリメイクしていて、そのテレビドラマ版ドニー・イェン版『ドラゴン怒りの鉄拳』の続編らしいですね。なんだかややこしい(^^;

 ってか、ついにリメイクみたいに書いたけど、ドニーは既に『ドラゴン危機一髪』の方はタイトル借りてなんどかリメイクみたいな事してるから、今更な感じも。ただ、これでドニーがブルース・リーの後継者だって事が世に知られるのは良いね。

 そんなドニー・イェン演じるチェン・ジェンがこちら。

映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000066146
映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000056047
映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000011833

 ポスター観ればわかるけど、ブルース・リーを意識した白装束と、これもブルース・リーのグリーン・ホーネットを意識した黒仮面姿、そして変装になってるんだかよくわからないけど、付け髭を生やした姿で登場。付け髭はちょっと変で笑えるけど、他の格好が決まりすぎ。格好良すぎる。ヤバイ。
 ただ、全体的にアクションが少なかった気がするのが難点。最初は世界大戦の戦場でをかなりお金がかかっていると思われる上に「こいつだけいれば勝てるんじゃね?」って言うような素晴らしい無双アクションをやってくれるのだが、

映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000036323

 それからは途中の黒仮面でのアクションがちょこっとあって、EXSILEのAKIRAとまたちょこっとアクションやって、あとはラストまでお預けな感じ。物足りない。。。質は高いんだけどね。オープニングとか特に。ただ量が少ない感じ。まぁラストの虹口道場へのかちこみで貯まったものが爆発する感じではあるけどね。
 クラブ、カサブランカを舞台にドラマが繰り広げられるんですが、そこでスー・チー演じる歌手のキキに出会う。

映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000068355
映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000047130

 香港映画でクラブ歌手って言うと『ミラクル』のアニタ・ムイとイメージが被る。似てないけど。スー・チーは何か久しぶり。最近では『トランスポーター』以来な気がする。ちょっと前にDVDの『クローサー』で見たか。。若い頃のスー・チーって変な顔としか思えなくてなんで人気あるのか全然わからなかったけど、この年になってくると何か可愛いかもしれない笑
 んで、このキキはある秘密を抱えているのだが……スー・チーの日本語の発音でその秘密は無理があるぞおい!笑

 あと、有名どころはそのクラブのオーナーのリウ・ユティエン役のアンソニー・ウォンと曾将軍役のショーン・ユー。

映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000071730
映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000073688

 アンドリュー・ラウ監督と言う事で、二人とも『インファナルアフェア』シリーズの縁での出演だと思うのだが、驚くほど出番が無い。リウさんはオーナーってだけで画面にはいるものの、大した見せ場も無く、曾将軍はもっと酷くて仮面の戦士の衣装を借りたチェン・ジェンに助けられるだけだった。まぁドニー・イェンのアクションのための映画だから、良いのか。カメオ出演みたいなもんかな。

 どうでも良いが、公式サイトの人物紹介のショーン・ユーはヨーロッパ企画の中川晴樹さんに似ている。

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 最近の髭を生やした中川さんにそっくりじゃないですか??ショーン・ユーはイケメン俳優なので、中川さんもイケメンと言う事だ。


 あと、地味にかなり良かったのがチェン・ジェンの友人の警察官、ホアン警部役のホアン・ボー。

映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000074605

 最初はお調子者で情けない役なのだが、友人たちの死を境に覚醒し凄い格好良くなる。こういうキャラも良いし、役者さんの演技も凄い良かった。新しい気になる役者を見つけてしまった。他の映画でも見てみたい。


 敵の日本人で役があるのは三人。
 チェン・ジェンに父を殺され、目の仇にしている力石毅大佐役の木幡竜。

映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000078411

 設定的には『ドラゴン怒りの鉄拳』のボスの息子って事になる。ひどいヤツだけど、チェン・ジェンを拷問から開放して正々堂々勝負したいとか言い出す、誇りの高い人。と思ったら道場生全員でチェン・ジェン一人を襲わせたりしてて、何がしたいんだかよくわからん人だった。
 全然知らない役者。『GOEMON』見たことあるんだけど、何処にいた???たぶんアクションがそんなにできない人なんだと思う。ラストの対決がこの人となんだけど、やたら短かった。ちょっと残念。


 そしてその親父の力石剛。和製ドラゴン、倉田保昭。

映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000076063

 倉田さんの名前を見たとき、ドニーの兄貴と壮絶なアクションをやっていくれるんじゃないかと期待してしまったのだが、なんと回想シーンのみの出番で、その回想シーンは10秒くらいで終わってしまう。見せ場無し。アクション無し。悲しい(´Д`)
 ってかパンフの倉田さんへのインタビューに「自分の出番が少なかったから、隣で撮ってたアンディ・ラウの『新少林寺』が面白そうで遊びに行ってた」みたいなことが書いてあって笑った。


 大佐の部下の佐々木。演じているのはEXILEのAKIRA。

映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000080911

 部下の中では中々の実力を持っているようで、中盤黒の仮面をつけたチェン・ジェンと死闘を繰り広げる。ってかこのキャラ皆が大佐に敬礼してたときに一人だけでかい態度取ってたり、服装が一人自由だったり、やたら自由なキャラだった。良いのか?
 EXILEとか全然わからんし、エグザイルって言ったらジョニー・トー派な僕ですが、まぁアクションとか割と頑張っていたとは思う。中ボスにしては弱すぎる気はするけど。中ボスが倉田さんで、ボスがビリー・チョウだったリンチェイ版は良いバランスだったと思う。
 
 とまぁ、普通に日本で役者として活動している人がいるのに、どうしてちゃんとした日本語を指導してないのか物凄い疑問。ってかこの人たちもまともに聞き取れる日本語を喋れてないので、ブルース・リー映画などであった変で汚い日本語を現代でもわざと喋らせているのではないかと思った。『葉問』では日本人は割とちゃんとした日本語だったし。逆にそれが味になるんだろうな。ブルース・リー世代のうちの親父も「汚い日本語にノスタルジーを感じてしまった」とか言ってたし。

 ブルース・リー作品のリメイクだから当たり前だけど、仮面の戦士の格好を見ても明らかにわかるように、随所にブルース・リー大先生へのオマージュが溢れている。話の流れはだいたい同じだし、クライマックスの虹口道場へのカチコミではドニー・イェンがヌンチャクを手にし、多すぎるだろwwって突っ込みたくなるくらいの日本人道場生を一人でボッコボコにしていくときにはブルース・リー張りの怪鳥音を叫びまくる!!

映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000092078
映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000094761
映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000101636

 いやー格好良い!ヌンチャクって対多人数戦に向いてるとは全然思えないけど、ここでは外せないだろうね。ただヌンチャクを早く振り回しすぎて何やってるんだか全然わからないけれど。
 ラストバトルの一騎討ちでは、総合格闘技の要素を取り入れたドニーお得意のアクションが炸裂!!
 総合格闘技ちっくなアクションと、移動しながらの(前へ前へと相手を押し込みながらの)連続攻撃アクション、そしてパルクールアクションはドニー・イェンの十八番になりつつあるなぁと最近のドニー・イェンを見てて思いました。本当に素晴らしい。

映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』予告編.flv_000027474


 日本人が相変わらずの悪者扱いなのはご愛嬌で、国を救うアメコミ的な感じの娯楽作。中国で言う仮想ヒーローの代表格なんだろうなと思う。そういうところを考えるとその国の色が見えるよなと思う。アメコミにしろ、日本の特撮ヒーローにしろ、中国のチェン・ジェンやウォン・フェイフォンなどの武術英雄にしろ、色は違えど娯楽性は同じで、自分は見ていてとても楽しめた。
 監督が『インファナルアフェア』で世界中から注目を集めたアンドリュー・ラウって言うのは毛色が違いすぎて全然気付かないと思うけど、面白いです。ってかアンドリュー・ラウに撮らせても、ドニーの映画はドニーしか目立たない形になっちゃうのね笑

 昔の香港映画が好きな人に勧めたい、今の香港映画。
 あと、ドニー・イェンが好きなら問答無用で楽しめるよ!笑
 

愛すべき名場面
○アクションシーン全て。

愛すべき名台詞
ホアン警部が啖呵切るところ。

評価
★★★★
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓


テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2012/01/05(木) 21:02:04|
  2. 映画-香港
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世界侵略: ロサンゼルス決戦

 久々の更新。
 更新したいという気持ちはある。
 ごめんなさい。
 どんなにスローペースでも続けては行きたいです。。

 今回は期待して期待して見に行って満足できた映画。『世界侵略:ロサンゼルス決戦』。ネタバレあるよ。



邦題『世界侵略: ロサンゼルス決戦』
原題『Battle: Los Angeles』
2011/アメリカ/116分
監督 ジョナサン・リーベスマン
出演 アーロン・エッカート、ラモン・ロドリゲス、ミシェル・ロドリゲス、ニーヨ、コリー・ハードリクト、ブリジット・モイナハン、マイケル・ペーニャ

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 1942年。ロサンゼルス上空に未確認飛行物体が確認され、軍隊が応戦するが、目立った効果が無く、未確認飛行物体は消え去る。この一連の騒動は「ロサンゼルスの戦い」と呼ばれた。その後、同様の飛行物体が1965年にブエノスアイレス、1983年にソウル、1991年にロンドンと、世界中で確認されたが、ロサンゼルスと同じ様に騒動は収束した。
 そして2011年。世界中の大都市の湾部めがけて小惑星郡の落下が予測される事件が起き、軍隊は住民の混乱を予想し、派遣を決定。以前指揮した部隊を全滅させてしまったことがトラウマとなり、退職願を出していたマイケル・ナンツ二等軍曹も「最後の出撃」ということで呼び出され、今回が初出撃のマルチネス少尉の指揮下に入り、現場へ向かうが、飛来した隕石から突如正体不明の攻撃が発生し、現場は戦場となり、防衛線が張られる。そんな中、ナンツ二等軍曹が所属するマルチネス少尉率いる海兵隊第2大隊エコー中隊第1小隊はサンタモニカ警察署内に隠れる逃げ遅れた一般市民の救助に向かうが……。


 個人的には、突っ込みどころはありまくるものの、期待していた通りの映画であり、大満足の出来だったのだが、ネットとかでは割と評価が低くてびっくり。エンタメ映画として見るか、別のものとして見るかっていうスタンスの違い、もしくはこの映画に何を期待しているかの違いから生じている評価の差異な気もするんだけど、とりあえず自分はこういうエンタメ映画を待っていたのです。『スカイライン』と『トランスフォーマーダークサイドムーン』に酷く期待を裏切られた自分としては、それらの3倍は満足できた。もう一度劇場で見たいです。
 ってかご都合主義だったり、限られた視点でしかエイリアンの侵略を描いてないところだったり、色々と『スカイライン』と似たところがあるんですけど、どうしてここまで自分の評価に差があるのか、自分でもびっくり。やっぱり「軍隊がエイリアンと戦う」って言うのが自分の趣味に凄い合うんだろうな。そういうのが大好きなんだ。海兵隊とエイリアンの市街地戦とか、良くないですか??

 
 とりあえず主役の海兵隊員たちを紹介。
 主人公のベテラン下士官のマイケル・ナンツ二等軍曹。アーロン・エッカート。

アーロン
アーロン2
アーロン3

 過去に部下を全員死なせてしまった過酷な経験をし、それがトラウマとなり軍隊を辞めたがっていて、退職願を出して受理されたものの、今回の事件で人手が足りなくて導入される。非常に優秀で責任感の強い下士官であり、今回のエイリアンとの交戦という誰もが推測できていなかった事態でも士官と兵卒の間に立ち、部隊を支えていく。
 アーロン・エッカートはホント良い顔芸をするわ。『ダークナイト』と『ペイチェック』くらいしか見てないけど、この人は良い役者だと思う。今回のような不器用者なボンクラ役が似合う。ラストシーンのボンクラっぷりが良い笑


 部隊を率いる士官のマルチネス少尉。ラモン・ロドリゲス。 

マルチネス少尉
マルチネス

 部隊を任された新任士官。ナンツ二等軍曹のサポートの下、部隊を指揮して、サンタモニカの警察署へ一般人救出に向かう。
 今回が初めての出撃だが、経験不足なだけで決して役立たずという訳ではなく、割と優秀。慣れてるナンツ二等軍曹との確執とかは少しあったけど、生き延びていれば将来良い上官になったと思う。ってか初出撃がこんな状況なのは可哀想ってもんだ。太ましい眉毛が特徴的。
 どっかで見た顔だなぁ……って思ってたら、この人『トランスフォーマーリベンジ』のレオじゃん。立派になってまぁ笑 遠隔起爆装置が吹っ飛んでしまったC4を自分を犠牲にして起爆し、敵部隊を全滅させる見せ場もあって、良かった。


 結婚を目前にしているハリス伍長。Ne-Yo。

ハリス伍長
ハリス伍長1

 出撃前日に同僚のスタブロー伍長と結婚式の準備なんかしてて、「帰ったら結婚するんだ」感をガンガン出してて典型的死亡フラグを立てていたけど、そうでも無かった。というか、似たような「もうすぐ赤ちゃんが生まれるんだ」死亡フラグを立てていた誰かと被っててから生き延びれたのかな。でかいメガネが特徴的。
 敵の攻撃で高速道路の下に落下したような気がしたけど、無傷だった。まぁ生存組は基本的にみんな無傷。Ne-Yoってヒップホップシンガーらしいですね。歌とか歌わずに普通に役者やってましたけど。


 ハリス伍長の友人、ニック・スタヴロー伍長。ジーノ・アンソニー・ペジ。

スタヴロー伍長

 口数が多い、お調子者といった印象。高速道路の敵砲台との戦いの辺りで戦死。
 割と目立っていた気がするけど、全然知らない役者さんでした。地味に格好良い人だったので、できれば最後まで生き延びて欲しかった。確か同じ戦いで、アジア系のスティーヴン・モットラ兵長(ジェームズ・ヒロユキ・ラオ)もマルチネス少尉も戦死。


 指揮を受け継いだ事に不満を隠せないジェイソン・ロケット伍長。コリー・ハードリクト。

ロケット伍長
ロケット2

 兄をナンツ指揮下の部隊で亡くし、ナンツに不満を持っている。が、途中でナンツに不満をこぼしてしまうシーン。一旦前線基地に帰還する(基地崩壊してるけど)シーンはそういうシーンだったから良いとして、それまでのところでぶつぶつ言ってるのは、ナンツの活躍っぷりを見てると無理がある気がするね。ナンツ頑張りすぎだもんよ。
 生き残り組の一人で、敵地に突入する際にハンヴィーかなんかのガンナーをやっていたけど、運転してエイリアンを轢き殺しまくったミシェル姐さんにもっていかれたな(^^;


 リー・イムレイ伍長。ウィル・ロスハー。

イムレイ

 特に目立って何かをした記憶が無いが、基本的には勇敢に戦っていた気がする。生き残り組の一人で、やたら名前を呼ばれていた気がする。あとは童貞と仲が良かった気がしないでもない。「童貞はやっぱり死なないわ」みたいなことを言ったのはこの人だっけ??PCのFPSゲームのメインキャラクターらしいとの噂を聴いたのだが、映画内で目立った活躍が描かれなかったのはそれでか!?


 PTST気味のピーター・カーンズ上等兵。ジム・パラック。

カーンズ上等兵PTSD

 冒頭でPTSD(心的外傷後ストレス障害)医師に相談しているシーンがある。そこだけでその後は全く無くて普通に戦場に出てたけど大丈夫なのだろうか??最後の方まで生き残るが、最後の最後で一番の難所を引き受けて、仕事を全うするも敵の無人戦闘機に補足され戦死。
 個人的にはPTSD描写があったから発狂しかけて『エイリアン2』のハドソン(ビル・パクストン)みたいにやたら強くなって敵を殺しまくってから戦死とかになるのかと思ったけど、そうでもなかった。


 ジブリル・アドゥクウ衛生兵。アデトクンボー・マコーマック。

ジブリルドクター

 基地で妹とテレビ電話をしていた人。誰にそれをからかわれたかは忘れた。こういう映画では衛生兵は活躍するもんだけど、全然地味だった気がする。まぁ大体治療する間もなく死んでしまったからか。生き残り組の一人ではある。


 前日の飲み会で童貞だってばれたり吐いたりしてたショーン・レニハム一等兵。ノエル・フィッシャー。

 童貞レニハム上等兵

 CMやらトレイラーやらで有名な後ろにエイリアンが映るシーンがこの人。しかしこのシーンの前から足を撃たれていて、このシーンでは生き残り「童貞はやっぱり死なないわ」的な名台詞を言われて生き延びるかと思いきや、その直後、レニハムや負傷したゲレロ兵長たちを乗せたヘリが攻撃され、全員爆死。童貞は生き延びるという希望を与える存在になって欲しかった……ってかこれじゃあ童貞は死ぬって事になっちまうじゃねえか!!?

 ちなみに彼ら兵士達のキャラクターを描くためのシーンと思われる前日の飲み会のシーンだが、

新兵前夜

 夜中な上にやっぱり全員ジャーヘッドなので誰が誰だかわからんて笑 一応「童貞」ということで印象が残るレニハム。童貞って素敵笑


 元々の部隊が全滅し、一人生き延びてマルチネス指揮下の部隊に合流したエレナ・サントス空軍2等曹長。ミシェル・ウィリアムズ。

ミシェル姉さん2
我らがミシェル姉さんエレナ・サントス曹長

 敵エイリアンの謎の電波を傍受し、それを調べに来ていた技術将校。なのだが、実は「銃は使えるのか?」という問いに対して「この美貌だけで生き延びてきた訳じゃないからね」と返し、本来の仕事ではない銃撃戦で敵エイリアンを撃ち殺しまくり、あるときは轢き殺し、あるときはエイリアンにぶっかけられ、そしてあるときはエイリアンをバヨネットで刺しながら撃ち殺し、あるときはAT4でミサイルを防ごうとする敵無人機を撃ち落す、主人公のナンツ二等軍曹も真っ青の活躍を見せた最強の兵士であった。

いつの間にか銃剣

 いや、良いですね。『キック・アス』でビッグダディ役として敵を容赦なく殺しまくるニコラス・ケイジを見て「我らがニコラス兄貴バンザイ!!」と言いたくなる僕は、ここでも「我らがミシェル姐さんバンザイ!!」と叫びたくなりました!!今回とか『マチェーテ』とか『アバター』とか、やっぱり強い姐さんキャラが似合うぜ!!
 エイリアンにぶっかけられたとき、「また『バイオ・ハザード』みたいにラストで死んでしまうのか!?」とちょっと心配になったけどそうでもなかった。

 
 彼ら軍隊の救出を待っていた、取り残された一般市民たち。
 親類が旅行中で子供を預かっていた獣医のミシェル。ブリジット・モイナハン。

獣医

 獣医ということで、鹵獲した敵エイリアンの弱点を探るナンツに協力した。あのシーンは、本当に急所を見つけたで良いのだろうか?あんだけぶすぶす刺しまくってたら、急所じゃなくてもそのうち絶命する気がするんだが……そのシーンのあとから敵がやたら打たれ弱くなったのは無茶です笑
 どっかで見たことあるけど、いまいち思い出せない役者さん。

 
 息子と共に警察署から逃げ遅れていたジョー・リンコン。マイケル・ペーニャ。

良い一般人ジョー

 最初、警察署に居るって事から、一人くらい犯罪者が逃げ遅れていて、トラブルが起きるみたいな展開を予想してて、こいつかな?って思ってたんだけど、そんなことなかった。とにかく良い奴だった。
 たまに見かける気がする顔。『ワールドトレードセンター』が印象に残ってるかな。この人もラテン系で、あんまり白人が活躍しないなって思った。アーロン・エッカートは白人だけど、一番活躍するミシェル姐さんもラテン系で、部下で目立つのも黒人だし。

 彼ら一般人市民は5人いて、大人二人以外はみんな子供なんだけど、ジョーの息子以外は全然目立たなかった。もっと護送中の民間人絡みのトラブルがあるかと思っていたけれど、そんなことはなかった。とても聞き分けの良い善良な一般市民でした。


 基本的にこの映画ら軍隊が未知のエイリアンと戦争をする話。
 エイリアンと戦う映画で全体を描こうとすると、『インディペンデンスデイ』みたいに、侵略から反撃まで基本戦闘機での戦いとかになって、空軍のお話になってしまうのだが、この映画はある部隊に焦点を絞って、最初は一般市民の避難誘導の仕事だったのが、防衛の仕事となり、救出、反撃までの軍隊の行動をリアルに描いたのが凄い良かった。いちいち偵察命じたり、敵本拠地に少数で潜入したり。歩兵と言うのが良い。生身で敵と戦う感じが良い。臨場感が良い。同じ様に焦点を絞ったもので、たまたま現場近くにいた一般市民視点で描いた『スカイライン』は戦いが無いし、エイリアンが攻めてきてる時に昼ドラやっちゃったりするから駄目だった。まぁそれ以上に駄目なところがたくさんあったんだけども。『宇宙戦争』は成功してたと思うし。歩兵が活躍できる戦場を作るって事で、ご都合主義な部分が出てきてしまうが、自分としては許容範囲内。
 このエイリアンたちは世界中で同時に侵略を始めてたから、他の国はどうなのか見てみたいという意見はわかるが、「それを描いてないからこの映画は駄目だ」みたいな意見が多くて、それはちょっと違うでしょと思う。映画の方向性が違うからね。

 あともう一つ、裏って程でもないけれど、多分現代の兵隊達が全力で戦争したら(敵が人間ではなく、容赦なく攻めてくるエイリアンなので出し惜しむ必要が無いし、大義もある。)どうなるかって言うシミュレーションをエンターテイメント化した方向性があると思う。今の時代、色んな銃火器がどんどん開発されている。でも、どんなに強力な兵器作ったりしてもそれを人間相手に試す事なんて無理だから、仮想敵にぶつけようって感じ。作ったら試したくなるもんね。ミサイルとかではなく、もっと個人的な身近な銃火器は特に。

 そして、敵エイリアンの強さが丁度良い。これがこの映画の要。人類を遥かに超えるテクノロジーとか何とか言ってたけど、どう見ても人類より少しだけ劣ったテクノロジーにしか見えない。エイリアン歩兵は、最初はやたら固くてなんか再生能力もあったみたいだけど、途中からアサルトライフル3,4発で死ぬモロさ。なのに特に防御服やシールドみたいなものは皆無。最初の方は屋根の上から待ち伏せかけたり、アクロバティックなことしてたんだけど、後半全くやらない。などおかしいところは多々ある。
 脳が極端に小さくて、司令に操られているとか、マクロスFのヴァジュラの設定にダダ被りしちゃっていたけど、それなのにラストの母船が墜落した後はちまちまと撤退してるんだよね。意思あるじゃんよ。生存本能かな?
 身体と一体化してるって言う個人兵装の攻撃力は童貞レニハムの足を撃ち抜いたけど、特になんとも無かったり、ヘルメットで止まったりと、普通の5.56mmのアサルトライフルよりも少し弱いくらいの威力しかない。「こいつらがどうやって戦車とか倒したんだろう??」って思ってたら出てきたエイリアンの遂行兵器はなんと手押し車式。

手押し車
手押し車2
敵の重火器

 ちょっと笑いました。一応自力で浮いてるらしいんだが……そういえば一つ不満があるとすればエイリアンのデザインかな。格好悪いよねwwただ、ラストのこいつらがちまちまと撤退していく姿は情けなくてちょっとかわいい笑
 肝心の威力も、

敵の重火器1
敵の重火器2
敵の重火器3
敵の重火器4
敵の重火器5

 どうやら8発くらいの小型ミサイルが飛び出す仕組みになってるみたいなんだけど、弱い。同じ大きさなら確実に人類の方が威力ある兵器作れそう。
 威力はこの程度だし、こいつらには防御って考えが無いのか、操作する兵士は丸見えだし、グレネード一発あればどうにかなりそう。ってかこうやって考えるとエイリアン側が圧倒的に不利で不憫になってくるな。

 エイリアン側の頼みの綱である無人航空機も、AT4一発で撃墜されたりするって事は、耐久力は人類側の航空機と大して変わらないと思うんだよな。攻撃力も結局実弾っぽいから、本当に人類にちょうど良い相手。どうやって最初の方勝ってたんだろうか……きっと奇襲+数が多かったとしか思えない。最初の、隕石にみせかけて敵の主要都市の湾にある軍艦に落下するぜ!攻撃以降の展開は、特になんにも考えてなかったんだろう。たぶんエイリアン側の指揮官は無能。
 隕石攻撃はかなり効果あったと思うんだけどな。

こんなところとびたくない1
こんなところとびたくない2

 こんなところヘリで飛びたくないww

 映画の中では何故か無かった、トレイラーとかで使われている、「昔UFOが来て撃ちまくったけど何の効果も無かったよ」って言う設定、あれは嘘ですね。多分ボロボロになって逃げ帰ったんだろ。現代になっても単純に打撃力で人類に勝ててないから。目的が資源確保のためらしいから、もしかしたら今回地球に来たのは単なる資源確保部隊で、実は本隊はもっと広域に攻撃できる兵器をもってたりするのかもしれないけど。

 あと、映画だから仕方ないんだけど、エイリアンの兵器の命中率がやたら悪い。『ロボコップ3』や『プレデター2』であった訓練してる警官隊の銃撃は当たらないのに、ジャンキーのろくに狙いもつけてない銃撃が当たるみたいな映画補正がここでは敵側が全然当たらないように補正されていて、部隊が実は割と損耗してなくて驚いた。ナンツ二等軍曹が一人で敵司令部を叩くぞ!って時に、部下が自分の意志でついていこうとする良いシーンで、「あれ?こんなに残ってたっけ??」って思ったのは自分だけじゃないはず。もっと片手が吹っ飛んだヤツとか、戦闘不能の兵士がいても良いと思うんだけど、あの時点で生きてた7人はみんな元気だったからな……。

 最後の、また戦場に戻るって言う描写は『ブラックホークダウン』とは似てるけど意味合いが全然違うよね。『ブラックホークダウン』では、フート軍曹が撤退戦で命からがら逃れてきているのに、「仲間がまだ戦っているから」って事で戦場に戻るのが凄い良いんだけど、今回のは敵が撤退戦で、こっちは追撃戦、掃討戦。しかも敵の弱点なんかが色々わかって、総反撃のときだし、今徹底的に敵を叩いておかないとすぐにも万単位で被害が拡大していく状況。云わばチャンスなのである。たぶん軍人だから放っておいても飯食って3時間後くらいには出撃命令が来ると思う。だから、悲壮感ありありな描き方してるけど、そうでもないよなぁって思った。ただ、休めって言われて休まずに出撃しちゃうのは、部隊を指揮する者としては問題あるよ。駄目だよ。

 殲滅戦、平行追撃、掃討戦

 司令船叩いたあと、あの人数でも追撃戦できて圧倒してたから、疲労してても大丈夫なのかもしれんけどさ、部下がかわいそうだろ(^^; ナンツ二等軍曹って多分ウォージャンキーなんだろうな。そこが良いんだけど。

 色々突っ込んで描きましたが、自分は大満足してます。こういうの見たかった。もう一回見たい。劇場で見たい。面白い。
 そして、もうあるらしいんだがFPSゲームがやりたい。M4、M203グレネードランチャー、M249、AT4が大活躍するし、敵の強さがちょうど良い、本当にFPS向きの素材です笑

 これ日本だとどうだろうってちょっと考えた。
 主要都市の湾に来るって事は、ピンポイントで東京湾に落下して来るんだよな。。。包囲はしやすいけど、最初の隕石攻撃で包囲破られるし、自衛隊の実戦力ってのがよくわからんし、何より今日本それどころじゃないし、日本に来たら日本オワタ\(^o^)/  としか考えられんなww

 
愛すべき名場面
○戦闘シーン。
○ナンツ二等軍曹が死なせてしまった部下の名前と番号を諳んじるシーン。
○ミシェル姐さんが大活躍するシーン全て。

愛すべき名台詞
○2-5!No退却!フーアー!

評価
★★★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)


予告編↓

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  1. 2011/09/25(日) 20:01:34|
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怪盗ブラック・タイガー

 三池監督の快作『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』のオマージュ元になってると言う噂を聞いたので鑑賞。それは凄まじい世界だった。


邦題『怪盗ブラック・タイガー』
英題『Tears of the Black Tiger/Fa talai jone』
2000/タイ/114分
監督 ウィシット・サーサナティヤン
出演 チャッチャイ・ガムーサン、ステラ・マールギー、スパコン・ギッスワーン、エーラワット・ルワンウット、ソムバット・メタニー

ポスター

 農民の少年のダムは、ある日引っ越して引っ越してきた富豪の娘のラムプイと知り合い、その後離れ離れになるも10年後に大学で再開し恋に落ちる。しかしダムは父親の仇を取る為にファーイ率いる盗賊団に入り「ブラックタイガー」の異名を取る凄腕となり、ラムプイは父親の希望で警察署署長の息子ガムジョンと婚約することになり、二人の立場は相容れないものとなってしまう。そんな中、盗賊団撲滅を指揮するガムジョンを捕らえたダムだったが、ラムプイの婚約者であることがわかると逃がしてやることにし、それを相棒のマヘサンに見破られ、組織にも警察にも追われる立場になってしまう。

 お話は、身分やら立場の違いによる悲恋の話をベースにした得に捻りの無い物。捻りがあると言うか、この映画の注目すべき点はお話ではなく世界観一点にある。最初に二人の約束の場所で、サーラー・ロウ・ナンと呼ばれる伝説が伝わる小屋が登場するのだが、

約束の場所すごい世界色

 このビジュアルである。彩り豊かと言うか、ものすげえ色合いの世界である。この世界の色合いはここだけでなく、普通に撮ってるところもあるけど、たいだいずっとこんな感じ。この画像は曇りだからまだわからんかもしれんけど、太陽が出てるときなんかはこうなる。

オマージュ元

 車の中のシーンは外がモノクロ。

外は白黒

 すんごい世界。「こういうのもありなんだ」と思ってしまう。確かに印象は強くて、『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』のオープニングでオマージュされたのはわかるが、正直この世界観のまま最後までやられると、飽き飽きしてしまう。
 しかもこの世界観で、他は特筆すべき部分は無く、アクションなどはまぁ頑張っている程度で、物語がクソ真面目なもんだから、最後までこのスタイルを面白くて悪ふざけ的にやっているのか、大真面目にやっているのかわからない。タイで西部劇やりたいって考えた監督とプロデューサーか何かが、

A「西部劇やりたいけどさ、俺らの住んでる土地って、ああいうだだっ広い荒野みたいな感じのところ無いよねー」
B「じゃあ全部セットでやって変な色にして誤魔化せば良いんじゃね笑」
A「ちょっとやってみようぜ!」

 みたいな会話をして始まったんじゃないかと思ったんだが、それにしては悪ノリ感が無いから、上手く楽しめなかった。アジア人が西部劇をやるってだけでそれはもう不真面目に見えてしまう部分があるのだから、コメディ方向に持っていった方が楽なんだけど、あえて真面目に突き進んでみたらやっぱり収まるところに収まっちゃったって感じ。

 役者の人たちも至極真面目。
 主人公のダム。チャッチャイ・ガムーサン。

ダム

 主人公だけど、基本しかめっ面で、凄い楽な気がする笑


 ヒロインのラムプイ。ステラ・マールギー。

ラムプイ

 こいつがもうちょっと考えて行動してれば、悲劇は免れたんじゃないかと思う。


 ダムの相棒、マヘサン。スパコン・ギッスワーン。

マヘサン

 三枚目っぽい脇役かと思ったら友情物語やったり、ライバルやったり、悪役やったり、かなり良いキャラだった。


 盗賊団のボス、ファーイ。ソムバット・メタニー。

ファーイ

 この人がなんで簡単にダムを捨てちゃったのかわからんかった。結構絆あったみたいなんだけどな。ダムの忠誠心もちゃんとあったし。


 ラムプイと婚約するガムジョン警部。エーラワット・ルワンウット。

ガムジョン警部

 融通の効かない、駄目な人。ってか、ラムプイの名前を出したらブラックタイガーに命を助けられた。それなのに全然恩とか感じてないのな。ラムプイを責めたりするし、酷い男だ。

 ちなみに親父の署長。

ブラックタイガー署長ってか後藤ひろひとそっくり

 『みんな昔はリーだった』のデ・ニーロの真似してる後藤ひろひろに似てる気がする。

後藤ひろひとj

 髭だけか笑 まぁ、この髭っつったらやっぱ『プロジェクトA』を思い出しちゃいますけどね。警察だし。


 世界の色作り以外だと、唯一兆弾のシーンが面白かった。

兆段

 画像だとわからないだろうけど、オープニングのアクションで兆弾で敵をやっつけて、その後いきなり

兆段説明

 この画面が出て説明を始めると言う、なんともお馬鹿なシーン。ここは良かった。でもここだけで他は全然お馬鹿なシーンは無くシリアス一辺倒。世界に飽きると得に面白くない。
 途中大掛かりな銃撃戦シーンがあるけど、

M1919.jpg
m60.jpg
m1.jpg
LAW.jpg

 やっぱり、頑張ってはいるんだけどなぁ程度。西部劇真面目にやるとどうしてもアメリカのものと比べちゃうしね。。

 悲しい事だが、114分でも長いと感じてしまう。こういう怪しさは嫌いじゃないんだけど、なんだかなぁ。90分くらいにして馬鹿映画を目指した方が良かったんじゃないかと思う。長いシリアスな自主映画っぽさがあった。
 試みだけは褒めたい映画。滅茶苦茶印象には残る。


愛すべき名場面
○兆弾の説明

愛すべき名台詞
特になし

評価
★★☆
(★ 五つが最高。☆は0,5点)

予告編↓

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

  1. 2011/07/30(土) 16:20:54|
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プロフィール

成川ジロー

Author:成川ジロー
暴力は嫌い。
お酒も嫌い。
女性に弱い。
お金は無い。
誠意はある。

評価は
★=1
☆=0,5
五つ星=★★★★★が最高評価です。

yahoo映画も登録してます↓
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